第13回 議事要旨

日時:平成24年2月21日(火)14:30~16:00
場所:大田区大森西特別出張所

委員会開催状況写真

I.議事次第

  1. 委員交代に伴う委員紹介
  2. 座長選出
  3. 議題
    1. (1)これまでの開催経緯について(事務局)
    2. (2)内川上流部の護岸補修工事について(大田区)
    3. (3)下水道管の耐震化について
  4. その他(話題提供他)

II.議事概要

1.委員自己紹介及び座長の選出

住民側、町会の委員が各自、自己紹介を行いました。
行政の代表委員が各自、自己紹介を行いました。
大森東貴船自治会会長を事務局の推薦により、座長に選出しました。

2.議題

(1)これまでの開催経緯等について

事務局よりこれまでの開催経緯について、説明を行いました。

(2)内川護岸補修工事について

大田区都市基盤整備部建設工事課より、内川護岸補修工事が今年度で終了したこと、平成24年度及び25年度の整備について説明を行いました。

●意見交換

(都民委員)
 地域住民が川に近づけるようなプロムナードのようなものを作り、さらにそれが、護岸の補強にもなる等の工事をして欲しいと思います。また、周辺に住んでいる住民だけでなく、護岸と関係のない地域に住んでいる住民がこれらの場所に集まってくるような地域対策を出すべきではないでしょうか。

