第六期第3回議事要旨

日時 平成22年11月4日(木)午後2時~4時
場所 中央区立築地社会教育会館講習室(2階)
一、開会
  • 座長あいさつ
二、第六期委員の紹介(人事異動者のみ)
三、議事
  • 亀島川緑化整備事業に伴う試験施工の経過報告について(一建)
  • 亀島川緑化整備事業の今年度施工概要について(一建)
  • 日本橋船着場の整備について(中央区)
  • その他の報告事項(中央区・千代田区・一建)
四、その他(意見交換)
五、閉会
配付資料
  • 第六期・第3回日本橋川・亀島川流域連絡会次第
  • 座席配置図
  • 亀島川緑化整備事業に伴う試験施工の経過報告について
  • 亀島川整備計画図
  • 日本橋船着場の整備について
  • 平成22年9月8日(水)台風9号について

第六期・第3回日本橋川・亀島川流域連絡会 写真

  • 連絡会状況1/6の写真
    連絡会状況1/6
  • 連絡会状況2/6の写真
    連絡会状況2/6
  • 連絡会状況3/6の写真
    連絡会状況3/6
  • 連絡会状況4/6の写真
    連絡会状況4/6
  • 連絡会状況5/6の写真
    連絡会状況5/6
  • 連絡会状況6/6の写真
    連絡会状況6/6

第六期・第3回日本橋・亀島川流域連絡会
[議事及び議事録要旨]

1.開会
  • 事務局より開会の挨拶
  • 座長挨拶
2.第六期委員の紹介(人事異動者のみ)
■委員紹介
  • 都民委員(今期欠席した方)
  • 行政委員(人事異動者)
3.議事
(1)亀島川緑化整備に伴う試験施工の経過報告について(一建)
■説明
  • 今年度から亀島川の緑化整備事業をやっています。それに先立ち霊岸橋の下流の右岸側で実証実験をやっています。今回は7月から10月29日現在までの経過の報告をさせて頂きます。
  • 7月、なんとか根付いてきました。8月、だいぶ草が繁茂してきました。7月の時点で成長が悪い部分がだいぶ生えてきている状況です。9月、成長はそんなにしなくなりました。10月、そろそろ枯れ出している所もございますが一部穂がついている所があります。穂がついてくると完全に根付いて成長が良いということです。
  • RE(ロール+土)、RF(ロール+砕石)の背丈が比較的高くなっています。
  • PA(マット+土)、PB(マット+土・砕石)の背丈がRE、RFに次いで比較的高くなって成長が進んでいます。
  • PC(マット+砕石)、TD(土)の背丈が比較的低くなっています。
  • 上段は中・下段に比べ生育が若干悪いです。
  • ヨシ上段のPC(マット+砕石)はすべて枯れています。
  • ヒメガマ下段のPB(マット+土・砕石)は生育が衰退しています。
  • ロール状のRE(ロール+土)・RF(ロール+砕石)はあらかじめ地下茎が大きく育っている為、成育が良いと思われます。
  • マット状で土壌の入っているPA(マット+土)・PB(マット+砕石)は将来土壌内に地下茎が育つのでRE(ロール+土)・RF(ロール+砕石)と同様に成長が良くなると思われます。
  • PC(マット+砕石)は土が全く無い部分で河川の水に浸る回数が少ないので上段が乾燥により枯れたと思われます。
  • ヒメガマ下段PB(マット+土・砕石)の生育衰退は雑草繁茂が原因と思われます。
  • 材料単価はPC(マット+砕石)が最も安いが植物の生育が悪いです。植物が順調に育ってきている中ではPB(マット+砕石)が最も安くなります。
  • 上の植物は外来種等はなるべくさけるようにしました。市場性のあるヨシやヒメガマ、土壌の構成はマット+土・砕石という三段構成にすればかなり成長します。
  • 断面図では上に植物が埋まっています。その次にヤシマット、それからその下に荒木田土、さらに一番下に排水層として砕石をしております。
  • 今回、霊岸橋から下流の方の橋までの右岸側1スパンをやっていく予定です。
  • 川側の階段部分については水生植物を3段植えます。そこから管理用通路の幅90cmをとります。さらに既存護岸側に花壇を設け、その中に浜菊などを植栽します。さらに護岸沿いにはツタ類ヒメガマなどを這わしていく計画しています。今回施工の部分についてはこの断面1種類です。
■質疑応答
【都民委員】
 後ろの3枚目の写真で所々スポット状に生えていない所あります。これは何か理由があるのでしょうか。
【行政委員】
