より地震に強い堤防づくり-東部低地帯の安全・安心なくらしを守るために-
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より安心な堤防耐震対策

想定される最大級の地震の揺れにも安全な堤防耐震対策

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東京都では、これまで想定してきた数十年に一度起こりうる地震の揺れへの対策を実施しています。これに加えて、東日本大震災を踏まえ将来にわたって想定される最も強い地震の揺れにも機能を確保し、津波等による浸水を防ぐことができる堤防づくりを進めます。

液状化現象が堤防におよぼす影響

土堤の場合、地震の揺れによって、堤防の地盤が液状化して堤防そのものが変形したり、基礎地盤が沈み、堤防が基礎の地盤にめり込んだりします。

堤防タイプごとの破堤形態

地震の大きな揺れによる破壊形態について、土堤の場合、RC特殊堤の場合それぞれについて見てみましょう。

土堤タイプ(土堤:土でつくった堤防)

土堤タイプ(土堤:土でつくった堤防)

土堤(中川船堀付近)

①堤防の液状化 ②根固めの曲げ破壊
①基礎地盤の液状化 ③根固めの曲げ破壊
堤体下部の基礎地盤に緩い砂質土層が分布する場合、地震動によって同部が液状化し、堤体が沈下する。 地震動による、堤体からの大きな圧力がかかり、根固めに破壊が生じ堤体が移動する。

特殊堤タイプ(特殊堤:一部もしくは全部をコンクリート擁壁でつくった堤防)

①堤防の変位 ②堤防の曲げ破壊 ③堤防のせん断(折れ・切れ)破壊 ④破壊
①RC構造の変位 ②RC構造の曲げ破壊 ③RC構造のせん断破壊 ④基礎杭・根固め(鋼管杭・ 鋼矢板)の曲げ破壊
地震により堤防が大きく傾き、隙間が発生する。 地震により堤防が曲がりに耐えきれずに、破堤する。 地震により堤防のせん断(折れ・切れ)が生じ、破堤する。 地震により堤防の基礎に曲げやせん断(折れ・切れ)が生じ、破堤する。
特殊堤タイプ(特殊堤:一部もしくは全部をコンクリート擁壁でつくった堤防)
特殊堤タイプ(特殊堤:一部もしくは全部をコンクリート擁壁でつくった堤防)

防潮堤(かつての隅田川新田橋付近)

●液状化現象

地震の強い揺れによって起きる現象です。地盤が沈んだり、地面から泥水がふき出したり、マンホールが浮き上がったりします。

液状化現象イメージ

参考:公益社団法人地盤工学会ホームページ

液状化によって崩れた堤防

液状化によって崩れた堤防
(1995年1月・阪神淡路大震災(淀川下流酉島地区))
淀川河川事務所提供

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問い合わせ先:東京都建設局 河川部 改修課治水担当03-5320-5424