第1回議事要旨

日時 平成26年3月4日(火)午後2時~4時30分
場所 中央区立築地社会教育会館講習室(2階)

一、開会
  • 工事課長挨拶
二、第八期委員紹介
三、流域連絡会の概要について
四、座長・副座長の選出
五、議事
  • 亀島川係留保管施設整備工事について(一建)
  • 日本橋川緑化整備工事(その2)について(一建)
  • 日本橋川(大手町地区)の水辺整備事業完了について(都市再生機構)
  • 史跡常磐橋の再生について(中間報告)(千代田区)
  • 日本橋滝の広場バリアフリー化工事完了について(中央区)
  • 日本橋川「川床」かわてらすについて(河川部)
六、質疑応答
七、その他報告事項(一建、河川部)
八、閉会
配付資料
  • 第八期第1回日本橋川・亀島川流域連絡会次第
  • 日本橋川・亀島川流域連絡会座席配置図
  • 第八期流域連絡会行政委員名簿
  • 第八期流域連絡会都民委員名簿
  • 日本橋川・亀島川流域連絡会設置要綱
  • これまでの日本橋川・亀島川流域連絡会
  • 日本橋川・亀島川流域連絡会第八期都民委員作文
    「日本橋川・亀島川について思う事」記載内容集計資料
  • 亀島川係留保管施設イメージ図
  • 大手町地区とその周辺
  • 日本橋川緑化整備工事(その2)
  • 常磐橋工事のお知らせ及び常盤橋解体工事状況写真
  • 日本橋滝の広場バリアフリー化工事完了について
  • 日本橋川で「川床」“かわてらす”の出店事業者を募集します。
  • 亀島川緑化整備計画図(案)
  • 第七期第6回日本橋川・亀島川流域連絡会議事要旨

第八期・第1回日本橋川・亀島川流域連絡会 写真

  • 連絡会状況1/6の写真
    連絡会状況1/6
  • 連絡会状況2/6の写真
    連絡会状況2/6
  • 連絡会状況3/6の写真
    連絡会状況3/6
  • 連絡会状況4/6の写真
    連絡会状況4/6
  • 連絡会状況5/6の写真
    連絡会状況5/6
  • 連絡会状況6/6の写真
    連絡会状況6/6
第八期・第1回日本橋・亀島川流域連絡会
[議事及び議事録要旨]
1.開会
  • 工事課長挨拶
2.委員紹介
  • 第八期行政委員紹介
  • 第八期都民委員紹介
3.流域連絡会の概要について
  • 都民委員の作文集紹介 タイトル「日本橋川・亀島川について思うこと」
  • 流域連絡会概要説明
4.座長・副座長の選出
  • 座長:行政委員
  • 副座長:都民委員
5.議事
(1)亀島川係留保管施設整備工事について
■説明【行政委員】
  • 亀島川係留保管施設整備工事は、中央区新川二丁目の亀島川では下流部にあたる南高橋と高橋の区間で実施しています。
  • 係留船舶は十隻分を確保しており、高橋の公園から出入りできる施設となっています。
  • 係留施設は比重の軽い発布スチロール系の基盤を用いた浮き桟橋の形式で作られおり鋼管杭を係留杭としています。
  • 工事は工場で製作されたものを、現場で組み立てて設置しています。
  • 工事に併せて、現在、高橋の上流に係留している東京都の監察船も南高橋付近に移動します。
■質疑応答
【都民委員】
そもそもの施設の主旨、利用者が誰なのか、どういう施設なのか教えていただけますか。
【行政委員】
この係留施設は、亀島川に係留している不法船舶の影響により、河川の環境があまりよろしくないため、船舶の適正を行い、現在不法係留されている船舶をここに集約するための施設です。不明船、所有者のいない船については、処分等の検討をしています。
【都民委員】
ずっと停泊していた船をここの施設にということですか。不法という意味は誰でも泊められる施設ですか。そうではなく、従来から停泊されている方たちをという意味でしょうか。
【行政委員】
既に許可を得て係留されている船が数隻、他の20隻以上の船が不法という形で位置づけられており、許可を受けている船については、その場に居続け、その他の適正でない不法船舶をここに移動する主旨です。
【都民委員】
元々、亀島川のなかで不法係留している船舶が使用するということですか。
【行政委員】
この施設は、東京都で作るのですが、公園協会に施設の管理をお願いして、そこで施設の利用料として利用料金を取り、船舶の管理、施設の管理をお願いします。ですから今まで利用料も払わず不法係留していた船舶を適正し、料金を取ります。
【都民委員】
一般の方も申し込めば使用はできるのですか。
【行政委員】
基本的には、一般の方々は使用出来ません。不法係留船の適正化を目的に作る施設です。一方ではこういう施設を何故作るのかという意見はありますが、追い出しただけでは、新たな場所に不法係留をする船が多いので、こちらとしては、最低限の電気、水道設備の無い係留するだけの施設を作り、不法係留船だけをここに止めます。現在、不法船の数が20隻ですが、今までの経験から半分は廃船し不明船は把握していますので、こちらも含めて亀島川の適正については10隻程度で足りるという試算のもとに不法係留船を係留させるための施設を作っております。
