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動物園・水族園

 日本の動物園として初めて開園し、135年の歴史がある恩賜上野動物園、丘陵地の自然を生かして、檻や柵の使用を控えた無柵放養式展示を特徴とする多摩動物公園、日本産動物などの身近な動物に親しむことができ、彫刻園などが併設され、自然と文化が調和する井の頭自然文化園、海の自然への認識、水生生物についての科学的認識が培われる「海と人間の交流」の場を目的とする葛西臨海水族園、以上、都立動物園・水族園4園は、互いに連携しながら、野生動物の保全、調査研究、教育普及の面で、日本の動物園・水族館をリードし、魅力的な展示やサービス向上に努めてきました。
 平成23年9月、都立動物園・水族園が目指す姿とそれを実現するための取組の方向を示す「都立動物園マスタープラン」を公表しました。現在、このプランに基づき、野生動物の保全に貢献するためズーストック計画(都立動物園・水族園で飼育している動物の繁殖計画)見直しを進めるとともに、各園の立地環境や特色等に応じた整備を行い、人と動物がともに生きていくことの大切さを未来に引き継ぐメッセージを備えた、魅力あふれる新たな動物園・水族園をつくり出していきます。

都立公園・庭園案内

都立動物園一覧

恩賜上野動物園

 福澤諭吉は、慶応2(1866)年に発刊された『西洋事情』の中で、動物園という日本語を初めて使いました。明治15年、上野公園に博物館が開かれ、その付属施設として現在の恩賜上野動物園が開園したことにより、名実ともに、日本における動物園の歴史が幕を開けました。
 開園以来の出来事をながめると、昭和24年には、戦後の日本の子ども達を大いに元気づけたインド政府からの贈り物、アジアゾウのインディラが来園、昭和47年には日中国交回復を記念してジャイアントパンダが日本で初めて来園するなど、当園は国際親善の一翼を担ってきましたが、今日では、国際的な協力体制の構築がますます重要になっています。外国産希少野生動物の保護繁殖のため、海外の施設との間の動物移動や飼育技術に関する情報交換などに取り組むことにより、当園はジャイアントパンダ、ニシゴリラ、アイアイなど、世界中の動物達との出会いの場となっています。
 平成28年1月には、飼育動物への進歩する獣医療に対応するため、東園に動物医療センターが完成、老朽化した旧動物病院より移転し、同年4月より診療業務を開始しました。
 また、恩賜上野動物園内の動物情報・イベント・クイズやスタンプラリーを音声や動画などの豊富なデータを提供する、4言語対応の都立公園散策アプリ「Tokyo Pakus Navi(東京パークスナビ)」のサービスを、平成28年度より開始しました。

  • ジャイアントパンダ
  • アイアイ

多摩動物公園

 昭和33年に開園した多摩動物公園は、多摩丘陵の自然を活用し、ダイナミックな展示と野生動物の繁殖を推進してきました。世界に先駆けてサファリ形式を導入したライオンバス(平成28年4月1日より整備工事のため運行休止中)、オランウータンのスカイウォーク、タイリクオオカミやモウコノウマが群れで暮らすアジアの平原など、野生動物本来の生態を引き出し、驚きと感動を与えることができるように、魅力的な展示づくりに取り組んでいます。
 また、平成18年には「野生生物保全センター」を園内に設置し、生物工学技術の応用による調査研究機能の強化などにより、国内の先導的施設として野生動物の保全に貢献してきました。例えば、国や関係機関と連携しトキの保護繁殖に取り組み、平成20年以降、当園で生まれたトキが佐渡の空を舞うという歴史的な成果につながっています。
 現在、新しいアジアゾウ舎やライオンバス発着場のバリアフリー化など、施設の整備工事を進めています。

  • スリランカゾウ
  • モウコノウマ

葛西臨海水族園

 葛西臨海水族園は、恩賜上野動物園の中にあった水族館を移転・拡充して、平成元年に開園しました。世界初のマグロ類の群泳展示のほか、東京湾から小笠原までの広大な東京の海に暮らす生物、国内最大級のペンギンの群れ、そして世界各地の多様な水生生物の展示とともに、精力的な教育普及活動、調査研究を行い、日本の水族館の中でも先駆的な役割を果たしてきました。これまで蓄積してきた高度な飼育技術を生かし、日本あるいは世界の中でも当園でしか見ることのできない生物を数多く展示しています。
 また、積極的に利用者の元に出向いて行う教育普及活動として、平成27年度より移動水族館事業を開始しました。普段なかなか水族園に来られない方々のいる病院や福祉施設を中心に訪問し、海の生態系と生き物の魅力を伝えています。 

  • フンボルトペンギン
  • 移動水族館車

井の頭自然文化園

 昭和17年に開園した井の頭自然文化園は、武蔵野の緑豊かな井の頭恩賜公園内の落ち着いた雰囲気の中にあります。ニホンリスなどの日本産動物を中心とした身近な動物の展示やふれあい体験などを行い、いつでも気軽に楽しめる動物園として、親子連れを中心に親しまれています。平成23年に公開した「いきもの広場」では、チョウが好む樹木を植えるなど、身近な生物が好む場所を用意し、呼び寄せることで、観察しやすい環境を整えています。
 また、日本産動物の保全にも積極的に取り組んでいます。例えば、絶滅危惧種であるツシマヤマネコについて、生息地である対馬と連携し、保護繁殖だけでなく、関係団体が集うヤマネコ祭りなど、楽しみながら保全活動の大切さを学べる教育普及活動を行っています。日本の淡水域に棲む生物を展示している水生物館では、身近でありながら絶滅の危機に瀕しているメダカやアカハライモリなどの繁殖と保全を、他の都立動物園・水族園と連携しながら取り組んでいます。
 平成28年5月26日、アジアゾウ「はな子」が国内最高齢の69歳で死亡しました。別れを惜しむ多くの来園者が献花などに訪れ、同年9月3日にはお別れ会を実施しました。

  • ニホンリス
  • ツシマヤマネコ

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