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神田川上流懇談会議事録 第2回(通算27回)

開催日時 平成25年6月26日(水)14:00~16:00
開催場所 善福寺川取水施設会議室

 平成25年6月26日(水)の午後2時より、善福寺川取水施設において第4期2回目の神田川上流懇談会が開催されました。
 当日は、委員名簿の変更、懇談会設置要綱等の確認、神田川上流懇談会ニュース(第26号)、妙正寺川北原橋直下の下水吐口からの流水についての報告事項、平成25年度主な河川工事予定箇所について、井の頭池のかいぼりについての情報提供がありました。

はじめに、「平成25年度の主な河川工事予定箇所」について、事務局より説明がありました。

  • 善福寺川(宮下橋上流)整備イメージ
  • 神田川(中流域)護岸施工御のイメージ
  • 善福寺川 善福寺川調整池工事(その1)・(その2)のイメージ
  • 善福寺川 済美公園のイメージ
  • 妙正寺川 妙正寺川鷲の宮前調整池工事(その4)のイメージ
  • 善福寺川整備工事に伴う和田堀第六号調整池堰改良工事のイメージ

 神田川では、千代田橋から120メートルの区間で、今年度から上流部の河川工事を予定しています。

 善福寺川は、済美橋から上流に向かって工事を進める予定です。宮下橋上流部では、現在掘削が行われています。上流部約100メートルの範囲を予定しています。護岸の全面は、可能な限り自然石による石積を考えています。善福寺川調節池工事は、平成24年度から搬入路の整備工事として着手しています。平成25年度からは、善福寺川緑地のなかよし広場における地盤改良工事と調節池工事(地下式)を予定しています。

 妙正寺川では、鷺宮調節池の中で人工地盤を構築する工事を行っています。鷺宮調節池では、上部を蓋がけし、多目的広場に整備する計画となっています。その他、平成25年度に妙正寺川の管理用通路の整備工事も予定しています。妙正寺川整備工事に伴う搬入路設置工事として、丸山橋から双鷺橋の区間を工事します。また、来年度以降は、橋の架け替え護岸の工事を予定しています。

次に、「井の頭池のかいぼり」について、西部公園緑地事務所より説明がありました。

 かいぼりは、池水の排水、外来生物の駆除、在来生物の保護、池底の天日干し、清掃、貯水及び水草等の植栽、在来生物の放流の順に行います。第1回かいぼりは、お茶の水池とボート池の2池で行い、その効果の検討を行ってから2年後の第2回かいぼりを平成27年度に全池を対象に行うことを考えています。その後、100周年に向けて平成29年度に第3回目を行い、100周年以降も定期的に行っていこうと考えています。

井の頭池の目標

 井の頭池の水質浄化として、循環施設の設置、雨水浸透枡の設置などを行っています。
 井の頭池の目標は、生態系の回復と池水の浄化です。そのためには、外来生物の駆除と水草の植え付けなどを行っていく必要があります。かいぼりは、池の浚渫ではなく、池の水質改善や外来生物の駆除を目的として行っています。
 井の頭池から神田川への放流量に関して、井の頭池下流の神田川に生息している生物への影響は小さいとされていますが、留意しなければならず、現在その対応策を検討しています。かいぼり時の濁水対策として、沈砂池、沈殿池、園内の樹林地等に浸透池を設けるなど、施工方法を検討しています。

都民委員からのご質問やご意見及び行政委員の説明などを紹介します。(順不同)

 なぜ今回の計画で直接将来河床高のところまで推し進めないのですか?

 神田川には流量の基準があるため、それに沿った形で上流側の河床の工事を進めています。下流の方から同じレベル(河床高)で進めてこないと川への負担が大きくなるので、暫定的に現在の河床高となっています。

 済美公園周辺は緑が多いので、花壇式等の方法をとれば本来の自然を残すことが可能なのではないかと思うのですが、そのような計画はできなかったのですか?

 都市計画河川ですでに決まっており、それに沿って工事を進める形になっています。この場所は護岸と公園のつなぎ目になるので今後の行動計画の中で話し合っていきたいと考えております。

 今後の善福寺川の整備において、整備状況を参考にするとしたら、どちらの川お考えですか?

 まだ具体的にはどこかは決まっていないですが、鶴見川や野川の整備事例を考えております。

 宮下橋の工事のことですが、あそこにあるテラスは今後どうなるのでしょうか?また、大宮八幡宮から北側は斜面になっているが、斜面の木を随分切られているようで、土砂崩れなど起きないか心配なのですが、対策はどの様になっているのでしょうか?

 水路内には落差があり、危ない箇所もあるため、今後は水路の段差をなくして歩けるようにすると同時に、階段も何カ所か残そうと考えています。ただし、普段は施錠することになると思います。斜面の部分は、川に近いところだけ少し剪定をさせていただいておりますが、今のところ、崖が危ないなどの話はまだ聞いておりません。

 宮下橋周辺の工事は多く木が切られています。済美橋付近は、杉並区管轄の公園と一緒に多自然型の断面にしたわけですが、今回の宮下橋付近の工事については、同じ東京都管理の公園内で行うのですから、もっと多自然型への配慮ができないのでしょうか?

 東部公園事務所とは話し合いをしております。宮下橋付近にある木は、工事に入るために切らなければならないので切らせていただいていますが、基本的には現状復元します。公園も、用地買収が終わっておらず開園をしていないところもあるので、一緒に何かできないか考えています。

 平成二十五年度の河川工事の河川図がありますが、平成二十五年度の1のところ(神田川整備工事)の工事が非常に遅いです。買収とか大変だと思いますが、スピードを上げていただけないかなと思います。

 ご要望として承ります。

 今の宮下橋のわきのところは野鳥などの生物の生息が確認されています。木を切られると生物がそこに住めなくなるし、善福寺川の流域の中で唯一土手がある場所でもあるため、非常に危惧しているところです。

 宮下橋の木は、川に近いところだけを少し切らせていただき、剪定をさせていただいています。

  • 懇談会の写真1
  • 懇談会の写真2

懇談会の様子

都民委員・行政委員からの報告

 「神田川の今と昔を歩く」(冊子)、「川のいきものをしらべよう!」、神田川水系水質調査(COD)、「神田川にいってみよう!」の資料提供がありました。また、武蔵野三鷹ケーブルテレビによる番組が上映されました。

降雨時に役立つ情報

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