【都民委員】
駅前に不法で止めている自転車を持っていって、保管所で不法な自転車を止めている人は取りに来なさいよという理解でよろしいですか。それとも、この施設を利用し続けることが出来ますか。
【行政委員】
不法係留船を今後も継続して係留させておく施設です。基本的には指導警告を行い出て行ってもらうというのが原則ですが、出て行っても他の場所で不法係留するということが起こっているので、行政としても受け皿として最低限の施設を作り、今後、公園協会の管理のもと、適正に係留させるというような施設です。勝手に許可もなく常駐化している船を何とか適正化をしていこうという目的で作っている施設です。
【都民委員】
非常におかしな話だと思います。この高橋と南高橋の間を整理して係留施設を作ることは、非常に結構なことですが、この高橋から上流、日本橋水門に至るところに不法係留している船をただ引っ張ってきて、ここに綺麗にお金を掛けて作ったところに並べる。これに何の意味があるのですか。高橋より上流部の不法係留船を一掃して撤去し、尚且つ、ここの新しい施設に申請により認められたものに対して場所を与えるということなら話は分かります。綺麗なところを作って不法船を並べるのは非常におかしな話だと思います。その体でいくと、不法船を引っ張ってきてここに置いたらまた何年もここに汚い船が並んでいます。そういう発想自体が全然私達には理解出来ないです。
【行政委員】
大原則として、不法係留船は、適切なところにご自身で撤去・移動していただくというのは重々承知しています。しかし、本人の意思に任せてそういう作業をすると他の場所に不法係留をする状況が多々起こっています。こちらとしては、係留させるだけの施設を設けて適正に管理をしていこうということを行っているとご理解をいただければと思います。
【都民委員】
不法係留船にお金を出して、尚且つ行政なり都の方が、それの面倒を見て、その為に公園協会を使うというのは本末転倒ではないかと思います。船舶の不法係留は、この亀島川に限らず、以前横浜市でも非常に問題になっていました。横浜市は中華街の後ろの川にあった船を短期間で全て一掃しました。横浜市がやって出来たことが何故東京で出来ないのですか。今まで不法係留していた船を並べるだけなら、この施設を作る必要が無いのでは。そのためにお金を使って綺麗な施設を作っても何の意味もなく何にもならないと思います。特にオリンピックも控えていますので、こういう河川に係留する船の撤去というのは、他でも問題が出てくると思います。それに率先して模範となるような行動を起こされるのが筋ではないかと思います。
【オブザーバー】
現在中央区では東京都の計画に基づき河川の適正化を図るというなかで、河川管理者として、現在泊まっている船舶の所有者に対して、交渉しています。そのうち現在、所有者不明船もありますが、不許可状態で船舶の所有者が分かっている方。この方達と交渉を行ってます。なかには、現在動いていない船もあります。動いていない船に関しては、ご自身で処分してもらうように交渉しております。一方動いている船に関しては、ここの係留施設に移動して、その維持管理料相当分を支払っていただきながら、ここに係留させて欲しいという方もおられます。現在、東京都の船舶も含めて、7隻許可をされている船舶がございます。不許可が11隻。全部で18隻分を対象として行っておりますが、特に不許可の11隻のうち、そのほとんどが現在動いていない船もございまして、それに対して基本的には自主処分。適正化が入る前に自主処分の調整を図らせてもらっているところです。
【行政委員】
公園協会が管理するわけですけども、当然船舶検査というのを受けて、それで合格しないと駄目です。あと、使用料を取ります。東京都が払って置かせてあげるのではなく、使用料を取ってここに置かせますので、先ほど、不法駐輪の撤去ではないかとお話しがありましたけども、そうではなくて、自転車置き場がないから放置自転車があるのだと。今のままですと、じゃあ何処に止めればいいんだ、止める場所がないじゃないかと言われたときに、受け皿的な役割があるということ。それをもって我々も中央区も取締を強化できる。ここに使用料を払って船舶検査を受けて止めてくれればいいんじゃないですかと強く言えるようになる。そういうこともあり、河川部で適正化計画を作り順々に東京都のなかで、南部エリア、東部エリアと分けて、今回、中央部エリアというのが今まで無かったということで、今回作るということで計画していただいて、一建で工事に入っているところです。どちらかというと駐輪場を作るという感じです。適正に使っている方もいらっしゃいますが、ただ置場が無くてほったらかしている方もいらっしゃいますので、そういう位置づけで取りあえずここに作っておいて、今まで川の中にごちゃごちゃいた船をここに集めて綺麗にして、ちゃんと公園協会から24時間体制で管理すると言っていますので、また、管理が始まって当然何かあればご意見いただきたいなと思っていますけども、そういうことで進めさせていただいている事業でございます。
