第3回議事録

第3回 新中川流域連絡会概要

1.日時 平成17年2月9日(水)
2.場所 江東治水事務所 1階 A・B会議室
3.時間 午後2時 ~ 午後4時30分
4.出席者 住民委員 渡井茂、塩沼重雄
  団体委員 長門治雄、上田繁蔵、新村秀男、佐藤正兵、山方堅二
  行政委員 津野(葛飾区)田村、高橋(江戸川区)新谷、熊本(河川部)、大野(五建)、湯本(治水)     
  事務局 石倉、高橋義明、高橋晋(以上治水)
5.次第 (1)座長あいさつ
(2)配布資料の説明
(3)前回 現場見学会の感想
(4)新中川の整備方針について
(5)河川管理方針等について
  1)新中川の河川管理形態について
   [1]不法係留船適正化 [2]不法耕作の適正化 [3]包括占用制度
  2)江戸川区の橋梁の新設等及び「利用促進計画の」策定のアンケートについて
  3)葛飾区の橋梁架け替えについて
(6)整備内容等について
  1)整備内容について
  2)水門による河川水位操作管理について
(7)質疑
(8)その他
(9)閉会
(会議風景)

議事録【要旨】

(1)座長あいさつ

流域連絡会開会のあいさつと1月14日に住民委員である品田連さんが死去されたとの報告がありました。

(2)配付資料の説明

手元配布資料の確認と説明を行いました。

(3)前回 現場見学会の感想

団体委員: 新中川の小岩大橋のあたりと葛飾区側にヨシ原が残っているが、全体的にはあまり残っていないというのが実感でした。
昔はたくさんのオオヨシキリが鳴いていましたが、今はあまりいないのかなと思いました。
オオヨシキリが住めるヨシ原を残してほしいと思っていましたが、葛飾区を除いては、ヨシ原は残っていないということを感じました。
住民委員: 船の上から初めて見ましたが、良かった点としては川の水の匂いがなかったことと、鳥が思ったよりも多かった点で、問題点としては、護岸が直線的で変化に欠ける点と河川敷の利用方法を創意工夫されたほうが良い点と堤防上に樹木があればより潤いのある景観になるのではないかということを感じました。
団体委員: 江戸川区と葛飾区の整備状況の違いを感じました。
江戸川区の方が区民の憩いの場や自然が残している所もあって、整備が進んでいると思いました。
全体的には整備が進んできて、治水の面ではしっかりしてきたと思いました。

(4)新中川の整備方針について

利根川水系中川・綾瀬川圏域河川整備計画(原案)の策定状況と内容について、河川部計画課の担当者が説明しました。

(5)河川管理方針等について

1)新中川の河川管理形態について

 [1]不法係留船適正化 [2]不法耕作の適正化 [3]包括占用制度について、 第五建設事務所の担当者が説明しました。

2)江戸川区の橋梁の新設等及び「利用促進計画の」策定のアンケートについて

 橋梁の新設等及び「利用促進計画の」策定のアンケートについて、区の担当者が説明しました。

3)葛飾区の橋梁架け替えについて

 三和橋の橋梁架け替えについて、区の担当者が説明しました。

(6)整備内容等について

1)整備内容について

 新中川の整備内容について、事務局の担当者が説明しました。

2)水門による河川水位操作管理について

 水門管理の内容について、江東治水水門管理課の担当者が説明しました。

(7)質疑

新中川の整備方針について

住民委員: 新中川が南北の「風の通り道」として、良い住環境を形成して上で果たしている大切な役割を整備計画の中で強調したほうが良いのではないか。
ヨシ原は水質浄化や豊かな生態系をつくることに効果があると思う。
また、護岸のブロックは今はコンリートで殺風景だが緑化した方が景観も良くなるし、環境にやさしいと思う。
行政委員: 都としても、都心で問題となっているヒートアイランド現象の抑制に「風の通り道」等は大切な役割を果たすと認識しており、重点的に整備を進めていくことを考えています。
護岸の緑化については、一部で試験的に実施しています。今後、中川・新中川において十分に検討して進めていきます。

整備内容等について

(橋の下の道路について)
団体委員: 新中川全線の橋の下を、仮の工事を含めて通れるようになるのはいつごろか?
この会議が終わる2年後には通れるのか?
事務局: 新中川をつくった時の橋は橋桁が低いことから、橋の架け替えや護岸の整備の今後の進捗を考えると2年後に通れるようになるのは無理だと思われる。
(ボート暫定係留施設と河川敷の整備について)
団体委員: 現在、河川敷をターゲットバードゴルフに使わせていただいているが、その場所がボートの暫定係留施設の整備の予定があるようだが、河川敷に影響はないのか。
事務局: その場所の暫定係留施設は横付けタイプを考えているので、河川敷の幅等に影響は出ないと考えている。
(ヨシ原の保全と橋の下の道路について)
団体委員: ヨシについては根が水の中につかる構造でないとヨシが生育できないし、満潮時に水につかる高さまで堤防の高さを下げることが大事だと思う。
橋の下の道路については、現在の車が橋の上を人や自転車が橋の下を通る構造は、利用の面(徒歩、自転車利用者や車椅子利用者)で不便なので橋の上での信号等を利用した平面交差に見直すことはできないか。
事務局: ヨシについては、護岸を低くしてヨシを植えられるように整備しています。
橋の下の道路については、建築限界の2.5mを確保できるところは車止をつけていないが、2.5m以下の所は利用者の安全確保の観点から車止をつけている。
行政委員: 江戸川区では都市計画道路にかかる橋を優先して架け替えを進めているが、架け替え前の古い橋の時とは違い、架け替え後は交通量・車の速度等交通状況が一変し、信号制御による平面交差処理は危険であると考えている。
(防災船着場や中・上流域の整備について)
団体委員: 下流域には防災船着場が整備されるということだが、中・上流域には防災船着場の整備を考えているのか。
上流域は、ほとんどが親水・環境に配慮した整備のエリアとなっているが、広場を中心とした整備の予定はないのか。
河川敷の不法耕作はなくなったが、その後は荒地のようになっている。今後の整備内容についておうかがいしたい。
事務局: 防災船着場については、将来、小岩大橋付近での整備を考えている。
中・上流域の広場型については、上流右岸側で整備しています。
不法耕作撤去後の河川敷の整備については、中流域は不法耕作がひどかったので、暫定整備で対応し、上流域から本格整備を進めていきたいと考えています。

(8)その他

次回の第4回流域連絡会の開催のご案内
 1)日時:平成17年5月11日(水) 午後2時~4時30分
 2)場所:東京都江東治水事務所 1階 A.B会議室
 3)議題

 ・平成17年度の工事予定及び平成18年度の整備要望箇所について
 ・新中川についての公募委員の意見発表(応募論文を踏まえて)

(9)閉会

降雨時に役立つ情報

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