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イキモノのイキな話78

アメフラシ

『タンチョウの単調でない話』

葛西臨海水族園  山本 達也

 葛西臨海水族園では、2013年3月からタンチョウの飼育及び展示を開始しました。タンチョウは、日本の野鳥の中では最大級で、国内で繁殖する唯一のツルです。また、昔の千円札や花札にも描かれているように日本では馴染みの深い鳥でもあります。

 タンチョウは、漢字で「丹頂」と書きますが、「丹」は赤い、「頂」はてっぺんという意味で、頭のてっぺんが赤いためこの名前が付けられました。この頭のてっぺんの赤い部分は、赤い羽が生えているわけではなく、地肌がそのまま出ています。ニワトリのトサカのようなもので、近くで見てみると小さな丸い突起がいくつも並び、まるで大仏様の頭のようです。また、興奮すると赤い部分は大きく広がるため、怒っている時はここを見ると簡単にわかります。

ライチョウ

 国の特別天然記念物に指定されるタンチョウですが、乱獲によって一時は絶滅寸前にまで追いやられてしまいました。しかし、様々な保護の取り組みによって個体数は少しずつ回復し、いまでは千羽を超えるタンチョウが、北海道の一部に生息しています。今後、地元ならびに動物園などの保護活動によって、北海道だけでなく、広く関東でも見ることができた本来のタンチョウの姿を見られる日が来ることを願うばかりです。



〜動物園の"かお"〜

葛西臨海水族園 ジャイアントアイソポッド

 独特な風貌で話題のジャイアントアイソポッド(ダイオウグソクムシ)。「深海の生物2」水槽でご覧ください。

スマトラトラ ケアヒ