【都民委員】
この今の係留施設の対象となるのは亀島川だけですか。それとも日本橋川の下流にある豊海橋のところまでの不法船舶まで含まれているのですか。
【行政委員】
基本的に不法係留船対策の施設になりますので、原則は亀島川の不法係留船ということですが、廃船、自主撤去する船も当然いますので、スペースが空いたりすることも当然あります。その場合は他の川の不法船舶も止めることが将来的にもあり得ることで考えています。
【都民委員】
今は対象としていないということですね。非常に問題含みだということが良く分かりました。
【都民委員】
何年もやっていますが、一向に変わっていません。日本橋川は最近観光船が通ることになったので、もっと綺麗にしてもらいたいです。あそこは絶対に置いてはいけないところです。今まで何回言ったか分かりません。実際にはオイルを流したりして消防自動車が駆けつけたりという現象があって、ある意味としては、行政としては非常に取締易い状態を作っているのだから、なるべく早くやった方がいいのではないのですか。良くあるのは橋の下にロープを取るという、これはまず合法ではないですよね。
【オブザーバー】
日本橋川も、昨年、それ以前から船舶に対する警告と不法船に対して廃船処理等を促すようなことも行っております。昨年、全船舶の所有者に既にお会いしています。既に日本橋川と隅田川の合流部のところに多く固まっている船団についても、25年の4月の団体で、二十数隻だったものが現在七隻ほど減っています。今、東京都とも連携して、許可を受けていない船があまりに多いのですが、占有許可を更新する際に新たな条件等をして取締を強化していきたいと思っております。日本橋においても東京都の計画に耐震護岸整備がこれから行われる準備もあります。どのラインまで適正化をしていくか、これも東京都と調整をしながらやっていきますが、中央区としても、現状が決して良いというわけではないので、引続き強化をして良い状態、本来の状態に持っていけるように進めていきたいと思っております。これからも、このように情報を提供できる場を設けていただければ、報告させていただきたいと思っています。
(2)日本橋川緑化整備工事(その2)について
■説明【行政委員】
  • 千代田区大手町一丁目、気象庁や経団連会館のある日本橋川の右岸側で歩行者専用道の整備を実施しました。
  • 狭いところでは60cm程の幅しかないので、基本的に蔦類のテベラを植えて緑化を行いました。
  • 数年後には防潮堤のコンクリート面が緑で覆われるようになると考います。
  • 首都高速道路が上に被さっている場所は、日照や雨水の確保が難しいので、植物の生長が期待できないため、今回の緑化工事からは外しました。
(3)日本橋川(大手町地区)の水辺整備事業完了について
■説明【行政委員】
  • 千代田区の大手町一丁目から二丁目の場所の日本橋川南側に歩行者専用道を作っています。
  • 大手町の土地区画整理事業の事業地区に約17haの広さで土地区画整理事業を行っています。
  • 土地区画整理事業の中で一つの基盤整備事業として歩行者専用道、及び6号線、7号線、8号線の3つの路線を整備しました。
  • 幅員が12m。それから延長約760mで歩行者専用道を整備しています。 
  • 完成後は千代田区に引き渡しをして、千代田区道として供用開始をされる予定であり、整備工事は平成24年度から着手しており、来月の平成26年4月に完成、供用開始の見込みとなっています。
  • こちらの道路を設計するにあたり、学識の皆様、管理者の皆様方にご参加いただいて大手町地区野外空間デザイン検討会という会を設けました。この会では、区が設定している上位計画等の確認、歩行者専用道の整備水準等を議論しています。会の主なメンバーとしましては、慶応義塾大学の日端教授、横浜市立大学鈴木教授、管理者として東京都の河川部や千代田区にご参加をいただいます。この会のなかで1つ目が都市の魅力を発見する。それから、ゆったりとした水辺を楽しむ、歴史の面影に出会う、みどりのネットワークを活かす、まちの環境をリード等、5つのキーワードをいただいます。
  • 気象庁の昔の気象観測の標準木等を残しながら、これまでの歴史に触れられるような仕組みにしており、見ていただきたいところには解説の案内板等を付けて分かり易くしています。
  • 転落防止柵については、浸水性を高めるようなデザインということで、通常は手摺が縦方向に棒が設置されますが、横方向の棒を使用しています。 
  • スポット照明を設置しており、照度をしっかりと確保したうえで、光と影がある程度認識できるようなかたちで、歩きながら光を楽しめる、そういった空間に作られています。 
  • 7号線は、プロジェクターの様なものを使い、首都高の桁の方向に少し映像等を照射して、そういったものを楽しめるような施設になっています。。 