 これは1番上の部分が多いと思います。やはり水がなかなか上まで来るという回数が少ないということで少し成長が遅いみたいです。
【都民委員】
 でも1番上でも生えている所もありますよね。これは後ろの日当たりが良いか悪いかはあまり関係ないのですか。
【行政委員】
 日当たりではなく、最上段のため水が来ないという事と、この部分については上にヤシマットを敷きまして、その下に土がなくて砕石だけなので、土のない部分は成長が悪いという事です。
【都民委員】
 土の高さは全部一定ですね。
【行政委員】
 高さは一定にしています。
【副座長】
 アイデアとして最上段に水を少し染み上げるなどの方法は2段目から3段目の間は何かありませんか。
【行政委員】
 自然に水が上に染みるような形で上げていくという発想でヤシマットという物を1番上に使ってみました。
【都民委員】
 雑草を途中で刈り取った事がありましたよね。それは自然に生えてきたものですか。
【行政委員】
 自然に生えてきた雑草です。
【都民委員】
 鳥や鴨が来て食べた事とかありますか。
【行政委員】
 植えたものを鳥に食べられた事はなさそうです。
【都民委員】
 ヨシが1番草丈が高くてそれからヒメガマがあります。雑草というものはこれを見たら全部同じぐらいの草丈のような感じがしますがどうですか。
【行政委員】
 ヨシとヒメガマについても成長するとかなり背丈も高くなります。そうすれば雑草が逆に目立たなくなるようです。今の所はかなり雑草が目立つような状況です。
【都民委員】
 この実験は今後ずっと続けますか。
【行政委員】
 来年の3月まで1年を通して行います。その後どのようにするのか考えておきます。
【座長】
 亀島川の整備は、今回の実験結果の構成で進めていきたいと思います。よろしいでしょうか。
(2)亀島川緑化整備事業の今年度施工概要について(一建)
■説明
  • 施工部分を中央区さんと打合せをしながら今回決めさせて頂きました。
  • 今年度行う部分については霊岸橋から新亀島橋の右岸側です。
  • 23年度は新亀島橋から亀島橋、亀島橋から高橋の左岸側、そして亀島橋から高橋の右岸側のこの3スパンを予定しています。
  • 24年度につきましては霊岸橋、新亀島橋の左岸側、新亀島橋から亀島橋の右岸側、そして高橋から南高橋の左岸側です。
  • 今年度の着手する部分は係留船等がほとんどないので、事業がスムーズに行えるということで今年度はこの部分を選定いたしました。
  • 23年度の行う部分についても比較的係留船舶の少ない所を選定してあります。
  • 24年度については係留船の多い場所をテラスの中に人を歩かせるように整備したいと思います。
■質疑応答
【都民委員】
 私達も関心がありますから是非一緒に途中経過も見てみたいですけど、それは東京都さんの所に行けばいいのですか。
【行政委員】
 将来的には中央区さんが管理することになりますので、その辺はまた中央区さんと話をして頂くことになると思います。
【都民委員】
 不法係留とか何艇か既に沈んでいるのがあると思います。この整備計画に合わせて中央区がやるのか、それとも東京都も積極的に関与してやるのか、その見込みというのはどうですか。
【行政委員】
 係留につきましては今警告の札を貼っています。船の処分に対する予算が全然ないものですから東京都さんと相談して今後どうするのかという事を検討します。所有者が分かる場合は警告はしています。
【都民委員】
 せっかく緑化が進んでも、そういう船が沈んでいるとイメージが全然違ったものになるので引き続き宜しくお願いします。
【行政委員】
 係留船の問題については東京都の方も地元の中央区さんと相談をし連携をして対応していく姿勢でありますので宜しくお願いします。
【都民委員】
 中央区さんがおっしゃった通り紙を貼るだけですよね。特に貼ったからどうというわけではない。所在先がはっきりしないというのも不思議だと思いますが、やはり使用者責任というのをもう少しやったらいいと思います。
【行政委員】
 おっしゃる通りです。しかし車の駐車違反のようにはっきりと法律が決まっているわけではありません。所有者が分かっている船であれば、連絡して持ち主が適正に処置をしていただくところまでやっています。
 ただ当然分からなくなってしまうという場合は区さんと相談しながら、撤去できるものは撤去していくということですが、勝手に違反している船を持っていってはいけません。努力は可能な限りしていく状況ですのでご理解頂けたらと思います。
