平成18年水害概要
 

平成18年 水害概要

 平成18年の梅雨入りは九州南部と東北南部を除いて平年より遅く、梅雨明けは南西諸島を除いて遅かった。梅雨期間の降水量は全国的に平年より多く、日照時間は平年より少なかった。
 関東甲信地方の梅雨入りは6月9日頃(平年6月8日頃)でほぼ平年並みであったが、梅雨明けは7月30日頃(平年7月20日頃)でかなり遅かった。この間の降水量は前半は少なかったが、後半はかなり多かった。
 平成18年に発生した台風は23個(平年26.7個)で平年より少なかった。過去10年間で平年値を超えた年は1997年(平成9年)の28個と、2004年(平成16年)の29個の2年だけで、発生数の比較的少ない傾向が続いている。
 本土に接近した台風は3個(平年5.2個)、上陸した台風は九州に上陸した2個(平年2.6個)と平年より少なかった。
 接近した台風が少なかった原因は、日本に向かって北上せずに、中国大陸や南シナ海へ西進して台風が多かったためである。
 東京に影響した台風は、7月8日から9日にかけて房総半島の南端に接近し福島沖に抜けた台風7号(7月9日20時頃上陸)だけであった。
 平成18年の降水量は、気象庁東京管区気象台(千代田区大手町)によると1,740.0mmであり、平年値(昭和51年から平成17年までの30年間の平均値:1484.1mm)より多く、特に10月から12月にかけての降水量がかなり多かった。
 東京都における水害被害(一般資産被害)は、5月から9月にかけて5月24日、7月15日、8月9日、8月12日、9月11日の5回発生したが、最大でも9月11日(集中豪雨)の浸水した家屋は95棟であり、いずれも小規模であった。
           
                             一部「報道発表資料」(気象庁)より抜粋





月日 原因 一般資産被害 公共土木
施設被害
公益事業
等被害
浸水面積
(ha)
浸水棟数(棟) 合計
(棟)
床下 床上 半壊
5月24日 集中豪雨 0.18 11 2 0 13    
6月21日 梅雨前線豪雨  
7月15日 集中豪雨 0.01 3 0 0 3     
8月9日 台風7号 0.02 1 1 0 2    
8月12日 集中豪雨 0.14 8 5 0 13    
9月11日 集中豪雨 1.62 59 36 0 95    
合計   1.97 82 44 0 126