第5期第4回議事要旨

開催日時:平成21年2月26日(木) 午後2時00分~4時00分
集合場所:中央区立築地社会教育会館 講習堂(2階)

一、開会
  • 座長挨拶
二、委員の自己紹介
三、報告事項
  • 現場視察のアンケート結果について(事務局)
  • 神田川流域河川整備計画について(河川部)
  • 亀島川の緑化整備計画について(一建)
四、その他(意見交換)
五、閉会

第五期・第四回日本橋川・亀島川流域連絡会 写真

  • 開会前の状況 1/2
  • 開会前の状況 2/2
  • 開会-座長あいさつ
  • 委員自己紹介-都民委員(副座長) 1/2
  • 委員自己紹介-都民委員 2/2
  • 委員自己紹介-行政委員 1/2
  • 委員自己紹介-行政委員 2/2
  • 報告事項-現場視察のアンケート結果について
  • 報告事項-神田川流域河川整備計画について
  • 報告事項-亀島川の緑化整備計画について
  • 報告事項-中央区の計画について
  • 意見交換

日本橋・亀島川流域連絡会
[議事及び議事録要旨]

1.開会
 事務局より開会の挨拶。
座長より新任の挨拶。
2.委員の自己紹介
 行政委員、都民委員、第一建設事務所の自己紹介。
3.報告事項
・現場視察のアンケート結果について(事務局)

 それでは事務局から報告させていただきます。
 昨年の12月10日、大勢の方々にご参加いただきまして江東内部河川の視察をして、本当にありがとうございました。事務局の方でアンケート結果、まとめてございます。
 まず、横十間川緑化については全体的によく、大体よく整備されているけれども、どうも緑化率が低いんじゃないかといった意見があったと思います。
 2番目の横十間川の修景につきましては木製で、非常に成果があった点ございました。長い事連続しておりますので、非常にそれが良かったんじゃないかという事でございましたけれども、ただ親水性とかですね、緑道ゾーンの幅についてちょっと不満があるよというふうなご意見が出てたというふうに思います。
 3番目の日本橋川・亀島川について、やはり皆さん親水性を本当に高めたいんだというお気持ちがアンケートの中ににじみ出ておりました。そのポイントというのはやはり、皆様方、それから行政が、協力していくのが一番大事なんだというところが、アンケートからも非常に強く出ていた内容だったというふうに思っております。自由意見として非常に素晴らしい意見が多く出されております。これはちょっと集約できない部分でしたので、後ほどお読みいただいてというふうに思っております。

・神田川流域河川整備計画について(河川部)

