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第四章 第五章 下町河川の明日

第四章 みんなで育てる下町河川

 下町河川が明日の姿として生まれかわり、育ち、継承されていくためには、川に係わる都民、市民団体、事業者(商店街など)、行政(都・区)のパートナーシップ が必要である。
 計画づくりから、川の整備や日常の管理、川の利用や活用のルールづくりまで、パートナーシップのもとに協働、連携してはじめて「人々に親しまれ、くらしのなかに活きる川」として育っていく。
この実現には、次の三つの取り組みが重要である。

  1. パートナーシップの構築
  2. 四季折々の利用の展開
  3. 良好な環境保全と維持管理
パートナーシップの前提となるみんなの役割(都民:自己責任に基づく川の利用、川に関心と愛着を持つ、河川環境をよりよくするための主体的な取り組みなど。事業者(商店街など):川を活用したまちづくり、商店街の活性化としての川の利用策検討、川の活動への支援や参加。市民団体(自治会・懲戒・自然保護団体・NPOなど):川での活動への積極的な企画・運営・参加、川の知識や技術の活用、植栽などの維持管理や清掃などの愛護精神の向上。行政(都・墨田区・江東区・江戸川区):人々が利用しやすい整備、維持管理、市民レベルや学校教育としての川での活動に対する実施や支援、川に関する知識、情報の提供、安全な川づくり、町づくりに対する責任) 別ウィンドウで表示します
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第五章 実現へ向けて

 今後の多くの課題の解決に際し、概ね5年程度の短期的に実施できるもの、10年程度を目途として中期的に取り組むもの、また概ね20年後のまちづくりを想定しながら長期的な課題として検討を続けていかなければならないものに分類整理した。

1 短期的な取り組み

(1)河川整備
  • 河道整備については、現計画を着実に推進するとともに、河川背面の広い所では高木植栽に努めていく。
  • しゅんせつにより、川底に堆積した汚泥を取り除き、水質浄化と生態系に配慮した川底へ工夫していく。
  • 河道整備にあわせヨシなど自然を活かし、生態系に配慮した水辺づくりを進めていく。等
(2)水環境の保全・再生
  • 合流式下水道の改善を着実に推進する。
  • 水質調査や生物調査などを継続し、生態系回復のための施策に活かしていく。等
(3)まちづくり
  • 河川と隣接した公園や公共施設などとの一体的整備に努める。等
(4)河川利用
  • 暫定繋留施設を整備し、不法係留船対策を進め、河川景観の向上を図っていく。
  • 旧中川に新設される閘門の整備にあわせ、河川マリーナを整備し、新たなレクリエーションの場を提供していく。等
(5)地域交流
  • 下町河川の課題について意見交換を行う下町河川連絡会(仮称)を早急に設立する。等

2 中期的な取り組み

(1)河川整備
  • 短期の取り組みを検証するとともに、下町河川連絡会(仮称)での意見を反映しながら引き続き推進していく。
  • 河道整備にあわせ、川の遊歩道や散策路を公園などど結びながら整備させることにより、水と緑のネットワークをはかり、レクリエーション、歴史と文化、防災ネットワークへ拡げていく。
(2)水環境の保全・再生
  • 下水道高度処理水を活用する水質浄化対策など、循環型社会を目指す。
  • 下水道新設ポンプ所により、下町河川へ放流する雨天時流水を少なくする。等
(3)まちづくり
  • 沿川の再開発などのまちづくりと川づくりを連携させて、水と緑を活かした地域の顔となるまちづくりを目指す。
  • 沿川工場や商店街などの建物が川側に向いていくよう、まちづくり施策と連携する。等

3 長期的な課題

(1)水環境の保全・再生 下町河川は、人工的に水位を調整しており、荒川や隅田川と水位差を持っている。その特徴を活かし、荒川や隅田川からの維持用水の導入など水の流れを改善し、清らかにする施策や技術の検討を続けていく。最終的には、川の中へ入り、遊べる姿を目指す。
(2)まちづくり 再開発などにあわせ、残された水面をまちの重要な要素とし、活用する。
 さらに、水位低下した下町河川は、水位を一定に調整可能であることから、川の水をまちの中に積極的に呼び込むなど、うるおいとやすらきを感じるまちを演出する。

 施策の推進にあたり、短期的に事業実施が可能なところから重点的に進めるとともに、中長期的な施策についても並行して整備内容の検討や段階的な整備計画の策定を行う。  江戸・東京の歴史を通し、まちのくらしに大きな役割を演じてきた下町河川は、再び新しい姿として生まれ変わる。そして、一歩一歩着実な歩みのもと下町河川の明日の姿が実現したとき、生活都市東京は「みずの都」としてさらに発展していく。


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河川部計画課低地対策係
03-5320-5413

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