第5期第1回詳細議事録

開催日時:平成20年2月27日(水)午後2時00分~4時00分
集合場所:東京都第一建設事務所入札室(一階)

一、開会
二、委員の自己紹介及び活動紹介
三、座長・副座長の選出
四、流域連絡会の概要説明
五、報告事項
 ・日本橋川・亀島川今後の方向(河川部中田委員)
 ・日本橋川護岸緑化について(中央区宮本委員)
 ・日本橋川の浚渫工事について(浚渫係立石委員)
六、その他(意見交換)
七、閉会

[議事及び議事録]
1.開会
【事務局】

 これより最初の流域連絡会を開催させて頂きます。本日はお忙しい中ご出席して頂いてありがとうございます。私は流域連絡会の事務局を務めている第一建設事務所の佐藤と申します。本日の進行を務めさせて頂きます。

 第五期の都民委員につきましては昨年の11月に千代田区、及び中央区の広報により委員を募集した所、7名と6団体合計13件の応募を頂き、選考委員の皆様に作文を読んで頂いた結果応募者全ての方に委員をお願いする事になりました。宜しくお願い致します。

 本日配布した資料ですが、第五期第一回の会議次第。座席配置図。第五期都民委員の名簿。流域連絡会の設置要綱。河川部からの資料が3点あり、日本橋川・亀島川流域連絡会の話題についての説明資料。「10年後の東京」への実行プログラム2008。河川ボランティア団体への助成が始まりましたという資料。浚渫についての資料。中央区から日本橋川護岸緑化施行箇所図。都民委員からの資料は日本橋川舟遊と丸の内・日本橋名建築巡り。リバーループ21東京構想についての資料。亀島川遊び隊資料。

 以上配布しております。本日の流域連絡会は会議次第に従い進行したいと考えております。

 それでは議題に先立ちまして流域連絡会の事務局を担当しています第一建設事務所副所長兼工事課長の佐野よりご挨拶をお願いします。

【座長】

 ご紹介されました佐野でございます。第五期第一回の流域連絡会ということでほぼ全員の方が参加して頂きましてありがとうございます。新しい都民の7名の方が前回と入れ代わっているということで、新しいメンバーで日本橋川・亀島川流域連絡会を実りあるものにしていきたいと思いますので宜しくお願い致します。

 東京という大都会に残された都市河川は非常に貴重な空間になることはご存知の通りで、皆様が率先して環境改善に努力されている訳ですが、特に日本橋川、亀島川につきましては、利用の仕方によっては東京の街を変えるようなインパクトのある河川だと思っていますので、流域連絡会それから様々な団体の方が河川の環境改善に取組んでいますので、私共も一環として流域連絡会の中で活動が活かされてくれば良いと思っていますので、引き続き流域連絡会の活動にご協力お願いしたいと思います。

2.委員の自己紹介及び活動紹介
【事務局】

 次第の2番目、委員の自己紹介及び活動紹介です。

 まず行政側委員の自己紹介をお願いします。

【行政委員】

 千代田区役所でございます。道路公園課長が出席予定でしたが、議会中であり代理で参りました道路公園課の宮本と申します。宜しくお願い致します。

【行政委員】

 中央区土木部参事で公園緑地課長しております。宮本と申します。どうぞ宜しくお願い致します。

【行政委員】

 中央区土木部の管理課長をしております。弦間といいます。宜しくお願い致します。

【行政委員】

 中央区環境保全課長、渡辺委員の代理にかさいが出席致します。宜しくお願い致します。

【行政委員】

 東京都土木技術センター技術調査課長の石坂と申します。宜しくお願い致します。

【行政委員】

 同じく土木技術センター河川・緑化調査係長岩屋と申します。宜しくお願い致します。

【行政委員】

 河川部計画課滝瀬と申します。河川部指導調整課長の熊本と河川部副参事(総合治水低地河川防災計画担当)の野村は欠席させて頂きました。宜しくお願い致します。

【行政委員】

 河川部計画課長の中田と申します。10年後の東京実行プログラムについて該当する所を説明したいと思います。宜しくお願い致します。

【行政委員】

 一建管理課長中山です。宜しくお願い致します。

【行政委員】

 一建工事課の河川設計係長をしている小柴と申します。宜しくお願い致します。

【行政委員】

 一建工事課浚渫工事係長の立石と申します。宜しくお願い致します。

【行政委員】

 一建工事課河川水面清掃担当係長をしている小山です。宜しくお願い致します。

【事務局】

 続きまして都民委員の方にお願い致します。現在活動している事でもご紹介をして頂ければと思います。

【都民委員】

 浅生と申します。宜しくお願い致します。第二期平成14年から委員になっておりまして、勉強しながらここまできたのですが、特に水質関係に興味がありまして、日本橋川をうじゃうじゃするほどに魚の住む川にしたいと思いますので宜しくお願い致します。尚、私は日本橋川に清流をよみがえらせる会の会員でもありますので宜しくお願い致します。

【都民委員】

 中央区中洲から参りました小島と申します。宜しくお願い致します。 

【都民委員】

 中央区新川の平野と申します。川というのは中央区、東京都の街づくりだと思います。中央区まちづくり大学というのを結成しております。宜しくお願い致します。

【都民委員】

 吉田と申します。宜しくお願い致します。今回新しく委員として選出させて頂きまして有難うございます。私は法政大学大学院エコ地域デザイン研究所の阿部先生と共に、二瓶さんや大井さんもいますが、亀島川の水辺空間とまちの研究という事で再生研究として会を創っていますが、そこの一員として活動しております。川をきれいにし、まちの活性化を図るにはどうしたら良いかと研究をして報告書等、皆で協力して作成しております。今後とも宜しくお願いします。 

【都民委員】

 早河と申します。私は亀島川に架かっている亀島橋の際で生まれ、現在に至るまで朝夕に亀島川を眺めながら生活しております。亀島川を背中にして生まれたものですから、子供の頃は亀島川で泳いで船に乗って、川に落ちた事も何度かあります。そのような川で愛着のある川です。なんとか昔の様にもう少し水質をきれいにして、生き物が住んでいけて鳥が集まるような環境にしたいと思い常々川を眺めています。なんとかお役に立てる様にがんばっていきます。宜しくお願い致します。

【都民委員】

 水の都、中央区を作る会の代表の二瓶と申します。以前うちの幹事長の海野が委員に登録させて頂きました。引き続き私が出席させて頂きます。私共の会は東京青年会議所の有志でできた会です。18.3%を占める中央区水辺の活性化の為に色んなイベントを通して何らかの提案をして実現していきたいという事で、最近は朝潮運河を中心に活動してきて成果がでてきているので、今回は亀島川で他団体と協力しながら自然を取り戻す為にやっていきたいと思っています。また勉強させて頂きたいので宜しくお願い致します。

【都民委員】

 千代田区の佐治が第一回会議に参加できないという事で、日本橋川、神田川に清流を蘇らせる会の事務局をしている者です。日本橋川に清流をよみがえらせる会といたしましては、できて約1年半になりますが先ほど浅生氏から紹介がありましたが日本橋川、神田川を少しでもきれいにしたいと立ち上がった団体であります。宜しくお願い致します。