  • 8号線は、大部分が首都高の桁の下で日陰となり、植栽等が設置出来ないので、石舞台としていろんな色を使った石を設置して特徴的なデザインにしいます。そして、首都高の桁が少し視界に入らないように石舞台ルーバーを使って景観に配慮しております。 
  • 全体的な方針として、一般的な歩行者専用道よりも緑量をたっぷりと確保し、河川沿いに歩行者専用道を作るため、浸水性にも配慮して設計を行っています。
■質疑応答
【都民委員】
東京都の資料で日本橋川に船着き場の整備をイメージした絵があったと記憶していますが、将来的に、この辺に船着き場を作るような計画がありますか。
【オブザーバー】
このエリアに船着場を作るという計画は無かったと思います。
【都民委員】
船着き場というよりも、船を止められるスペース。ポンツーン等ではなくて護岸に船が寄せられる場所のような絵があったような気がしました。
【行政委員】
恐らくこの大手町には無かったと思います。近くに千代田区のものもありますので。
【オブザーバー】
この辺は非常に人が多く集まってくる中心的な場所になると思っています。そのため、この辺りに船着場が出来ると更に周囲の賑わいに繋がっていくのではと期待しているのですが。
【都民委員】
あまり、船着場を作っても意味がないです。今の中央区の常磐橋でもそうです。あまり価値がないと思います。橋が小さいから大きい船が通れない。日本橋に船着場が出来ましたけども、そちらは利用価値がありますが常磐橋はないです。ああいうものを作ったところで必要ないと思います。
【行政委員】
災害時に桁下が低いということで大きな船が入れないということですが、入れる船もありますし、そういうときに十分活用していこうと考えています。それなりに常磐橋防災船着場は価値あるものだと中央区では思っております。
【行政委員】
何故ここの場所に作ったという資料があると分かり易いのかもしれません。防災上、普段は使わないけども大事だというのはあると思うので。河川部で作るのですか、区で作るのですか防災船着場の場所とか。
【オブザーバー】
防災船着場整備計画を平成10年に河川部で立てています。阪神淡路大震災を受けまして作っています。最初に作った際に、元々あった船着場を、各区、既存水上バス等の船着き場を全部確認したかたちで、それ以外に場所を選定して、駅に近い、主要道路に近くて、かつ背後にスペースがあるというところで場所を選定してやっています。イメージ的には約2km以内に1箇所作ろうと。主要な河川において、約2km以内に作ろうというかたちには考えております。日本橋の方も最初は無かったのですが、常磐橋を当時の選定としては背後の空間等があるということで作りました。今現在、千代田区役所の前とか、飯田橋とか日本橋で増えてきました。それは利用価値がありそうで増えてきました。区の方で作ったのを入れ込んで作っているというかたちです。ですので、空白みたいなところがあるところについては、今後も各区と調整をしながら、さらに追加で出来るというのを考えて作っていきます。最初から何もないところに作ったというわけではなくて、常にいろいろな経緯があって、ある船着場を全部取り入れて作っているという状況です。
【行政委員】
民間の方も作れるのですか。例えば私がここに作りたいとか、都市再生機構が作りたいといったら。
【オブザーバー】
民間で新しく作る船着き場というのは認められていません。1つ、浅草にあります船着場は、東京都の地域防災計画にも拠点基地としても入っていて、唯一民間の船着場です。係留施設だと駄目で、いわゆる船着場でないと、船が泊まっているといろいろと利用出来なくなる。あくまで船着き場で普段は空いていなくてはいけません。
【行政委員】
確かにこの間の東日本大震災のように、帰宅難民で人が溢れて船が使えれば、船で帰れて、良い計画だと個人的には思います。
【都民委員】
先ほどのご説明で川の柵は普通縦方向だけど、今回横方向にされたということで、見た目は凄く公園らしくていいのですが、縦方向にする意味は子供が足を掛けて上らないようにと安全配慮もあったと思います。今回は、この向こうに落ちても、もう一段平らのところがあって大丈夫だと。そういうことでしょうか。それとも、デザインのときに安全か何か話し合い等はされましたでしょうか。
【オブザーバー】
縦方向と横方向の件でご質問がありましたけども、6号線の写真を見ていただくと、河川沿いの手摺が少し道路側に傾いて勾配が付いているのが、見えるのかと思います。通常にまっすぐ建ててしまうと子供が上ってしまうので、道路側に傾きを付けて簡単には登れないようにしています。それから万が一これを乗り越えた場合には、先ほど一建で護岸の緑化工事やられていましたけども約1mの空間があります。安全性の件については、設計の段階で議論がありましたので、こういった傾きを作ることで対処しております。
【都民委員】
