第六期第5回議事要旨

日時 平成23年11月28日(月)午後2時~4時
場所 中央区立築地社会教育会館講習室(2階)
一、開会
  • 座長あいさつ
二、第六期委員の紹介(人事異動者のみ)
三、議事
  • 亀島川緑化整備事業について(一建)
  • 日本橋船着場について(中央区)
  • 河岸ウォーキングマップの更新について(一建)
  • その他報告事項
四、その他(意見交換)
五、閉会
配付資料
  • 第六期・第5回日本橋川・亀島川流域連絡会次第
  • 座席配置図
  • 亀島川緑化整備について
  • 日本橋船着場について
  • 東京川めぐり橋めぐり
  • 河岸ウォーキングマップの更新案(A3版2枚綴り)
  • 日本橋架橋100年祭
  • 第六期第4回日本橋川・亀島川流域連絡会議事要旨
  • 「日本橋川・亀島川流域連絡会」の委員募集について

第六期・第5回日本橋川・亀島川流域連絡会 写真

  • 連絡会状況1/6の写真
    連絡会状況1/6
  • 連絡会状況2/6の写真
    連絡会状況2/6
  • 連絡会状況3/6の写真
    連絡会状況3/6
  • 連絡会状況4/6の写真
    連絡会状況4/6
  • 連絡会状況5/6の写真
    連絡会状況5/6
  • 連絡会状況6/6の写真
    連絡会状況6/6

第六期・第5回日本橋・亀島川流域連絡会
[議事及び議事録要旨]

1.開会
  • 事務局より開会の挨拶
  • 座長挨拶
2.第六期委員の紹介(人事異動者のみ)
■委員紹介
  • 行政委員(人事異動者)
3.議事
(1)亀島川緑化事業について(一建)
■説明
  • 緑化の事業に先立ちまして、平成21年度に植物の生育実証実験の結果をうけて、平成22年度に霊岸橋から新亀島橋の右岸180mについて緑化の施行を実施致しました。
  • 水辺の緑化ヨシとテラスの緑化ベニバナシャリンバイまたハマギク、それと壁面の緑化ツタ類のヘデラを植えています。ヒメガマを植えた箇所については残念ながら生育が良くなくほとんど枯れてしまいました。この箇所は今年度中にヨシに植え替えをします。
  • 今年度整備する箇所は新亀島橋と亀島橋、さらに高橋の間左岸側約280mについて実施します。
  • 整備の方法は基本的に前回と変わりませんが、植栽については前回と変更し、水辺の緑化についてはヨシだけにします。テラス緑化についてはツワブキとヤブランを今回新たに加えています。壁面緑化については変更しておりません。ヘデラを植えます。
  • 亀島川整備計画図(案)について。平成24年度施工予定約200mと書いてある箇所と上流側の霊岸橋と新亀島橋の左岸の2箇所になります。
  • 亀島川の沈没船の撤去について。7月28日の午前中に新亀島橋から亀島橋の間に沈没していました船2隻を撤去致しました。作業の前にまず油の流出や汚濁の防止の為に黄色いオイルフェンスを設置しております。近隣の家屋にご迷惑にならないように事前に周辺の皆様にお知らせを配付した上で撤去作業は慎重に行い無事に完了しました。
■質疑応答
【都民委員】
亀島川のヒメガマは、どういう理由でダメになったのでしょうか。もう1つ沈船の撤去についての費用は行政の方で持ったわけですよね。それはいくらぐらいなのかというのと、こういう利益者負担すべきものを行政におんぶにだっこというのはまずいのではという気がします。その辺の見解をお願いします。
【行政委員】
ヒメガマの生育ですが実証実験の段階ではこんなに差は出ていませんでした。ただ昨年度実施しましたヒメガマについてはほぼ全滅の状態です。またこういう状態になってしまう可能性があるので今年度についてはヨシを考えております。
【都民委員】
もしヒメガマを植える事がありましたらいつでもお手伝いします。
【行政委員】
ありがとうございます。
費用についてはこの2隻分を撤去しまして請負業者に支払ったお金が315万です。
【座長】
それは引き上げプラス撤去・処分まで込みですか。
【行政委員】
処分まで含めてです。
【座長】
ではもう1つ質問で、そういった費用を捻出するために前もってその水面利用のボートからお金を取ったりする事は出来ないのかという事ですが、何かありますでしょうか。
【行政委員】
