予防保全型管理とは?

予防保全型管理とは?

インフラには道路、港湾、水道、下水道など様々な種類があります。近年、これらのインフラを予算の制約がある中で、今後どのように管理していくかが大きな問題となっています。特に、インフラの更新(造り替えや架け替え)は、多額の費用と長期間の工事が必要であり、社会に大きな影響を与えるため、最小限に抑えることが重要です。
こうしたインフラの管理手法の一つとして、更新時期の平準化と総事業費の削減を図るために、損傷や劣化が進行する前に適切な対策を行う管理手法を「予防保全型管理」といいます。

予防保全型管理導入の背景

東京都建設局では、橋梁・トンネルなど様々な道路施設を管理しておりますが、これらのインフラは高齢化が進行しつつあります。
橋梁・トンネルの建設時期について見てみると、橋梁については、主に前回の東京オリンピックを契機とした高度経済成長期に集中が見られます。
このため、将来的には、寿命を迎えた橋梁の更新(架け替え)時期が一時期に集中することが考えられます。
一方、トンネルの建設時期は、橋梁ほどの集中は見られません。しかしながら、トンネルは橋梁と異なり、交通を確保しながら同一箇所に造り直すことが非常に困難な構造物であり、現在の構造物を長期間供用していく必要があります。

橋梁建設年次グラフ
トンネル建設年次グラフ

東京都建設局では、このような状況を踏まえ、利用者の安全・安心を確保するため、平成16年から橋梁において全国に先駆けてアセットマネジメントの導入を検討し、平成27年度現在、橋梁とトンネルについて、施設の特性を踏まえた予防保全型管理に取り組んでいます。

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