東京のまちづくり ナンバー129
トップページ トピック 特集 コラム コラム 建設局

イキモノのイキな話78

ゲンジボタル

「はじめてルーム」で出会う、初めての生き物たち

上野動物園 子供動物園係 高松美香子

 「子ども動物園すてっぷ」が2017年7月にリニューアルオープンしてから2年が経ちました。新しい試みとしてつくった「はじめてルーム」は、親子でコミュニケーションを取りながら生き物に親しんでもらうことを目的とした0〜3歳児のための体験スペースです。近頃はリピーターの方も増え、徐々に知名度が上がってきたと実感しています。

 ここでは、飼育係のユニフォームを着て木のおもちゃでエサづくり体験ができる「どうぶつキッチン」や、鳥の卵を模したたくさんの木製の卵の中に入れる「たまごプール」など遊びながら学べる展示が人気ですが、動物園ならではの生きた動物の展示も見逃せません。

 「会える絵本」では、絵本とそこに登場する動物を並べて展示しています。「さるかに合戦」の横にはカニを、「ぐりとぐら」の横にはちょこまかと動き回るハツカネズミをといった具合です。絵本で馴染みある動物を間近に見て、親子でワクワク、いろいろなお話をしてもらいたいと考えています。

 「はじめてルーム」では、ぜひ保護者の方も童心に返って、親子で生き物の不思議を探してみてください。 

 私たちも、小さな子どもたちが生き物と出会う「初めの一歩」の場所としてより魅力的なスペースとなるよう、これからも工夫を重ねながら運営していきたいと思います。 



〜動物園の"かお"〜

上野動物園
オカピ

スマトラトラのブラン

2018年12月にホワイトオーク保全センター(アメリカ)から上野動物園にやって来たオカピの「バカーリ」(オス)です。ぜひ会いに来てください。