管理トンネルの現状

 東京都建設局が道路法に基づき管理しているトンネル(以下「管理トンネル」)の現状は以下のとおりです。

管理トンネルの箇所数

 東京都建設局では令和3年3月末現在、市街地、山間部、島しょ部を合わせて全部で126箇所のトンネルを管理しています。

地域別・工法別トンネル箇所数(単位:箇所)
地域 山岳トンネル 開削トンネル
在来工法 NATM
区分 0 0 32 32
多摩部 30 19 25 74
島しょ部 12 8 0 20
合計 42 27 57 126
69

トンネルの工法・特徴

山岳トンネル(在来工法)

  • 山岳トンネル(在来工法)の写真
  • 山岳トンネル(在来工法)のイメージ

在来工法とは掘削した壁面に矢板をあてがい、その矢板を支保工で支え、その内側をコンクリートで巻きたてる工法です。NATMが主流になる以前の工法です。(令和3年3月末現在 42箇所)

山岳トンネル(NATM)

  • 山岳トンネル(NATM)の写真
  • 山岳トンネル(NATM)のイメージ

NATMとはNew Austrian Tunneling Methodの略で、掘削した壁面に素早くコンクリートを吹き付け、ロックボルトと呼ばれるボルトを地山に打ち込むことで、トンネル形状を保持する工法です。近年では山岳トンネルの一般的な工法になっています。(令和3年3月末現在 27箇所)

開削トンネル

  • 開削トンネルの写真
  • 開削トンネルのイメージ

主に市街地でトンネル上部の利用、鉄道などとの立体交差を目的として建設されたトンネルで、開削トンネルの数が多いことが管理トンネルの特徴です。これらの開削トンネルは鉄道などと単純に交差するトンネル以外に、高速道路や地下鉄などとの複合構造となっているトンネルも含まれています。(令和3年3月末現在 57箇所)

管理トンネルの高齢化

 東京都建設局が管理するトンネルは、最も古いトンネルで供用開始80年を超えるなど、約25%のトンネルが供用開始から50年を経過しており、30年後には約75%のトンネルが供用開始から50年を経過します。

管理トンネル全体の高齢化の推移(全体)

事業別に見る