平成19年 水害概要
平成19年の梅雨入りは九州南部を除いて遅く、梅雨明けは南西諸島や九州南部を除いて遅かった。梅雨の時期の降水量は、東日本から西日本の太平洋側や東北南部で多く、九州南部ではかなり多かった。日照時間は、6月にかなり多い地域があったが、7月は少なく、かなり少ない地域もあった。
関東甲信地方の梅雨入りは6月22日頃(平年6月8日頃)、梅雨明けは8月1日頃(平年7月20日頃)で、梅雨入り、梅雨明けともに遅かった。また、この間の降水量は、平年より多かった。
平成19年に発生した台風は24個(平年26.7個)で平年より少なかった。過去10年間で平年値を超えた年は1997年(平成9年)の28個と、2004年(平成16年)の29個の2年だけで、発生数の比較的少ない傾向が続いている。また、上陸した台風は3個(平年2.6個)で、ほぼ平年並みであった。
東京に影響した台風は、7月15日に三宅島と大島との間を通過して16日に関東地方の東に進んだ台風4号、9月6日に伊豆諸島の西を北上して7日に小田原市付近に上陸後、関東地方・東北地方を北上した台風9号、10月27日に八丈島と三宅島の間を通過して三陸沖に抜けた台風20号の3個であった。
平成19年の降水量は、気象庁東京管区気象台(千代田区大手町)によると1332.0mmであり、平年値(昭和52年から平成18年までの30年間の平均値:1490.2mm)より少なかった。
東京都における水害被害(一般資産被害)は、6月から9月にかけて6月10日、7月29日、8月24日、8月28日、9月6日、9月11日の6回発生したが、最大でも8月24日(集中豪雨)の浸水家屋が55棟であり、いずれも小規模であった。
一部「報道発表資料」(気象庁)より抜粋
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