(3)下水道管の耐震化について

事務局より、下水道管の耐震化工事について説明を行いました。

●意見交換

(都民委員)
耐震性はどの程度あがるのかと大雨に対する対策について教えてもらえないでしょうか。
(事務局)
阪神淡路大震災クラスの地震に耐えられる構造となります。
下水道局から間接的に伺っているため、細かい点はわかりかねますが、通常、耐震対策は、過去の事例から、どのような構造を持つ建築物が破壊されたり、残ったりしたかを調べ、それを元に耐震化設計を向上させてきています。
(都民委員)
耐震性能はわかりました。
雨に対しての能力はどうでしょうか。排水量は、この程度の太さで大丈夫なのでしょうか。
(行政委員)
内川流域では、50ミリの雨に対応できるよう整備をしています。下水道の能力については、下水道局に聞かないと判らないです。
(都民委員)
下水道局の方では、「整備の計画はあるが、予算の関係で、いつ実現するかはわからない、ただ、計画上は、これぐらいの雨が降っても大丈夫だが、現状は、整備できていない。」という話を聞いたことがあります。
そこで、現実にどの程度の規模の地震だったら耐えられるかを想定して計画しているのかを下水道局に聞いて、教えていただけないでしょうか。
(事務局)
下水道局に今の質問を伝えて、整備の方針などを後ほどご連絡したいと思います。
(都民委員)
毎時60ミリの雨に対応する下水道管が、東海道線の所にある放流口につながっており、60ミリを超えると放流口から下水道に排水するということでしたが、最近は、温暖化で90ミリとか降るようになっていますが、この量の雨が降った場合には、下水道で対応できるのか、もしくは、内川に放流するのかを教えてもらえないでしょうか。
(事務局)
先日、下水道局に聞いたが、検討段階なので、まだ、話せないといわれています。
今のところ、下水道の整備も完全に終わっていないことから、一定量以上の雨が降った場合には、放流しています。現在は、50ミリでの改修を進めているところです。
(都民委員)
内川では、どの程度の雨が降ればあふれるかがわからず、オーバーフローした場合の対策についても教えてもらっていない状況です。都として、基準や指針を出してもらえれば、それにあわせて、対策を講じることが出来ると思いますが、いかがですか。
(行政委員)
一般的に河川も下水道も時間雨量最大50ミリ程度を想定して計画しているため、整備が終了していない場所あるいは整備が終了している場所でも計画を超える雨が降った場合には、あふれてしまうことはあると考えています。
これは、護岸等の施設整備だけでは、うまくいかないことがありますので、大田区の洪水ハザードマップ等を参考に避難するなどの心構えをお願いしたいと思います。
(都民委員)
去年の会で、下水道局と河川部で雨をコントロールするという話しがあり、すでに計画はできていること、もう一本下水管を設置し、直接河口部から海に放流する計画があるが、財政的に予算確保が難しいので、いつ実現できるかわからないと説明されました。
自衛のためには、何ミリ以上の雨が降ったら、内川があふれるのか、また、あふれた場合にそなえて、どの程度かさ上げすればいいのかの目安を示してもらえないでしょうか。
(都民委員)
この問題は、住民の安全確保という位置づけをはっきりさせ、大田区に対し、住民の安全確保に対する予算を付けなさいというのが、河川管理者としての東京都としての責任ではないでしょうか。また、大田区のほうも、予算をまわすべきではないのかと思います。
(都民委員)
昨年の連絡会の時に、次回の連絡会の時には、下水道局に出席して欲しいという要望が出されていたと思います。今回の資料の中に、下水道関係の資料があったのですが、耐震化に関する資料しかなく、現在、問題になっている豪雨の時に内川に放流するのは何ミリなのかや現状の下水道計画に関する資料がなく、残念に思っています。
(事務局)
今回も下水道局には出席依頼を出しましたが、新たな計画については、まだ、話せる段階にないため、出席を見合わせると言われました。下水道局には、今の意見を伝えて、来年には、出席して説明してもらえるよう要請したいと思います。
(行政委員)
基本的に事務局では、平成18年に策定した整備計画の中で50ミリ対応は、今の下水道の中で行っていくという姿勢でいます。しかし、区民にとっては、ゲリラ豪雨が増えていく中で、50ミリ対応で大丈夫なのかが最も不安な点だと思います。
内川の河川整備計画の中では、基本的に、全川50ミリ対応としていますが、大田区のハザードマップは、100年あるいは200年に一度の洪水対策を対象として作成しており、多摩川、内川、呑川の状況に対応しています。
整備計画は、平成18年の計画のときにも50ミリでは難しい状況になる可能性があるため、今後は、それ以上の流量に対する対策を講じていくということが都の考え方だと思いますし、区の方からも早急に行っていただき、内川や呑川の氾濫がないようにして頂きたいとお願いしております。
また、区では、内川の水門の開閉委託を都から請けていますので、下水道の流量が多くなり、あふれそうになった場合には、排水機場の操作を行い、さらに下流へ流すことによって、道路へのオーバーフローがないような対応を行うと共に、内川の水位対応を行っていこうとしているところです。
さらに、50ミリの整備が終了したらどうするかということで、50ミリを超える次の整備水準に向けた検討を始めており、その中間の検討結果の内容が、東京都のホームページに公開されていますので、見ていただければと思います。
(都民委員)
説明では、大雨対策は、河川を広げて行うとのことでしたが、内川は特殊な例で河川を狭めています。このため、50ミリ以上の集中豪雨がきたときに、内川では、どこが溢れるのか、溢れた場合には、どの程度の水位になるのかのガイドラインは出せるのではないかと思いますが、どうでしょうか。
下水道局が今回、会議を開催したのは、去年、この質問が(会から)出たからではないのでしょうか。
(行政委員)
今回の会議は、東京都のほうに50ミリ対応で十分な水害対策になっているのかというのが問題意識にあり、開かれています。
区役所の前にある馬込幹線では、水が溢れたことがあるので、下水道整備をして、この下水道管を暫定の貯水管として利用していますが、暫定的なものなので、本管として整備し、50ミリ以上の雨でも大丈夫なようにしていただけるよう、都に要望を出して行きたいと思っています。
(都民委員)
今までの話しでは、50ミリ対応では不十分、整備するにも金がないといった現実的な話ししか出てきていないが、もう少し未来をみて、住民と区や都が一体となって、街を発展させていくような夢のある案を出してもらえると我々も参加しやすくなるのではないかと思います。
(都民委員)
トイレの汚水排水というのは、内川に流されているのでしょうか?
また、大地震がおこり、津波が来たときに内川は溢れる可能性はないのでしょうか?
開桜小と八中の前の護岸整備をしているが、その2箇所で整備は終りなのかと護岸整備の目的を教えてもらえないでしょうか。
(行政委員)
トイレの汚水排水は、森が崎にある水再生センターに送られ、内川や下水に出てくることはありません。
津波に対しては、内川の河口に高潮を対象とした水門があり、閉めれば、津波も入ってこないと想定されています。しかし、どの程度の大きさの津波が来るかによっても違いますので、現在進めている津波と地震の検討の結果を受け、対策を検討することになります。
(行政委員)
 護岸工事の目的ですが、環境整備と遊歩道整備の2つの目的で行いました。
環境整備は、緑化と護岸の補強をかねて、遊歩道整備は、学校の前の道路に歩道がなくて危ないということで行いました。今後、内川の他の場所も前出しして、遊歩道を確保するという計画が河川整備計画内にあります。

(4)事務局からの報告

(事務局)
冒頭で説明したとおり、議事録用の音声録音をおこなっておりますので、取りまとめ次第、ご確認頂きたいと思います。

4.その他(意見、話題提供他)

(1)意見

(都民委員)
 二年越しで下水道局の出席をお願いしているので、次回は、下水道を作る計画について局の方から説明をしてもらえないでしょうか。 また、内川の第一京浜国道から上流の部分で、開桜小及び八中の前で整備されたような工事を順次進めていくのかを教えてください。
(行政委員)
 内川の護岸についは、全川前出し護岸を作っていく予定でおり、護岸の老朽化の状況を見ながら、順次護岸を整備していく予定です。

(2)話題提供

(都民委員)
東京都交通局が車両工場として使用していた場所に「旧内川水路敷にせせらぎを復活しよう。」ということで、大田区の都市基盤整備課と話をし、実際に取り組むことになりました。内川上流にせせらぎをということで、是非、流域連絡会の方々にもご理解頂き、またお力添えを頂きたいと思います。

以上

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