東京のまちづくり ナンバー129
トップページ トピック 特集 コラム コラム 建設局

イキモノのイキな話78

アジアゾウ

『新展示「浮遊生物」オープン』

葛西臨海水族園 村松茉由子

 2016年10月6日、「東京の海」エリアに「浮遊生物」の展示がオープンしました。浮遊生物(プランクトン)とは、遊泳する力が弱く、流されながら海中を漂う生活をしている生物のことです。この水槽では、浮遊生物の仲間であるクラゲを主に展示しており、特に力を入れているのはミズクラゲです。

 ミズクラゲは日本各地で見られ、東京湾にも多く現れます。時には海水と河川の水が混じる河口付近まで流されてくることもあるので、一度は見たことがあるという方は多いかと思います。

 さて、そんなミズクラゲがどのように生まれて成長するのかご存知でしょうか。ミズクラゲにはオスとメスがいて、受精した小さな卵はしばらく経つと泳ぎだします。そして岸壁や岩などにくっついて、イソギンチャクのような形の「ポリプ」になります。その後、ポリプは水温変化などをきっかけにして、「エフィラ」という子どものクラゲを放出します。このようなミズクラゲの一生を、イラストや解説を交えて紹介しています。

 新しい展示場では、以前は一緒に展示できなかった他のクラゲやクラゲ以外の浮遊生物を展示できるように、水槽の数を増やしました。また、大人用の解説のほか、新たに大人の膝くらいの位置に子ども向けの解説を、さらに観覧窓の位置を以前より低くしたことで、親子や車椅子の方にも見やすくなる工夫をしました。多くの方に浮遊生物のおもしろさや魅力をお伝えしていきたいと思います。


 葛西臨海水族園は、改修工事のため2月1日より約1ヶ月間、休園致します。ご理解のほどよろしくお願い致します。
詳しくはHPをご覧ください。 http://www.tokyo-zoo.net


〜動物園の"かお"〜

葛西臨海水族園 ミナミイワトビペンギン

 春から秋まで屋内で避暑をしていたミナミイワトビペンギンが展示場でご覧いただけます。ぜひ会いに来てください。

タスマニアデビル