【都民委員】

 私は隅田川市民交流実行委員会で初めて流域連絡会に出席させて頂く猪狩と申します。私は副会長を務めていますが、21年続いた会の会長を務めました島正之会長が昨年68歳で残念ながら亡くなりました。私共は21年間の実績を色んな意味で評価して頂いて昨年4月には市民グループとして環境大賞を頂いております。活動を認められつつある所で今回も実績を更に積み重ねていきたいと思っています。子供たちが泳げる清流というテーマを持っております。文化事業を浅草の松屋で隅田川の川をよくするという展覧会を8回ほどしました。日本橋川は数年前に何度も通い詰めて約4年間かけて研究したリバーループ21東京構想を作りました。配布した資料を見て頂きご質問等あれば、お答えしたいと思います。簡単に申し上げますと日本橋川の上の高速道路が撤去される事を10年20年先に描きながら調査研究して船を浮かべるというのが前提にあります。そして10.7km回って川沿いを楽しみ、そこには9箇所船着場があります。そのメインは日本橋川沿いに着きます。これは江戸に戻るというスタンスで、東京の観光に大きく役立つだろうと思います。車に頼りすぎた20世紀が、21世紀は昔の船に戻ろうではないかという事で都市再生をテーマに島正之と私が力を入れた事でございます。という事でこの会のテーマにして頂きたいと思います。

【都民委員】

 神田川ネットワークの糸井でございます。第一期から参加させて頂いておりますが、まだまだ声が小さいと思っていますのでもう少し積極的に発言していきたいと思います。平成9年の河川法の改正から市民と行政が意見交換をしてより良い川を作ろうという事でこういった会合が開かれるようになった訳ですが、そういう意味ではこの会議は大事な会合だと思っていますので、この会議から新しい川の在り方について良い意見をだして頂いて実現していけたら良いと思っています。 私共は神田川水系全体の活動としていますので、神田川、日本橋川、隅田川、神田川支流の江古田川、妙正寺川、善福寺川等やっております。様々なイベントもしておりまして3月29日は神田川上から下までウォーキングします。6,7月には隅田川のクリーン大作戦を計画しています。追々ご案内を申し上げますが皆様のご参加とご協力をお願いしたいと思っております。

【都民委員】

 初めて委員にさせて頂きました「川に学ぶ体験活動協議会」の大井と申します。この協議会は河川法が変わり環境という言葉が入り、川に子供達を戻そうではないかという事で、子供達が安全に川で遊べるように川の指導者作りをやっております。全国の川の活動をしている団体の方々がいて、今113団体おります。

 今回応募させて頂いた動機としましては、事務所が亀島橋の際にあります。4年くらい毎日亀島川を渡って来ているのですが、中央区に住んでいないで勤めていますが、今でも素敵な川辺だと思いますが、もっと地元の方と一緒になって何か作っていけたらと思います。色々勉強させて頂きたいと思います。

 3月23日に亀島川周辺の子供達を集めて「亀島川遊び隊」というのをしたいと思っています。子供達が地元の川を見てどのような事を思うか等、これを1回で終わらせないで繰り返しできたらと考えていますので皆様のご協力をお願い致します。

3.座長・副座長の選出
【事務局】

 どうも有難うございます。阿部委員から遅れても来られたら、来たいという連絡がありました。

 それでは次の議題に移りたいと思います。最初に会の座長及び副座長の選出をしたいと思います。座長については第一期の発足時から第一建設事務所の副所長が務めているので、皆様のご了承が頂ければ引き続き佐野副所長にしたいと思いますがいかがでしょうか(拍手)。

 それでは第一建設事務所の副所長佐野に座長を選任します。

 次に副座長を選任致します。座長を行政委員から選出しましたので、副座長は都民委員から選出させて頂きたいと思います。どなたか副座長をお願いできますでしょうか。

【都民委員】

 前回は久保さんがやって頂いて非常に良かったのですが、今回来ていないという事なので、知識と経験豊富な阿部委員もしくは猪狩委員にお願いしたいと思います。

【事務局】

 阿部委員は来れるかどうか微妙な状態であります。

【都民委員】

 阿部さんと猪狩さんと2人で相談して決めて頂くというご提案をします。

【事務局】

 糸井委員から提案ありましたがいかがでしょう。それでは後で決めさせて頂きます。座長は席を移動して下さい。先ほどご挨拶頂いたのですが一言ご挨拶お願い致します。

【座長】

 座長という事で大変責任を重く感じておりますが、流域連絡会が実りあるものにしていきたいので再度ご協力お願い致します。

【事務局】

 それではこれからの議題の進行は座長にお願い致します。

4.流域連絡会の概要説明
【座長】

 次第に沿いまして流域連絡会の概要説明について事務局からお願い致します。

【事務局】

 お配りした日本橋川・亀島川流域連絡会設置要綱が概要に代わりますが読まして頂きます。

(設置)第1 日本橋川及び亀島川を地域に活きた親しめる川とするためには、都民と行政が共通認識に基づき協働・連携して川づくりを進めていくことが必要である。そこで、流域の住民、河川に関心を持ち活動している団体、区及び都が河川に係わる情報や意見の交換、提案を行うことを目的として「日本橋川・亀島川流域連絡会」(以下「連絡会」という)を設置する。

(所掌事項)第2 連絡会は、日本橋川・亀島川に係わる次の事項について情報や意見の交換、提案を行う。
(1)河川に係わる計画・工事・管理等について
(2)河川環境と歴史・文化について
(3)流域自治体の行政計画のうち河川に係わるものについて
(4)流域内における開発など、まちづくりと河川の係わりについて
(5)その他

(構成)第3 連絡会は、2及び3に掲げる者、並びに別表に掲げる職にある者(以下「委員」という)で構成する。
2 流域住民の委員は、千代田、中央区に在住、在勤、在学の人で、選考委員会で選定された者とする。
3 河川に関心を持ち活動している団体については、参加の申し込みを受け、代表者1名を委員とする。
4 委員の任期は2年とし、再任を妨げない。

(座長の職務及び代理)第4 連絡会は、委員の互選により座長及び副座長を置く。
2 座長は、連絡会を代表し会務を総理する。
3 副座長は、座長を補佐し、座長に事故のあるときは副座長がその職務を代理する。

(連絡会の開催)第5 連絡会は原則として年2回開催し、座長が召集する。
2 座長は、必要があると認めたときは、臨時に連絡会を開催することができる。

(事務局)第6 連絡会の事務局は第一建設事務所工事課に置く。

(その他)第7 この要綱に定めのないもののほか、連絡会の運営に必要な事項は座長が定める。

 この要綱に基づいて連絡会を運営していきます。

【座長】

 有難うございました。設置要綱の説明ですが何かご質問がありましたらお願い致します。

【都民委員】

 第5条の連絡会の開催ですが、初期の頃は最低4回開催されていて実質は5,6回していて、前期も3,4回でした。今の環境を見てみれば東京都の賑わい創出政策なんかもでている訳ですから、神田川、日本橋川、東京湾岸、隅田川等は再生というのは急務で東京都は6局共同してプロジェクトが動いています。そのような時期に年2回でいいのかと考えると、私は到底間に合わないと思います。だから私は原則最低4回にして、この中には見学会や視察会も入りますから意見交換する回数としてはもっと少なくなる訳ですから、個々の問題は分科会を作って参加したい人が自発的に参加し意見交換をするような体制でやる方がベターではないかと思います。

