平成17年水害概要
 

平成17年 水害概要

平成17年の梅雨入りは南西諸島を除いて平年より遅く、特に、九州南部、北陸、東北北部では平年に比べ2週間程度遅れた。梅雨明けは沖縄地方で4日遅く、東北地方で10日程度遅かった他は、ほぼ平年より早かった。
関東甲信地方では梅雨入りは6月10日頃(平年月8日頃)、梅雨明けは7月18日頃(平年7月20日頃)でほぼ平年並であった。
平成17年に発生した台風は23個(平年26.7個)で少なかった。上陸した台風は、昨年は記録的な10個であったが、3個(平年2.6個)と平年並みであった。
このうち、台風7号(7月26日20時頃上陸)と台風11号(8月26日4時半頃上陸)が千葉県に上陸した。

東京都の平成17年の降水量は、気象庁東京管区気象台(千代田区大手町)によると1,482.0mmであり、平年値(昭和50年から平成16年までの30年間の平均値:1486.1mm)とほぼ同じであった。
平成17年の東京都における水害の特徴は、集中豪雨と台風による被害が、5月から9月にかけて発生した。出水期(6月〜10月)の降水量は平年の約114%で、特に7月の降水量は、平年の約1.7倍と大きく上回った。水害被害においても、9月4日の集中豪雨による被害が中心で、浸水棟数5,827棟と大きな被害が発生した。
東京都における水害被害(一般資産被害)は、5月23日、6月30日、8月8日、8月12日、8月15日、8月25日、9月4日、9月11日の8回であった。            
                        一部「気象年鑑」(気象庁)より抜粋




月日 原因 一般資産被害 公共土木
施設被害
公益事業
等被害
浸水面積
(ha)
浸水棟数(棟) 合計
(棟)
床下 床上 半壊
5月23日 集中豪雨 0.64 13 3 0 16  
6月30日 集中豪雨 0.01 0 1 0 1    
8月8日 集中豪雨 0.52 1 1 0 2    
8月12日 集中豪雨 0.25 2 4 0 6    
8月15日 集中豪雨 4.03 156 154 0 310  
8月25日 台風11号 0.03 1 0 0 1
9月4日 集中豪雨 171.60 2,453 3,374 0 5,827
9月11日 集中豪雨 0.71 19 36 0 55    
合計   177.79 2,645 3,573 0 6,218