第9回 議事録

日時:平成20年3月5日(水) 14:00~16:00
場所:大森西特別出張所

I.討議状況写真

  • 討議状況写真1
  • 討議状況写真2

II.議事次第

  1. 1.委員交代に伴う委員紹介
  2. 2.座長選出
  3. 3.行政からの報告
    1. (1) 内川護岸耐震補強工事(概要)
    2. (2) 内川河川整備の今後の予定について
    3. (3) 内川上流部の整備(大田区)
  4. 4.その他
    1. (1)事務局より(流域連絡会の今後の進め方等)
  5. 配布資料
    • 第9回 内川流域連絡会 会次第
    • 資料1 座席表
    • 資料2 内川流域連絡会設置要綱
    • 資料3 内川流域連絡会委員名簿(平成20年3月現在)
    • 資料4 内川河川整備の今後の予定
  6. 参考資料  
    • 第8回内川流域連絡会議事概要

III.議事概要

1.委員交代に伴う委員紹介

委員交代に伴い、以下の委員の紹介が行われました。

都民委員 鈴木康紀委員(山王三丁目会会長 新井宿地区連合会会長)
都民委員 磯邉隆委員(大森山谷自治会会長)
行政委員 野村隆委員(東京都建設局河川部副参事 総合治水・低地河川防災計画担当)

2.座長選出

・事務局より昨年度に引き続き宮本周造委員(大森沢田西町会会長)の推薦があり、満場一致で決まりました。

3.行政からの報告

3-(1)内川護岸耐震補強工事(概要)及び3-(2)内川河川整備の今後の予定について

(行政委員)

 内川護岸の耐震補強工事は平成17年に着手し、上流側(大森橋)から下流側(内川水門)まで延長約550mまでが対象となっています。
 新橋の上流区間約200m程度の区間につきましては、工期が遅れていましたけども、今年の1月末に皆様のご協力をいただきまして完成しました。
 内川橋上流区間、延長約50mの区間は、昨年の6月に着手、今年度の3月末完成予定でしたが、障害物や電線等の支障物の処理で遅れがあり今年の6月を目処に工事を進めています。
 平成20年度の予定ですが、新橋下流の、河川延長200m前後の区間につきまして、平成20年の秋以降から平成22年3月くらいまでを目標に、護岸耐震補強工事を行います。これをもちまして、大森橋から下流の耐震護岸につきましてはほぼ完成するという形になります。
 更に平成20年度につきましては、もう一箇所、内川排水機場の耐震補強工事を行う予定になっています。
 こちらについては排水機場の機能を活かしながら、工事を行う予定になっています。
 護岸の形状等については、上流部でやっている工事とほぼ同様になり、施工方法も回転式の鋼管矢板圧入工法(低騒音低振動)で整備をしていきます。

  • 内川護岸耐震補強実施状況の図
  • 新橋下流護岸耐震補強工事完成イメージ図

~意見交換~

(都民委員)
今、上部空間は花壇となっているが、その下にちょっとした魚礁などの設置によって、(魚も見られ)川を眺める、楽しめるというプラスアルファができるのではないか、と感じました。

(行政委員)
内川の河口は、この近辺では自然と触れ合える貴重なスペースであるという認識です。干潟部においては、割栗石など隙間に魚がすむことができるような方法もとり、工事を進めて行きたいと思っています。

(都民委員)
現在、ヘドロが堆積して、大潮の干潮時には河床が露出し、かなりヘドロが臭う状況なのですが、どのように整備されていくのか具体的にお聞きしたい。

(行政委員)
河床については、今回の工事である程度掘削し、また、ある部分は、水草、ヨシなどが生えるような高さまで地盤を上げるという対策を考えています。
ヘドロが通常露出しない程度まで配慮して整備したいと思っています。

(都民委員)
内川橋のたもとがすごく狭いのですが、あのままで終わってしまうのでしょうか?

(行政委員・大田区)
今、護岸工事の整備をやっていますので、その後、区のほうで整備します。橋は橋のほうで優先順位がありますので、いずれ護岸の幅に合わせて整備をしていく形になります。当然整備する時に拡幅も併せて行いたいと考えています。

~意見交換終了~

3-(3)内川護岸の整備について

(行政委員・大田区)