基本的に今言われる通り沈船をおこした人が責任を持って費用を負担するなり自分で撤去するのは当たり前な事だと認識している所です。今回は推測もありますが、たぶん公の負担で撤去していると思います。今後ともなるべくこういうケースにつきましては船の所有者に負担して頂くように努力していきたいと中央区も思っている所です。
【都民委員】
保険のような形でかけられないですかね。処分用の為の保険はないですか。
【座長】
今回撤去工事そのものは第一建設事務所が発注致しまして、東京都の費用で負担をしております。元々水面の不法に係留している船や占用に関しての管理は区に委任されていますので中央区が実施をしていますが、今回は私共河川管理の本庁河川部の方に中央区の方から持ち主が見つかりません、分かりませんという事で撤去してもらいたいという依頼がございまして本庁から私共第一建設事務所の方に中央区からもう持ち主が分からないからという事で撤去の指示が降りたという状況です。
【都民委員】
探すという苦労は大変だと思います。だから最初に設置や買った時にあとの分も税金のような補償金のような形でとっておけば、いなくなったって処理分は確保させているわけだから余計にそういう事はきちっとやるべきだと思います。今年は日本橋や浅草や築地に観光用の桟橋が出来ました。だからそういう部分での船が多くなると思います。だからそういう事例があると余計そういう人が増えるという事が懸念されますから是非その辺を役所でもお考え頂きたいと思います。
【都民委員】
今、係留されている船があります。あの船の管理はどうなっていますか。
【行政委員】
亀島川ですかね。私も細かく把握してないのですけれども、占用許可を得ているものと占用許可を得ていないもの両方があると思っています。
【都民委員】
許可を得るという事は許可だけで敷金とか該当するような補償金的な物は何もないですか。
【行政委員】
占用料だけだと思います。
【都民委員】
占用料は貰っていながら普通の人が降りられるような状態にはなっていないのでしょうか。柵を乗りこえてからはしごに乗るようなそういう状況にしておきながら利用者の側から言うと占用料を払っていれば文句が出ないわけで、料金を払っているのであればそれだけにちゃんとしなくてはいけないと思います。その辺の管理はどうなっているのかなと素朴な疑問です。
【行政委員】
今、一建さんからお話がありましたように現在は22年度整備した所は少し緑化の整備をしている所でありましてそれと合わせて現在、散歩道の整備を24年度に中央区の方で整備していきます。現在としては誰も入れないような構造になっているという事で散策路を整備しながら改善をしなくてはいけないのかなと考えている所です。
【都民委員】
今の所はカワセミ号の舟運のコースには入っていませんが、いずれそういう状況になるとすればあの船は邪魔になりますよね。ですからどこまでお金をかけてどう整備をするのかと後々のメンテナンス費用がかからないようによく考えてほしい。例えば滝の広場、日本橋綺麗ですがあそこもしょっちゅうゴミだらけです。何かイベントのある時は綺麗に掃除しますけれどそうでないとビニールや紙が飛んでいます。あそこですらそうですから手が回らない、それはコスト的にも回らないでしょうね。
【座長】
やはりメンテにも留意してこれからの整備を進めていくという事で、また進めていきたいという事でよろしいですか。
【都民委員】
大きい船を2隻引き上げる前に小さいボートが沈没しているのが見えるのでそれで最初の頃この会議でお話をしてお願いをしました。今もプレジャーボートが10隻ぐらい停泊していますのでそれが届けのちゃんとしている船なのかどうかという事もはっきりした方がいいのではないかと思います。私の家は亀島橋の淵の所に桟橋をつけていました。その桟橋代は都に税金を払っていたと思います。だからプレジャーボートでもなんでも係留しているとすればその桟橋と同じように税金を取ってもいいのではないかと考えています。
【行政委員】
占用料を払っている所と払っていない所が現実にあるという事で認識しています。委員ご指摘の通り、そういう不公平感は平等性や公平性から考えて改善していかなくてはいけないと考えておりますので、今後の課題という事で認識しています。
(2)日本橋船着場について(中央区)
■説明