【座長】

 糸井委員の方から提案がありまして事務局で再度検討していくようになりますが、通常今回を含めて3回はしているのですか。

【事務局】

 最近では4回した事があるかもわかりませんが年に3回は必ずしております。

【都民委員】

 日本橋川、神田川、隅田川というのは都心部の中の都心の河川ですから、全国の模範になるべき川だと思います。小金井にある野川は会議が多いですよ。分科会も3つくらい作っています。東京13河川の連絡会がどの程度やっているかは多少情報を得ていますが、非常に積極的な所と形式的にしかやっていない所もあります。日本橋川、神田川、隅田川は都心部の中の都心の河川ですから、もう少し積極的にやる必要があると思います。

【座長】

 糸井委員の提案についてご意見等ありますか。

【都民委員】

 話の中に日本橋川、神田川、隅田川がでてきましたが、亀島川が入っていなかったと思いますが、この流域連絡会は日本橋川・亀島川の流域連絡会です。川は上流下流と総合的に見て対策を立てなければならないというのは分かります。 原則として年2回ですが、実態から見て3,4回見学会等含めやっていますし、弾力的に開いていけばいいと思います。

【座長】

 平野委員からご意見ありました通り、設置要綱を2とするのか4とするのかは原則ですので、実際の開催は3,4回で分科会を作るのは議論すると思いますが、そういう中で設置要綱の数字を変えるかどうかという事です。設置要綱の数字を変えないで3,4回が適切ではないかというご意見がでましたがどうでしょうか。

【都民委員】

 原則2回というのはこの前々回にそういう話がでているのですが、3ヶ月に一度くらい原則として4回として少なくなる分には構わないと思いますがいかがでしょうか。原則2回だと3,4回やらないと思います。

【座長】

 中央区の小島委員から原則として4回として少なくなる分には構わないという意見でした。事務局としては原則2回にしといてそれ以上開催するというように考えていました。原則4回にしてしまうと5,6回と増えるのではないかと思い、委員の方も大変ではないかという事で2回は最低ラインにしてそれ以上はやるという事で決めたと思います。今ご意見が多くでていますので原則2回を4回に要綱を変えて、その中で見学会も含めるのか、原則2回のままで現在行われているように3,4回開催するかを事務局と再度検討させて頂いてご提案しても宜しいですか。

【都民委員】

 要綱はこの場で決めればいいだけの事ですから、そんなに深く考えなくてもいい話だと思います。今の流れで河川の状況がどうなっているか、河川のイベントにしろ3ヶ月過ぎたら役に立ったりしません。もう少し皆様に積極的になって欲しいです。

【座長】

 この場で議事録の中で要綱を変えるという事で事務局は宜しいですか。

【事務局】

 要綱はここで承認できれば宜しいかと思います。2回を改めるという事を次回に提案してご了解を頂きたいと思います。

【座長】

 2回を改めるという事を次回に提案していきたいと事務局からの回答ですが宜しいでしょうか。

 次の議題の報告事項で、日本橋川・亀島川今後の方向という事で河川部の中田委員お願いします。

【座長】

 次第には載っていないのですが、中央区からも報告がありますので宜しくお願い致します。

5.報告事項
・日本橋川・亀島川今後の方向(河川部 中田委員)
【座長】

 建設局河川部と中央区の報告をお願い致します。

【行政委員】

 河川部の中田から報告させて頂きます。資料が3点ありますが、日本橋川・亀島川流域連絡会の話題についての資料で、1)「緑の東京10年プロジェクト」については抜粋なのですが、資料で説明したいと思います。3)浚渫について後ほど説明します。2)亀島川の整備についてはどのような感覚をもっているか少し話します。4)のその他ですが「河川ボランティア団体への助成が始まりました。」というチラシを入れさせて頂きました。これは始まりましたと書いてありますが、実際には18年度から始まっているものです。適用が18,19年度は東京都が直接管理している河川のみ対象で例えば隅田川は対象ですのでクリーンアップ等で活用できます。そのような事で区の維持管理している河川についても入れていこうと今回変更しようと考えています。考えていますというのは、私は東京都の職員ですが東京都公園協会の事業としてあります。しかし公園協会にこういう事をしたいのでお金をくださいと言われても、公園協会も分からないという事もあります。今までは東京都の建設事務所に団体の推薦をしてもらう流れを作りまして、推薦があったものに対して間違いなく活動はしているので助成をしましょうという形です。私共、東京都公園協会、河川部は区役所に団体の推薦をしてくださいとお願いをするのですが、今回も色んな団体の方がいらしていますが、清掃や水質調査等日常の管理に関わるもについては極力助成の対象にしたいと考えています。こちらの内容はご検討して頂きたいと考えております。

 こちらにつきましては平成20年度から始まりますので、平成20年4月一臂に間に合わせるにはそろそろ動かなければならないので締め切りを3月半ばに考えております。しかしそこで終わりではなくて、まず一発目の助成をしてそれからも追っかけ遅れてきた団体についても推薦を受けたら助成の手続きをして頂く事になると思います。

 それでは「10年後の東京」への実行プログラム2008の資料ですが、これは実はホームページに公開されていますが、これだけを見ても緑や水質浄化がどうであるとかなかなかわからないと思うので少し説明したいと思います。

 まず3,4ページ辺りを見て頂くと、「10年後の東京」の策定(平成18年12月公表)とあります。10年後の東京の在り方を考える時に、1に水と緑の回廊で包まれた、美しいまち東京を復活させるという事を目標に置いております。具体的には水と緑に囲まれた都市空間を再生するとともに、美しい都市景観を創出し、東京の価値を更に高めるとしています。その流れで今度は5,6ページですが、主な横断型戦略会議の緑の都市づくり推進本部が設置されこの中で、緑の東京10年プロジェクトが策定されました。この中には10年後の東京に向けた目標としまして、東京都の河川の水辺の緑化率を9割確保することに決めました。9割の意味ですが私達の思いとしては河川沿いの全て緑化するという考え方です。とは言っても実際条件がなかなか整わない事があるので、極力緑を増やしていこうとしています。そうするとやや落ちるかという事で9割にしました。可能な場所については全て緑化すると考えて頂ければ良いかと思います。5,6ページにあるように都民、企業、NPO、社会的企業家など、東京に集積する様々な主体と協働し、ネットワークを広げながら、東京全体で取組みを進めることが重要である。区市町村との連携、区市町村の協力が欠かせないことから、すべての区市町村の意向調査を実施し、連携に万全を期す。書かれているように東京都だけで突っ走る事のないようにします。

 10年後の東京についてですが、どうしても10年後の東京といいますとオリンピックを思い浮かべる方が多いと思いますが、ここでの考え方は10年後の東京に描かれる都市だからこそオリンピックがあってもいいのではないか、オリンピックがあろうがなかろうがこういう都市を創る為に取組みを行っていくと考えています。

