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神田川上流懇談会議事録 第7回(通算25回)

開催日時  平成24年7月5日(水)14:00~16:00
開催場所  善福寺川取水施設会議室


 平成24年7月5日(木)の午後2時より、善福寺川取水施設において第七回神田川上流懇談会を開催し、情報提供と意見交換等が行われました。  当日は、報告事項として、「懇談会ニュース第二十四号」の報告、「平成二十四年度の主な河川工事について」、「活動記録(案)」についての情報提供がありました。
 なお、今回をもって今期の懇談会は終了し、次期については新たに都民委員を募集してまいります。

はじめに、「平成24年度の主な河川工事予定箇所」について、事務局より説明がありました。平成二十四年度は、神田川で二箇所、善福寺川で五箇所、妙正寺川で一箇所の工事を予定しています。

  • 神田川整備工事(その150)の写真
  • 神田川整備工事に伴う搬入路設置工事の写真

 神田川の整備は、現在中流部において、中野新橋から寿橋までの護岸整備を行っています。現況は11メートル程度の川幅ですが、これを13メートルに広げて、両側に3メートルの管理用通路を整備します。今年度は中野新橋の架け替えが昨年度完了したので、そこから上流に向かって氷川橋を含めて100メ-トルの護岸整備を今年度と来年度の2ヶ年で実施する計画です。続いて、神田川の上流部の整備については、既に用地が確保されており、その用地の中で50ミリ規模の降雨に対応するために河床の掘り下げを行います。また、掘り下げに伴う護岸整備を同時に実施しています。

  • 善福寺川整備工事に伴う河床整備工事 他の写真
  • 善福寺川整備工事(その5)の写真
  • 善福寺川整備工事に伴う和田堀第六号調整池堰改良工事のイメージ1
  • 善福寺川整備工事に伴う和田堀第六号調整池堰改良工事のイメージ2
  • 善福寺川整備工事(その101)の写真
  • 善福寺川 善福寺川調整池工事の写真

 善福寺川の整備は、調節池含め5箇所の護岸整備工事を予定しています。環七通り上流から済美橋の区間については、昨年度から引き続き護岸工事、河床整備工事等を行っています。また済美橋の上流からも護岸工事を行います。川幅としてはあまり変わりませんが、深く掘り下げて50ミリ規模の降雨対応の護岸整備を行っていきます。続いて都立和田堀公園の中にある和田堀第六調節池の堰改良工事を行います。この調節池は平成20年、激特事業で掘り下げて容量が4万8,000トンになりましたが、堰高を改良して、もう少し調節池に入れる水の量を増やそうという計画があり、調節池の前面にある越流堰の高さを下げる工事と、堰延長を延ばす工事を予定しています。この工事は1年間の工事を予定しています。また、和田堀第六調節池の上流にある宮下橋の上流約100メートルについても、今年度から来年度の2ヶ年で護岸整備を予定しています。
 さらに、善福寺川の中流部、杉並区の成田西四丁目地内の都立善福寺川緑地にあるなかよし広場の地下に善福寺川の洪水を一時貯留する洪水調節池を整備します。この工事に先駆けて今年度は、搬入路の整備を行う予定です。最終的には平成27年度末には洪水の取水ができるように工事を進めていきたいと考えています。

  • 妙正寺川 妙正寺川鷲の宮前調整池工事の写真1
  • 妙正寺川 妙正寺川鷲の宮前調整池工事の写真2

 最後に妙正寺川の整備は、中野区の白鷺一丁目地内の鷺の宮調節池です。この工事は、平成22年度から継続して行っていますが、平成23年度に調節池本体となるPC壁体が完了して、現在は調節池内の土砂掘削を進めています。また同時に、この調節池に接している妙正寺川の護岸整備も進めています。

都民委員からのご質問やご意見及び行政委員の説明などを紹介します。

~二十四年度の主な河川工事について~

 中野新橋周辺の管理通路は工事が完了すればすぐ市民が利用できるようになりますか?

 中野新橋の下流側については両岸とも解放されています。上流側は氷川橋までほぼ完成していますが、まだ開放はしていません。

 済美公園周辺の激特工事の際に残してある吐口から大雨のときに出てきた下水がワンドに入り込み、汚れることになると思いますが、今後改善の予定はありますか?

 水理実験等をして、河床によどみができないような方法で河床に細工ができればと考えていますが、工事発注になっておりますので改善の予定はこれからになります。

 済美公園のように公園と一体化した整備を他でも考えていると聞いていたのですが、その話はどうなったのですか?

 済美公園の事例を生かして昨年度までに基本設計を進めています。関係機関を集めてどういった整備が可能なのか今後検討していく予定になっております。今年度の工事着工についてはその基本設計に影響のない範囲と考えています。

 河川の整備は、護岸は東京都、河床は各区が担当しているのですか?また、維持管理の段階で河床低下などが起きた場合、区の判断で工事を進めるのですか?

 大規模な護岸改修については第三建設事務所で行っており、完成した箇所の維持管理については地元区で行ってもらっています。完成後の工事については、各区と三建で相談した上で進めています。

~その他質疑~

 台風三号、四号の時に、神田川と善福寺川の取水施設では取水をされたのですか?また台風以外での稼働はしているのですか?稼働した時のデータ等はホームページで公開されていますか?

 今回の台風では取水していません。最近では五月三日の雨で取水しています。データの公開は、現在一年ごとの更新をしていますので、昨年までのデータは公開されていますが、最新の情報は公開されていません。

 寿橋までの整備はあと何年かかりそうですか?

 できるだけ早くやりたいとは思っていますが、まだまだ時間がかかります。今この場で具体的に申し上げることができる時期は決まっていません。

続いて、第三期神田川上流懇談会の活動記録について説明がありました。各委員の皆様からいただいた意見や感想をとりまとめ、参考資料として、上流懇談会のニュースを追加しました。

 現在の時点で修正、追加事項があれば反映させて最終形として提示する予定です。

最後に、第三期の神田川上流懇談会は、今回をもって終了となります。今後の神田川上流懇談会は、第四期の神田川上流懇談会として開催していく予定です。そこで第三期の懇談会を開催したときと同様に、都民の方から公募をいただき、事務局で都民の委員を選定させていただくというようなことで進めていく予定です。

 また、公募方法については、各市区の広報で公募のお知らせを出す予定です。公募の時期は秋以降になり、選考結果のお知らせを出し、年内までに第四期の懇談会を開催したいと考えています。

  • 懇談会の様子の写真1
  • 懇談会の様子の写真2

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