【都民委員】
 川に「この地域はレジャーボートは停船しないでくれ」という看板を警察が道路に立てているようにしてみてはいかがですか。
【行政委員】
 基本的に河川は自由使用です。だからといって、好き勝手使って良いということではありません。まずは場所によっては「係留はしないで下さい」というご案内と、法的な網をかけました所については停めてはいけないよということにもなってきますので、順次そういったことは地元区さんと協力して法的な網をかけて、不法係留、係留船対策ということで勉強して進めているところです。
【都民委員】
 もう少し東京都と中央区が連携して頂いて何とかしないといけないと思います。道路だったら、すぐに車は撤去されます。
【行政委員】
 係留船を持って行く場所がないので、またその辺を相談して場所を決めないといけません。
【都民委員】
 係留する場合は車でいうと駐車場ですよね。それと同じような方法はとれないのですか。
【行政委員】
 現状では出来ないです。
【行政委員】
 区と東京都でやるのが分かれています。区の行政指導や調査というのはやってますが、最終的に監督処分は東京都になってしまいます。今後、東京都と協議していかないといけないのかなと思っています。
【都民委員】
 私が子供の頃、水上警察というお巡りさんが巡回していました。不法船の停泊も警察がとりしまったらいいのではとも考えますが、車ではなく川だから水上警察が取り締まったらどうでしょうか。
【行政委員】
 皆さんの言っている事はごもっともだと思います。河川は自由使用という所があって、道路と比べると全く同じというわけではありません。確かに留めている方が悪いですが、勝手にどこかに持って行くこと自体が法体系上まだ整備されていないということです。法の整備を合わせて進めていかなければいけません。あと行政がやるという事はなんらかの税金を使っていくということになります。やはりその辺も皆さんにきちんとご説明をしていく事も合わせて今進めています。
【都民委員】
 今まさにおっしゃった通りです。利用する時は個人の利益として利用していますが、ダメになったら税金で処分して下さいという事は全く使い勝手がいいことです。それは使用者責任が全くゼロだと思います。その辺をもう少し強く言った方がいいと思います。
【座長】
 係留船の取締りというのは法体系が完全に出来てはいないのでなかなか難しい所がございます。ただ船に船検というのがあります。それを調べたら使用者が確定出来ますので、対応可能です。しかし、ボートみたいな非常に小さい船は船検がないので対応が難しいとご理解下さい。
 真ん中の亀島川のテラスの絵をご覧下さい。作った時はとても斬新なアイデアだと思いますが、いかにも船が停めやすい形になっています。中央区さんとご相談して今回環境整備ということで緑化をするわけですが、この亀島川の緑化整備を行えば相当程度の係留船対策になるだろうと思っています。
 この25年度施工予定の所は不法ではなく占用許可を与えている船が何艘かあります。その対応が出来なければ事実上この25年度の施工はきわめて厳しいというような状況です。今の段階ではすでに中央区や東京都とも両方認識しています。それまでの間になんらかの形で対策をとりましょうという話をしています。
(3)日本橋船着場の整備について(中央区)
■説明
  • 平成18年4月に策定した「中央区水辺利用の活性化に関する方策」に基づき公共船着場を進めています。
  • 平成23年4月の日本橋架橋100周年に合わせて日本橋際に船着場を整備します。
  • 整備する場所は中央区日本橋一丁目9番、日本橋のたもとの滝の広場の前面です。滝の広場に門扉を構えましてそこから出入りをしようと思っています。
  • 形式は浮桟橋形式、構造としてPCハイブリット構造、大きさは延長20m、幅6m、船着場高さは2.3mを予定しています。
  • 滝の広場からのバリアフリーは8%勾配のスロープを設置し船着場へのアクセスを考えています。
  • 船着場の活用方法は以下の7つを検討しています。
    [1]舟運
    東京都観光汽船のアーバンランチのような船を使用したいと考えています。
    [2]舟運イベント
    中央区まるごとミュージアム等のイベントで使用していきたいと思っています。
    [3]観光
    屋形船を是非使用したいと考えています。
    [4]地域イベント
    橋洗いイベント等に使用していきたいと思っています。
