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イキモノのイキな話78

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『カピバラ親子のお正月』

恩賜上野動物園    野田 瑞穂

 上野動物園のカピバラは、本来の生息地が南米であることにちなんで、スペイン語の名前がついています。昨年の10月5日、オスの「ソル(太陽)」とメスの「ルナ(月)」のあいだに双子が誕生しました。少し大きくて濃い茶色のオスの子は「マル(海)」、やや薄い茶色のメスの子は「リオ(川)」と命名されています。

 カピバラは世界最大のげっ歯目(ネズミの仲間)で、妊娠期間が約5カ月間と長く、子は産まれてきたときから毛が生え、目も見えます。数日で、草を食べることも泳ぐこともでき、手足には立派な水かきもついています。大人になるまで1年半程かかるため、2頭はゆっくりと成長中です。

 2014年1月3日のお正月イベントでは、カピバラ親子に門松などをプレゼントしました。与えた門松は高さ20cm程の小さなものを2つ。それから、サツマイモや人参をくり抜いて鏡餅風にしたものも与えました。母親と双子はおそるおそる近づき、松や門松をくるんでいたワラを食べました。普段は与えていない松も、意外に気にいったようです。

カピバラ

 最初に見慣れない門松に近づいたのは母親のルナで、続いて大胆な性格のマルが食べ、みなが食べた後、安全を確認してから慎重派のリオが採食しました。とても似ている2頭なのですが、性格は違うようです。普段、子どもたちは、クルクルと鳴きあいながら、一緒に走り回ったり、ひなたぼっこをしています。はじめてのお正月を迎えた子どもたちが、元気に育つことを願っています。



〜動物園の"かお"〜

多摩動物公園 家畜馬(北海道和種)

 北海道和種の家畜馬のオス2頭が、2013年12月16日に北海道から来園しました。「アジアの平原」エリアにて、モウコノウマと共に展示しています。

モウコノウマ