最初のイメージは緑豊かな雰囲気と思っていました。こんな幅広いコンクリートで雰囲気がゆったりとした癒しの空間ではなくて。だから、どういう意図で歩行者専用道を幅広くとったのか。緑道的なイメージは必要ないのか。管理上の問題ですか。雑草が生えて困るとか。いずれにせよ、私が思っていたイメージが最初と違います。
【オブザーバー】
こちらは歩行者専用道路の幅員が12mございます。全体の周辺の開発状況等から有効幅員といいまして、本当に何もものを置かずに、歩行者が通行することが出来る幅員を7m。複断面で7m。単一断面だと6m確保するというのが道路の設計上の基準のなかで決まっております。今回も有効幅員は6m確保しておりますので、実際はかなり広く見えますけど6mくらいの通行幅。残り6mはベンチを置いたり、植栽を置いたりというようなかたちで作られています。石がたくさん使われているように見えますが、これは、設計のコンセプトの中で、歴史の面影に出会うというのもありますが江戸城外堀の護岸の後がいろんなところで見られますので、そういった中で敢えて少し石を前面に押し出して石の作りにしたり、旧護岸の石が出てきているものに磨きをしてベンチのようなかたちで、旧護岸の上に座れるようにしたり、そういった少し歴史を踏まえたデザインのなかで、ちょっと石が出てきている、再生木材を使った木のベンチ等もかなりたくさん設置しています。私どもとしても緑豊かで、賑わいが出来るような空間を目指しています。そういった意図で設計をしております。
(4)史跡常盤橋の再生について
■説明【オブザーバー】
  • 事業は平成24年度から平成27年度までの工事予定となっています。
  • 常磐橋は大手町二丁目7番地の常盤橋公園内にある石橋で、今までも多少老朽化はありましたが、東日本大震災で変位が大きく変わってしまったため、文化庁の協力を得て災害復旧工事という事業ということで、今回補修するということになりました。
  • 平成24年度には下部分の石を解体したときの上部分の石の落下を防ぐために下から支えをするという安全対策工事を実施しました。
  • 今年度の工事期間は、25年度12月9日から、26年の3月31日で、3月31日までに橋の石を上から順々に取っていきます。
  • 常盤橋は史跡で文化財の指定になっているので、石自体も一つ一つ綺麗にとって、大切に保管し、復旧するときに再度同じ石を使用します。
  • 来年以降の工事については、全体をまず解体して、それをどう復元工法をするか考え、復元工法が決まったらその石をうまく使って、もう一回それを復旧すると。そういう工事を27年まで予定しております。
■質疑応答
【都民委員】
行く行くは後の工事で全体を構成している石を全部外してやり直すわけですか。この方法は、前の外堀の方で高速道路の工事のときに実際にやられておりますけど、同じように番号を振って崩して積んでいましたが、絶対元に戻りません。この手の橋は絶対に元に戻る訳がないです。ガタガタの変な形にならないように景観をどうするのかなと。
【オブザーバー】
私たち土木屋とは違う文化財の立場の先生の意見を聞いたり、そういう機会も作って、どういう風な復元をしていくのか考えております。
【都民委員】
文化財の方は知識が無いので、絶対に戻るはずがないです。
【都民委員】
ここの、常磐橋のところは川幅が狭くなっていて、流下能力が、どうしてもこの橋のせいで足りない。この石のせいで足りないと思うのですが。例えば、今回、橋を取ったときに横の方に暗渠といいますか、工事の流下能力をあげるような、そういうことがもし必要だったらそういうことを考えるとか、あるいは、ここはこのままの状態で戻すのが歴史的には良いと思うのですけども、干満で水位が上がると桁下のクリアランスがないので船が通りにくくなるという話もあったように思うのですけども。正確に覚えていないですけども。50cmくらい上げて、少しとおりを良くするとか、今回、ばらす事以外に何かプラスアルファでここが持っている課題がもしあったのなら解決されるということが、重ねて検討されることがあるのでしょうか。
【オブザーバー】
この橋については、今、文化財ということで基本的にその辺りの復元をしてやっていくというのが基本なのですが、当然、河川管理者との協議等を得て、やっていく事業でもあります。構造的に首都高の構造があったり、規制の部分であったり、そういうものもございますので。ただ、架け替えについては、今後、委員会を得て協議を得て考えていく予定になっていますので、今言われたことについても、検討はしないといけないのかなというのはありますが、出来るというのは分からない状態です。
【都民委員】
先週、日本橋関係者が集まる協議会があったのですが、舟運事業者を中心とした利用者協議会。そのなかでご意見が出て、これに絡むお話しなのですが、日本橋川で工事をするときの情報というのは、どのように事業者の方に伝わってくるのでしょうかということで、千代田区の所属の方は区から報告を聞いていますとおっしゃられていたのですが、千代田区以外の方々の方には、中々こういう情報が無いとのことです。情報の伝え方といいますか、どういう予定でやられるのかと教えていただきたい。
