第11回 議事要旨

日時:平成22年2月25日(木) 15:00~17:00
場所:大森西特別出張所

討議状況写真

I. 議事次第

  1. 委員交代に伴う委員紹介
  2. 座長選出
  3. 行政からの報告
    1. (1)内川護岸耐震補強工事について(二建)
    2. (2)内川上流部の護岸補修工事について(大田区)
  4. その他(話題提供他)
  

配布資料

  • 第11回内川流域連絡会 会次第
  • 資料1 座席表
  • 資料2 内川流域連絡会開催経緯
  • 資料3 内川流域連絡会設置要綱
  • 資料4 内川流域連絡会委員名簿(平成22年2月現在)
  • 資料5 内川耐震護岸工事について(東京都)
  • 資料6 内川上流部の護岸補修工事について(大田区)

II. 議事概要

1.委員交代に伴う委員紹介

住民側、町会の委員の交代に伴う新委員の紹介

都民委員
金澤委員(大森本町2丁目新地町町会)*会長不在により暫定
      柳沢委員(大森西二丁目三和会)

行政の代表委員の交代に伴う新委員の紹介

行政委員
杉村克之委員(大田区都市基盤整備部都市基盤管理課長)
杉村由美委員(大田区都市基盤整備部大森まちなみ維持課長)
東野委員(東京都河川部計画課長)

今回の欠席者

住民側:
金澤委員、斎藤委員、鳴嶋委員、吉川委員、伊東委員、増田委員、井出委員の計8名。
行政側:
大田区杉村克之委員、東京都環境局仁科委員、河川部植村委員、河川部東野委員、東京都二建の根津委員の計5名。

なお、大田区の杉村克之委員の代理として小島課長、東野委員の代理として遠藤氏が代理として出席。

2.座長選出

宮本委員(大森沢田西町会長)を事務局の推薦により、昨年に引き続き座長に選出。

3.行政からの報告

3-(1) 内川護岸耐震補強工事について

○東京都第二建設事務所工事課河川設計担当係長
内川の護岸は戦前に作られ、現在老朽化して危険な状況であり、一部手当てをしながら管理してきたが、平成17年から本格的に耐震補強事業に取り掛かっている。事業全体の区間は内川の河口、水門付近から国道15号までの約500m。平成17年から19年の間に、内川橋から新橋までの350mを、平成19年、20年で内川橋から国道15号大森橋までの約90mを完成。現在3つの工事を進めているが、来年度1本工事を発注する予定で合わせて4本の工事がある。進捗状況は、新橋から下流の「耐震補強工事新橋下流その2」はこの区間の両岸330mで進められており、右側(大森東2丁目側)の護岸は全て完了、左側護岸は約7割完了している。新橋と下流にあるガス管の間の右岸側「内川護岸耐震補修工事下流その3工事」は、来月末で完了する見込み。同じ区間の左岸側は、来年度ゴールデンウィーク明けから8月中旬までの予定で耐震補強工事を進める予定。事業区間の工期予定を3月31日をとしているが、新橋とガス管の間の工期延伸により、工期は夏頃まで延伸する予定。排水機場の耐震補強工事は、ポンプから汲み上げる先の水槽の下を耐震補強する予定で、現在は準備段階で、こちらも6月位まで工期を延伸する予定にしている。

意見交換

(都民委員)
「内川護岸耐震補強工事新橋下流その2」の工事区間で一部手付かづの部分があるが、今年の3月31日末くらいまでには工事が完了と考えていてよいか。
(行政委員)
3月31日までの予定であったが、工事の追加等の関係で今年の8月くらいまで工期が延びる予定です。引き続きご協力とご理解をよろしくお願いしたい。
(都民委員)
工事の現場とかがきれいに片付くのが8月ということか。
(行政委員)
8月には全てきれいに片付く(予定)です。

3-(2) 内川上流部の護岸補修工事について

○大田区都市基盤部建設工事課道路公園工事担当課長
(プロジェクターを使用)
大森八中の前の護岸工事について説明します。今年度は約60mの区間の工事をする。あと2年かけて大森八中前について工事をする予定である。
平成19年~20年の開桜小前の工事ではブロックと魚巣ブロックを使い、上に転落防止用の柵を設けている。(完成部分の映像)今年度はブロックの形が少し異なっており、微生物等が住み着き易いよう、空隙が大きい火山岩のようなものを貼り付けた構造のブロックと、土を入れて植生を作る事が出来るポット型のブロック、魚巣ブロックを採用。上は遊歩道になる。平成19年からの3年間はこの護岸工事で、次の年からは(護岸の上の)遊歩道の工事を予定している。魚巣ブロックやポット型のブロックは生物に配慮しようという事でやっており、特にポット型ブロックは鳥の休憩場所、採餌のための場所という形になる事を期待し今回採用した。