 具体的な話がまだあるのですが、23~25ページ辺りの話になります。24,25ページ辺りに先程話しましたが、「緑の東京10年プロジェクト」基本方針を19年6月に策定致しました。実際に換算するとha(ヘクタール)いくつになるかというのをしてきたのですがあくまで換算の話ですので、とにかく河川沿いを9割緑化する事に目標を立てました。それで3ヵ年ではどのくらいになるかというのを換算したのが後にあります。数字としましては40ページで、水辺空間等の緑化30haが目標です。30haというのは海上公園と河川と運河合わした数字ですので実際換算しますと河川整備等については3ヵ年、14年間相当程度やろうとしています。これはあくまで東京都の中で緑化という言葉を使用していますが、実際には河川管理者や事業者の緑化事業というのはただ緑を植えるだけではないという事を後ほど少し話したいと思います。

 10年後の東京の話をしていますので、その後2ページほど水質改善の話がありますので見て頂きたいと思います。私の話の後に第一建設事務所の方から浚渫の話があります。日本橋川、亀島川の浚渫の話は48,49ページの話になると思います。

 水質改善の多様な取組み、・重点的な浚渫の推進・汚泥の堆積が著しい日本橋川や亀島川、東雲運河や高浜運河など江東地区、芝浦地区の浚渫を推進する。という所がこの事業の一項目になります。他にも水質浄化関係で記載されているのが、下水道施設整備による水質改善や水生生物を活用した水質改善の取組み、カキによるお台場の水質浄化実験があります。カキによる水質浄化実験は効果がありそうだという事で効果を測りました。下水道施設につきましては雨水吐口のごみ流出抑制対策などについて積極的に推進していく考え方をしています。なお今日河川の水質改善にあたり浚渫の話がありますが、浚渫に合わして水質浄化の手法についても考えていこうという事で、その為の事前のデータは今年度取ってはいます。しかしまとまっていませんし、どういう形で水質浄化に取組んでいったら良いか整理されていない所がありますのでそれにつきましては今後この場で相談に乗って頂きたいと思いますので宜しくお願いします。

 それでは次に2)亀島川の整備について話したいと思います。10年後の東京実行プログラムはホームページにも掲載されていますので、見て頂ければ東京都が考えている事が分かると思います。亀島川の整備についてですが、今まで都民委員の方々が亀島川に関わる事が多いという事でこちらもうれしい事で、亀島川のテラスに降りて水面を見ると結構水がきれいです。東京23区の川は必ずしもきれいな川だと思ってくれてない部分が多いのですが、少なくとも亀島川に関しては水面近くまで行くことができます。整備についてコメントを書いたのは、緑化してその他修景等をしていきたいです。それからまず考えていく事はコンクリート護岸、テラスの緑化、連続性の確保の為の工夫をしていくのかと思います。河川の利用は河川にできるだけ触れたくなるような取組み、一方で安全対策などの配慮を踏まえ修景等をあわせて実施したいです。進めるに当たっては地域、都・区との連携が必須です。ここを整備する場合に空間そのものはいいのですが色々と問題がありまして、まずテラスに降りるにはどうしたら良いかという問題が一番にあるかと思います。アプローチがうまくできないというのが一つ問題になります。それからテラスと家屋の距離が非常に近くプライバシーの問題で地元の人がどう思うかというのがあります。テラスは広い所はいいのですが狭い場所も結構あり、これらをどのように考えていけばいいのかというのが課題になっていくと思います。

 先程言いましたが我々はただ緑を入れれば良いと考えているのではなくて河川管理者として相応しい整備をしていきたいと考えています。川に近づける目を向けるような整備が大切なのだろうと思っています。今日はこういう整備をしようという絵柄までは用意できる状況ではないので、東京都として亀島川の整備をするに当たって土壌作りはなんとかできているのではないかと思っています。今後亀島川については今話したような取組みを行っていきたいと思っています。問題点は多々あろうかと思いますが皆様の協力を頂きながら問題を解決していく方向でいきたいです。もちろん日本橋川はどうかと言うと、日本橋川について触れなかったのは、日本橋川を取り込んだ場合にすぐ隣に家屋がありますので地元からどれだけの協力が得られるかというのが読めない所があります。しかし「緑の東京10年プロジェクト」の中の対象河川となるのは間違いないので平成27年度までには取り込んでいきます。条件さえ整えれば再来年くらいからは話ができるようにしたいと考えております。

 以上、話題提供程度の話は終わりです。有難うございました。

【座長】

 有難うございます。引き続き中央区さんからの報告をお願いします。全体の質問はこの後の浚渫についての報告の後にご質問を受けたいと思いますので宜しくお願い致します。

・日本橋川護岸緑化について(中央区 宮本委員)
【行政委員】

 恐れ入ります。中央区の宮本です。水辺の緑化の資料が2枚になっています。こちらで説明したいと思います。1枚目と2枚目が順番逆になっていまして2枚目の方を見て頂きます。今東京都さんの方から10年後の東京に沿って色んな取組みや考え方が示されましたが、東京都と中央区で東京都は大きなハードな整備をしておりまして、中央区は日常の維持管理をしております。そういう中で中央区も日本橋川、亀島川で現在取組んでいる事例があります。その一つが日本橋川護岸の緑化促進というものです。以前流域連絡会でご報告させて頂きましたが、その後2年程経ちまして委員も新しくなられた方もいますので、改めてその後の進行を含めてご案内をさせて頂きます。ご存知の通り日本橋川には高い護岸があり、まちと護岸が隔てられて高速道路が被さりまして緑化が中々できない状況ですが、無機質な中にでも少しでも緑化をしていこうという内容です。2枚目の左上に断面図が描かれています。人の背丈以上の護岸の際に狭い所ですが、90cmの高さで細長い30cmの幅で1mの長さの長くて高いプランターを設置しまして、ある程度伸びたツタを護岸の上にも川側に投掛けて川側に伸ばしていく形のものです。種類については今植えている5種類程の種類を掲載しています。ナツヅタ、オオイタビカズラは護岸に根を張って成長するものです。テイカカズラ、ノウゼンカズラ、ヘデラヘリックスの3種類は根は張らないが垂れ下がるものという形で、球根性の物と垂れ下がる物の5種類を混ぜております。この日本橋上流を見た絵は合成の絵ですので、このうようなイメージとご理解して頂きたいと思います。