 内川橋から新橋までの左岸については平成19年度、延長170mで基本的に工事を完了しています。
 内川橋から新橋までの右岸側、内川橋と第一京浜の間につきましては、整備工事として、平成20年11月頃に着手していきたいと考えています。
新橋よりも下流域についてはまだ具体的なイメージができていませんので、追ってご報告していきたいと思っています。
 木の選定としましては、ハナミズキをイメージしています。大田区では、基本的には桜をつなげる形をイメージしていますが、桜は大きくなり、根が上がり地面を掘り起こす等色々な問題がありまして、今の段階ではハナミズキを選定しています。
 上流域は第一京浜国道からJR線まで上がってきたところの部分のうち、一部につきまして大田区のほうで整備工事を進めています。
 資料は、開桜小学校の前の護岸です。平成19年度にこの100mのうち60mの工事を行います。3月の中旬までに工事を竣功する予定です。
 このうちの下流域は40m程残っておりますが、これについては平成20年11月上旬から平成21年2月上旬くらいまでにかけて、もう一度同じような形での40m分の工事を進めていきたいと思っています。工事は2年次に亘って工事を進める予定です。
 これをもって護岸工事を完了させたうえで、平成20年に60m+40mの100m分の河川管理通路を整備して、桜のプロムナードの一環として位置付けしたいと考えているところです。
 現在、開桜小学校の前面の区道につきましては全面通行止めを行っていましたが、3月18日の工事検査が終わりましたら、解除することになります。
 今後の工事につきましてはみなさんのご意見を伺いながら、進めていきたいと考えています。
 開桜小学校前の予定ですが、工事が一応終了する中で、今後もう一箇所上流域で大田区が都から受託して工事をする予定になっております。図面はありませんが、大森八中前の上流域から左側の左岸を180m、引き続き21年度から23年の3年間に分けて、60mずつ秋から冬にかけて護岸の整備をする予定で考えています。
 2月に行った地元の工事説明会において、大きな反響がありました。
 開桜小学校の元PTAの方が中心になりまして、内川の源流探索や、地域の歴史と変遷、文化など、内川を考えていこうという動きが生まれていますので、みなさんと相談しながら内川を親しみやすい川に変えていきたいと考えています。
 今後もふるさと浜辺公園の環境整備を進めながら内川の環境整備にもつながって行ければいいかなと思います。

開桜小学校前断面図

~意見交換~

(都民委員)
 [1]開桜小学校のところですが、一部だけ拡幅しないのか、将来両側とも道が広がるのか?
 [2]樹木の件で上流は桜、下流はハナミズキですが、その辺の問題ももっと考えてほしい。ヤシの木とか色々あると思うのでもうちょっと考えて欲しい。
 [3]ペットを連れて遊歩道を歩く人がいますが、糞の処理ができてない為被害が大きい。この際ペット対策も含め遊歩道を考えて頂きたいことを大田区にお願いしたい。

(行政委員・大田区)
 [1]の質問(開桜小学校~)については大田区で小学校側を拡幅する予定であり、小学校の反対側を含むその他の区間については、今後都と協議しながら整備していく考えです。
 [2]の桜ですが、今期住民説明会の経過の中で、開桜小学校の名前の由来が桜を重要視していることと、護岸反対側の諏訪公園の桜のイメージが非常に強いので、住民説明会の中で開桜小学校の前のところは桜を植えて欲しいと強い要望がありましたので、そのように考えています。
 [3]ペットの被害についてですが、今後、道路通路管理の中で可能な限りやりたいと思いますが、地域の方々にもご協力お願いします。

(都民委員)
 植栽について、桜の管理が難しいということでハナミズキという話でしたが、地域の特性とは関係なく、都内一色、ハナミズキが多いようですが、話し合いの中でハナミズキ以外の候補と、ハナミズキになった理由を教えてください。

(行政委員・大田区)
 大田区としては、桜のプロムナードという関連から全部桜を予定していましたが、地域により花びらの扱いとか清掃の関係がむずかしいという話があり、住民にアンケートをとったらハナミズキにして欲しいという結果がでて決まりました。
 ハナミズキと桜の合わせ業をもってこちらの整備をし終わったところです。
開桜小学校前は基本的に前回の住民説明会の話の中で桜の意見がでていましたので当初の予定通り桜を植えて行きたいと思っています。

(都民委員)
 今工事中のニ之橋の橋詰のところで、交差点のところが広くなっているのですが、交差点は元通りに狭くするのですか。

(行政委員・大田区)
 元通りに狭くします。

(都民委員)
 大森橋と新橋の間の植栽がハナミズキということですが、この区間は曲線で川の流れとしては一番綺麗な景観と思っています。ハナミズキ1樹種よりも、桜や柳等まぜて考えたほうが、自然らしくて良いと思いますがいかがでしょうか。

(行政委員・大田区)
 内川橋から新橋まで間につきましてはすでにハナミズキで統一化され、発注工事が終わる直前ですのでこのままやっていきたいと思いますが、右岸側と第一京浜から内川橋までの間については、今後の関係がありますので、もう一度検討させていただければと思います。