  • カワセミについて。現在定期的に土曜、日曜、祝日で、平日は浅草の源森川水門で日曜祝日土曜については日本橋船着場を発着場所としてカワセミが運航されている状況です。
  • 「東京川めぐり橋めぐり」資料の赤い部分のラインですが、日本橋船着場から日本橋川を下流に進みまして豊海橋を出た所を隅田川の上流の方に向かい、浅草の二天門、浅草橋と今までの発着場所の丁度中間あたり重要文化財で浅草に二天門がありますが、そこから道路に出た所あたりの隅田川とぶつかった辺りに二天門の船着場があります。ノンストップで運航するという状況です。料金については片道700円子供さんは350円です。
  • 青い部分のラインですが、日本橋の発着場を出まして神田川の方に行って隅田川に出まして両国橋の方面、浅草橋の方に降りて行きましてお茶の水や秋葉原辺りを通って周遊して日本橋発着場、船着場の方に戻ってくる周遊するコースになっています。これもノンストップで4便出ています。これは土曜日、先程の二天門は日曜日祝日の運航5便となっています。
  • 日本橋船着場が4月からオープンしました。除々により魅力のある船着場として地域の活性化に寄与出来たらいいと思っています。
  • 日本橋船着場は船着場自体はスロープがありまして車椅子やベビーカーの方もご利用頂けますが、滝の広場自体が歩道から階段でないと降りられないという事で現在国交省の東京国道事務所と調整をしながら今年度実施設計を行っている所です。来年度昇降機の整備工事を行っていきたいと考えています。
  • イベントですがここに双十郎と書いてありますが7月31日の日本橋橋洗いの時に日本橋の新ロータリークラブの方に所属している市川団十郎さん、坂田籐十郎さんに来てもらいました。双十郎橋という事で名前を付けましてその除幕式を行った所です。
  • また現在、防災船着場としての位置付けがされていません。今後は防災的な船着場に位置付けされるように関係機関と調整をはかっていきたいと考えています。
  • 今後の課題として利用が段々増えてきている所なので航行のマナーやルール作りを合わせて進めていかなくてはならないのかなと思っています。
■質疑応答
【都民委員】
日本橋船着場が活性化するという事は地域の商店の皆様にも影響が出ているという事は非常にいいことです。半分くらいの団体はそれなりに環境保全育成等の事業をやっているようですけれどもなかには他の市民が一生懸命花を植えたり清掃したりしているという事を全く無視して単に商売でやっている所が見受けられるのでその辺市民が整備をして綺麗にしている事ぐらいは意識させて欲しいと思います。
もう1つ、このグラフを見ると非常に急激な伸びですよね。あそこのピークというのはどれくらいに想定されているのか。
【行政委員】
中央区としては儲けを第1に優先しているわけではなく、今言われた通り環境保全とか土地に残された貴重な水辺だと思いますのでそういう所の環境保全をより以上自然を開放させるとか、水を綺麗にするとかそういう活動が1番大事な事だと思いますのでそれは肝に銘じて留意していきたいと考えています。ピークをどこまでというのは考えていなかった所です。中央区的にこの辺の利用状況の分析今後の推測みたいなものは行っていかなくてはいけないかなと思っている所ですけれども正直言ってどのくらいがマックスになるのかまだ検証していません。
【都民委員】
確かにうなぎ登りに利用回数が増えていけば、船着場のキャパから言えば問題が発生するという事が十分考えられるわけですよね。なんらかのしきりというのが必要になってくるのではないかと、ある1つの業者さんには何回という規制も含めてやらないという事をご検討頂きたいのが1つです。2番目はジェットスキーの問題で僕は事故が起こる前に原則禁止という事で利用して欲しいと思っています。それが利用の増加と安全性に関しての提案です。
もう1つは明石町の船着場はオープンになったけど二天門とか今来年5月にスカイツリーが出来てスカイツリーブームというのは来年来る事は間違いないですが、1番アクセスの良い二天門の船着場を今公園協会のカワセミさんだけが使ってこれ民間に開放するというそういう方向はどこまで進んでいるのか、可能性があるのか、もしそれがカワセミだけを利用するという形的にはその理由というのをお聞きしたいと思います。
