昭和63年水害概要
 

 昭和63年の雨量は、気象庁東京管区気象台・東京観測所(千代田区大手町)によると1515.5mmでほぼ平年(平年とは、昭和26年から昭和55年までの30年間の平均値であり、平年値は、1460.3mmである)並の雨量であった。
都における水害被害(一般資産被害)は、5回(8月11日、8月14日、8月18日、8月29日、10月6日)となっている。
なお、過去5ヶ年における一般資産被害回数は、58年5回、59年2回、60年6回、61年7回、62年7回である。
被害規模(一般資産被害)としては、被害面積7.88ha、被害棟数467棟(この内、床下421棟、床上46棟)であった。
なお、昭和49年から昭和62年までの14年間の平均値は、被害面積639ha、被害棟数12,345棟である。
昭和63年における主な水害は、8月11日の大雨であるが、この時の主要観測所における記録としては、田無で11日7時00分から8時00分の60分間に67.0mm、越後山橋53.0mm、池上51. 0mm、石神井で、45.0mmと局所的に強い雨を記録した。
これに伴い、20区市町にわたり被害をもたらし、被害面積5.54ha、被害棟数387棟(その内床下が359棟、床上が、28棟)であった。
公共土木施設被害は、11ヶ所であった。

本資料は、「水害統計調査」をもとに、都で観測されている雨量・水位及び気象庁の速報天気図等を参考に被害のあった全水害を収録したものである。
なお、水害統計調査に際して御協力をいただいた関係者の方々に深甚なる謝意を表すと共に、より一層の御協力をお願い申し上げる次第である。

昭和63年水害一覧
月日 原因 一般資産被害 公共土木
施設被害
公益事業
等被害
浸水面積
(ha)
浸水棟数(棟) 合計
(棟)
床下 床上 半壊
8月11日 集中豪雨 5.54 359 28 0 387  
8月14日 集中豪雨 0.10 8 0 0 8  
8月18日 集中豪雨 0.03 3 0 0 3  
8月29日 集中豪雨 1.80 28 15 0 43    
10月6日 集中豪雨 0.41 23 3 0 26  
合計   7.88 421 46 0 467    

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