東京都公共基準点・水準基標について

東京都公共基準点

 基準点とは、地球上の位置を定めた点をいいます。皆さんの日常生活に欠くことのできない道路や公園等の公共施設の位置はもとより、皆さんの住んでいる土地の境界もこの基準点をもとに測量することができます。したがって街づくりの基準となるものがこの基準点といえましょう。
 このような基準点のうち、国土交通省国土地理院が設置したものを「三角点」、東京都などの地方公共団体が設置したものを公共基準点といい、現在、東京都が整備している基準点を「東京都公共基準点」といいます。
 東京都公共基準点は、東京23区及び多摩地域において、当センター(旧・土木技術研究所)が昭和61年度から整備を進め、平成20年度に完了しました。
 東京都公共基準点は、電子基準点・三角点を与点として1級基準点測量(配点密度約2k㎡に1点、標準点間距離1.5㎞)を行い、地上本点は学校、公園、道路等の公共施設にマンホール形式で575点設置してあります。
 当該基準点は、地上本点と第一方位標、第二方位標で構成されており、第一方位標は、マンホール形式のものと避雷針の先端等を利用したものがあり、第二方位標は避雷針の先端等を利用しています。
 東京都公共基準点の測量成果の使用にあたっては、「測量標・測量成果使用承認申請書」を土木技術支援・人材育成センターに申請し、利用承認を受けて頂くことになっております。

東京都水準基標

 東京都土木技術支援・人材育成センターと国土地理院では、毎年、水準測量を実施し、都内の地盤の変動状況を調査しています。
 区部全域ならびに多摩地区に設置されている約780箇所の水準基標について、1級水準測量を実施し、水準基標の標高を0.1mmまで測定し、その結果を「水準基標測量成果表」及び「地盤沈下調査報告書」として公表しています。
 この測量成果は、日本水準原点(標高 T.P.=24.390m)及び当センターの青梅水準基点と八王子水準基点ほか11点を不動点とし、網平均計算を行ったものです。
 公表された成果は、道路や河川、下水道、区画整理等のまちづくり事業や各種調査の際に、公共機関のみならず民間企業等にも最も信頼される高さの基準面として広く利用されています。また、大規模な工事を実施する場合に行われる事前の環境影響評価調査でも地盤沈下は調査項目となっており、水準基標測量成果は調査書を作成するうえで不可欠なものとなっています。
 「水準基標測量成果表」には、各基標の標高を東京湾平均海面(T.P.)と霊岸島量水標零位(A.P.)とで表示しています。なお、東京湾平均海面(T.P.=±0m)は、霊岸島量水標零位(A.P.)を基準として表すとA.P.+1.1344mとなります。