【行政委員】
安全の上にそういう賑わいとか活性化があると思いますので、お話して頂いた内容を念頭に入れながら今後関係者で安全な今後の船着場の利用について検討させていいただければと思っています。
水上バス等についてですが、東京都の河川管理担当の方とどうにか今後検討してもらえないかとお話させて頂いています。なるべく早く検討しまして対応を行っていければいいかなと考えています。
次に箱崎とか浜町など防災船着場として利用していて一般開放していない場所についてですが、議会等でもどうにか明石町みたいに一般利用できないかというご意見が出ているということは、河川部さんの方にお話させて頂いています。
【座長】
二天門については本日の流域連絡会から離れてしまいますが、今ここでコメント出来る都の委員の方いらっしゃいますか。
【行政委員】
明石町の方は一部一般利用が始まったとの事ですが、不特定多数が使う形になりますので、その辺の管理をきちんとやっていけるかという話と、利用者同士の調整というのは防災船着場という整備をした時点からこういった話は出ていますが、あまりコストのかからない形できちんとした開放出来るかずっと長い間議論しておりまして、ようやく明石町のほうは1番始めの時という事で明石町は状況を見ながら、今後他の船着場どうしていくのか議論があったのだと思います。二天門につきましては台東区さんが基本的に占用して作った船着場でございます。台東区さんの方へご意見があった事をお伝えしておきたいと思います。
【都民委員】
日本橋の滝の広場の船着場の件です。営利でやってるのは結構ですが、客引きをやっています。これは非常に私不愉快です。毎日の様にやっていますが、土日は特にひどい。先日は橋の上の方まで並んでしまっているのです。船が定期的に時間通りに来ていない。あの広い所がお客さんであふれてしまう。これはなんとか考えていただきたいと私は思います。
【副座長】
今のお話、これは船着場の中で顕著に現れている例だと思います。1~2ヶ月に1回使わせて頂くのですが、この間も申し上げた様にかなり使いづらい、入っていきにくい、ある種排他的な感じがする。それが段々しみ出してそのような雰囲気が出ているのだと思います。船着場の舟運をどうするかと言う中で、船溜まりをどう造るか、ルール化だけではなくてシステムが出来ていないから、この様な事になってくる。ルールだけでは押さえられないものがいっぱいあった。これはきっちりよく分析して次のことに皆さんで考えていく必要があるのではないか。
【座長】
確認したいのですが、今の様な状況と言うのは毎日ですか、それとも休日ですか。
【都民委員】
特に土日です。
【行政委員】
土日までずっと目を通して状況を全部把握していない所もございます。私達の方で状況を把握させて頂きたいと思いますので、この様な意見が出た事も船会社の方にお話するように致します。
【都民委員】
基本的な事ですが、船着場は区の施設ですか。
【座長】
船着場は区の施設です。
【都民委員】
利用料金等はどのようになっていますか。
【行政委員】
朝潮運河ですね。船着場というのはございまして、そこで要項や運行規定等を1年前に中央区として統一した形で定めました。基本的には今ありますがそれで満足することなく必要に応じて対応していきたいと考えています。
【副座長】
運営は中央区ではなく実際には委託してあります。今のお話を伺っていると少し考えてみる必要があるのかもしれません。
【座長】
いずれにしましても、現状確認してというような話からということでよろしいですか。
(3)河岸ウォーキングマップ更新について(一建)
■説明
  • 昔からの河岸の拠点であったという特徴を地図にしてパンフレットとして配ったらおもしろいのではないかという意見が都民委員の方から出まして、それを東京都が受けまして第三期の流域連絡会の中で作成されたものになっております。
  • 今回好評のうちに在庫がほとんどなくなってしまいまして、新たに印刷することとなりました。
  • 新しく更新するので、例えばこんなことを追加したらいいのではないか等意見がありましたら宜しくお願いします。今回この場で言って頂いても構わないのですが、後日何か思いついたこと等ございましたら、事務局の方までご連絡いただければ対応させていただきます。