    [5]社会奉仕活動
    河川清掃等に使用していきたいと思っています。
    [6]環境学習
    小学生の体験乗船等で使用していきたいと思っています。
    [7]防災利用
    地震時などに帰宅困難者や物資の流通に使用できたらと思っています。
■質疑応答
【都民委員】
 都観光汽船は案として出されているのはこれは定期航路を考えていることですか。それとも広島でやっている水上タクシーのような形を考えていますか。
【行政委員】
 今、利用を含めてその辺を検討しています。ただ水上タクシーだと需要がありますが、民間企業さんなのでお金が儲からないとなかなか厳しい事業です。
【都民委員】
 日本橋だったら十分やっていけると思います。公園協会ではなくて都観光を予定していますか。
【行政委員】
 あくまでも1つの例でございまして、当然公園協会さんもお話できたらいいなと思います。
【都民委員】
 水上タクシーのようなことも別途考えられているのですか。研究会みたいなことをやっていらっしゃいますか。
【行政委員】
 地元さんの方で勉強会が当然ございます。内部でも行っています。
【都民委員】
 バリアフリーということでスロープを作っていらっしゃるという事ですが、滝の広場そのものがスロープはなかったと思います。その辺りというのはどのようにお考えですか。
【行政委員】
 おっしゃる通りでございます。あくまでも予定ですが、来年に設計委託を入れまして再来年に工事が出来たらと思っています。当然、日本橋自体は国土交通省さんで滝の広場も国土交通省さんの土地です。その辺も含めて今、協議させて頂いています。
【副座長】
 私はこの会議には都民の意見をもう少し聞くべきだったのではないかという感じがします。
 私はバリアフリーの事を強く訴えてきました。これから作る船着場が今までと同じような船着場でどうするのですか。バリアフリーとは東京都も中央区もお考えになっているユニバーサルの問題だということです。私は船着場に屋根をかけるべきであるということです。船の乗り降りになぜ屋根がかからないのかという非常に初歩的な所がほとんど検討されません。新しい船着場を作る、新しい舟運をどうするかという理念がもう少し行政側とでお持ちになっていないと、今までと同じ船着場を作ることになってしまったのではないかと思います。我々の中で本当のバリアフリーや新しい形の船着場をどうしたらいいのかという事をお互いもう少し真剣に考えた方がいいのではないかというような感じがしております。
(4)台風9号について(千代田区)
■説明
  • 平成22年9月8日台風9号が午後2時から3時頃にかけて大変急激な降雨がありました。要請・申告状況という事で22件、道路冠水や枝折れなどがありました。これは都さんや国道さん下水さんとか警察や消防とか都の調整のもと対応させて頂きました。
  • 千代田区の水位計は水道橋の所にカメラがついている所にあります。神田川と日本橋川の分岐点には神田川の後楽橋の水位局、日本橋川には新三崎橋の水位局、その先の雉子橋という所で日本橋の1.5キロ先に行った所に水位局があります。
  • 雨量計は和泉橋雨量計と言いまして秋葉原の昭和通りの和泉橋の所の横に私共の出張所があります。その屋上に雨量計が設置されてます。また千代田区の九段にあります区役所の屋上にも雨量計が設置してあります。外濠公園、四谷と市ヶ谷の間、ちょうどJRから見えるグランドの管理棟の屋上に雨量計が設置されてます。
  • 平成22年9月8日の雨量と水位についての状況ですが、総雨量は9時から夜の7時までで区役所の雨量計で98mm、和泉橋で93mm、外濠で85mmです。時間最大雨量ということで警報が発令している時がある14時から15時に区役所で71mm、和泉橋で60mm、外濠で64mmです。
  • 水位は新三崎橋と後楽橋と雉子橋ですが、3時ごろについてAP+2.76mです。
  • 区内の河川等については特段被害がありませんでした。
■質疑応答
【都民委員】
 新三崎橋と雉子橋間の水位差が23㎝もありますがこれは普通ですか。それからこの時に魚の斃死などを調べられましたか。もし調べていたら教えて下さい。
【行政委員】
 干潮、満潮の時間差など結構あります。分岐点までは潮の満ち引きや流れる水などの影響があるかと思います。
【都民委員】
 干潮や満潮でも5分の差だったら結構早いです。23㎝のこれだけの差があるというのが結構不思議な感じがします。
【行政委員】
