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イキモノのイキな話78

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『モウコノウマの新しい群れができました』

多摩動物公園    齋藤麻里子

 『モウコ』=蒙古=モンゴルにすむ、『ノウマ』=野生馬、これが今回ご紹介する動物「モウコノウマ」です。多摩動物公園では2013年の4月にモウコノウマを飼育展示する『アジアの平原』エリアがオープンしました。このオープンに合わせてオスのクヴァジー、メスのザルツァとパーニャがヨーロッパから来園し、多摩動物公園で生まれ育ったメスのダイアナ、エーコ、フルールが加わった6頭が群れになって過ごしています。野生では、1頭のオスが複数のメスとそのこどもたちを率いて、群れを形成します。多摩動物公園でも、クヴァジーを中心に野生と同じような構成の群れができたことになります。

 もともととても神経質な動物なので、6頭を一緒に飼育し始めた当初は、何かあったときに収拾がつかなくなってしまうのではないか?とハラハラしていました。しかし、実際群れをつくって飼育してみると、以前ダイアナたちを3頭で飼育していたときよりも格段に管理がしやすくなりました。夜間は1頭ずつ寝室に入っていますが、朝放飼場に出るときや夕方寝室に入るときに、まず始めにオスのクヴァジーが出入りすれば、他のメンバーはその動きを見て同じ行動をとりたがります。この団体行動には「さすが群れでくらす動物だなぁ」と感心します。放飼場ではお互いを蹴って威嚇しあうことも度々ありますが、実はお互いの存在がとても大切で、仲間意識が強い動物なのです。

モウコノウマ

 新しい施設では隣の放飼場に、野生ではモウコノウマの天敵となるオオカミを展示しています。施設の一番奥には、モンゴルの遊牧民が利用する住居「ゲル」を模した建物もあり、さながらミニチュアモンゴルといった雰囲気です。



〜動物園の"かお"〜

恩賜上野動物園 ミナミコアリクイ

バードハウス2階にいます。ぜひ会いに来てください!
(写真は2013年2月15日生まれのメス「ひなた」)

ミナミコアリクイ