第4期第2回詳細議事録

開催日時:平成18年7月13日(木) 午後2時~4時
開催場所:東京都第一建設事務所 入札室(1階)
[議事及び詳細議事録]
1. 開会
2. 委員の紹介
 人事異動による新任行政委員の紹介
3.中央区水辺利用の活性化に関する方策(中央区)
 中央区から「中央区水辺利用の活性化に関する方策」について説明があった。
【行政委員】
 

この方策は中央区の貴重な資源である河川、運河について水辺の持つ魅力を引き出したにぎわいの場を創出することを目的として平成17年度に策定したものです。土木部、企画部、都市整備部、環境部、区民部と五部共同でとりまとめました。
この日本橋川・亀島川流域連絡会におきましても、多数の方から貴重なご意見を頂きました。

中央区の水辺の変遷、水辺を取りまく現況を踏まえて「水の都中央区の復活、水辺とともに歩む中央区をめざして」をこの方策の基本理念としました。
その上でテーマ別に5つのテーマ、地区別に8つの地区で課題あるいは残すべき姿を考えています。
テーマは、つくるという観点から「水辺の整備」、「水辺の環境改善」、活かすという観点から「水辺のにぎわいの活用」、「災害時の活用」、「水上交通の活性化」に分けています。
地区別活性化方策については、河川では隅田川沿い、日本橋川沿い、亀島川沿い、神田川沿い、月島川沿い。運河などに関しては朝潮運河・新月島運河、晴海地区全体、築地市場・浜離宮地区という8つの地区で考えています。

この方策の目標期間は、概ね20年を目途としています。
短期は5年くらい、中期は5年から10年、長期は10年から20年という形に分けて取り組みを進めます。短期の内、象徴的なものについてはリーディングプロジェクトという形で掲げていきます。

【テーマ別活性化方策】
[5つのテーマの現況の特性と課題]

1点目の「水辺の整備」は、良好な水辺の活用を促進するためのさらなるアクセス路の充実や安全性の確保が望まれること、また水辺沿いの空間の確保や緑地の整備によるうるおいのあるにぎわいの場づくりが必要であり、まちと一体となった秩序ある水辺景観整備が必要です。

2点目の「水辺の環境改善」は、快適な水辺を創出するための水質改善への取り組みと放置船舶の解消の促進が必要です。

3点目の「にぎわいの活用」は、豊富な観光資源や商業施設を活かし、水辺のにぎわいを創出する仕掛け作りが必要です。また地域住民などと連携し水辺を十分に活用したイベントなど一層のにぎわいが求められており、水辺をより利用しやすくするため新たな水辺の活用方法の提案やPR方法の導入が望まれます。
4点目の「災害時の活用」は、国や都、関係団体などと連携した災害時の水上輸送のしくみづくりが必要であり、また防災船着場の位置や機能などを地域住民等にアピールすることが必要です。

5点目の「水上交通の活性化」については、河川や運河の実情やニーズに合わせた舟運の検討が必要です。

[方策の内容]
1.水辺の整備

水辺の景観整備について
[1]水辺の公園、緑地等の整備は、スーパー堤防や再開発計画に合わせて整備していきます。そうした公園、緑地には照明灯やスロープ等の整備も行います。

[2]水辺の遊歩道の整備は、連続した遊歩道の整備をする、橋詰や水辺のオープンスペースを活かしてアクセス路を確保していくということです。

[3]水辺の緑化促進は、通路の緑化や護岸にツタ類などを生やしていき、また、サクラやアジサイなど花の見所となるように整備します。また、水生植物などを使った水際の整備も考えています。

水辺のにぎわい拠点の整備について
[1]水辺のにぎわい拠点の創出は、開発事業等と連携してまちと一体となった水辺のにぎわい拠点を目指し、日本橋、朝潮運河、築地などで交流を深めていきたいと考えています。

[2]船着場の整備促進は、既存の船着場も整備されていますが、より一層のにぎわい創出のために整備を促進していきたいと考えています。

水辺に向いたまちづくりの誘導について

[1]水辺に向いたまちづくりは、地域全体の合意形成が必要であり、地域の手によるまちづくりを推進していきます。具体的には地区計画や建築協定による規制・誘導などの方法を考えています。