 「荒川水系神田川流域河川整備計画(素案)」という冊子と「神田川流域河川整備計画(原案)の概要」というパンフレットがあるかと思うんですけれども、まずこのカラーの概要の方をご覧いただきたいと思います。
 まず河川整備計画とはということで、下に河川整備計画とはこんなものだという事が書かれています。
 もう一つが、地域の皆さんのご意見を聞きながら決定していきましょうという手続きが、新たに追加されました。河川整備計画をするという事で、日本橋川・亀島川を大きく含みます流域について、河川整備計画の素案がまとまりましたので、今日は流域連絡会の皆さんにご紹介させていただきたいと思っております。
 河川整備計画(原案)の公表ということで、今回素案という形で作りまして今、各流域連絡会の皆様にご説明をさせていただいています。今後4月1日から30日の予定で一般の皆さんのご意見を伺おうと思っております。これに先立って流域連絡会の皆様にご説明しているといった状況です。
 神田川はということで言いますと、平成16年神田川再生構想というものが出ております。これは学識経験者の皆さんならびに行政のメンバーが入りまして、概ね50年後の、神田川流域のあるべき姿ということでまとめたものがございます。それを受けて今回この整備計画を作っているといった背景がございます。
 概略のスケジュールということで、今素案が出来ておりまして、流域の区市の説明会を開催させていただいて、4月ひと月予定しておりますけれども、地域の皆さんにご意見を伺おうと思っております。それに先立って今回流域連絡会ということで素案の説明と意見募集をさせていただきたいと思っております。一番最後に区市長、流域の各区市長さんのご意見紹介をさせていただく。最終的に国土交通省の方に申請するという流れです。
 流域連絡会の皆さんには、一度持ち帰っていただいて、意見を書面で書いていただいて、こちらに送っていただくということを考えています。それと4月に予定しております地域住民のご意見、流域連絡会の皆さんからいただいたご意見に対して、我々どういう対応っていうことを整理して、意見や対応説明ということで説明する機会を設けさせていただきたいと思っております。
 本編の内容の方に入らせていただきます。
 まず概要の方からご説明させていただきます。神田川は本川自体は三鷹市の井の頭池を源に発しておりまして、途中善福寺川と妙正寺川を合流する。途中水道橋のあたりで日本橋川を分派して、最終的には隅田川に合流していく、そういった河川になっています。
 神田川の一つの特徴でありますのは、やはり洪水で水害がたびたび発生しているという現象でございます。過去を見ると、大正・昭和時代にはかなり水害が頻発しているという統計もございます。それを受けて神田川では、昭和の初期から、昭和5年辺りから河川の改修が進められたといった状況でございます。
 ということで依然として、神田川の河川整備も後ほどお話しますけれども整備も進んできているものの、まだまだこういった浸水被害が起きている。また下流域においても、まだまだ水害の影響をいろいろと受けている。ということで、まだまだ洪水に対して、神田川はじめ下流では神田川の下流、日本橋川の方でもまだまだ安心できる状況ではない。
 それではこれまで神田川がどういう整備をしてきたか、というお話をさせていただきたいと思います。
 神田川においては、すでに早い時期から下流部の都心部は、もう川沿いにたくさんの建物が建っていて、なかなか川を広げて整備するっていうのは難しい状況です。そういった事から神田川、特に下流域においては分水路という手法を使って、川の能力を上げてあげるということをやります。川沿いに並行して走ります幹線道路とか地下を利用して、例えば川のバイパスになる分水路を整備する。下流部はこういった形で川を広げるのに限度があるものですから、こういった分水路を作って整備をするというところです。で、それから上流は基本的には川の断面を掘削する事によって工事に対応する、といった整備をします。でもやっぱりどうしても、川の断面を広げていくってことでいきますと、川沿いの用地を代わっていただくっていう事が必要になってまいります。いろいろ水道や下水だとかライフラインを、川の近くを走っていたりあるいは川の下を横断したりとか、さまざまなものがあります。そういったライフラインを移設したりなど、といった事もあって非常に時間がかかっている。そうするといつまで経っても上流の方の整備ができないという現状です。
 そういった一つのものに対する解決策というか、効果的な手法として調節池というものを整備しております。
 代表的なものが環七の地下に調整池を作っております。環七がそれぞれ神田川、善福寺川・妙正寺川と交差しているわけですけれども、そこの所の河川から水を取ってあげて、下流へ行く洪水を減らしてあげるっていう手法を取っています。
 今日ご案内の日本橋川・亀島川については、下流の辺りにありますが主に高潮の影響を受ける区間になっています。日本橋川については約9割が完成しております。亀島川については約8割が完成している。特にまたこの日本橋川という事でお話すると、都心部っていう事で地下鉄がかなり計画で考えている高さより、川の高さよりも高い位置に地下鉄があったりして、なかなか自分たちが考えるほど掘り下げられない、あるいは皆さんご案内の通り首都高が上を走っていて、そのピアが、川に柱列がたくさん生えているということで、まあ川の流れを阻害していると現象が起きています。皆さんからご要望の多い川にテラスを作って欲しいだとか、船着場を作りたいとかいろいろお話があるかと思うのですが、なかなか川の方に出っ張ったようなものを作るという事は、難しいというのが現状です。
