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神田川上流懇談会議事録 第6回(通算31回)

開催日時 平成26年11月7日(金)14:00~15:30
開催場所 善福寺川取水施設会議室


 平成26年11月7日(金)の午後2時より、善福寺川取水施設において第4期6回目の神田川上流懇談会が開催されました。
 当日は、「神田川上流懇談会ニュース(第30号)」についての報告事項、「第四期活動報告」、「神田川における総合治水対策」についての説明事項等がありました。

はじめに、「第四期活動報告」について、事務局より説明がありました。

作成中の、第四期の「活動報告書(案)」について、表紙、活動の概要、活動内容等の概要説明がありました。

活動報告書表紙の写真

次いで、「神田川における総合治水対策」について、建設局河川部、下水道局、杉並区の各委員から説明がありました。

1.神田川流域における総合治水対策(建設局河川部資料)

1.神田川流域における総合治水対策(建設局河川部資料)のイメージ1
1.神田川流域における総合治水対策(建設局河川部資料)のイメージ2

2.豪雨対策下水道緊急プラン(下水道局資料)

2.豪雨対策下水道緊急プラン(下水道局資料)のイメージ

3.治水対策の取組(杉並区資料)

3.治水対策の取組(杉並区資料)のイメージ

都民委員からのご質問やご意見及び行政委員の説明などを紹介します。(順不同)

 ハザードマップは、都が流域ごとにまとめて作成してインターネット上で公開しているものと、各区が自区のエリアのみを対象に作成したものがあるが、各区の境界を越えたエリアもわかるように、合同で詳細なマップを作成して頂けないだろうか?
 また、ハザードマップで浸水が予想されている地域の大半が、過去に池だったり、道路改修工事によってできた窪地だったりであるから、そのあたりの情報をマップ上に可視化する工夫をしてもらいたい。

 東京都の「浸水予想区域図」については、「住まいだけでなく、勤務先等を一度に全部見られる全体のものはないのか」という問合せがあります。浸水予想区域図は、流域ごとに作っていて、ちょっと見づらい形になっており、課題として認識しています。
 毎年のように更新している図ではありませんが、現在の神田川流域浸水予想区域図は、平成15年度に作っている古いものです。今後更新をする際は、今のようなご意見を参考にしていきたいとおもいます。

私たちも個人では、各区のデータを集めて切り貼りしてマップを作ろうと思うので、ハザードマップのデータを公開していただけないですか?

ご意見として伺っておきます。

中野区のハザードマップが最近配布されました。川は開渠のところと暗渠のところがあり、浸水に対して住民の意識も違っていると思います。川は善福寺川とか神田川とか名前が書いてありますが、下水管に沿って浸水が起こり得るのであれば、下水管の位置を明示して頂きたいです。

それも今後のハザードマップ更新の参考とするご意見として伺っておきます。

 杉並区に質問です。今後、区道や私道で工事をして、雨水ますを交換する場合に、底版は全て浸透性のものにするのか、或いは地域を限定して行うのですか?

 地域を限定せず、道路改修の際に、年間目標として、浸透性舗装4,000m2、浸透性雨水ます160箇所として取り組みます。これは道路の改修に合わせて行い、特定の場所を集中的にするわけではありません。
 低地は交換しても浸透しにくいので避けますが、高台については極力設置していく計画です。(杉並区)

杉並区に質問です。神田川のすぐそばの道路側溝で雨水ますの交換工事を行っていたが、底版が厚かった。低地だから、神田川のすぐそばだから浸透ますは適用されなかったのですか?

 浸透ますの設置が適さない場所だった可能性があります。また、部分的な道路補修工事や私道整備助成などでは、浸透ますにできない事があります。(杉並区)

浸透ますのほうがコストは高いのですか?

 通常の道路工事では、古くなった雨水ますの蓋の部分のみ交換しますが、ます全体を改修する事でコストは増えます。
 また、浸透ますは、基礎砕石の空隙に一旦雨水を貯めてから地中に浸透させるため、基礎の部分が従来の雨水ますより大きくなり、その分設置費も高くなります。

 懇談会に参加して一番感じた事は、行政の説明は専門的な用語などで分かり難いということです。 情報提供も色々やっておられるけれど、私もこの懇談会に参加してやっと分かり、それをまた読み解く事が大変です。一方的な行政の情報だけでは、なかなか住民に届かないのではと感じています。 区民全員でなくとも、実際に大雨の時に被害を受けると思われる特定の人たちだけでも、わかりやすい説明をしてもらいたいのですが、杉並区にはそういう計画はありますか?

 具体的な計画はありません。区としては特定の人だけでなく、多くの人に知って頂きたいという事で、インターネット、広報、地区の水防訓練を通じて、もっとわかりやすい情報提供となるよう取り組んでまいります。(杉並区)

雨水ますの新しいタイプのグレーチング蓋だと、下水管にゴミが入りやすくなるのではないですか?

 ゴミは確かに入りやすくなります。特に大雨、台風の時などは、グレーチング蓋を葉っぱ等で塞ぐ場合があり、取り除く作業も必要です。ゴミは入りやすくなりますが、小さい穴よりも水は流れやすくなります。そのあたりは痛し痒しといったところです。

 「緑の善福寺川を愛でる会」で展示会をやった時の来訪者の方に、「護岸の形を考えて欲しい」という事を言われ、その中のお一人には、神田川上流懇談会の事なども話しました。すると「我々はそういう事を何も知らない。説明会ではなく、住民と行政が一体となったものを是非やってもらいたい」という要望がありました。

ご意見として伺っておきます。

今回の懇談会に下水道局の参加があり、下水のほうからの治水対策の進展をお聞きし感謝しております。今後とも河川と下水の連携を期待しています。

  • 懇談会の写真1
  • 懇談会の写真2

懇談会の様子

その他、都民委員から「井の頭生きものクラブが誕生しました」、「神田川サミット2014in小滝橋」の報告、小冊子「善福蛙」、地域ニュース「ももぞの」の紹介がありました。

降雨時に役立つ情報

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