井の頭池だよりR5 10月

2023年10月9日(月祝) チョコっとかいぼり隊 アメリカザリガニ防除編


かいぼり後の井の頭池では、肉食性外来魚を取り除いたことで在来水生生物の生息状況が大きく好転しました。しかし、かいぼりだけでは対処できないのが「アメリカザリガニ」です。アメリカザリガニは水中の水草を切る、水生生物を捕食するなど、生態系に大きな被害を及ぼすため、今年6月1日から「条件付特定外来生物」に指定され、野外への放流などが禁止されました。
井の頭池では毎年4月から秋ごろまで池にワナを設置し、井の頭かいぼり隊が毎週ワナの見回りを行ってアメリカザリガニを捕獲しています。
この作業を井の頭かいぼり隊と一緒に行う普及啓発イベント「チョコっとかいぼり隊 アメリカザリガニ防除編」を、今年の5月から10月まで実施しました。
 
今日はどんなことをやるのかな? 池に向かう前にお話しました [提供:井の頭かいぼり隊]

イベントでは、参加者がこのワナの回収作業を体験し、「チョコっと」かいぼり隊として池の保全作業をお手伝いしました。普段は見えない水中の生きものを観察し、在来種や外来種について学べる機会になりました。また、井の頭池保全の取組に参加しながら、身近な池や自然を大切に守っていく気持ちを育むことにもつながっています。
参加者は、かいぼりによって起こった変化、かいぼり後の池を保全する取組についてなど、井の頭かいぼり隊による解説を聞きながら積極的に作業に取り組みました。
 
ワナを池から引き上げます [提供:井の頭かいぼり隊]

ワナを水中から引き上げると、アメリカザリガニと在来エビ類や魚が入っています。こんなにたくさんの生きものがすんでいるのか!と驚きの声があがりました。タライに入れて生きものを識別し調査票に種名や数を記録するのも、井の頭かいぼり隊に教わりながら参加者が行いました。
 
識別点を教わりながら生きものを記録しました
回収したアメリカザリガニ
神田川を遡上してきたモクズガニも見られました [提供:井の頭かいぼり隊]

5,6月は当日受付にしていましたが毎回大人気で定員をオーバーしたため、7月からは事前申込制とし、10月までに計11回(うち団体受入3回)実施しました。大変好評で参加者の関心も高いので、来年度以降も続けていきたいと思います。お楽しみに。
 
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公園案内所や池畔で配布している水生生物のリーフレット どうぞご活用ください(画像をクリックするとファイルが開きます)


 

お問い合わせ

建設局西部公園緑地事務所 工事課 0422-47-0192
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