 次に、水量の話という事で元々神田川流域は湧水が豊富であって、まあもちろん井の頭の池があって、善福寺の池があったりする所でございますが、近年ではそういった池に、ポンプでくみ上げたりなんかしているといった状況で、湧水がかなり減少しているといった現状でございます。それに伴って川の流量も平常時の流量も、まあ減少傾向にある、といったところでございます。東京都では清流復活事業ということで、多摩川の上流の水再生センターの下水の再生水、高度処理水を使って、それを神田川と善福寺川に放流しております。神田川では玉川上水の水路を経由して放流しています。善福寺川においては上流の方で千川上水の水路を使いましてここに導水しているといった形でございます。次に水質のお話ということで、近年は下水、公共下水が整備されて直接川へ放流されるってことが減ってきたという事がありまして、水質はかなり改善してきております。見ていっていただきますと最下流の柳橋の所ちょっと基準を満たしたり満たさなかったりという事があります。
 これは最下流の水質ですと、底質と言いますけれどもその状況がやっぱりよろしくない。「神田川下流の下水道は合流式で整備されており、雨天時には一定量以上の雨が降ると雨で希釈された汚水の一部が雨水吐から河川に放流されるため、降雨直後においては水質悪化が見られる。特に下流部では河床に汚泥が堆積して底質悪化のひとつの原因となっている」。「市ヶ谷方面から神田川に外濠の水が流入しており、外濠の水質が神田川下流域に与える影響が懸念される」と。こういったことが水質の課題で考えられると思います。
 河川の利用っていう事で課題を付けております。一番大きくネックになっているのが放置船舶の問題です。
 震災時への対応ということで、防災船着場の事を紹介しております。神田川で言いますと市兵衛河岸、和泉橋、日本橋川には常盤橋と新三崎橋に防災船着場が作られています。
 河川空間の特徴。神田川ですね、まあ日本橋川において考える上でですね、河川空間という事をどう考えていくかというのは一つ大きな課題になっているところがあって、非常に景観的に良好な箇所もけっこうございます。
 今まで現状と課題という事でお話させていただきましたが、次から目標という事でお話をさせていただきたいと思います。
 最初にちょっとお話しましたが、この河川整備計画を作るにあたっては、平成16年に神田川再生構想といって構想が作られて、概ね50年後の東京のあるべき姿についてという事で考えられたもので、基本的にはそれを受けてなるべくそれを引き継ぐような形でという事で考えています。計画の基本理念について、ちょっと読ませていただきますと、「首都東京の顔にふさわしい人・生きものが集い、親しめる、地域に活きた河川に再生し、東京に魅力と活力を与える」を本河川整備計画の基本理念として定める、というふうに書かせていただいております。これは神田川再生構想に書かれていたものを引き継いだものでございます。
 先ほど概ね50年とお話させていただきましたが、河川整備計画はその中で概ね20年の中でどんなことをしていくという事を考えています。目標期間としては概ね20年という事で考えています。
 目標として項目ごとにここには3つ書いてございますが、まず洪水の方のお話でございます。この概ね20年間という中で今進めているこの50mmに対応する整備を一つに完成させていくという事を謳わせていただいております。50mmでいいのかという問題もあるんですけれども、その次のステップという事も見定めていきながら、基本的には今後20年間で今やっている整備をきちんと終わらせようというふうに考えております。今、下流部においてはここには記載しておりませんが、高潮ですね。高潮整備、高潮に対する安全整備という事を目標にしております。
 次に、河川の適正な利用と河川環境の整備に関する目標。河川の適正な利用の方では、人々が集い、触れ、親しむことができ、また。アユの生息に象徴されるような動植物が生息・生育・繁殖出来ることを目的とした流量の確保に努める、というふうに謳われております。
 次の河川環境の方です。神田川は密集した市街地の中にあって生物の生息・生育・繁殖に不可欠な水と緑のネットワークを提供する貴重な空間となっていることから、魚類の成育と移動を確保するとともに水生生物等が生育・繁殖しやすい河川環境を形成し、本来の川らしい自然環境の保全・再生を目指す、という事を目標としております。
 それでは、実際にこの目標の中でどういった整備をしていくのか。
 まずは洪水に対する計画となっておりまして、基本的にはこの前にあります、この絵で行きますと、黒く塗られた所はすでに護岸の整備が済んでいる所、緑色の所がまだ整備が終わっていない所です。この緑で整備が終わっていないところをまず早急にやっていく、整備をしていくというのが一つの大きな目標でございます。
 二つ目としては可能な範囲で動植物の生息や繁殖が可能なように配慮したような川底の整備をしていくという事を考えております。
 これまでの神田川の整備では川底はコンクリートで貼っていくというのが一般的だったんですけれども、なるべくそういった整備はせずに、川底を自然な状態にしていこうと思っております。そこら辺はその洪水を安全に流すという事と自然環境に対するバランスをとりながら、整備をしていきたいというふうに考えております。
 下流の方におきましては高潮堤防という事で考えております。まだできていないんですが、高潮整備をやるといったところと、亀島川にあります日本橋水門、亀島川水門これの耐震。今実際行われていますが耐震改修を行っています。日本橋川の下流部、亀島川が分派した後の部分についても防潮堤の耐震対策を行っていきたいと思っています。
 もう一つの大きな柱であります河川環境の整備と保全という事でございますけれども、一つは、管理用通路があるんですけれども、護岸についても可能な範囲で緑化をしていく。あと親水性を確保するために取り組む。親水性を確保するために、一つは公園と連携した一体的な整備。あとは親水テラス。