2.水辺の環境改善

水質改善の促進について
[1]下水の高度処理及び浚渫などの促進は、引き続き高度処理或いは浚渫などを依頼していきます。

[2]水質状態への取り組みは、河川は上流域から繋がっていることから、上流との連携を図って水質浄化に取り組んでいきます。また、ヨシなどの水生植物における浄化を推進し、地域の方々のご協力、住民参加などによって水質浄化に取り組んでいくことを考えています。

船舶係留の適正化について
[1]船舶係留保管適正化の促進については、東京都の方で14年度に条例が出されており、東京都と連携して放置船舶の監視・撤去を推進します。

3.にぎわいの活用

水辺におけるにぎわい活動の促進について
[1]水辺へのオープンカフェなどの実施の促進は、オープンカフェについては出店を誘導するなどして水辺のにぎわいを図り、或いは水上レストランの誘導を検討します。このため、水辺の規制緩和、利用手続きの簡略化などを国や都などへ働きかけていくということです。

[2]水辺・水域・船着場などを利用したイベントなどの促進については、東京都が現在行っているテラス護岸等一日利用制度などを活用しながら規制緩和、手続きの簡略化を国や都に働きかけていきます。また、既存のイベントを支援していきます。

[3]観光・商業施設との連携は、イベントなどに合わせて史跡、文化財、観光・商業施設などとの連携や結びつきを強化していきます。

[4]水上スポーツ・レジャーなどの促進は、現在Eボート・ドラゴンボートなどの水上スポーツの活動が行われていますが、そういったものの利用促進、或いは船着場や釣り場の整備を行いながら防災船着場の利用条件の緩和を図っていきます。また、安全、快適に使えるように航行のルールなども策定していきます。

水辺の情報発信について
[1]水辺情報のPRは、ホームページや広報誌等で水辺に関する情報を紹介していきます。また、東京都が実施している案内板の充実などを図ります。
防災船着場などの水辺拠点は情報発信の場としての機能の確保を検討します。また、携帯電話による観光ナビの活用、或いは水辺でのドラマ撮影などの使用条件の緩和を考えています。

地域との連携について
[1]地域や団体等と協働した水辺づくりは、区内で活動する区民、団体、事業者等と進めていきます。アダプトシステムを活用し、水辺の花壇ボランティアなど、或いは地域の児童などによる環境学習の場としての利用を促進していきます。

4.災害時の活用

災害時の水上輸送の活用について
[1]災害時の水上輸送のしくみづくりは、阪神淡路大震災の時に水上輸送が非常に活用されたということで、物資や帰宅困難者の災害時の輸送を行うことが効果的と考えています。
そのため、東京都などと連携を図りながら、円滑で効果的な水上輸送、或いは船舶関係者との連携を深め、水上輸送の情報提供、防災船着場の平常時利用などを行いながら今後検討したいと考えています。

災害時の水辺の活用について
[1]災害に対応したオープンスペースづくりは、災害時にも活用できる広場を公園の中に作ったり、或いは水際沿いに船が接岸できるような階段護岸を整備します。
[2]消防水利としての利用の促進は、河川の水を消防水利として利用できるように考えていきます。

5.水上交通の活性化

水上交通の導入について
水上交通については様々な意見やいくつかの課題があります。
[1]観光を目的とした水上交通の検討は、にぎわい拠点を結ぶ水上ルートを提案し、水上バス・水上タクシー、イベント船などを検討していきます。その中で社会実験などを通じてニーズの把握を行い、ニーズに合わせた運航ルートの設定や日常的な運航の可能性も検討したいと考えています。
船着場は、日本橋、築地、朝潮運河、この三箇所を整備していきたいと考えています。

[2]広域路線の検討ですが、横浜や羽田、浦安などと結ぶ広域的な水上ネットワークを考えており、その一つとして東京湾トライアングル航路を掲げています。「東京湾トライアングル航路を実現する会」などと連携を図りながら広域的な水上交通の検討をしていきます。