 1枚目に戻りましてこのような取組みを平成16年10月から実施しております。1~6まで番号を付けて場所と延長を示させていますが、始めに日本橋川左岸の小網町児童遊園を緑化しました。こちらは護岸が高くなく地面からそのままでそれほど段差のない状況でしたので、施工というのは初めての試みでしたのでプランターを置いた形と直接地面に植えて護岸を乗り越えて川側に伸ばしていく形の2つの方法を採っております。成長が良く右上の写真を見て頂くと分かるように水面までツタが伸びている状況でございます。その後右岸中心に進めております。日本橋上下流、鎧橋の辺り、茅場町の辺りの2~6になりますが、2や4の写真は陸地側の方を撮っています。この白いのが見えると思いますが、この箱が90cmの腰高のプランターでございます。この様なものを護岸の所に置いてその間には擦り切れ防止の為にヤシ柄繊維のマットの様な物を掛けましてその上を伸びていく形でやっております。現在260m施行しております。来年度予算も少しついていまして今度は少し違う形の物、現在ツタ類でやっておりますが立木なんかも違った形でやってみたいと考えています。まだ詳細は決まっていないのですが、やることになりましたらこの席でご報告したいと思います。説明については以上ですが、中央区は亀島川について前期の平成19年度の流域連絡会に亀島川の整備の検討委託がついたとお話させて頂きました。平成18年4月にほぼ2年前になりますが中央区は水辺利用の活性化方策というのを作りました。資料を抜粋してお渡しすれば良かったのですが気が回らずに申し訳ございません。次回主要な部分に関しては持ってきたいと思っておりますが中央区の水辺利用の活性化方策を策定しました。この中で亀島川についても当面実行するリーディングプロジェクトと長期的に整備していく計画の構想が出されております。それに基づきまして先程中田委員のお話がありましたようになるべく中央区の方もテラスだとか水域を利用できるようにしたいという事で本年度に調査委託としてついています。非常に申し訳ないのですが作業が遅れていましてまとまりができていない状態です。テラスをどういった利用ができるか、植栽、船着場等の可能性を検討している状態ですので今後も流域連絡会で報告させて頂きます。

 以上です。

【座長】

 有難うございました。続きまして日本橋川の浚渫工事という事で一建の立石委員の報告をお願いします。

・日本橋川の浚渫工事について(浚渫係 立石委員)
【行政委員】

 第一建設事務所工事課浚渫係の立石です。日本橋川の浚渫工事についてご説明させて頂きたいと思います。この資料については前回の流域連絡会でも説明させていただいた物とほぼ同じものでして、新たに半数7名の都民委員の方が加わられたという事で前回の資料に多少手直しをして使用させて頂いております。以前にも聞いた事のある内容があると思いますがご了承して頂きたいと思います。

 それでは日本橋川・亀島川浚渫事業について説明させて頂きます。この写真は隅田川の写真でして、概ね浚渫をしている状況を眺めるとこのような形です。浚渫船、土を運ぶ為の土運船、周りの船に対して警戒する警戒船、土を引っ張っていく時に使う引き舟船というような形の船が1セットになりまして浚渫工事を行うと、これだけの船が現場に入ってくる事になります。ただこの写真は隅田川での浚渫ですので、日本橋川、亀島川の浚渫にはもう少し規模の小さい船が入ってきます。

 浚渫事業について説明します。事業目的ですが、河川浄化による環境改善という事で川底の泥、土砂をすくう事により水質等、臭気を除こうとします。それから川を掘ることにより川の断面は広がります。それにより洪水を流すために必要な川の断面積を確保しようとします。併せて川底をさらう事により水深が深くなるので船舶の安全航行のための水深確保という事になります。地震等災害が起きた時に防災船着場というのがありますが、いざという時に土砂が溜まって動けないという事がないように機能維持するために防災船着場の前の浚渫を行います。こういったことを目的としています。第一建設事務所で浚渫担当しているのは区部の河川のうち、先程写真で示したような機械式の浚渫船団が入っていける河川を対象にしています。河川数にすると27河川、総延長約130kmの範囲を私共が対象としている河川になります。平成19年度は5河川、約2.7kmの浚渫しかできません。予算や様々な要因はありますが、実は27河川、130kmのうちでも1年間でほんの一部しか浚渫できないという事で、何処をやるのかに関しましては土砂の堆積状況や臭気があるのでなんとかして欲しいというようなご要望を寄せられますが、そのような事を総合的に勘案しまして重点的にやるべき所をピンポイントで探すような事をしています。

 次に浚渫事業とは実際にはどういったものなのかというと、まず浚渫するにあたって川にどれだけの土砂が溜まっているか測量します。これを河川横断測量といいますが水深を測り川底にどれだけ溜まっているかを調べます。引き続き取ろうとしている場所の底質調査です。これは川底の土を分析して搬入先に汚染物質等環境基準に満たしているか確認する作業を致します。それから基準に触れないと分かれば浚渫に入ります。

 それぞれの部分をもう少し詳細に説明させて頂きます。河川横断測量ですが、川底の高さを調べるのに東京の河川は潮を感じています。海が満潮になれば川の水位も上がってきて、干潮になれば水位が下がるという事で常に水面の高さが上下していますので川底の高さを測る時に水面の高さが分からないと実際の高さが決定できません。通常道路や公園や学校の校庭に既存水準点というものがあります。ここは何mという標高の測定する点があるのですが、そこから川の近傍まで順々に高さをもってきて川の護岸の所に仮ベンチマークを設定しまして、ここの高さが標高でいう何mとかの位置というのを測定します。それから測定してから川底の高さを測定します。護岸からどれくらい離れているのか距離を測る双眼鏡の様に見える道具光波距離計を使いまして浮かんでいる船の位置を護岸からの離れを特定しながら、それぞれの位置で川底までの深さを調べます。川底までの深さを調べるには音波探深機で音波を使い川底までの深さを測り、土砂の溜まっている状況を図面化します。これは隅田川の絵で横幅も縮めていますが、黒色が護岸部分、濃青色が水面高さで実際どれだけ溜まっているのという絵になりまして、浚渫で何処まで掘るかというと赤い点線より上の緑部分を掘ります。こういった図面を作成して掘る所を浚渫していきます。

 次に底質調査に入ります。川底の土を取って分析しますが、まずは川底の土の表面をバケット状のエクマンバージ型採泥器を船の上から垂らして土を採取します。採取する土は川底の表面だけではなくて、そこから1m、2mと下がった所を掘るのでそこの土も影響がないか当然調べます。それには写真にあるような筒状の管の柱状採泥器の上にバイブレータを付けて、振動により川底に埋めていき土を採取します。これを分析室に持ち帰り分析をして汚濁物質等が基準を超えていないか調べます。結果問題なければ浚渫工事にとりかかります。左がグラブ浚渫船、右がバックホウ浚渫船になります。比較的大きい川にはグラブ浚渫船を使います。日本橋川等大きくない川にはバックホウ浚渫船を使う事が多いです。写真にありますように浚渫した土を土運船に載せ処分先まで運んでいきます。運ぶルートとしては東京湾に向かって下りていきレインボーブリッジを過ぎて中央防波堤外の新海面処分場へ運びます。こういう埋立て地の方へ埋立て用の土として再利用します。処分先へ行くと「てんゆう」という大きな船に土運船が入っていき、土運船が入るとゲートが閉まり完全に密閉状態になります。それを確認の上船の底を開いてこの中に落していきます。落すと当然船は軽くなるので土砂投入前と投入後では船の高くあがる違いが分かると思います。こういった形でてんゆうの中に土砂を落していきます。てんゆうの方からはポンプで埋立て地へ送られるようになっています。以上が浚渫事業の流れになっています。