 3番目にまちづくりとの連携ということがある。今後の各河川の整備、川沿いの拠点となるようなところの整備を考えているところです。例えば下流の方にいきますと日本橋・大手町・秋葉原・御茶ノ水。こうした所です。今後開発が見込まれるようなところと連携した整備というのを考えております。
 まちづくりとの連携で、川沿い通路などが、あるいは下流部において川に背を向けている街並みをどうにか改善できないかということを考えております。これはなかなか難しく、そういった中で、川沿いのまちづくりを区画整理されたまちづくり、こういったものと連携して施設計画は出来ないものかと考えております。
 景観という観点から言えば景観法というのが近年施行されまして、東京都にも東京都景観計画というのが、景観行政を担当している都市整備局の方で作っております。届出をしていただいて景観行政の方から指導をするというような仕組みがございます。そちらの方では景観計画方針・景観形成基準というのを定めておりまして、神田川や日本橋川にも、そういった方針に配慮して定めた基準がございます。それに基づいて、届出を受けて開発者に指導をしていくといった制度がございます。私ども河川の方も、それと連携をしていきたいなというふうに思っております。基本的には区市町村とか届出とかしていただければ、私どもの方にその情報をいただけるような形で、景観行政の方には行政としての役目の話をしているところでございます。そういったものとの連携で川側の街づくりに合わせて、河川の方でも何かできないかなっていうことを考えています。もう一つは、ただ私ども待っているだけではなくて、街づくりの方に対して、河川としてこんな街づくりをして欲しい、というようなものをやはりアピールしていきたいなというふうに思うんでございまして。
 最後に参考資料、「神田川河畔まちづくりの考え方」というものをつけさせていただいております。これを見ていただくと、神田川流域を8つのブロックに分けて、その地域地域のブロックごとにあるべき姿、取組みの方向性、配慮してほしい事項というものを書かせていただきました。これは先ほど申し上げた東京都景観計画、これは景観法に基づいた法定計画でございますが、これは今申し上げたようにこの神田川とかまちづくりの考え方、私ども河川の立場からあくまでもお願い、協力を要請しているだけのもので、法定の定めがあるものではございませんで強制力はない。ただそうは言っても河川の方としてなんのPRもしないっていうのも、ということで、こういう形で神田川河畔まちづくりの考え方というものを作らせていただきました。
 基本的には本資料に記載している内容については、国等関係機関、沿川自治体、住民、企業等の協力を得ながら具現化に努める、ということでお願いしたいと思っているところでございます。
 次に取り組みの方向性ということで、1点目は歩行者空間の確保。先ほど申し上げた街づくりの連携が、現状今ないわけですけれども、歩行者空間を考慮した川沿いにしたい。2番目が沿川緑化・護岸緑化。まず本日も亀島川の緑化ということで、様々な手法を使ってこういった計画を進めていきたいと思っています。
 3点目が高速道路の移設。日本橋川で一番大きいのがやっぱり首都高が通っていることでございます。一昨年ですか、日本橋川に空を取り戻す会という、4名の先生方が当時の小泉首相の方に提言を出されている所でございますが、この中にどういう手法でしていくか書いたくだりで、「民間再開発が先導して川の両側に遊歩空間をつくる、公共事業はこれを受けて首都高速道路の地下化と河川の環境整備を行う」。私どもですね、どうも河川の中っていう事でしか手が出ないというところがあるのですけれども、なかなか川沿いに道路を造るって、これは大変難しい面はある。そういった中でこういった街づくりと連携して整備していくという趣向が必要なんだなと思っています。
 あと4点目が沿川の町並み誘導。これは、今お伝え申し上げた東京都景観計画、すでに景観計画があります、こういったものを活用して町並みを誘導するということでございます。
 次に配慮事項としていくつか具体的に書いてあります。川沿いに歩行者空間としてオープンスペースを確保する、川に建築物の顔を向けた配置を促す、こういった形で私どもの考え方をまとめさせいただきたいのでございます。
 本編に戻っていただきまして、維持管理の話が書いてございます。上は今ある護岸とか造成地だとか、そういった河川管理施設別に維持管理をしてもらっています。
 2番目が、我々気象情報、雨量だとか水位とかリアルタイムに情報収集しておりますのでこういったものを活用していきたい。近年もありましたが、河川管理施設が被災した場合は迅速に対応すると。
 河川の適切な利用に関する事項。1で見ますと近年外来種ですね、外来種の対策が必要であるということでございます。2番目に、水量のお話をしましたが、湧水の保全、地下鉄などの地下構造物の漏出した地下水を河川に導入する、といったようなものも今後展開していきたいなと思っています。4番に水質の話。合流式下水道の改善、外濠の浄化対策、ごみ問題等、地域及び関係機関と協力連携を図る。6番になりますけれども、やはり水面利用に支障となる放置船舶について関係機関と適正化を図る。
 河川情報の提供とあって、まずすでに浸水予想区域図というものを私ども作らせていただいており、また流域市や区の洪水ハザードマップを作成しています。
 最後に総合的な治水対策の取組みということで、雨水の貯留や浸透施設といったものがあります。こういった対策について昨年、東京都豪雨対策基本方針っていうものを作成しております。こういったものを踏まえつつ、今この河川ごとに防災都市計画というものを作っている。それから河川だけではなくて、下水とか街側の流域対策といったものも含めた計画がある。こういったものを踏まえつつ総合的な治水対策を取り組んで行きたいと思っています。

