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イキモノのイキな話77

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『葛西にもいたタンチョウとニホンコウノトリ』

葛西臨海水族園    古橋  保志

タンチョウ

タンチョウ

 葛西臨海水族園の「水辺の自然」エリアではタンチョウとニホンコウノトリの展示を開始しました。

 「なぜ水族園でタンチョウとコウノトリを展示するのだろう?」と疑問に思った方も多いでしょう。ですが、これには理由があるのです。

 実は、タンチョウもコウノトリも江戸時代頃までは東京で見られる鳥だったようです。

 江戸名所花暦の「枯野」の絵には、豊島区雑司ヶ谷付近の稲刈りが終わった田んぼに、タンチョウらしき鳥が描かれています。また、「徳川実記」のうち8代将軍徳川吉宗の代についてまとめた、「有徳院殿御実記」には葛西周辺のコウノトリと、その巣に関する記述が見られます。おそらく、この時代は両種とも葛西周辺の川辺や干潟などで餌を採っていたことでしょう。

 かつての葛西周辺には豊かな自然があり、タンチョウやコウノトリが暮らしていたことを紹介するために、展示を始めました。

 当園のタンチョウとコウノトリの展示場には、人工の小川があり、両種が魚やザリガニを捕まえようと、水の中を探っている様子をよく見る事が出来ます。また、草むらでは昆虫を食べたり、時にはヘビまでも食べたりします。緑に囲まれた展示場で餌を探す姿は、自然でのくらしを思い起こさせます。タンチョウとコウノトリをご覧の際は、かつての葛西の風景に思いをはせてみてはいかがでしょうか?



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