第4回議事録

開催日時 平成20年2月26日(火)14:00~16:30
開催場所 東京都江東治水事務所(東京都第五建設事務所合同庁舎1階大会議室)

 平成20年2月26日(火)の午後2時00分から東京都江東治水事務所(東京都第五建設事務所合同庁舎1階大会議室)において第4回隅田川(白鬚橋上流)流域連絡会が開催されました。
 都民委員9名、行政委員9名が出席し、流域連絡会で意見交換を行う修景整備箇所の候補や白鬚東地区の現況などを議題に意見交換が行われました。

第4回隅田川(白鬚橋上流)流域連絡会 会議風景

議事

修景整備提案箇所について

事務局より、今後隅田川(白鬚橋上流)流域連絡会で意見交換を行う修景整備箇所の候補が提案され、了承が得られました。

提案された修景整備箇所

  1. 神谷三丁目・神谷三丁目南地区(北区)
     選定理由:利便性の向上を目指して整備する必要がある地区
  2. 新田橋~新神谷橋の左岸(足立区)
     選定理由:生態系を配慮して整備する必要がある地区
  3. 千住桜木二丁目地区(足立区)
     選定理由:スーパー堤防整備着手時期が近々予定されている地区
  4. 白鬚東地区(墨田区)
     選定理由:路上生活者に占有されない整備方法を検討する地区
  • 神谷三丁目地区
  • 新田橋~新神谷橋の左岸
  • 千住桜木二丁目地区
  • 白鬚東地区

隅田川(白鬚東地区)現況報告

 白鬚東地区のホームレスの仮小屋数は、アパート生活への移行を支援する都の「地域生活移行支援事業」などによって、平成20年2月時点でほぼ半減したとの報告が行政委員よりありました。
 また、事務局より堤防の整備状況や背後地、河道沿いを併走する首都高高架など白鬚東地区の現在の状況について説明がなされました。

(報告)最近の隅田川

 事務局より、湧水を利用した吾妻橋下流の修景工事や隅田川で一番新しい橋である新豊橋(足立区、北区施工)、簡易船着場(チョイ乗り)の設置、平成19年7月の勝鬨橋のライトアップデモ、テラスへの案内情報板の設置、白鬚西地区へのヒメガマの植樹など、最近の隅田川の整備状況が紹介されました。

  • 吾妻橋下流修景工事(都営地下鉄)湧水利用
  • 新豊橋

質疑応答

感想及び意見(質疑応答)

 都民委員の皆様より、以下のような意見、要望が出されました。

〔意見〕神谷三丁目のテラス整備で水際にすぐ遊歩道をつくるのではなく、その間に土を入れて土と水との連続性を保つのが生態系にとっては望ましいのではないでしょうか。

〔東京都〕対岸に存在する天然の干潟については、これを配慮した整備を進めていくべきだと考えています。右岸側のテラス整備については、人の流れや技術的な面を踏まえ、具体的に整備する段階で何か工夫できないか検討していきます。

〔意見〕新田橋から新神谷橋の背後地の遊歩道や桜などの植生は、今後整備が進むと撤去されてしまうのでしょうか。

〔東京都〕現在の計画はテラスなど河川沿いを対象としていますので、これらの撤去は想定していませんが、今後スーパー堤防の整備を進める場合はそういった計画も視野に入れる必要があります。

〔意見〕白鬚東地区のホームレスへの「地域生活移行支援事業」は次年度も継続しないのでしょうか。

〔東京都〕今回の「地域生活移行支援事業」は平成19年度で終了しますが、仮小屋数の減少など大きな効果が確認できましたので、次年度以降の福祉政策に何らかの形で成果を反映できないか検討しています。

〔意見〕隅田川の河川沿いでは、マンションや高層ビルなどの建設が進められていますが、景観を守るために条例で高さ規制することはできないのでしょうか。

〔東京都〕隅田川の景観という面で考えれば高さ規制の条例は望ましいかもしれませんが、河川沿いの土地の有効利用という都市計画の面も考慮する必要があり、現状では構造物の高さに制限を設けるのは難しいです。

〔要望〕隅田川の歴史を紹介する案内板やモニュメントを設置してほしい。

  • 事務局では、今後も委員の皆様のご要望を伺いながら、説明と意見交換を進めていきたいと考えております。次回は、5月下旬に実施する予定です。

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