意見交換

(都民委員 座長)
その他の地域の護岸工事は、いつ頃から開始するのか。
(行政委員)
今年、護岸を両側に作る計画があるが、今のところ決まっていない。
(都民委員)
設置されているベンチの周りにすごい煙草の吸殻が捨てられている。これではもうベンチなんかいらないと思う。しかし、皆様の寛いでいる姿を見ると、あのベンチもいるのかなと思のだが。
(行政委員 大田区)
煙草の煙、吸い殻については課題としたい。遊歩道の整備については、これから十分検討できるので、ベンチの数は皆様に納得していただけるよう意見を聞きながら検討を進めていきたい。
(都民委員)
資料5の中央からちょっと左の下のところに小さな干潟があり、ここをちょっと降りられるような干潟にするというような事らしいのだが、この資料には予想の写真とかが出ていないのでそれについてお聞きしたいのと、15号線から上の東海道線までの間の護岸工事について大田区、東京都から今後の予定についてお聞きしたい。
(行政委員)
まず1点目ですが、ここは従来からの干潟として多様な生物の生息場所になっており、これらを補てんするための整備として水辺に降りられる施設を作るという事と、この階段の前に水生植物を植える予定でそれにより鳥とかの生息場所を期待して整備をする。また、総合学習、環境学習の場として、鳥類等の観測場所となる事を期待して整備をする予定。次に、国道15号から東海道線までの護岸工事については、同じように全面に護岸を作って通路として確保し地域にとっての憩いの場となれるような整備をする計画を一応持っているが、工事の予定は未だ決まっていない。
(都民委員)
ベンチはいらないんじゃないかというような意見が出たが、区はどういうふうにとらえているのか。
(行政委員 大田区)
ベンチに付きましても休憩する場所は欲しいということで設置しました。長い距離もあり、また、鳥とかいろんな生き物を見るのにベンチがあった方いいのではないかと考えましたが、周辺住民への迷惑についての話もありますので、皆様が許容できる位で作らせていただきたいと考えています。
(都民委員)
京浜急行のちょっと上流の護岸道路について、この道路は通り抜けの車が多く、住民としては通過交通はやめてほしいと思っている。この道路を区はどのような位置付けで整備していくのか。川とあわせて景観作りや環境作りをするための考えを持ってやっているのか。ただ護岸の修理をするだけなのかお聞きしたい。
(行政委員)
現在、作っている護岸の上の遊歩道は、桜を植えて、馬込の方まで続いている桜のプロムナードと連続性を持たせようという中での一部分です。通過交通については、歩行者との共存等を考えながら提案させていただきたい。
(都民委員 座長)
護岸工事の前に、そこをどのようにしたいのかというようなものがあった方が、いいアイデアが出てくるのではないだろうか。それとポット型のブロックについて、かなり干満があるので、土が流れるという事はないのか。
(行政委員)
内川はあまり流れが速くない事とブロックが完全なポット型になっているので、それほど土が流れる事はないと考えている。植物については最終年度に植えようと考えているので、どういったものがいいかアイデアをいただければ参考にさせていただきたい。道路の件は、遊歩道の設計の段階で皆さんの意見を聞いて考えたい。一方通行のやり方などの技術的な事だけではなく、通り抜けの問題のような事も含めて提案、検討していきたい。
(都民委員)
京急から道路に関する説明会があり、一方通行の案が示されたのだがそれは不便を感じるものだった。再度説明会の開催を要望している。
(行政委員)
京急から示されたものは決定ではなく事前にいろいろ協議し、方向性を説明したもので、地域の利便性などを考えて協議していくための案だと思う。
(都民委員)
プロムナードを作っても、交通量が増えたのでは思っていたものと違ってくる。護岸だけが良くなって車がバンバン通るようでは意味が無いのではないか。京急も含めて区がきちっとやってもらいたい。是非お願いする。
(行政委員)
その辺は確認する。
(都民委員)
都の護岸工事は今年8月で完了するとの事だが、大田区による干潟までの両岸の歩道の整備についてはどのようになっているのか、これからの工事予定を聞きたい。
(行政委員)
平成22年度中は地元や企業との調整を行い、23年度以降に遊歩道の設計、一部下水道工事を行い、その後24年、25年にかけて遊歩道の工事を行うよう計画している。区としては皆様と話をしながら進める予定である。
(都民委員 座長)
護岸工事と道路の関連、それから京浜急行との関係などいろんな論議が展開しましたが、行政側にはこういう地元の民の声っていうものに真剣に取り組んでいただくというのが大事だと思う。ありがとうございました。

4.その他(話題提供他)

(都民委員)
最後に地域の住民としてお願いしたい。大田区さんに護岸の改修工事が完成になったあかつきには、護岸と遊歩道をきちんと整備してもらって、内川とその河口にある「ふるさとの浜辺公園」が一体化した景観作りをしてほしい。地域の住民として内川に長い間、関わってきた者として大田区によろしくお願いしたい。
(都民委員)
「旧内川流域の自然観察と環境学習講座」の案内(配布資料あり)
全日程:3月7日から毎月第一日曜の開催(全10回開催)
内容:内川の上流~下流~河口まで歩いて、自然と環境と人との関係を見ながら環境学習を体験し考える。

以上

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