 日本橋川・亀島川の浚渫事業について説明したいと思います。日本橋川は神田川から分かれます。更に日本橋川から亀島川が分かれてそれぞれ隅田川へ流れます。日本橋川は約4.8km、亀島川約1.0kmという形で浚渫していきます。では日本橋川、亀島川の土砂堆積状況をグラフに表しまして、これは平成15年度の測量結果ですが上が日本橋川で下が亀島川になっています。上流神田川から分かれる所でここは隅田川が流れる所になります。亀島川はここが日本橋川から分かれる所でここが隅田川へ流れる所です。100m毎にどのくらいの土が堆積しているか分かるグラフにしていて、100m当たり3000~4000m3くらいの土砂が堆積している事になります。4000m3というとよく分からない所がありますが、小学校の25mプールが約400m3ですので10杯分が溜まっているという計算になります。これを見て頂くと特徴的な事に日本橋川に関しましては日本橋の一つ上流になる西河岸橋この当たりから下流に溜まっている傾向があります。それから亀島川に関しましてはほぼ全川に渡って溜まっている状況になります。こういった事から西河岸橋から下流を浚渫しようという事で現在進めている所です。この図はここが西河岸橋になりここから下流が土砂が多く溜まっている所で、ここにつきまして平成17年度から浚渫工事を始めました。ここの青色が平成17年度始めた所です。引き続き平成18年度に日本橋と江戸橋の間を2ヵ年で浚渫した所であります。ご覧の通り1年間で浚渫できる量が非常に少ないので、このまま何年かかるかという話をしていましたが今年度19年度の重点事業として選定されまして、お金も多くつけて頂く事ができまして赤色の部分の平成19年度につきましては日本橋川、亀島川についても浚渫を始めた所でございます。今後は先程に中田委員の方から話されましたが、10年後の東京実行プログラムに位置づけられていますので来年度、黄色部分について浚渫をしていきたいと思います。更にその翌年度につきましても決定ではないですが更に黄色で示した所、ここをやっていけたらなと考えております。概ね3ヵ年で土が多く溜まった所を終わらせればと思います。再来年以降の事は私共で考えているだけで実際に予算が付いた訳ではないので勘違いなさらないようにお願い致します。その後上流に向かって23,24年度以降浚渫をしていきたいと考えております。

 今年度の日本橋川・亀島川の事業につきましては、日本橋川、亀島川ほぼ平行に作業を進めておりまして、6月~8月にかけて横断測量を実施しております。更に底質調査は11月~12月にかけて完了しており、次の浚渫工事の業者も決定して現場に入るのは3月に入ってからだと思います。施工計画等作っている所なので具体的に浚渫工事に入る話はできないのですが、今年度に浚渫工事を終わらせる予定を立てています。以上で説明を終わらせて頂きます。

 有難うございました。

6.その他(意見交換)
【座長】

 立石委員の方から報告終わりました。二つ報告がありましたので、ご質問等ございましたら、どちらの報告でも結構ですので、ご意見等ある方ご発言願えればと思います。まず、日本橋川・亀島川の今後の方向、只今の日本橋川の浚渫工事についてご報告をしていただきました。ご意見等ありましたらどなたでも結構ですのでお願いしたいと思います。

【都民委員】

 河川ボランティア団体への助成、これについて伺いたいのですが、区の管理の河川も対象になるというお話でしたが、これはフォーマットみたいなものはあるのですか。去年、隅田川でもらったときは決まっていなかったように思います。

【行政委員】

 あります。本日持参していません。

【都民委員】

 横長になった政策の体系図みたいな形で一覧できる図があります。あれをつけていただくと、もっと分かるのではないかと思います。

【行政委員】

 はい。つけさせていただきます。

【都民委員】

 前回もらいましたので、研究会もやりましたので分かっています。それから浚渫の事で教えてほしいのですが、実は私もよく知らなかったのですが東京の千葉港周辺や羽田周辺の地域で、高度成長期に埋め立てをするために逆に土を掘って穴ぼこが開いてるような状況になっていて、そこに廃棄物が溜まって青潮が発生したりするというようなことをテレビでやっていて驚いたのですが、あれは本当でしょうか。というのと、もし本当だとすれば余った土をそういう所へ埋めれば干潟にもなるし、いいのではないかと思うのですがその辺の情報がありましたら教えてください。

【行政委員】

 申し訳ございません。私も初めて聞いた話なのでそういった話は知らないです。

【都民委員】

 環境局が来ていないので分からないのだけど、土木技術センターの方知っていますか。情報はありませんか。

【行政委員】

 私もその話は聞いたことがないです。

【都民委員】

 つい最近です。テレビで見て私も全然知らなかったです。こんなこともあるのかと思って見ていました。

【行政委員】

 海の方はまったくテリトリーが外れてしまうので分かりません。

【都民委員】

 だけど同じ土を捨てたり掘ったりするのであれば、お互いに相殺すれば安く済むのではないかと思いました。

【行政委員】

 私も詳しいことは知らないし本当にきちんと調べた訳ではないのですが、東京湾の中には掘った跡があって、それが冷水域になって、そこの中でいろいろな死骸が貧酸素状態の中であって、それで青潮という現象が起きているようです。ただ本で読んだだけですので詳しいメカニズムなどきちんと調べている訳でないので責任もって言える立場でないのですが、そういう状況はあるようです。

【都民委員】

 では、まんざら嘘ではないのだと思います。

【座長】

 東京都でいえば港湾局、分かるかどうかですが、詳しいことはこの場ではお答えできないようです。

【都民委員】

 だけど、賑わい創出事業は湾岸と河川と一緒になったプロジェクトですから、その辺の情報は基礎情報だと思います。

【座長】

 港湾局と機会がありましたら、今日河川部もおりますので次回報告できればと思うので調べさせてください。

【都民委員】

 3年ほど前に名古屋の堀川が15年ぐらいかけて見事に緑化しました。世界デザイン会議の時、臭くてひどい川だなと思いました。その臭みが大分とれまして、船に乗って素晴らしい緑で僕はびっくりしたのです。だから日本橋川もまんざらでなくこういうことができればと思います。船から見る景色は全然違います。ですから楽しめる船上からの眺めというのは、緑があるとないとでは大違いなので、この辺は千代田区と中央区が連携を持った緑化というものがどのくらい将来構想としてあるのでしょうか。

【行政委員】

 実は連携は持っておりません。と言いますのは千代田区は日本橋川でいうと新三崎橋の辺りとか俎板橋の辺りとか、ツタ類がかなり緑化されています。もちろん高速道路が架かっていて緑化できない部分もあるのですが。日本橋川から少し離れますが、神田川もお茶の水の辺りも開けていて素晴らしい景観になっています。実はうちの区長が見まして、千代田区は川にあれだけ緑があるのに中央区は全然ないではないか、といったのが実は端緒なのです。ただ我々は理由づけをして、高速道路があるからとかあるいは護岸が高くて緑化ができないです、とか言ったのですが区長はそれでなくともやれという話になって、このような形でやっています。ですから千代田区は十分それぞれの予算の中でやられています。

