『キリンの赤ちゃん ユララ』
多摩動物公園 清水 勲
今年1月3日の夜、キリンの出産がありました。産まれた仔はメスで「ユララ」と名付けられました。ユララは左後肢の関節に異常があり、なんとか起立できても、歩いて母親の乳を飲むことができない状態でした。
草食動物などの四足動物にとって、肢の異常は治らなければ、飼育下においても短命に終わってしまうことが多いため、すぐギプスをはめて治療を行いました。
ギプスをはめると、ユララはうまく歩けるようになり、無事に哺乳できるようになりました。その後2度ギプスの交換を行い、1月30日に完治すると、いままでの遅れを取り戻すかのように走り回り、また、母乳だけではなく、親と同じ木の葉などのエサも食べるようになりました。
キリンの仔の成長は早く、産まれた当初は2m足らずだったのが、最初の1年間で1m以上も背が伸びます。休みや出張などで、3,4日ぶりに見ても、その成長を実感できるくらいです。毎月とは言いませんが、3,4か月ごとに見て頂ければ、驚異の成長ぶりを目の当たりにすること請け合いです。ぜひご覧あれ!