・亀島川の緑化整備計画について(一建)

 それでは第一建設事務所から、亀島川緑化整備計画(案)という事でご説明させていただきます。
 今回、第一建設事務所の緑化の案という事で紹介させていただきますけれども、基本的にはですね、前々回中央区さんの方で、中央区さんの案ということで説明させていただきましたので、それを踏襲して第一建設事務所の案を作っておりますので、基本的には第一建設事務所の案に若干の修正を加えてという過程でございます。
 一番大きな修正は、江東内部河川の視察のアンケートの結果にも、何人かの方から意見をいただいたのですけれども、水際の緑化とか水生植物等植えて緑化をするという意見ございましたので、中央区さんの案にその水際の緑化というものを加えて今回案を作成しております。
 まず3つのゾーンに分けまして考えておりまして。亀島川の脇に建っておりますビルとか、住居系の建物、それから児童公園とか配置されておりますので、そういう地域の特性を活かして、この3つのゾーンという事で案を考えております。
 まず一つ目、南高橋の上流の方はテラスの幅が非常に広い部分もありまして、最大で8m弱の部分もあります。広いスペースが取れますので多目的広場、または人々が憩える場所として整備してお送りしたいとこういうふうに考えておりまして、中央区さんの方ではここを利用して遊歩道等利用もできるようにと考えている場所でもございます。それから道路上に、河川と道路の間には中央区さんの広い敷地がありまして、そちらの方の整備と一体として合わせて整備ができればなというように考えております。
 中央テラスの部分については、芝それからウッドデッキ等で広場を作りまして、水辺に近づけるようにしたいというふうに考えております。それから川側には、転落防止柵と水辺には水生植物を植えるように計画をしております。
 それから護岸の方の壁面の緑化なんですけれども、こちらは道路の方がかなり高い位置にありますので、道路との境にツタ等を植えようと考えております。
 それから護岸の脇、道路上の樹木と一体としてここにも高木を植える事によって、ある程度皆さんの木陰で憩うようなスペースが提供できるのではないかなと考えております。
 それから高橋の上流の左岸側、それから新亀島橋と霊岸橋の間側にあります右岸側、左岸側、こちらはテラスに下りて歩く進入路が確保できるということで、片方から下りて散策していただいてまた片方に通り抜けができるということで、水辺を散策していただく区間として整備を考えております。それからテラスの部分は、中央に舗装を行ってそれから川側にウッドデッキを配置し、転落防止柵を設置すると。それから今、水生植物をここにも植えたらどうかなと今検討中でございます。
 それから壁面の緑化なんですけれども、そこにすでに花等が植えられるようなポットを置くだけのような形のものがありますので、そういうものを護岸に取り付けていくことによって、すぐに緑化、植栽の効果が早く現れるのではないかなというように考えております。これは当然のことながら舗装についてもですね、透水性舗装ということで、温度の上昇が抑えられるようなそういう特殊なものを考えております。
 それから大方この部分になろうかと思うんですけれども、全体的にテラスの幅が狭くて、それから橋詰または建物の間から、河川側に下りる余地等がまったくございませんで、この部分については緑化をするだけということになってしまいますけれども、橋の上とか建物の上から緑化を見ていただくという、こういう整備の方法を考えております。
 今回案という事で、植物の種類とか、アクセスする階段・スロープの構造等につきましては今後も検討することがまだ残っておりまして、将来的に管理を行います中央区さんと連携しながら、引き続き案を作成して、今回だけに限らず今後もこの流連の中で紹介させていただきまして、いろいろな意見をいただいて取り入れながら、より良い緑化整備計画につなげて行きたいというように考えておりますので、よろしくお願いいたします。