  • 締め切りとしまして今年いっぱい12月末までに更新の案、意見などがございましたら事務局の方までご連絡頂ければと思います。
■質疑応答
【都民委員】
浜町河岸と言うのはここではないです。実際は高速道路を降りた所、今浜町緑道になっている所がそうです。その辺が浜町河岸です。
【座長】
分かりました。後でお伺いしてこの位置を確認させて頂きます。
【都民委員】
イメージとして、あるいはこの河岸を歩いてより文化的な史跡めぐりをして下さいというのであればもっと川自体を太くして目立つようにして頂いた方がわかりやすいと思います。
【都民委員】
千代田区の区役所の所、川へりに千代田区の防災船着場が出来ています。あれは必ずできれば入れてください。
【副座長】
せっかく河川が色々書いてあるだから薄い水色の点線の川、古い川の名前を何らかの形でお入れになったらどうでしょうか。
【座長】
旧河川の名称を入れると、歴史に思いが向くかもしれないですね。
【都民委員】
行徳橋がありますよね。昔は箱崎川です。今は高速道路通っている所が箱崎川です。そういう事もある程度入れておくとこれを頂いた方もよく分かるのではないでしょうか。
【座長】
わかりました。
【都民委員】
これに緑化事業を入れてもらえないですね。
【行政委員】
緑化の話ですがこれは現在の写真です。現在スカイツリー全体を写そうとすると亀島橋の影に隠れてしまい見えません。今年度この写真の右下の端も緑化することになりますので、今年度末には緑化の区間とスカイツリーが一緒になった写真が撮れるかと思います。
4.その他(意見交換)
(1)事前質問(日本橋川の水質改善について)
【座長】
事前に質問事項等頂いております。「前回、神田川日本橋川の水質について質問致しましたが、新三崎橋等の橋上から川面を見たときに一向に水質が良くなっていません。透視度の改善の為には外濠の水質浄化、ラムラと言うのは飯田橋の駅ビルです。ラムラの地下水路の浄化作業等を定期的に実施しなければいけないのではないか」と言う様なご意見でございます。「日本橋川の水質改善についてはどのようにすればいいと考えているかご回答をお願いします」と言う様な内容でございました。ご回答何かお話があればお願い致します。
【行政委員】
外濠の方の水についても最終的に牛込濠と言う濠がありましてそこから神田川に流れて行きます。濠の中の水源といたしましては、雨水と多少の湧き水と下水の溢水が若干ありますので、そういった部分が濠の水源となっております。そうした視点から若干下の方の水が入りますので将来、そういった改善もしていただくと河川全体が綺麗になると言う事になります。その辺の協力をお願いしていきたいと思っております。
【座長】
都内のどこの河川でもこの問題は関係する所でありますが、本日折角下水道局の中部下水道事務所からオブザーバーとしていらして頂いておりますので、何かお話などございましたら頂ければと思います。
【行政委員】
下水の排除方式と致しましては分流式と合流式とございます。分流式は汚水と雨水を別々の管で流すもので、合流式につきましては汚水と雨水を1つの管で処理していきます。初期の雨水のゴミとか、河川汚濁につながると言うことで今、合流改善対策といたしまして、オイルボール等ゴミが河川に出ない様に水面制御装置と言う分水人孔につきまして対応を図っているところでございます。あと、計画としましては具体的には上がってきていないのですが、貯留管等設置しまして汚れた水を貯留管等へという検討を今行っているところです。
【都民委員】
ラムラがありますね。外濠から流れた水がラムラの地下を通ってきますが、地下水路が結構長いですが、そこではどのような状況になっているか知りたいのです。清掃されていればいいですが、造ったままで流し放しであればかなり悪化する危険性がありますので、その辺どうなっているかお聞きしたいです。
【座長】
ラムラの地下水路は大変申し訳ないのですが、千代田区さんではないです。エリア的には新宿区内です。
【行政委員】
元々は飯田濠の所は過去に再開発事業で濠を暗渠にしたのです。だからそこにはたぶん暗渠の区間は排水は入って来ていないと思います。牛込濠で落ちてそのまま下、暗渠になっていて神田川にぶつかる。ただその暗渠の部分については物が捨てられないので、一定の水量があれば流れていくのでそこに堆積すると言う事はないです。水道自体がないですから。