【都民委員】

 日本橋川沿いはそんなにまだ緑化していません。神田川は見事です。

【行政委員】

 ただ中央区はもう橋詰以外はほとんどゼロでしたから、そういう点では少しでもできるかぎり緑化をしたいということです。計画事業という形で毎年かなりの予算をつけて頂いて実施をしている所です。

【都民委員】

 ありがとうございました。

【座長】

 よろしいでしょうか。ではどなたか新しく委員になられた方もどうでしょうか。

【都民委員】

 他の意見でもいいのですか。日本橋の橋のたもとに、ドブネズミがたくさんいるような話を聞いたのですが、川の渕の所にはドブネズミが繁殖しやすくて衛生上も良くなくてそういう対策はどうかなと変わった意見で申し訳ないです。

【座長】

 行政委員どうですか。

【都民委員】

 今度一度日本橋のたもとを見ていただいたらと思います。

【座長】

 中央区の方でその辺の状況を気をつけて見て頂きたいです。

【都民委員】

 三越側の左側です。

【都民委員】

 今、都心の川は日本橋川に限らずどこだって上から下までいない所はありません。昼間歩いたって見えます。

【行政委員】

 ネズミの方は保健所の方が特に重点的に取組んでおりましてご存知のように、昔のドブネズミと違い最近クマネズミという厄介な種類が出てきて非常に対策に苦労しているようなのです。ただ私なんか見ていてもいそうな雰囲気が日本橋のたもとにはあります。正確には申し訳ないのですがつかんでいませんので、保健所の方にいろいろ情報をいただきながらまたご返事をさせていただきます。

【座長】

 それではどなたか他の方でご意見ございますか。どんなことでも結構ですので、今日の報告以外でももちろん結構ですので、何かございましたら、どうぞご意見のほうお願い致します。

【都民委員】

 「その他」の手前の所の意見としてお聞きしたい事が二つありまして、一つは中央区からいつも情報を頂くのですが千代田区はほとんど頂かないです。千代田区が関連している「外堀連絡会」があると思うのですけど、その情報をお聞きしたいなと思うのと。もう一つ、東京都に教えてほしいのですが、日本橋川の上の高速道路は撤去しようという話は進んでいると思うのですが、どこまで進んでいるか教えて欲しいです。

【座長】

 では二つのご質問がありましたので、まず千代田区からお願いします。

【行政委員】

 私も代理ですので外堀連絡会についての情報は聞いていませんので、次回にお答えしたいと思います。また資料の件に関しましては中央区の方からもご報告があったのですが、私共も護岸緑化はやっているのでこういう形で次回資料をご提出できればなと思っています。この件を上司に報告して一応次回ご提案できればと思っております。

【座長】

 次回報告ということでよろしいでしょうか。

【都民委員】

 はい。

【座長】

 東京都の日本橋の委員会等の情報があれば報告願います。

【行政委員】

 今までこの流域連絡会の中でことあるごとにご紹介させていたのですが今回はお示しできる情報は残念ながらありません。

【都民委員】

 一部には横を通すことにほぼ決まりという案があったようですがそこまではいってないのですか。

【行政委員】

 我々の持つ最新の情報は平成18年12月の小泉さんへの提言の内容までです。

【都民委員】

 そのままストップ状態ですか。

【行政委員】

 本庁内部では何かやっているみたいですが情報がなかなか下りてこないです。

【座長】

 色々な情報が新聞等で出ていると思いますが確かな情報は滝瀬委員のものが最新の情報のようです。その他にどなたかいますか。

【都民委員】

 この前、舟で亀島川、日本橋川を通ったのですが、私が驚いたのは亀島川の橋の下を舟が通らなかったのです。これは浚渫の順番からいったらどうしてこういう所を先にやっていただけないのかなとそう思っています。

【座長】

 今の質問のご希望ですけどどうでしょうか。

【行政委員】

 船が通らなかったと言うのは、ひとつには亀島川の橋が低いというのがあります。特に亀島川の高橋という下流から二本目の橋、一番上流の霊岸橋が特に低くて船が通れる時間帯、要は潮がすごく下がった時しか通れないというような状況ではあるのですが、あれは橋が原因です。

【都民委員】

 浚渫すればいいのではないですか。今の資料から見ますと浚渫すればいくらか緩和されるのではないですか。この辺はかなりひどいです。

【行政委員】

 浚渫も今年度から始めます。

【都民委員】

 ですから順序も早くやって頂いた方がいいのではないかと私は思う訳です。

【行政委員】

 浚渫することによって喫水の、要は水面から下の部分が深い船も通れるようには確かになります。ただ亀島川については、やはり橋の桁が低いというのが一番船が通りにくい原因だと思います。

【行政委員】

 麻生委員、確か船で私がご案内させていただいたと思うのですが当日通らなかったのは、高橋の入り口から通って行きました。一番通れなかったのが日本橋川に近づいた所の霊岸橋でした。

【都民委員】

 Uターンをして、今度は日本橋川から神田川の方に向かいました。霊岸橋の所も見せていただいたのですが確かに低いです。例えば防災のとき、中央区は常盤橋の所に船着場がありますが、その時に亀島の方に行かれないということです。これはこの前も私申し上げたと思います。

【行政委員】

 亀島川は感潮河川で、潮の干満の影響を受けます。そういう場所でやっている浚渫というのは、水位変動というのはほとんどないのです。例えば木曽三川で明治時代から改修をしていたのですが、低水位を下げるということは浚渫ではほとんど効果が出ないです。結局、明治時代に河口導流堤を延々と出してそのような思い切り工事をやってそれでも下がるのは数cmしかないです。河床は下がるけれども上に流れている水位は落ちないというのが、基本的な感潮域の特性と理解しています。したがって浚渫することは非常に大事なのですが、その結果で水位はもう何も落ちないということかなと理解しています。

【都民委員】

 ではなぜ浚渫するのですか。

【行政委員】

 それは別の目的で水位を下げることではなく河床を下げると喫水の深い船も走れるようになるし、それと環境問題や先ほどご説明された目的があるのかなと考えています。よろしいのですか。余計なことを言ってしまってすみません。

【座長】

 今の話は昔からこのような川、内部河川に特にあるのですが、最終的には橋梁を架け替えていわゆる桁を上げなければいけないです。それになると沿川に建物が建っていますから、今の道路が上がってしまう訳ですからなかなか難しいです。

【都民委員】

 ですから下を掘っていけばいいのではないですか。

【座長】

 海の水が無限にあります。感潮河川では、どんどん上がっていきます。

【都民委員】

 脇のテラスの所を削ってしまうのはだめなのですか。そうなったらテラスなんかいらないのではないですか。

【行政委員】

 日本橋川、亀島川はいわゆる感潮河川と言いまして、要は水面の高さは海の水面の高さと同じなのです。ということは川の底をいくらさらおうが川を広げようがそれによって海の高さが変わる訳ではないので、結局水面の位置は変わらないのです。いくら川を広げようが川底を下げようが海の高さそのもので、水面の高さは海の海面の高さそのものです。いくらやっても水面の高さは変わらないということになります。

