井の頭池だより31 5月

2019年5月29日(水)

水草揺らめく井の頭池
 
5月現在、井の頭池は透明度がとても高く、水中に繁茂している水草がとてもよく見えます。ツツイトモの群生が、まるで水中の森のようです。水面にまで伸びて花をつけています。場所によっては、イノカシラフラスコモが揺らめくのも見えます。
ツツイトモ花[提供:井の頭かいぼり隊 2018年6月撮影]
イノカシラフラスコモ雌株[提供:井の頭かいぼり隊 2018年5月撮影]
ツツイトモ(環境省レッドリスト・絶滅危惧II類)は、2014年に行われた1回目のかいぼり以降に、イノカシラフラスコモ(環境省レッドリスト・絶滅危惧I類)は2回目のかいぼり以降に生えてきた水草です。池底で眠っていた埋土種子や胞子が、池干しの刺激によって休眠から目覚めたものと考えられます。
イノカシラフラスコモは井の頭池で発見された植物で、約60年ぶりに確認されたものです。絶滅したと考えられていた水草がよみがえったことは、とてもうれしいニュースでした。
現在、ツツイトモは池全域で見られるようになり、イノカシラフラスコモも2016年以降、毎年確認されています。
 
井の頭かいぼり隊はモニタリング調査の一環として、専門家と一緒に水草調査を実施しています。先日、弁天池で水草調査が行われました。
昨年度の分布状況をおさらい
水草を観察するには箱メガネが必須。秘密兵器の水中カメラも交代で使います。フローターで浮かびながら水中をのぞいていると船酔いしてしまう人もいますが、水中に揺らめく水草や、そこから出てくる気泡は、時を忘れるほどの美しさです。調査では、イノカシラフラスコモ、ツツイトモ、ヒメガマなどの水草が次々に見つかりました。
体をひねってフローターの横側から箱メガネを使います
晴れて風がない日には、水中のツツイトモがとてもよく見えます。橋の上からのぞいてみてください。

2019年5月21日(火)

水鳥のヒナ、続々誕生!

井の頭池だより31の4月にお知らせした、井の頭池で初営巣したアオサギの続報です。5月の連休明けに、めでたく2羽のヒナが誕生しました!
巣がかかっているラクウショウの葉が茂ってきたので、巣でヒナが伏せていると、その姿はまったく見えません。ときどきカルガモに似た「ゲッゲッゲッ・・・」という声が聞こえます。どうやら、親鳥に食べものをねだっているようです。
ヒナがいるのが分かりますか?[提供:井の頭かいぼり隊]
昼間は休憩していることが多いので、給餌の様子をなかなか観察できませんが、30分くらい見ているとヒナが巣の上で動いているのがわかります。
親鳥は、お茶の水池右岸側の島陰で獲物を探しているようです。ときどき、たたずんでいるのを見かけます。
井の頭池で初めて誕生したアオサギ、元気に大きくなってほしいですね。
 
カイツブリの繁殖も盛んです。5月中旬の時点で、4つがいが繁殖しています。このうち2つがいは子育て中です。
4月に産まれたヒナ、短い時間なら潜れます
ボート池流末の巣は園路から近くよく見えることもあり、来園者の注目を集めています。
連休明けに産まれた5羽のヒナ[提供:井の頭かいぼり隊]

水面付近でクロイトトンボが産卵しているのを見ていたら、カイツブリが潜水しながらトンボに接近し、見事に捕らえてヒナに与えていました。
カイツブリは魚のほか、エビ類やヤゴ、水面に落ちた昆虫も捕まえています。子育ての様子から、カイツブリの食生活が垣間見えます。
 
 
楽しい水鳥観察ですが、観察する時には、野鳥や他の来園者への気配りをお願いします。見られる場所が狭い場合にも、柵の中に入ったりせず、静かに譲り合って観察してください。来園者の通行に支障が出ないよう配慮をお願いします。また抱卵中は遠くから見守っていただけますようお願いします。

 

お問い合わせ

建設局西部公園緑地事務所 工事課 0422-47-0192