【オブザーバー】
今回のこの工事は、千代田区の方では、まずは関係する船宿と東京都の観光船等、そういうところの部署に事前にこういう事をやりますという広報的なものをさせていただいております。また、個別対応ですね。それで、決まったものというのはなかなか無いのですけども、知り得るところで広報出来るところは出来る限りやって、情報提供したときに、また言われますので、そういうときには纏めるといって、ちょっと場当たり的なところなんですけども、出来るだけそういうふうにしております。
【都民委員】
千代田区の工事だから千代田区に質問すれば分かるということですよね。
【都民委員】
はい。そうです。
(5)日本橋滝の広場バリアフリー化工事完了について
■説明【行政委員】
  • バリアフリー化工事が完了し、3月7日に供用開始を予定しています。
  • バリアフリーとなっていますが、日本橋の国道から、船着場までベビーカーや車椅子の移動が出来る船着場になることが出来ました。
  • エレベーターは反対側に出入り口を設置したので、入るときも前に進み、出るときも前に進むという方式になっています。
  • 「日本橋船着場という看板を設置してほしい。」等の要望がありましたが、今回は設置しておりません。今後、それは予算検討も含めての課題とし、引続き検討していきたいと思います。
■質疑応答
【都民委員】
先ほどの船着き場の会議のときにもデジタル掲示みたいなものの設置を是非お願いしたいとお声が強く出ておりましたのでよろしくお願い致します。
(6)日本橋川「川床」かわてらすについて
■説明【行政委員】
  • 先月上旬に“かわてらす”の出店事業者を募集しました。募集はホームページでも行っております。
  • “かわてらす”とは、夏の京都など鴨川等でよく見られる、「川床」の東京都版として、取組んでいる事業です。
  • “かわてらす”の設置と飲食店の営業は民間の事業者に行っていただいて、東京都は河川の敷地を一部使用に関する規定を期間限定で緩和して、官民で連携して取り組んでいくとい内容です。
  • 河川空間というのはやはり安全・安心のためということで治水事業をメインで考えています。
  • 建設局では、水辺の更なる魅力向上と地域の活性化を目的に、日本橋川の河川敷地を活用して、飲食店の営業を行う“かわてらす”の社会実験を中央区ないし地元の方々と連携して実施することとさせております。
  • 実施期間としては、今年度2月から平成28年度まででやっており、河川の敷地を民間の事業者様に使っていただける期間は最大で2年間です。
  • 対象の区間は日本橋川の一石橋から江戸橋までの区間です。
  • 対象としている店舗は日本橋川に隣接している飲食店で、主な募集条件は土地の所有者、地域団体の方々の了承を得られている方々、地域貢献の取組みをやっていただける方です。
■質疑応答
【都民委員】
堤防から川の中へ出ることは、1cmたりとも認められないですか。
【オブザーバー】
今回はやはり堤防の天端までということで、堤防から前へ出るということは出来ないということでやらさせていただいています。まず、河川の敷地を使っていただくことが最善と思っていますので、ここからさらに前に出たいといろいろあるかと思いますけども、まずはここから始めさせていただきたいと考えております
【都民委員】
具体的には、万世橋駅のところが“かわてらす”の交渉はいろいろとあったのですが、少し向こうへ出したいという仕掛けをしたらしいのですが、うまくいきませんでしたということが我々の耳に入っているのですが、その辺の可能性みたいなのは無いのでしょうか。何が問題なのかというのがあるのかもしれませんが。ご説明をいただければ。
【オブザーバー】
我々も神田川の万世橋のところは存じていますが、あの時もJRが作るときに我々のところにご相談にこられて、いろいろと議論させていただいた経緯があります。あそこのJRのところと今回のところは経緯が違って、JRが川辺に少し土地を持たれているところがありましたので、取りあえず、その区間に関しては前に出しても良いということで、少しだけ前に出たかたちでやっていると。それより更にちょっと前に出したいというところもあるのですけども、一部河川敷地を使うようなことも出てくるということもありますので、河川敷地を使っていただくルールもございますので、ルールに乗っ取って、いろいろ議論させていただいたなかで、最終的に出来るか出来ないかということが議論になってくるのではと思います。
【都民委員】