 これぐらいの水位というのは風の影響で波があったりします。
【都民委員】
 波とかは関係ないでしょう。これは平均水位でやっているわけですよね。これだけの距離であれば20㎝以上も変わるぐらいにはならないのではという気になります。
【行政委員】
 あと魚については私共に情報は入ってません。
【都民委員】
 第一建設事務所さん、何か情報ありますか。
【座長】
 これは東京都の水情報防災システムのホームページでデータ公開しています。是非検索して頂けたらと思います。
【副座長】
 この神田川は下水も雨水と合流する川になっています。これは1時間50mm超えていますからかなり強い雨です。今後どういう雨に対しても貯留池等が十分安全に機能していくであろうということを説明して頂きたいと思い、事前に質問したものです。
【行政委員】
 東京都下水道局さんの西神田の排水機所で言いますと、この時にはフル活動してポンプが4台目まで動きました。貯留池も60、70%の貯留があったという事です。日本橋川幹線という事で一ツ橋の所に暫定的に貯留池もあります。結構昔は日本橋川、千代田区も浸水していましたが、そこも今後さらに稼働するようになって、このところあまり宅地内に浸水がないという事です。
【副座長】
 都内で降る雨ではどういうものが下流に強く影響しているのか、上流で色々なコントロールが出来るようになって下流は大丈夫になったということです。今後も時々このような状況を教えていただけると、嬉しいです。
【都民委員】
 日本橋川で合流式の下水道から溢れ出す雨量は何ミリぐらいからでしょうか。また1番先に流れ出す所は、どこのはけ口でしょうか。分かっていたら教えて下さい。
【座長】
 非常に難しい質問です。これは事前に下水道関連の行政委員の参加についての質問がありましたので今の状況についてご説明していただいてもよろしいですか。
【事務局】
 日本橋川の水質の関連で下水道に関連する委員の参加を頂けないかとお話を頂いております。そこで東京都下水道局とご相談をして委員として参加をして頂けないかという話をしてまいりました。その結果、内容によって個別に出てくるのは構わないという事です。オブザーバー的な位置付けで出て頂くのは可能というお答えを頂きました。
【座長】
 先程具体的に質問がありました。事前に質問を出して頂ければ下水道局オブザーバーにお話をしやすいのでなるべく事前にFAXでもかまいませんのでご質問やご意見をお寄せ頂きたいと思います。
【都民委員】
 色々な質問が出ると思います。会合に積極的に出て頂きたいというのがお願いです。
【座長】
 なるべく事前に質問を頂かないと答えられない部分があります。ご趣旨は大変よく分かりますが、なるべくそれに添えたいのでなるべく事前にお願いします。
【都民委員】
 質問事項として下水道局の方に聞きたい事はいくつかありますので、それをまとめて質問を出して来て頂いてお答え頂くことでも当面はいいのではないでしょうか。
【座長】
 まずとりあえず1回行ってみたいと思います。よろしいでしょうか。
4.その他(意見交換)
(1)東京都の雨量観測所データについて(台風9号の補足)
【事務局】
 この日は9時から18時ぐらいまで断続的な雨が降っていました。
 神田川の上流というのは神田川と善福寺川と妙正寺川の3つに分岐している所ですが、この日に30mm以上雨が降ったという箇所はないです。ただ、13時までの1時間に15mmから30mm未満の間の雨が降った箇所というのが善福寺川の上流部2箇所、それから妙正寺川の下井草や鷺宮辺りでそれぐらいの雨が降っていました。それ以外の所ではすべて15mm以下ということで大きな雨は降っていないという状況でした。
 14時から15時の間ですが、15mmから30mmぐらい雨が降ったのは神田川の方で新宿と弥生町辺りで雨が降っています。それ以外の所では15mm未満です。この時の総雨量が新宿辺りで49mmです。この時の水位の状況ですが、だいたい12時くらいから段々水位が上がっていきまして、15時くらいから下降始めた状況です。
 全体で見た限り、警戒水位を超えるような所はどこにもなかったです。注意水位を超えてしまった箇所が15時の段階で神田川の取水所、南小滝橋、一休橋、白鳥橋の4箇所です。それ以外の箇所ではすべてどこの川でも平常水位でありました。上流側ではそういう状況でした。日本橋川に分岐した下流の箇所には都の観測所を持っていませんので下流側のデータはありません。
(2)『四万十町展』について
【都民委員】