4.その他(意見交換)
・中央区の計画について(中央区 宮本委員)

 中央区の方で予算が発表されましたので簡単にご説明させていただきます。
 まず日本橋川・亀島川の改修についてでございますけれども、日本橋川の護岸緑化、これとこの一石橋下流左岸、右岸ですか、こちらの方で延長100mというのをですね、距離で来年度やっていきたいと考えております。
 それから新規ということで河川・運河を活用した舟運に関する調査ということを考えております。
 中央区の方では平成18年度に「中央区水辺利用の活性化に関する方策」というものを策定しております。
 それから、これはもう隅田川の方になりますけれども、河川管理用通路を使ったところで浜町河岸緑道の整備、それから月島三丁目緑道の整備。
 河川のテラスの防犯灯については、来年度はまずは京橋の地域、再来年から日本橋か月島地域というふうな形で3年間で整備をするという事でございます。
 それからスーパー堤防関連では、設計委託という事でございます。
 それから朝潮運河につきましては、朝潮運河の船着場、トリトンの前の船着場の基本設計を予定しています。
 黎明橋公園の前については、第一弾としてですね、整備をすると。いうふうな予定でございます。これが来年度の中央区の河川関係の予算の内訳でございます。

・その他(意見交換)
現場視察のアンケート結果について
【副座長】
 この実は視察の時、何人もの方が同時に見ているんですが、ちょうど猿江恩賜公園の所にエイがいくつか泳いでいたんです。エイが棲むという事は、この都内の河川ではかなりもうその状況が現れているかどうかを、ちょっと説明していただきたい。
【行政委員】
 すみません。私、生物系の人間ではなくて、私、河川工学専攻してますから、全くわかりません。申し訳ございません。
【都民委員】

 荒川の下流域、葛西橋の周辺では、エイを専門に釣る人がたくさんいて、1日に100匹釣る人もいるんです。釣りとしては非常に引きが強いですから面白いですね。
 そういう意味で言えば隅田川だって日常はきれいですから、たぶん来ていると思いますね。

【副座長】
 あの中に入り込んでくるのは言問橋の方からですか?それともロックゲートをくぐって・・・
【都民委員】

 あの中はどこかしらのロックゲートから入ってこないと、当然いないわけですから、まあどこかからでしょうね。
 小名木川の事を僕は書いたつもりなんだけど、入ってないんですね。

【事務局】
 あ、申し訳ありません。ま、ちょっとした間違いがあったようで・・・見ますと膨大な量あるもので。
【都民委員】

 全部は書かれなくても僕は、小名木川はすごくきれいになってて、あそこで去年ハゼ釣りをやりましたけど。2時間くらいで30匹ぐらいは釣れますからね。テラスのところに座ってゆったりと。あれは非常にいい憩いの空間になってますよ。
 そういう意味のあるやつをもっとどんどん書いていただいて、東京都の上の方の人に知ってもらわないとね。

