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イキモノのイキな話68

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『新居へやってきたアシカたち』

上野動物園 東園飼育展示係 齋藤 圭史

 平成23年10月28日に新施設「ホッキョクグマとアザラシの海」がオープンしました。この施設では、ガラスを使用するなど様々な角度から動物を見ることができるようになっています。
 この中で、アザラシと一緒に生活しているのが、カリフォルニアアシカの家族です。もともと東園で生活していましたが、新施設工事のために1年半ほど西園にあるカバ舎で間借り生活をしていました。
 西園に移動したのは、平成22年4月です。ジョン(オス)、カコ(メス)、チャッピー(メス)の成獣3頭で移動したのですが、平成22年6月にはメス2頭がそれぞれ、カエ(メス)、チャップ(オス)を出産しました。さらに平成23年6月にはチャッピーが、チャロ(オス)を出産し、合計6頭の大所帯になりました。慣れていない場所での出産は、アシカたちも不安だったと思います。しかし、そこはベテランママの2頭です。立派に子育てをしていました。
 平成23年9月に新施設へ移動しました。チャップは国内の水族館へ移動しましたので、東園へ戻ってきたのは5頭です。戻ってきたばかりの頃は、緊張のため全頭がかたまって行動することが多かったのですが、徐々に落ち着きを取り戻すと、新たな環境への探索が始まりました。こんなときに真っ先に動き出すのは、好奇心の旺盛な子供たちです。アシカたちは時間をかけてプールの隅々まで、もちろん陸の上も一通り散策し、その場所が安全であることを確認します。
 新施設では、アシカだけではなくゼニガタアザラシも一緒に生活しています。まだまだ慣れない環境での生活になりますが、今年も新たな家族が増えることを願い、われわれ飼育係はより良い環境づくりを心掛けています。


【カリフォルニアアシカ】

〜水族園の"かお"〜

モウコノウマ

多摩動物公園
モウコノウマ

「ハーン」(オス)
平成23年11月2日生まれ

 モウコノウマは、現存する世界唯一の野生馬。赤ちゃんにぜひ会いに来てください!

撮影日 平成23年12月11日