井の頭池だより31 4月

2019年4月27日(土)

アメリカザリガニ防除を再開

かいぼりによって肉食性の外来魚の駆除を行った池では、捕食者の減ったアメリカザリガニが増加します。そのため、井の頭池ではかいぼりをしていない期間にアメリカザリガニ防除を継続しています。
冬の間はお休みしていた防除活動を、4月から再開しました。防除活動は、アメリカザリガニが活発に動き回る11月まで行います。
 
今シーズンは池の全域に約150基のワナを設置しています。
従来のカゴ漁具に加えて、アメリカザリガニ防除の分野で近年注目されている「連続捕獲装置」を導入しました。支柱に取り付けた容器に自動給餌器が格納されており、毎日、一定量の誘引餌が出てくる仕組みです。カゴ漁具よりも捕獲効率が高いことが分かっており、期待がかかっています。
連続捕獲装置[提供:井の頭かいぼり隊]
防除期間中は、水面の黄色い浮きが目につきます。これはカゴ漁具の一種で、週2回、獲物を回収してワナを再設置しています。ワナの一部を浮かせているのは、肺呼吸をするカメなどが入った場合に、ワナの中で溺死するのを防ぐための工夫です。
カゴワナの回収
ワナにはアメリカザリガニのほか、在来種の魚やエビも入ってきます。これらの生きものは、種類や採れた数を記録した後、池へ戻します。在来種のモニタリングを通して池の状況を知る貴重なデータになっています。
今シーズンは、すでに抱卵中のスジエビが見つかっています。卵をもっているナマズや、浅瀬で産卵しているギンブナも確認されました。葦島ではシオカラトンボの羽化を確認しました。
在来種が豊かな池を目指して、今シーズンも活動していきます。
卵を抱えているスジエビ

2019年4月13日(土)

アオサギ、初営巣!
 
井の頭池でアオサギが営巣しています。井の頭池では初めてのことです。
これまでは、池畔の木などで1~2羽で休息しているのを見かける程度でした。それが、2月につがいが確認されて巣造りを始めたので、うれしいやらびっくりするやらで、成り行きを見守っているところです。
一時はつがいとは別のアオサギも飛来し、もしやコロニー(集団繁殖地)へと発展するのでは?と期待もしましたが、このとき限りの通りすがりだったようです。
 
最初に巣を構えた場所は、園路の脇にあるラクウショウでした。

見上げるとアオサギの巣
園路にフンが落ちてくるので、さっそく公園管理者が掲示をしました。
「鳥が巣を作っていますのでフンが落ちてきます 頭上注意願います」
園路に白いフンが点々と落ちていましたが、来園者の方々も、アオサギの営巣を温かく見守っていました。
しかしこの巣では、カラスに卵を捕られてしまったようです。アオサギのフンに憤慨した来園者がいるという話を聞くこともなく、営巣は終了しました。
 
3月下旬には別の場所で巣造りを始めました。
混み入った中にうまく巣材を入れました
今度は、井の頭自然文化園分園にあるアオサギ舎の上です。ラクウショウに枝を運び込んで巣を造りました。サギ類は集団で営巣する習性があります。ひょっとして、アオサギ舎の仲間たちに誘引されたのでしょうか?
4月12日現在、抱卵中のようです。巣に座っていると姿が見えにくいですが、ときどき抱卵交代をするので、繁殖が続いていることがわかります。
抱卵交代後はどこかへ飛んで行きます。採食場所は、どうやら井の頭池ではないようです。ヒナが産まれてからも食物を得るために遠征するのか、気になるところです。
 
3月末頃までは繁殖期特有の婚姻色が現れ、くちばしが美しいピンク色になっていました。今では先端の方から普段通りの黄色に戻っています。不思議ですね。
婚姻色のアオサギ
井の頭池初となるアオサギのヒナ誕生が待ち遠しいこの頃です。

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建設局西部公園緑地事務所 工事課 0422-47-0192