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 平成17年9月、妙正寺川の上流部を中心に時間最大112mm/h、総雨量263mm(杉並区下井草観測所)の激しい降雨があり、この降雨により妙正寺川流域では1200棟を超える浸水被害が発生しました。

 そこで東京都では、妙正寺川上流域の浸水被害の早期軽減を図るため、旧都営鷺の宮アパートの跡地(約1ha)を活用し、平成22年度より貯留量35,000立方メートルの調節池の建設に着手し、平成25年4月より妙正寺川の洪水を取水することができるようになりました。

 これにより、鷺宮調節池下流の治水安全度が大きく向上するほか、鷺宮調節池上流の護岸整備を進めていくことが可能となります。
 なお、本調節池の上部については、中野区が全面覆蓋化し、多目的広場として整備する計画となっています。

 東京都は、洪水、高潮、地震等による水害や土砂災害の危険から都民の命と暮らしを守るため、治水施設等の整備を進めています。これらハード対策とあわせて、防災情報の提供などのソフト対策を関係機関と連携して実施しています。

(1)大雨や洪水の情報を提供しています

 東京都では、都内に設置している約200箇所の雨量計・河川水位計の観測情報をリアルタイムで提供しています。(※1)

(※1)
○建設局ホームページの『東京都水防情報』からご覧になれます。
○ウェブサイトへのアクセス方法
<パソコンの場合>
 http://www.kasen-suibo.metro.tokyo.jp/
<携帯電話の場合>
 http://www.kasen-suibo.metro.tokyo.jp/k/


(2)警戒情報を発表しています

【はん濫警戒情報】

 @気象庁の予測降雨量に基づいて河川水位の変動を予測し、河川が溢れる恐れのあるとき、A河川水位があらかじめ設定した水位に達したときに発表します。
 はん濫警戒情報が発表されたら、2階などの高い場所へ避難してください。

【土砂災害警戒情報】

 大雨により避難行動が必要な土石流やがけ崩れの危険性が高まったと判断したときに発表します。
 土砂災害警戒情報が発表されたら、早めの避難を心がけてください。

 これら警戒情報は東京都と気象庁が共同で発表(※2)しており、区市町村からの防災行政無線、電子メール等(※3)や、テレビ・ラジオ等を通じて皆様へお知らせします。
 対象地域にお住まいの皆様は、区市町村から発表される避難勧告などの情報に注意してください。

(※2)
はん濫警戒情報のAは、東京都が単独で発表しています。
(※3)
詳しくは、各区市町村にお問合せください。

(3)みなさんも、できることから行動しましょう

【日頃からの備え】

過去の浸水実績や浸水予想区域図(※4)により、お住まいの地域が水害に対してどの程度危険なのか、あらかじめ調べておきましょう。
地域の避難場所や避難経路を確認しておきましょう。
食料や飲料水、懐中電灯や携帯ラジオなどの非常用品や、避難時に持ち出す貴重品をまとめておきましょう。
家族との連絡手段を決めておきましょう。

【雨が降り出したら】

テレビやインターネットなどで最新の気象や災害に関する情報を確認してください。
(※1)の『関連リンク集』から国や区市町村等が提供している防災情報を見ることができるので、ご活用ください。
周囲の状況に注意し、普段と異なる状況に気がついた場合には、直ちに安全な場所に避難してください。

(※4)
建設局のホームページからご覧になれます。
<インターネットアドレス>
 過去の浸水被害:
 http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/suigai_kiroku/kako.htm
 浸水予想区域図:
 http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/suigai_taisaku/index/menu02.htm