【座長】
実際管理の分担自体は。
【行政委員】
分担自体は暗渠なので、千代田区が見えている部分はやっています。
【都民委員】
東京の中のほとんどの合流式の河川の管からは、1時間に2ミリ雨が降るとだいたい出てしまいます。時間2ミリや1.5ミリで溢れるのではなくて、少なくとも5ミリくらいまでは溢れないような改善をしてほしいと言うのが強い要望です。
【座長】
ご質問がありましたラムラの地下水路についてですが、管理の主体がどこなのかということも事務局の方で合わせて調べさせて頂きます。
(2)事前質問(亀島川流域内で発生した雨水について)
【座長】
「亀島川において下水道の戸口が閉塞されているというお話でしたが、戸口が閉塞しているとその流域内で発生した雨水はどこに流れていっているのでしょうか」と言うようなご質問で分かる範囲でご説明頂ければと思います。
【行政委員】
下水管を全部雨水を通りましてポンプ場の方にいったん汚水と雨水両方行きます。そこで雨水につきましてはポンプ場の方でポンプにかけまして隅田川等に排水しております。汚水と一部の初期の雨水につきましてはまた下水管を通り、私共のセンターであります芝浦水処理センターの方に来て、そこで処理をして公共水域に放流をさせて頂くということになります。
【座長】
そうすると基本的に亀島川の周辺で降った雨は下水道のみを通って処理されているという事ですね。
【都民委員】
亀島川のお話がありましたが、日本橋川沿いの方も両岸の方も将来的には桜橋第二ポンプ場とか何か新しくなりますか。
【行政委員】
ポンプ排水区域になっておりますので、ポンプ場の方で処理すると。
【都民委員】
日本橋川を挟んでゆくゆくは雨水排水も隅田川の方に流れるようになるという計画になっていると私は聞いたことがあるのですが、日本橋川両側の話はいつ頃のご計画でしょうか。
【行政委員】
それはいったん調べてお答えさせて頂きます。日本橋川の両岸ですか。
【都民委員】
両岸です。
前回の会議から今回の会議の間に集中豪雨とすごい台風とあったと思いますが、今回は河川は無事のりきれたのでしょうか。それともどこか問題などあったのでしょうか。
【行政委員】
中央区は特段話は聞いておりませんので大丈夫だったと思います。
【座長】
千代田区ではどうだったのしょうか。
【行政委員】
うちの方も特になかったと思います。
【座長】
私共第一建設事務所も警報が出ますと水防態勢と言うのを組みまして、監視態勢をとります。今夏の台風も含めました出水においてはある程度余裕を持って乗り切る事ができましたので水防上の問題はございませんでした。
【都民委員】
魚の変死はどうですか。
【行政委員】
今回の出水それから大雨、局地的な大雨と台風とありましたが特段日本橋川亀島川と死魚が大量に浮いたと言う事はございませんでした。
【座長】
他の河川についてはどうですか。
【行政委員】
他の河川につきましても、雨の後に一時期的に大量に魚が浮いたと言う様な事はございませんでした。
【都民委員】
大量にと言うのは前年に比べてそんなに多く死んでいないと言うのか、いつも通りの年と同じ程度に死んだのか教えて下さい。
【行政委員】
雨が降らない時よりも多少増えていると言う事はございましたけれども、極端に増えていると言う様な事はなかったとの事です。
【都民委員】
統計は出していますか。
【行政委員】
私共の清掃の中で回収しました死魚については河川ごとに毎日死魚の数をカウントしておりますので、これは次回の連絡会の会議でご報告をさせて頂ければと思います。
【都民委員】
泉橋の防災船着場のポンツーンの所が3月11日の震災の影響で、テラスに降りる所のジョイント部が折れ込んでしまっている。破損ではなく折れ込んでしまっていて、ポンツーン機能と言うのか、水面の上下の機能がうまくいってないです。見ていただければと思います。
【座長】
今の情報はご確認いただければと言う事で。有意義な情報ありがとうございます。
(3)日本橋川水門・亀島川水門の開閉実験のお願いについて
【副座長】
