平成13年水害概要
 

 平成13 年の気候の特徴は、北日本の冬の低温、春の少雨、東日本以西の夏の高温、西日本と南西諸島などでの秋の多雨であった。
 年平均気温は、北海道や東北の一部で平年を下回り、そのほかの地方では平年を上回った。東日本以西では平年を0.5℃以上、上回るところがあった。
 年降水量は、南西諸島と西日本、関東甲信、北海道の一部で平年を上回り、特に南西諸島では115%前後となった所があった。その他の地方では平年を下回るところが多く、北日本の一部では平年の90%前後となった所もあった。
 年日照時間は、東日本と西日本では平年を上回り、北日本と南西諸島では平年を下回るところが多かった。
 平成13年の水害の特徴は、全般的被害は小規模であったものの、局所的被害が多発した。出水期(6月〜10月)の降水量はほぼ平年並みであったが、紀伊半島に上陸した台風11号、伊豆半島から上陸して東北地方を北上した台風15号、南西諸島に停滞した台風16号、西日本の太平洋側を中心とした9月の豪雨などにより、南西諸島、西日本、関東甲信の一部で、平年を上回る降水量を記録した。それに伴い局所的被害が多発し、沖縄県、高知県、和歌山県、群馬県、などでは平年の2倍程度の被害が発生した。
 東京の平成13 年の降雨量は、気象庁東京管区気象台・東京観測所(千代田区大手町)によると1,491mmであり、平年値(昭和46年から平成12年までの30年間の平均値:1,466.7mm)の約102%程度であった。
 東京地方では、集中豪雨や台風により被害が数回にわたり発生した。
 東京都における水害被害(一般資産被害)は、6月7日、6月11〜12日、7月18〜19日、7月25〜26日、8月21〜22日、9月10〜12日、10月10〜11日の7回であった。
                    
                                    一部「気象年鑑」(気象庁)より抜粋


月 日 原因 一般資産被害 公共土木
施設被害
公益事業
等被害
浸水面積
(ha)
浸水棟数(棟) 合計
(棟)
床下 床上 半壊
1月7日 集中豪雨 0 0 0 0 0   
6月7日 集中豪雨 0.42 10 20 0 30    
6月11〜12日 集中豪雨 0.12 6 2 0 8      
7月18〜19日 集中豪雨 12.77 146 158 0 304  
7月25〜26日 集中豪雨 0.16 14 0 0 14  
8月21〜22日 台風11号 0.01 1 0 0 1    
9月10〜12日 台風15号 3.11 134 10 1 145
10月10〜11日 集中豪雨 0.15 3 7 0 10   
合 計   16.74 314 197 1 512