第十回議事録

開催日時  平成16年3月24日(水)15:30~17:30
開催場所  荒川区役所 3階「304会議室」

第10回 会議風景

議事

 平成16年3月24日(金)の午後15時30分から、荒川区役所の会議室において第10回の隅田川流域連絡会が開催されました。
 都民委員14名、行政委員13名が出席し、各分科会(水辺の環境保全、河川空間の利用)のテーマ選定及び取り組み、隅田川サイン計画、白鬚西地区上流部の修景案を議題に意見交換が行われました。

分科会のテーマ選定及び取組みについて

<水辺の環境保全分科会>

隅田川・清掃イベントの実施について

 隅田川の活性化、隅田川にどのように人を近づけたらいいかということで、清掃イベントの実施を考えております。
 実施に当たっては、東京都、関係区、関係省庁、マスコミ、メディア等に協力を依頼し、PRも兼ねて実施していける運動を起こしたいと思います。それから、実施に当たっては各ブロックを選定して、ブロックごとに清掃範囲を決めて具体化をしていきたいと考えております。また、時間が許せばシンポジウム等をその当日に開催していければと思います。その際、教育委員会とか学校に交渉し、小学生等に参加してもらえたらという意見も出ました。

<河川空間の利用分科会>

「隅田川の日」の制定について

 東京を代表する隅田川をより多くの都民に親しまれ、身近な川とするとともに人々の関心を呼び戻すための取り組みの一つとして「隅田川の日」を制定してはどうかということで案が出されました。制定日の提案として、以下の提案がありました。
提案[1] :7月の上旬の休日
 河川愛護月間が7月にあり、7月7日が「川の日」ということから、この日に制定してはどうかという案が出ました
提案[2] :8月中
 「水の週間」、もしくは終戦記念日等の意見も出されました。
提案[3] :3月の下旬か4月の上旬
 隅田川といえば滝廉太郎の「花」とか、桜とか、そういうものをイメージするのではないかということで、この案がでました。
提案[4] :7月の第3土曜日
 隅田川川開きの日ということで、この案が出ました。
今後インターネット等を通して広く都民から意見を求め、「隅田川の日選定委員会」等を設置して決定していければと考えております。

隅田川テラスの照明について

 現在整備済みのテラスについては、当分科会で照明が必要と思われる箇所を選定して、連絡会に諮りたいと思います。これから整備を進める箇所については、整備段階から照明を設置できるように連絡会として提言したいと考えております。
 さらに今後の対応として、住民自らも独自に都・区に対して働きかけを行うことができるようにしたいと思います。

「隅田川サイン」の提案について

 東京都建設局河川部の守屋係長から隅田川サイン計画案の説明がありました。
 「テラス内に設置する」サインについて、テラス内を散策する人が安心して歩けるよう誘導することを目的とする。その他、隅田川の歴史やそれにまつわる話も紹介する説明がありました。さらに、近くのテラス出入口や橋までの距離、河口からの距離、隅田川を散策するためのルート提案等も表示される予定であることが報告されました。
 「テラス入口、または川の外側に設置する」サインについて、テラスまでの道しるべ、テラスの存在アピールを示すことを目的とする。その他、周辺のマップ、界隈の散策ルート、主要な交通機関までの案内等を記載することが報告されました。
 サインの計画に当たっては、ユニバーサルデザインに配慮、外国語の表記は4カ国語(日本語、英語、中国語、韓国語)、誰にでも見やすい案内板のサイズにしていく旨の報告がありました。(提案されたサインの一例)
 本日の連絡会で都民委員の方から「隅田川の歴史・文化」など、サインの内容について活発な意見が寄せられたため、今後の分科会でさらに検討することとなりました。

提案されたサインの一例

白鬚西地区上流部の修景案について

 高潮工事課(事務局)の白土係長から、白鬚西地区上流部の修景案について説明がありました。隅田川のスーパー堤防整備事業地区は35箇所あります。白鬚西地区はその内の1つであり、テラスについては自然環境を多少取り入れた形で整備していきます。具体的には、テラス幅9.5mのうち川に近い方の2.5~3.6m部分に「アシを生やす干潟部」や「小魚が育つよう表面を掘り下げたりする部分」を作る予定であることが説明されました。また、白鬚西地区は平成17年度の完成を目指して再開発事業とともに進めている状況であることが報告されました。

  • 白鬚西地区修景案イメージ図
  • 白鬚西地区標準断面図

その他

 事務局の白土係長から「スーパー堤防(テラス)工事は、様々な行程を経て完成します。隅田川では、それらの工事がたくさん行われています。どのようにスーパー堤防が作られていくのかを視点として、今後委員の皆様に対して見学会を開催していきたいと考えております。」との報告がありました。


次回(第11回)は、6月24日(木)に予定しています。

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