去年亀島川両水門の開閉の実験をお願いした事を再びここでお願いしたいです。これに関して都民委員の皆さんがご賛同頂ければ一緒にこれに署名して頂いて、是非この実験をしたいです。亀島川にある2つの水門を開閉して人工的な流れをつくり、水面から水底までの流れの状況を把握する実験を行うことを要望するものです。この水利用をどううまく使って流れを造っていくかと言う事を考えてみたいです。もちろん我々もお手伝いしますし、行政の方でこの動きをして頂ければ大学の研究者も含めて色んな研究材料がここにあって、みなさんが活動している水を綺麗にするための材料がここに出来るのではないかと言う気持ちの提案です。如何でしょうか。
【座長】
ご提案ありがとうございます。
構造的にそもそも水圧のバランス上もつのかと言う問題もございます。それから中に船が相当たまっておりますので、その通行をどう阻害しないで進められるのかと言う問題も当然出てきます。あとは周辺にいらっしゃる方々のご意見などもございます。そういった事も含めましてご要望頂いたことは再度考えたいと思っております。
【都民委員】
個々でやるのではなくてむしろこの会は日本橋川亀島川流域連絡会ですから、亀島川分科会としてここのメンバーで有志の人、それから地域の中で興味のある人、それから学識者で興味のある有志の人、ここのメンバーとプラスアルファを募って分科会として検討する。興味ない人は参加しなくてよいですから、興味ある人を募って分科会として是非やりましょうと言うのを提案したいです。
【都民委員】
亀島川には水門が2つあり、その2つある水門を利用すると言う事は大変結構な事だと考えます。是非実行して頂けるようになると良いと思います。
(4)日本橋川・亀島川流域連絡会の委員募集について
【事務局】
2年間やって参りましたが、今回任期が終了となりまして次回の流域連絡会から第七期との事で新しいメンバーをこれから集めまして運営して行くことになります。応募締め切りは12月26日です。選考にあたって公平性・公正性が確保する必要がございますので、引き続き委員をご希望される方についてはお手数ですが、今回同じような応募をして頂きたいと言うお願いでございます。
(5)その他の質疑応答
【都民委員】
市民活動として、3つほどご報告させて頂きます。
1つは10月22日に神田川サミットと言うものを今年は高田馬場でやりました。テーマは生物多様性を保全育成すると言う事で、夏休みに下に降りて新宿区が網を使って生物を捕獲した中で沢ガニが3匹とれました。そのぐらい綺麗になったと言う事で、日本橋川や亀島川が綺麗になれば当然の事ながら生息する可能性もあると言う事です。}
2つ目は、11月23日に隅田川サミットをやりました。テーマは舟運が活発になって今後まちづくり等どう活かしていったら良いかと言う事で色々ディスカッションしました。中央区さんや江東区さん墨田区さんそれぞれ流域の皆さんは、色々な舟運計画あるいはまちづくりの計画が活発に予定されていて、市民の私たちとしてはそれを大いに活用しながら、良い水質や憩い潤いの場を創っていきたいと言う様なお話をしました。
善福寺川サミットと言う私たちも参加している会がありますが、そこでは下水道問題を取り上げて1.2ミリ以上になると出る所がある。おおかた2ミリ以上になるとほとんどの下水管から川に溢れ出る。それをどうしたらいいかと言う事で、下水道コンサルタントのみなさんに色々技術的な方法や現状等お話頂いて、出来る所からやっていきましょうと。それと同時に下水管の耐久性が4~50年で、すでに老朽化しているものも都内にはだいぶ多いので、その辺を改善していく中でより良い方向へ進むと言う様なお話で締めくくられました。
【座長】
どうもありがとうございました。
【行政委員】
千代田区の方で常磐橋公園という日本橋川の脇にあるのですが、3月11日の震災で、文化財の櫓の石積みが少しはらんだりして危険だと言う事で、文化庁の方と協議しまして調査と工事をすることで計画しております。やぐらの方については23年度に修復するということで、12月に業者を決定致しまして、24年3月末に修復工事をする事と日本橋川に架かっている竹橋、そちらの方も地震の影響で若干あると言う事で、今年度に調査いたしまして、調査結果を基に24年度以降にスケジュール案を作りましてどうやっていくかということでやりますので宜しくお願いします。
5.閉会
  • 事務局より閉会の挨拶

降雨時に役立つ情報

事業別に見る