【事務局】
 わかりました。そういう事でご意見もアンケートに付け加えさせていただきます。
神田川流域河川整備計画について
【都民委員】

 今ここに書かれている中身は、建設局河川部計画課、いわゆる建設局レベルの領域だけですよね。環境局であるとか都市整備局がやっている川との関連でするまちづくりであるとか、あるいは環境整備であるとか、そういう問題がありますよね?それがまた別途あるんでしょうか、それともそれはそれでそっちの局がやっているから直接的にはあんまり関係ないんだという事なんでしょうか。
 僕らとしては、川はきれいだって事は魚がたくさんいたり、緑が整備されていたりと、まあ中央区さんのこの資料を用意していただいたように、水と緑のネットワークっていうのが、東京都の上位計画にあるわけですから、そういう部分をぜひやってもらいたいと思ってるわけですけれども、その辺との関連はどうなんでしょうか。
 特に東京都の場合には10年計画の中で、下流域の環境立国化への再整備っていうのを重要視していますよね?そのへんの関連はどうなんだとか。

【行政委員】
 どうしても河川法に基づく法定計画という意味合いがあるものですから、河川に限定した話にせざるを得ない所があります。ただ作るにあたっては、環境局ですとか、ちゃんと意見照会をかけて、意見をいただいた上で、これはお互いの計画の調整をさせてもらいながら作っていきますので、だいたいそこらへんは齟齬はないかなと。
【都民委員】
 そういう部分の整合性っていうのは、最終的には環境局だとか都市整備局であるとかとネゴシエーションをするような事はされるわけですね。
【行政委員】
 そうですね
【都民委員】
 もう一つお聞きしたいのは例えば隅田川辺りでは簡易船着場が作られていますね。吾妻橋だとか勝鬨橋のところ、いわゆる船が勝手に自由に使えると、ごく小さいやつ。日本橋川・神田川流域、水系ではそういうあれはここでは書いてないようですけども。予定はないんですか。
【行政委員】

 はい。いろいろ簡易船着場については試行的にやっているというところもあって、河川法上もいろいろ整備しなければならないところがあります。
 それはまだ神田川・日本橋川については今のところ私どもの方では、すぐに何かやるというような事は考えられていません。
 というようなご意見いただければ、十分それは検討する課題だなと思ってはいます。

【副座長】

 一つは内容の問題、もう一つは時間配分で、ここでもっと盛んな意見交換をお互いにしてみたいという、それぞれいろんな方たちがいる中で、どういう思いを持っているかというのは、具体的な意見交換というのはこういう中ではさせてもらえない、もうあと10分で切りますよって、これで解散ですから、あの、ないという事で、やはり自分たちのあるべき姿を、もう少し意見交換したいという事では、この会を一つは完全に意見交換だけの会というのを近々、作っていただきたいという感じがします。
 もう一つは、これを聞いている限りは、やはり河川は防災第一だからあんたたち触るな、入ってくるな。その代わりまちの方はそれ、川に倣ってきれいにしてよって言っているだけに過ぎなくて、いろんな事をやっていて河川はこういう方向性を今持たせようとしている。新しい都市機能としての河川というものに関しては一切触れていない。
 という事で、川っていうのはこういう事がある。亀島川は先ほど恐らくもう一つの機能を持たす事ができる、河川の一つではないかというふうにして、まあ皆さんとこう議論しているわけですが、やはり川をもっと細かく分析しながら本当に新しい都市機能に、東京に船を浮かべると。で、船を浮かべるって、1日に1往復するような船を浮かべたってしょうがないわけです。本当にこう、多くの船が行き交う。で、それが最終的に震災時の防災にどれだけ役立つかというところへ結びつけた大きな理念が、正直言って欠けているんではないかと。
 その辺の事を我々が議論する事を、本当に取り上げてくれますかと。で、そういう事を取り上げてくれないんだったら、こういう事でものを申すのってまったく意味がない。それはまた別世界の話で、河川課としては、それは取り上げられませんと言われるんだったら我々意見を述べる必要は何もない、というような気がしてしょうがないです。

【座長】

 今、貴重なご意見いただきました。
 河川部さんからの資料にも「神田川河畔まちづくりの考え方」という参考資料をつけていただいております。そういった意味から、一部そういったご意見もここで反映できるのではないかというふうに私は考えております。という事で是非ともご意見の欄は活用していただいて、ご意見いただきたいというふうに思いますので、どうかよろしくお願いしたいと思います。

