東京都における都市型水害対策

これまでの経緯

 都市部では、近年、ヒートアイランド現象によるとも考えられる局地的な集中豪雨が頻繁に発生しており、都市型水害が深刻になっています。これまでにも河川や下水道など治水施設の整備を進めてきましたが、平成11年7月の集中豪雨により、地下室浸水による死亡事故という新たな形態の水害が発生しました。このことから、東京都では、地下空間浸水対策にも重点を置き、「浸水実績図」の公表、地下空間管理者等への「降雨情報サービス」などを実施してきました。
 こうした中、平成12年9月の東海豪雨により名古屋都市圏に甚大な浸水被害が発生しました。この水害を受け、建設省(現国土交通省)では、「都市型水害緊急検討委員会」を設置し、平成12年11月に緊急提言を行いました。
(ここをクリックすると別ウインドウで「緊急提言」の内容についてのページが開きます。)別ウインドウで開く
 このような状況を背景として、東京都では平成13年1月に「東京都都市型水害対策検討会」を設置し、都市型水害に対する施策について、ハード、ソフト両面から総合的に検討を進め、同年11月に最終報告を取りまとめました。(ここをクリックすると「東京都都市型水害対策検討会」のページが開きます。)

東京都における都市型水害対策への取組

東京都では、下記に示す東京都都市型水害対策検討会で取りまとめた「基本的な考え方」と「施策の体系」のもと、都市型水害対策に取り組んでいます。

(1)基本的な考え方

  • 現況下において緊急に対応が可能な対策を優先的に実施する。
  • 河川・下水道等のハード対策を進めるとともに、連携を図りながら、住民に対して、被害軽減のためのソフト対策を講ずる。ソフト対策は、水害時の情報提供のあり方、水害危機管理、広報・啓発対策等とする。
  • 東京都・区市町村は、都市型水害対策を水防計画及び地域防災計画に位置付ける。

(2)施策の体系

ハード対策

  • 河川の整備
  • 下水道の整備
  • 流域対策の推進
  • 整備水準のステップアップと河川・下水道の連携

ソフト対策

  • 洪水情報の提供
  • 浸水予想区域図の作成・公表
  • 洪水ハザードマップの作成・公表
  • 避難・防災体制の整備・確立
  • 広報・啓発

※施策の詳しい内容については、東京都都市型水害対策検討会のページをご覧ください。

お問い合わせ

東京都建設局河川部計画課中小河川係
電話:03-5320-5414

降雨時に役立つ情報

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