【都民委員】

 江東区にあるように、閘門を作らない限り水位は下げられないということですか。分かりました。

【座長】

 よろしいでしょうか。最後はなかなか発展的な意見というか、結論が出なくて申し訳ないのですが。感潮河川の宿命というか色々あります。そこをどうにかしていこうということで小さい船は通れるのでしょう。全部通れない訳ではないですか。

【行政委員】

 小さい、要は水面から上の高さが低い船は今でも実は通れます。

【座長】

 道路でもよくある桁下の低い道路であるというような形だと思います。小さい船は通れるという事です。

【都民委員】

 亀島川のテラスの話で資料の関係があると思うのですが、テラスの去年の話で計画を策定して調査を、今年から実施する事でテラス作成とかそういうことはあるのでしょうか。

【行政委員】

 まだ詳細は決まってないのですけど、今年度亀島川についての予算は特にしていません。今の調査委託の作業が遅れています。今テラスのようなものが出来ているのですが実はあれは地震のための根固めという、お椀が倒れないようにするための作りです。それを利用の方にもっていけるかどうか、ということについてはかなりいろいろ問題があります。幅の問題とか、一番高い所の高さがAP.+2.2m、満潮がAP.+2.1mですから10cmしか上がっていないという所もありますし、それから護岸も中に入ると非常に低くて隣のビルとかそういった人たちの防犯上の問題とか、橋の下が低くて連続堤が保てないとか、保てる所もあるのですが亀島川や新亀島川とか、それからアプローチがとれない、入り口がうまく取れない等色々な問題があります。ですから、私共は調査の中ではいくつかのこういうふうな整理が考えられるというような簡単なものから含めまして極端な話、緑化だけで終わらせるものから、お金がかかるような整備まで3タイプくらいの構想を今考えています。そうは言いながら場所によっては、南橋というご存知の方は分かるかと思いますが、高橋と南高橋の所の桜川運動公園の辺りは少し区有地がありますし、少し拠点になるような所があるものですからそういう所は整備はしたいと思うのですけど、全般的によくあるテラスの部分については今のような問題がありましてこれをどうやるかというのはなかなか政策的な所もありますし、また皆様方の意見も聞いていかなければいけない部分がありまして、それをきちんと整理をした上で次のステップにいこうと思っています。今回の調査委託は期待はずれに終わるかもしれませんが細かい所まで設計するものではなくて、亀島川全体のプランを作っていくというものですから、計画・設計という段階のうちの計画というものでそれができた後でこれで行こうと決まった後は、それについて細かい設計という作業に入っていく、その上で順次工事していく、設計を経て工事をしていく計画ですので申し訳ないですがご理解をいただきたいと思います。

【都民委員】

 分かりました。いろいろ計画を立てていろいろ問題があるということが分かりました。そういう事では去年やられたことも良く分かり良かったと思います。

 宜しくお願いします。

【座長】

 はい、ありがとうございます。

【都民委員】

 もう一つよろしいですか。

【座長】

 はい。

【都民委員】

 東京都河川部の方にお聞きしたいのですが、防災船着場といったものは緊急時に必要ではないかという事ですが、先程の私達の提案書の中で、例えば日本橋川の中でも5箇所船着き場があるのですが、そういうのを活用しようとしても今鍵がかかっていて下に降りられないです。船に乗る時は鍵を開けて降りられるようにする。堀川でやっているようなそういうスタンスは東京都では許されますか。つまり船に対しての乗船機能は今後不可能でしょうか。結構りっぱな防災船着場は何箇所もできています。あそこから船に乗りたいなというように誰しも気持ちになると思います。あれはまったく防災のときしか使えないのですか。

【行政委員】

 一般利用もしていますが、ただフリーな状態でないというだけです。申請をすれば、実際にイベントもしています。

【都民委員】

 一日一回とか二回とか決めて、乗りたい人に観光的な位置づけで船を出す事はできますか。

【行政委員】

 フリーで利用させてしまうと不法係留船がついたままになったりだとか、そちらのデメリットが大きいという判断でまだそこまでは拡大した利用は考えていないです。まだ制限付きの利用という訳です。

【座長】

 宜しいでしょうか。申請があれば使えるということで、ご利用いただければと思います。他にご意見がないようでしたら、予定の4時の時間になりましたのでこれで事務局のほうにマイクをお渡ししたいと思いますのでよろしくお願いします。

【事務局】

 それでは今日資料をお配りした方、補足説明等ございますでしょうか。宜しいですか。

【都民委員】

 では30秒だけ。2枚少し見にくいコピーでお配りした日本橋川周遊と丸の内という資料です。これは江戸東京の川再発見実行委員会、上林委員がご案内させていただくのですが、4月5日と6日に船に乗って川を巡りますからご利用ください。これは東京都の賑い創出の共同事業としてやっているものです。よろしくお願い致します。

 以上。

【座長】

 遊び隊の方は宜しいですか。

【都民委員】

 3月23日にまさに亀島川で地元の人、地元でない人もよろしいのですが来ていただきましてボートに乗ろうではないかということで、今対象としている人は地元の子供たちに亀島川を見てもらおうということでやっております。プレということで、3月8日に亀島川の町会の方々、町会長、連合会長を含め10名か12、13名で事前に亀島川を上ってみようと亀島川から日本橋川までちょっと小さいボートなので手漕ぎのボートにしようかなと、先程もあったように高いと船が通れないのでたぶん3月8日と23日は大潮なので満潮になってしまうと絶対船は通れないので、手漕ぎのボートで上って行ってはいいかなと思っています。隅田川ではちょっと危なくて出ていけないので安全上の問題で、日本橋川と亀島川を見て川から自分たちの町を見てまさにテラスを見てどのようなことが利用できるか、景観ということも含めて後で皆さんと意見交換をして住んでいる人たちがどのように利用するか、意見交換をしたいと思いますので行政の方ももしよろしければご参加いただければと思いますので宜しくお願い致します。本番は、23日に中央区の教育委員会の方々に呼びかけて、自分たちが生まれて育った川をボートで上ってみることを重点として、川について子どもたちがどういうことを思うのか、川に学ぶ体験活動協議会というのは指導者づくりなのですが、私が言っていることは環境です。子ども達が自分たちの住んでいる環境をどう思うのかということを持ち上げたいと思いますので、もしよろしかったらご参加ください。よろしくお願い致します。

【都民委員】

 次回は何月頃ですか。

【事務局】

 例年ですと6月頃かと思います。

【都民委員】

 それではもう15秒。隅田川クリーン大作戦でゴミ拾いをやることを今年も考えています。第一建設局には清掃船を調達いただいておりますので、またよろしくお願い致します。

 以上。

7.閉会
【事務局】

 阿部委員が見えております。この場所であれですけども、副座長の選出を都民委員の方にお願いしたいという形で阿部委員が一番に推薦されているのですがお受けいただけるでしょうか(賛成の声、拍手)。もしよろしければ次回から副座長という形でお願いしたいと思いますので、よろしくお願い致します。それでは、これを持ちまして第1回日本橋川・亀島川の流域連絡会を閉会と致します。皆さんありがとうございました。以上

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