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新中川で条例に基づく初めての不法係留船撤去実施

平成15年5月28日

 当事務所は、平成15年5月28日(水)、「東京都船舶の係留保管の適正化に関する条例(以下「条例」)」に基づき、新中川の不法係留船を強制撤去するとともに、簡易代執行等による不法係留杭、桟橋の撤去作戦を行いました。

 撤去初日には、新中川三和橋下流左岸に実施本部(本部長・岩田第五建設事務所長)を設置し、46名体制で、マスコミの注視するなか、粛々と船舶移動、桟橋撤去を行いました。

 新中川には、平成元年に369隻の不法係留船(船種不明)がありました。その対策として、平成7年から暫定係留施設の整備を始め、平成14年までには、新中川で350隻分の暫定係留施設を整備しました。

 整備に伴い、不法係留船の暫定係留施設への入船を指導した結果、新中川の不法係留船(プレジャーボート)は、平成15年当初の調査で30隻まで減りました。

 平成15年1月には、新中川が条例に定める「重点適正化区域」に指定され、改めて、条例に基づく指導・警告を粘り強く行いました。「重点適正化区域」に指定すると、区域内では、指導・警告後、短期間で不法係留船を移動でき、河川法にない機動的な対応が可能となります。

 その結果、不法係留船のほとんどが暫定係留施設等に入船し、移動対象となった不法係留船は1隻のみとなりました。その他、警告後移動先不明の船舶は3隻(漁船2水上バイク1)で、行方を調査しています。

 今回においても、短期間に撤去されることによる抑止効果が効いて、ほとんどの不法係留船が指導に従い、係留施設に入船する結果となりました。

 平成14年の新中川不法耕作対策に続き、不法係留船・係留杭の適正化が図られたことによって、地域住民からは、「川幅が広くなった。景色もよくなり、水辺に親しみが感じられるようになった。」などの意見がありました。

  • 撤去対象船
  • 五建河川監視船「かわかぜ」先導で移動開始
  • 船舶・桟橋撤去完了

お問い合わせ

管理課 河川管理担当
電話:03-3692-4356

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