平成24年水害概要
 

平成24年 水害概要

 平成24年の日本の天候は、年平均気温は平年並だった。季節的には、北日本から西日本にかけては寒候期が低温傾向、暖候期が高温傾向と季節のメリハリがはっきりとした年となったのが特徴である。年降水量は全国的に平年を上回った所が多く、特に沖縄・奄美では、年降水量がかなり多かった。
 梅雨入りは全国的に平年並みで、梅雨明けは、中国地方と近畿地方で早く、九州南部、九州北部地方、関東甲信地方で遅く、他の地方は平年並だった。梅雨前線や台風等の影響により、夏の降水量は西日本太平洋側と沖縄・奄美でかなり多く、西日本日本海側も含めてたびたび大雨となった。7 月11 日から14 日には「平成24 年7 月九州北部豪雨」が発生した。
 9月は勢力の強い太平洋高気圧が日本の東海上から張り出したため、北日本では平年の盛夏期を上回るような高温が続いた。このため、北日本の9 月の平均気温はかなり高くなり、気象庁が統計を開始した1946 年以降最も高い値を大幅に更新した。
 台風の発生数は25個で平年並(平年値25.6個)だった。接近数は17個(平年値11.4個)で1951年以降で4番目に多かった。上陸数(2個、平年値2.7個)は平年並であった。

 平成24年の関東・東京の天候は、年降水量は、気象庁東京管区気象台(千代田区大手町)では1570.0mmであり、平年値(昭和57年から平成23年までの30年間:1529.3mm)より多かった。
 関東甲信地方の梅雨入りは6月9日頃(平年6月8日頃)、梅雨明けは7月25日頃(平年7月21日頃)で梅雨入り、梅雨明けともに平年並みだった。また、この間の降水量も平年並みだった。
 東京都における大雨・洪水等の注意報、警報の発表回数は、23区では32回の注意報、6回の警報、多摩部では30回の注意報、5回の警報であった。東京都建設局では警報の発表と同時に「水防本部」が設置され、警戒配備体制が敷かれることになっているが、その設置回数は12回であった。
 水害被害(一般資産被害)は、5月から8月にかけて、5月3日(集中豪雨)、6月19日(台風4号)、8月18日(集中豪雨)の3回発生した。 浸水面積が最も大きな災害は8月18日(集中豪雨)の水害で、浸水家屋は1棟であった。

一部「報道発表資料」(気象庁、国土交通省)より抜粋 

 


平成24年水害一覧
 
月日 原因 一般資産被害 公共土木
施設被害
公益事業
等被害
浸水面積
(ha)
浸水棟数(棟) 合計
(棟)
床下 床上 半壊 全壊
5月3日 集中豪雨 0.00 0 1 0 0 1  
6月19日 台風4号 0.00 0 1 0 0 1
8月18日 集中豪雨 0.01 1 0 0 0 1    
合計   0.01 1 2 0 0 3    


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