この河川事業というのを今後していくときに、一体何年後を見据えて何をやっていこうかというところを凄く問われることだと思うのです。先ほど、大手町のところもそうなのですが、なかなか、川と陸地の境目をいじるというのが、タブーに近いことで、例えば日本橋川にどうやって船を浮かべるかということとなると、いろんな考え方が歴史的なことも振り返ってくるということが有り得る。その中に例えば、船溜まりとか、そういう考え方が出てくると公開空地を公開水面というのに置き換える。民間のなかに水面があって港が出来るという川の線を陸地側も川側も少しずつ動き出していくといろんな可能性が出てくるのではないかということを、そろそろ考えないと、なかなか、川と陸地に遊歩道を付けるだけになってしまうのかなと。さっきのところで質問しようと思っても、なかなかこれは通らない話だし、してもしょうがない話だと思いながら、我々は常にその辺りのところを考えられる見通しを提案していきたいというのを、ここに虎視眈々と狙っている人たちがいるのだと思う。そういうものを、何か一緒に考えてみようという気運が何となく活きるといいなと思っている質問です。
【都民委員】
これから3月、4月を迎えて段々、温かくなってくると同時に、やはり日本橋川を利用する船の数も増えてきますが、その中を縫っていわゆるジェットスキー等のスピードの出る船を見かけるようになってきました。日本橋川というのは、上に首都高があり、間を橋脚が三崎橋まで続いているので、普通の河川よりは危険性を伴うと思います。いずれ多くの船が、利用するためにはルール作りもしていかなくてはいけないのではと常日頃思っております。それをお役所の方はどう考えておられるかご意見を聞かせて欲しいのですが。
【行政委員】
中央区としては、委員ご指摘のとおり水上バイク等の航行がずっと問題があるというところであります。去年から河川部と千代田区と中央区と文京区と台東区の5者で集まりまして、話し合いを始めています。いきなり、委員ご指摘のルール作りまでいくか分かりませんが、その5者で話合って、出来るところから対応していこうということで、話し合いを計画しているところでございます。今後とも他の区や東京都にご協力いただきながら、少しでも前進するように安全対策を進めているところでございます。
【都民委員】
 “かわてらす”を作る前に、高速道路を撤去してもらいたい。隅田川は凄いですよ。土日になると。普通の船を邪魔するんです。あれは1日でも早くどうにかしていただきたい。規制していただきたい。音もうるさいし危険です。事故でもない限りは恐らく何もしないでしょう。あれは規制があるのでしょうか。
【行政委員】
首都高速道路は東京都ではないのですけれども、高速道路は都心の重要な物流の一環を担っているということもあるので、単に取っちゃえというわけにはいかないです。ちょうど、首都高もたいぶ時代が経ってきて、首都高の方もどうやって老朽化を更新していこうかと今考えているところだと思います。
【都民委員】
これが良い機会だと思うのですよ。もう老朽化していますから。
【行政委員】
それをどう改築していくか、なかなか東京に土地が無い中でどうしていくか、また首都高も考えていくと思います。
他にジェットスキーの危ないという件で何か。
【行政委員】
我々も水上バイクは危険だと思っていますが、あの取締も水上ですと、湾岸警察の取り締まりで、通常の交通と同じように警察の取り締まりになっております。河川管理者としての取締の規則というのは、今のところない状況です。
【都民委員】
内部河川に関しては入れないように大きい看板が出ています。
【行政委員】
江東の方は、河川ルールがありまして、手漕ぎボート優先というのがあるのですが。
【都民委員】
それが、こちら側にはないのですか。お願いします。
【都民委員】
水上バイクの問題は、船の利用者協議会とか、そういうところも含めて都の方に陳情書を届けていらっしゃるはずです。陳情書の取扱いがどうなっているのですか。湾岸警察に預けたということですか。江東区の方は内部河川ですから、これ以上、引き波を立てられては、手漕ぎのボートとか、そういうものが危ないという大義名分を作って了解になっていたと思います。日本橋川だって、Eボート、ロングボート等入っているわけですから、何かきちんと対応を御立てになっても、良いのではないかと。自主的に進入禁止というのを出したら一体どうなるのか。その辺の動かす方法について、お考えいただいてレポートをいただいた方が良いような気がするのですが、いかがでしょうか。
【都民委員】
事故があってから対策をとるのではなく、事前に何かをした方が良いと思います。必ず事故が起こると思います。今の状態でテラスなんか作ったらなおさらですよ。川幅が狭くなる。
【行政委員】
水上バイクにつきましては、東京都、関係区を交えて検討会を行っておりますので、その進捗については適宜ご報告をさせていただいきたいと思っております。
【行政委員】
我々には取締権はないのですね。
【行政委員】
取締権は湾岸警察です。
【行政委員】
その辺の情報は定期的に報告させていただいて、こんな感じでやっているという報告をいただければと思います。
【都民委員】
水上バイクは通行を制限することを国は出来るわけですか。小名木川の方は進入禁止になっていますけど、あれは江東区が中心になっていますが、日本橋川もそれを止めることが可能だと思います。琵琶湖は滋賀県の規制によって、運行が禁止ということになっていますから。東京都の場合は特別区で行政権を広く持っていますから、それで出来るはずです。取締とは別の話ですが、それをお調べになればいいと思います。