(都民委員)
 開桜小学校前の川底については一切手をつけないのでしょうか。

(行政委員・大田区)
 川底には手をつけません。護岸と護岸の上の遊歩道の整備、二つの工事です。

(都民委員)
 大田区資料の護岸工事の金額はいくらでしょうか。

(行政委員・大田区)
 内川橋~新橋(左岸)の[1]、約170mにつきましては設計変更を含め、4900万円。
 右岸の[2]につきましては今後予定していますが、ほぼ同じような金額になろうかと思います。[3]の開桜小前については今予定ですけども2000万円弱の予算を計上しています。
 下流域の左岸につきましては現在1300万程度です。

(都民委員)
 自転車の通行について、ふるさと浜辺公園を見ても、自転車のマナーが著しく悪く、開放するととても危険なので、歩行者だけの形にしていただきたいと思います。

(行政委員・大田区)
 今後の話ですが、現在不法駐輪、不法駐車がありますので、できた暁には、全部締め出す形で考えです。また、経過を見て、自転車のマナーが悪いときは、通行止めを付けるとかを含めて検討して行きたいと思います。

~意見交換終了~

4.その他(事務局より「流域連絡会の今後の進め方等」提案及び意見交換)

・「入江の会」代表の伊藤さんから活動の紹介。

・「都営地下鉄車両工場跡地を自然公園にする会」代表、岩谷さんから活動の紹介。

(座長)
 内川流域連絡会の詳しい資料につきましては東京都のホームページに書いてありますので、機会がありましたらぜひご覧になってください。
 事務局から今後の流域連絡会の進め方の提案がございます。

(事務局)
 この連絡会は平成12年からで、これまで住民委員の方々、住民団体の方々、大田区、東京都の行政の方々等が一体となって、内川の環境整備、河川整備計画など、内川にかかわるさまざまな議題について、意見交換をしてまいりました。
 内川については平成20年度から平成21年度にかけて新橋下流部の護岸耐震補強工事をもちまして、河川整備としては一段落いたします。
 内川の南側に呑川という川が隣接しており、最近、呑川の流域住民の方に、内川と同様に河川整備について意見交換する連絡会を設置して欲しいという声があがっています。
 これを受けまして、流域が広くなりますが、内川だけではなく隣接する呑川を含めて、「内川・呑川流域連絡会(仮称)」としてやっていきたいことを提案させていただきたいと思います。
 今後、委員の選任は、区の広報とかをお借りして公募し、新たな形で立ち上げたいと思います。皆さんのご意見を伺いたいと思います。

大田区内における今後の主な河川整備の図

(座長)
 呑川を含めた連絡協議会の説明がありましたが、どういった組織形態でやるのか、内川、呑川別々がいいのではないか等、ご意見をお願いします。

(都民委員)
 まず基本的に、二つの河川は別個の河川なのに、なぜ流域連絡会を合同でやらなくてはならないのか。

(事務局)
 平成9年の河川法の改正で、川づくりについては、住民のみなさんと話し合いをしながら進めていくというのが、河川法の趣旨です。
 事務局としては、ある程度くくった形で進めさせて頂けないかという考えです。
どういう形でやるかは、住民の皆さんとの話し合いの中で決めます。
 内川と呑川を別々にしてしまったら、流域の声が届かないという話があるとすれば、年に一回の内川呑川の流域連絡会を設けまして、例えば、その下に内川部会、呑川部会を設けそこでそれぞれ話をして、年に一回こういう形での総会は、いかがでしょうかという趣旨です。

(都民委員)
 内川は感潮河川だし、呑川は長いし、地域的に離れている。
内川については知っているつもりだが、呑川の知識はあまり深くない。一緒に流域連絡会を作るのはどうかなという考えがあります。
 それぞれの河川で、流域に住む人々の思いも違うでしょうから、その中で、部会を作るのも難しいと考えています。

(都民委員)
 呑川の流域から何人ぐらいのメンバーを増やそうと考えていますか。

(事務局)
 一般的に、会を構成するには20人から30人を考えています。
 仮に内川と呑川が合併していいとなれば、例えば、流域面積に見合った委員の公募もあろうかと思います。

(都民委員)
 内川の流域連絡会のメンバーは、内川の流域に住んで、とても熱い思いで、内川をよくしたいと思っていますが、呑川のことはよく知らないし、具体的にここを良くしようという内川ほどの気持ちでは無いわけで、やはり別々にして欲しいです。
例えば、便宜上一日一箇所で連絡会をするのなら、時間を分けて、前半は内川、後半は呑川の流域連絡会というように別々にしていただけると、今まで通り内川に関しての思いを意見交換していけるので、その方が望ましいと思います。

(事務局)
 今日みなさんの声として、「難しい」と話がありましたので、別途、呑川の会の方に、今日の話を踏まえてもう一度会合を持つということになります。
この場ではすぐに結論がでないので、事務局としても、持ち帰って、この先どうするかは考えたいと思います。

(座長)
 この件は次回の課題として残すと言うことでよろしいですか。
他に意見がなければお開きにします。

終了

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