亀島川の緑化整備計画について
【行政委員】
 透水性舗装で温度が低減するって話、私あんまり聞いたことないんですけれども。遮熱性の舗装とか保水性土木はいいんだと思うんですけれども。
【行政委員】
 一部の資料によりますと、そういうものがありましたので、なるべくそういうものを取り入れるようにしていけたらなという事です。
【都民委員】
 この整備イメージ図の転落防止柵の図が、ずいぶん細かい格子のフェンスになっていますよね、ここは歩くだけの所だからあんまり細かくしなくてもいいんじゃないかというのが一つと。もう一つは、こうストレートに真っ直ぐですよね、横浜のMM21に行くとお判りだと思うんですけど、こういうふうに外にこう湾曲していますよね。つまり人がかがんで水辺を眺められるような設計になっているんですけれども、横浜のMM21は。ストレートよりもこういう方がデザイン的にも景観的にも、デザイン的にはにはめんどくさいかもしれないけれど、景観的にはむしろそっちの方がきれいだと思うし、散策する人にも水辺が見られて、いいんではないかと思うんですが。そういう事はできないのでしょうか。
【行政委員】

 まだ仮定の部材が細かいというお話なんですけども、これはまだそこまで細かく考えておりませんで、基本的には最低でも隅田川で柵をつけております、ぐらいの感覚でですね、子供の頭がスポッと入らない、それぐらいは必要かなと考えておりまして。今ここに書いているようなこんな細かいものでやろうというふうに決まったわけではありません。
 それからデザイン的なものなんですけれども、これについても、今まだ詳細を詰めておりませんので、これから中央区とこの流連の中で意見をお伺いしながら決めていきたいというように考えています。

【都民委員】
 そのフェンスの幅は子供が頭入らないくらいな幅なんですか。
【行政委員】
 最低それぐらいは必要かと・・・
【都民委員】
 横浜のやつはもっと広くなっていて。県によってだいぶ違いますよね。県で違うんですか、その基準が。
【行政委員】
 どういう基準に基づいてやっているのか判りませんけれど。
【行政委員】
 十何cmくらい、確か17cm以上にしちゃうと、小さい子供が落ちちゃうんですね。
【都民委員】

 紫川なんか全然ありませんよ。それから柳川のずっと掘割がありますでしょ。あそこなんかは自動車の通る道路でさえもまったくフェンスがありませんよ。
 だから県で違うのか、あるいはそのへん余裕ができるのか・・・

【行政委員】

 柳川と紫川と亀島川、決定的に違うのは、ここは潮位差が大きいんですよね。感潮河川で。
 したがって潮位が落ちた時は非常に底が、覗き込まないと見えないような感じであるから。子供が乗っちゃうとちょっと怖いかなという気持ちはあります。

【都民委員】
 どうせやるのならば、より景観的にいいものをとか、あるいは手すりや柵や、触れあいにより向いた方向に設計してもらいたいなということです。
【行政委員】
 人が散策できるようにという事で考えたんですけれども、なかなか河川に下りる場所の確保ができない部分が多くて。この辺で人々が散策できる個所として整備していこうという事になりました。基本的にはなるべく多く確保したいというふうに考えています。
【副座長】

 今の間隔は建築基準法の指導基準の中でだいたい12cm、というのが使用されますが、それにならっていると思います。
 もっと重要なのは、ここの床面を一体この絵ではA.P.いくらで決めようとしているのか。これはすごく親水性を尊重するのに重要な高さですから、この絵には今描いていませんが、これも変に成り行きにならないように配慮していただきたいなと。これは書いてないから答えは言いません。

その他
【都民委員】
 この間横浜で水上タクシーのシンポジウムがあって横浜はやろうとしていますね、中央区が仮にいい結果が出たとすれば、そういうようなところまで発展させるんでしょうか。
【行政委員】
 舟運の関係では定期航路とか不定期航路とかがあったりとか、この定期航路の中ではそういう水上タクシーとか、いろいろなものもあると聞いています。横浜だとか広島でやってる先行事例なんかも参考にしながら考えていきたいと思います。
その他(次回予定)
【都民委員】
 次回はいつ頃になるんですか。
【事務局】
 これから年度末になって、人員等も変動がございますので、その体制が整い次第、なるべく早い時期にやりたいというふうに思っています。第5回は意見交換を長く取れるように、工夫して議事進行させていただきたいと思います。
5.閉会

第5期第4回詳細議事録のページへ

降雨時に役立つ情報

事業別に見る