平成10年の気候の特徴は、高温で多雨、寡照傾向となった。気温は、平年並みを推移した夏以外の期間で平年より高く推移した。日照は、3月と11月以外の期間で平年より少なく、特に春から夏に少なかった。降水量は、冬の南岸低気圧や夏の梅雨前線、秋の台風や前線の影響で、この期間では平年よりかなり多くなった。
年平均気温は、東京、三宅島、八丈島とも平年よりかなり高かった。
年間日照時間は、東京、三宅島、八丈島とも平年よりかなり多かった。
年間降水量は、東京が平年並、三宅島、八丈島でかなり多かった。
平成10年の降雨量は、気象庁東京管区気象台・東京観測所(千代田区大手町)によると1,546.5mmであり、平年値(平年値とは、昭和36年から平成2年までの30年間の平均値であり、1,405.0mmである)の約110%程度の雨量である。
東京地方では大雨や台風による被害が数回にわたって起こった。
都における水害被害(一般資産被害)は7月26日、7月30日、8月3〜4日、8月28日〜31日、9月7日、9月15〜17日の6回であった。このうち、9月7日は八丈島での被害である。 |