【行政委員】
その辺も含めて、取組んでいると思いますので、その辺の情報を適宜、提供させていただきたいと思います。
【都民委員】
水道橋の三崎橋から、護岸の上に鉄の鋼材をずっと走らせて、何かをやろうとしているんですが、何かが良く分からないので、何処かに説明をしていただければ分かると思うのですが、説明をお願いします。
【行政委員】
三崎橋からずっと護岸の上に付けているのは、常磐橋の工事で川の水位というのが多少上昇するというところもあるので、計算して洪水時等にそういうことが無いように想定して、護岸の高さを高くして、そこから水が出ないようなかたちの構造物を作っているということです。ですから、常磐橋の工事が終われば、今、仮に付けているH鋼の部分は無くなるということになります。工事に伴って、そういうものを付けさせていただいているということになります。
6.その他
~亀島川緑化工事について~
  • 亀島川緑化整備工事(その4)については、契約の不調で、工事が出来ませんでした。来年度施工する予定にしております。
~日本橋川しゅんせつ工事について~
  • 鎧橋江戸橋間の110mを実施する予定になっておりましたが、入札の不調で今年度の実施は見送らざるを得ないということになりました。この部分につきましては次年度を含めて規模を拡大するようなかたちで検討をしていきたいと思っております。入札の不調に関してはマスコミの方でも増加傾向を言われていますので、同じような出し方をすると同じような結果が見えるということになりますので、次年度については出し方を考えながら今後進めていきたいと思っております。
~日本橋川防潮堤の津波エネルギーの耐久について~
  • 隅田川が類似構造ですので隅田川の事例でお話しをします。
  • 津波は3.7mを想定しており、このときの波力は約85kNとなっております。
  • そもそも防潮堤は高潮のために作っており、高潮が来た場合、天端いっぱいまで水圧を受けた場合の力は約88kNで津波とほぼ同等の力があります。
  • 地震時ですが、地盤の条件によって掛かる力が変わるので、日本橋川に一番近い隅田川の地盤条件で算出したところ、もともとレベル1と呼んでいた従来の地震は約83kNでこれもほぼ同等となっています。
  • レベル2の直下型地震ですが、一番最大級で決まる地震ですが、その場合に縦壁に掛かる力が235kNで津波、高潮、レベル1に比べて約2.5倍の力が掛かります。
  • 現在の高潮の防潮堤は、約200kNの力には耐えられるというかたちなので、現在のままであれば、高潮、レベル1地震動、津波に対しては耐えられますがレベル2の一番大きい地震動きについては足りないところがありますので、それを補っていくための対策工事をこれから行っていきます。
■質疑応答
【都民委員】
今、数値まで出していただいて非常に良く分かります。ただ、皆様、津波を見たことがないと思います。今の計算のなかに私がどうかと思うのは、確かに高潮も同じで高潮はスッと上がっていきます。それで水圧が掛かるというのが今のおっしゃられたニュートンの力ですが、津波は運動量が付いてきますから、とてもじゃないけども比較できない力です。そこまで計算されたのかと思ったのですが。
【オブザーバー】
一応、津波については言われた運動量も加味して計算をしています。港湾局の防波堤のガイドラインというものがあるのですが、防波堤のガイドラインに従っています。ですので、高潮より津波の方が今のところ想定の高さは低いのですけども、力としては同じということですので、ただいわゆる大震災の場合のように想定を超えてします津波の場合には、やはり引き波で物凄い力が掛かるというのがございまして、今回、東京都で想定されている津波はそこまで高くないので、実際掛かる力はそこまで大きくないというのが実情ですけども、うちとしては、現在レベル2の対応で、かなりの津波に耐えられると判断しております。
【都民委員】
分かりましたが津波と高潮は同じ数値というのは。
【行政委員】
津波と高潮の高さでは高潮の方がずっと高いということで、結果的には同じということです。
~日本橋川の両サイドの道路について~
  • 日本橋川については感潮区間ということで、防潮堤の整備を昭和40年からやってきており、それについては、概ね概成しているといったところではあります。しかし、首都高のランプ部など一部出来ていないところがあり、また日本橋川は高潮以外にも神田川の下流ということで、上流から来る洪水を流す機能に担っております。このため、神田川にテラス等を作ると川の流下能力を阻害してしまうということが想定され、やはり現時点では難しいと考えています。
7.閉会
  • 事務局より閉会の挨拶

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