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神田川上流懇談会議事録 第5回(通算16回)

開催日時 平成20年11月27日(火)14:00~17:00
開催場所 善福寺川取水施設会議室

 平成20年11月27日(火)の午後2時より、善福寺川取水施設において第五回神田川上流懇談会を開催し、情報提供と意見交換等が行われました。  当日は、報告事項として、「委員名簿の変更」を行い、「神田川水系の河川管理用通路の管理等」、「都民委員からの情報提供」、「活動記録」、「その他」について情報提供し、その後、質疑応答及び意見交換を行いました。

  • はじめに委員名簿の変更に伴う説明がありました。行政委員は、吉岡委員(三鷹市都市整備部)から大石田委員に変更しました。また、谷本委員(東京都建設局)から小林委員に変更しました。
  • 続いて、「神田川水系の河川管理用通路の管理等」について事務局から説明がありました。神田川水系は、河川の占用、使用等の許認可事務及び日常の維持・修繕等を区長に委任しています。神田川の緑化は、東京都が策定した「10年後の東京」の中で、水辺空間の緑化を神田川水系においても実施していきます。その他として、管理用通路の緑化、管理用通路自体がない場所について写真を用いて説明がありました。(図-1)
 

 続いて、各区市から管理用通路の清掃等の状況について説明がありました。文京区では、自転車のスピード対策や護岸にツタをはわせることを行っています。新宿区では、粗大ごみ、不法投棄の対策や、桜の植樹を行っています。豊島区では、ソメイヨシノの維持管理や、自動二輪車等の対策を行っています。中野区からは、管理用通路の利用に関する住民からの苦情や、お勧めのビューポイントの説明がありました。杉並区から、妙正寺川と善福寺川の利用状況について説明がありました。三鷹市からは、管理用通路の清掃やビューポイントの説明がありました。

図-1 管理用通路の管理区分と民間団体の清掃区間

都民委員からのご質問やご意見及び行政委員の説明などを紹介します。

管理用通路が無いところではどのような状況になっていますか。

 現況調査を行い、管理用通路がない場所を赤で示しています。管理用通路がない場所では、家がぎりぎりまできています。

 神田川の青梅街道淀橋から相生橋の間ですが、遊歩道の解放が遅くなったのはなぜですか。

 工事自体は終わっていましたが、各区で街灯をつける工事が残っていました。また、新宿区側の方は、公園の区域になるので、その調整に時間がかかりました。

 カワモズクの調査を実施していると思いますが、その辺の情報は入っていますか。

 事務局の方には入っていませんので、確認を行いたいと思います。

  • 続いて、事務局から、神田川の民間団体の清掃区間について報告がありました。「井の頭・神田川を守る会」、「東京都代田橋ライオンズクラブ」、「神田川ファンクラブ」の団体では清掃活動等を行っています。

以上について、都民委員からのご質問やご意見及び行政委員の説明などを紹介します。

「神田川ネットワーク」でも、不定期でいろいろなフィールドワーク、清掃活動を行っています。

 神田川ネットワークの情報も、追加しておきます。

 久我山駅の下流から、富士見ヶ丘の傾斜地ではフラワーメッツという団体が草花を川辺に植える活動をしています。

 

 青梅街道の淀橋から新堀橋の間では、たばこの吸殻を掃除する人がいます。また、家庭のごみを捨てる人もいます。

 頂いた情報は追加事項として、資料にまとめたいと思います。

  • 続いて、都民委員からの情報提供として、神田川ネットワークの糸井委員から報告がありました。井の頭池での水をきれいにするため、クウシンサイやクレソンを栽培して水の浄化を図っています。また、井の頭池の外来魚の調査を実施し、外来種、ブルーギル、ブラックバスを釣りました。この他、神田川の水を増やすために、水の浸透を増やすことを目的として植栽等も実施しています。

 さらに、「神田川再発見」という本を発刊したことのお知らせがありました。大松委員からは、「神田川再発見」の発刊に当たっての説明と、ウォーキングのガイドブックを兼ねて、神田川への意識高揚につながればとの説明がありました。

 また、神田川ネットワークが主催となり、東京都建設局、三鷹市、武蔵野市、新宿区、千代田区、文京区が後援となっている神田川サミット「東京の川と文化」についてのお知らせがありました。

  • 続いて、第2期神田川上流懇談会の活動記録について説明がありました。活動記録については「人・生きものが集い、親しめる、地域に活きた川をめざして―神田川上流懇談会の活動記録(案)―」としてとりまとめる予定です。

 内容としては、目的・対象河川・設置要綱・委員名簿・活動概要・活動成果となります。委員の方々には、「委員の意見と感想」を作成して頂きたいと考えています。

  • 続いて、東京都建設局から、神田川流域河川整備計画の作成状況について説明がありました。河川整備計画の素案等を次回の懇談会に配布しまして、都民委員からのご意見を頂きたいと思っております。

 以上を受けて、座長から懇談会の開催について提案がありました。

 神田川水系の河川整備計画の素案に対して、懇談会の委員からもご意見を頂きたいので、4月ぐらいまでであった懇談会を6月か7月ぐらいまで伸ばしたいのですが、いかがですか。

 賛成。

懇談会委員の写真
懇談会の様子

都民委員からのご質問やご意見及び行政委員の説明などを紹介します。

神田川再生構想と河川整備計画の関係について教えて下さい。

 神田川再生構想は平成16年に構想という形でまとめたものでした。河川整備計画においては、基本的には神田川再生構想をいかに実現していくかという観点で考えています。
 また、神田川再生構想は概ね50年を見渡した構想になっていまして、河川整備計画は概ね20年で、どういったことができるかを見定めて計画するものです。

 観光立国化のための神田川、日本橋川、隅田川、東京湾岸の再生という建設局、他の部署6局を合同して立てられた施策がありますが、それと河川整備計画との適合性はありますか。

 基本的には100%適合しているかと言うと、河川整備計画というのは河川管理者がつくる制限があるため、できる範囲には限定的なものがあります。

 神田川で環境省の温暖化対策という調査を行っていたみたいですが、そのようなデータは河川管理者に来ていますか。

 特にそのような報告は、今のところきていません。

 橋に関してですが、橋は道路の方で実施するものですか。

 基本的には、道路というのは国道であれば国になり、都道であれば東京都になります。河川工事の場合、護岸の途中に橋梁がありますと、道路管理者と協議を行いながら、事業を進めていきます。河川事業では基本的に、今ある幅員でやる場合は河川管理者が100%負担をして元通りの橋にします。

 中野区の長者橋が、あまりにも仮橋のような感じがします。

 首都高が工事をしている間は、工事中という扱いになりますが、工事が終了すれば、立派な橋になると思います。

  • ゆうやけばしの風景の写真
    ゆうやけばしの風景(三鷹市井の頭三丁目)
  • つきみはしからの風景写真
    つきみはしからの風景(中野区弥生町一丁目、本町二丁目)

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