 四万十町展のリーフレットがあります。私共、活動の中で色々な河川の交流を非常に大事にしております。四万十川と友好河川提携というのを結びましてちょうど今年で20年目になります。
 たまたまその一環でちょうど四万十川196キロの中流域にあたる四万十町が東京の皆様に是非この豊かな自然と綺麗な水、鮎やウナギ、タガメなど知ってもらい四万十川のファンを増やしたいということで今年で6回目になります。場所は吾妻橋のすぐそばのリバーサイドギャラリーです。お時間がありましたら是非顔を出して頂けたらということでご紹介申し上げました。
(3)『日本橋クルーズと東京スカイツリー船上見学』について
【都民委員】
 「中央水の都フォーラム」では毎月2回のペースで日本橋川の常盤橋をお借りいたしまして常盤橋から日本橋を下り、小名木川に入り、船の上からの東京スカイツリーを見学する2回のクルーズコースを行っております。スカイツリー人気とは別に、乗って頂いた方には都心の中にパナマ運河のような扇橋閘門があるのは非常に興味があるらしいです。ただ残念なことに開催日が本来なら日曜日に行いたいのですが、扇橋閘門が日曜日に開いて頂けないので、土曜日開催に至ってしまっております。是非1度お時間がありましたら都民委員の皆様方もご乗船頂けるとありがたいと思います。
【座長】
 扇橋閘門については今は申し訳ございません。
【副座長】
 今年4月からアンケートを取りまして乗船した人は今千人を超えました。
 2時間というクルーズの中で何を話しているかというと、防災的に舟運は非常に重要な事だということを乗った皆さんと考え方を共有しようということです。その中でこの水のエレベーター、閘門があると色々な形で水というのはコントロール出来るという事、また理解して頂くことに役立っているのではないかというふうに思っています。
(4)『Eボートキャンドルクルーズ』について
【都民委員】
 Eボートとは10人乗りの宅急便でも送れるとても丈夫なゴムボートです。日本橋クルーズさんほど大規模ではないのですが、観光を目指し亀島川の地域の方々を巻き込み、地域ぐるみでお試しとして1回目、11月24日にキャンドルクルーズと音楽を合わせて開催を致します。Eボートは手漕ぎボートなのでそんなに長時間乗れません。本当に狭い範囲ですが、町会の皆様とすぐそばのキリンさんにもご協力頂きちょっと試しに1回やってみようという事です。皆様もご興味があれば乗って頂けたらと思っておりますので宜しくお願い致します。
(5)その他の質疑応答
【都民委員】
 新聞を見ておりましたら名橋「日本橋」保存会が主催で橋を清掃する写真が載っていました。現在進行していますか。
【都民委員】
 今、行っています。
【都民委員】
 毎年行っております神田川サミットというのを10月23日に行いました。テーマは水・水道の歴史とこれからです。おかげさまで無事に終了しました。
 それからもう1つ。神田川の水源、井の頭池で水質浄化の為に空芯菜という野菜を栽培して毎年水を綺麗にする活動をしております。今年も行いました。だいたいひと夏に3回ぐらい収穫しますが、今年は1回しか行いませんでした。大きな池の中でイカダ3艘ぐらいでしかやっていないのでそれほど大きな影響はないのですが、グラムあたり5ミリ程度の窒素とリンを吸収する事がすでに分かっています。栽培すればするほど窒素リン系の有機物を吸収しますので浄化の役目を果たしているのかなというところです。
【都民委員】
 大阪市の河川清掃の金銭問題がありました。今日担当の方がいらっしゃいませんが、現状どうなんでしょうか。東京都の担当として何か中間報告とかコメントがあれば関心があるのでお願いします。
【座長】
 10月2日夜と3日の朝と昼にテレビで題材的に流れましたシーンが衝撃的な映像でも皆さん関心も高いと思います。
 現段階で申し上げますと、根本的に大阪市と東京都はやり方が違います。大阪市は公務員が直営でやっています。東京都は環境整備保全公社に委託をしてやっております。もちろん金品があったという事例はありません。ただ平成20年より前ですが、お財布があったので水上警察に届けたという記録はあります。職員には清掃作業をしっかり行うという指導監督があります。地域特性として、人の目があるということを職員もよく認識していますのでそんなことはまずありえないと思っております。
5.閉会
  • 事務局より閉会の挨拶

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