平成12年水害概要
 

 平成12年の気候の特徴は、高温、寡照、多雨となった。気温は、各地で全期間平年より高く推移した。日照時間は、東日本では平年を下回り、西日本では上回る傾向となった。降水量は、瀬戸内海地方を除き、全国的に平年より多くなった。
 年平均気温は全国的に平年を上回り、東日本、西日本の一部では平年を1℃以上上回った。
 年降水量は、西日本で少なく、特に中国、四国の瀬戸内側で平年の80%以下のところがあった。一方、北海道、関東および南西諸島では多く、一部では平年の120%以上となったところもあった。
 年間の日照時間は、東日本と西日本では平年を上回り、関東や九州北部で平年の110%を超えたところがあった。一方、北日本と南西諸島では平年を下回り、北日本の日本海側では90%以下となったところがあった。
 東京の平成12年の降雨量は、気象庁東京管区気象台・東京観測所(千代田区大手町)によると1,603mmであり、平年値(昭和45年から平成11年までの30年間の平均値であり、1,426.0mmである)の約112%程度であった。
 東京地方では、大雨や台風により被害が数回にわたり発生した。
 東京都における水害被害(一般資産被害)は、5月15日、7月3日、7月4日、7月7〜8日、8月5日、8月7日、8月9日、9月11〜12日、9月16〜17日の9回であった。

                     一部「気象年報」(気象庁)より抜粋

平成12年水害一覧
月 日 原 因 一般資産
被害
公共土木
施設被害
公益事業
等被害
浸水面積
(ha)
浸水棟数(棟) 合計
(棟)
床下 床上
5月15日 集中豪雨 0.24 6 0 6    
7月3日 集中豪雨 1.42 65 23 88      
7月4日 集中豪雨 12.72 372 135 507      
7月7〜8日 台風3号 0.53 35 7 42    
8月5日 集中豪雨 0.46 23 30 53    
8月7日 集中豪雨 0.84 8 9 17    
8月9日 集中豪雨 0.33 38 2 40    
9月11〜12日 集中豪雨 3.89 188 58 246  
9月16〜17日 集中豪雨 0.20 13 0 13   
12月1日   0.00 0 0 0
合 計   20.63 748 264 1,012