【地区別活性化方策】
1.隅田川
整備テーマとして「にぎわいの創造空間・隅田川」を掲げています。
隅田川のリーディングプロジェクトとして、[1]明石町河岸公園や石川島公園などの公園の拡充等整備及び水辺イベントの定期開催、[2]浜町公園での大江戸まつりにあわせた水上輸送の運航を掲げています。
[1]についてはまずは公園整備をしていくことと、観光資源と連携して水辺イベントの開催をしていき、あわせて水辺のにぎわいを創出していく、或いは観光地巡りの開催、イベントの中での渡し船の復活などを考えています。
[2]は船着場を利用した水上輸送。大江戸ダンスなどのイベントの時に人々の搬送をしようというものです。
2.日本橋川
日本橋川は「日本晴れのまち空間・日本橋川」というテーマを掲げました。
リーディングプロジェクトとしては名橋「日本橋」における首都高速道路の撤去・移設への取り組みの促進及び水辺のにぎわい拠点整備を掲げています。
日本橋の首都高速道路については五年で結論が出る訳ではありませんが、今実際に検討されており、日本橋川にとって非常に大事な取り組みであるということでリーディングプロジェクトとして掲げています。
首都高速道路撤去・移設の取り組み、或いは近隣施設、市民団体との連携、中央区の水辺を中心とした水辺周遊ツアー、船着場の整備などを考えています。
3.亀島川
亀島川は、「下町エンターテイメント・亀島川」というテーマにしています。亀島川は非常にヒューマンスケールで静水域ということで、それを活かしたリーディングプロジェクトとして旧稲荷橋周辺で緑の散歩道、オープンスペースなどの整備によるにぎわい拠点づくりをしたいと考えています。

この連絡会でもご意見を頂きましたが、今のテラスをある程度利用しながら緑の遊歩道の整備、それから水辺のアクセス路を整備する、オープンカフェなど飲食店の出店の促進、また水上レジャーなどに使えるような簡易船着場の整備、或いは、水上レジャーの促進などに取り組んでいきたいと考えています。

4.神田川
神田川は、「小粋な情緒・神田川」をテーマにしています。神田川は中央区の部分は非常に短いのですが、屋形船に代表される情緒のある風景を活用し、川に向いたまちづくりを促進することを考えています。
5.月島川
月島川は「水と緑ののんびり空間・月島川」をテーマにしています。水辺の遊歩道があるのですが、これを更に連続したプロムナードにして釣りなどが楽しめるような水辺空間を整備したいと考えています。
月島川流域のリーディングプロジェクトは緑と水辺のテラスによる緑の遊歩道整備と釣りなどによる水辺の活用です。
緑の散歩道の整備、休憩施設整備、釣り場整備、周辺商店街や既存イベントとの連携を図っていきたいと考えています。
6.朝潮運河・新月島運河
朝潮運河・新月島運河は「運河の魅力が満喫できるレジャー空間・朝潮運河」というテーマです。
朝潮運河については朝潮運河ルネッサンス協議会という地域の方々の協議会があります。この方々の活動を支援しながら進めていきたいと考えています。

リーディングプロジェクトとして、朝潮運河ルネッサンス協議会との協働による水辺のにぎわい拠点づくりということで船着場の整備、既存イベントに置ける水辺の活用や商業施設などと連携したイベント、オープンカフェ等の飲食店の出店、水上レジャーの利用促進などを考えています。
晴海三丁目は再開発事業と一体となった護岸環境整備を考えており、親水性・防災性に配慮したプロムナード整備、人々が集い、憩えるオープンスペース整備、生態系などの環境に配慮した護岸整備を掲げました。

7.晴海地区
晴海地区は「新たな水辺の楽しみ発見空間・晴海」をテーマにしています。リーディングプロジェクトは、晴海二丁目の防潮護岸の緑地整備の促進ということで、50mの飛び出し防潮護岸上部の緑地整備の促進を考えています。
8.築地市場・浜離宮地区
築地市場・浜離宮地区は「活気とにぎわいのある空間・築地市場・浜離宮地区」をテーマにしています。
築地市場については東京都が移転を進めており、中央区としては「築地にぎわいビジョン」を出して、築地市場が移転した後に場外市場を活用したお魚マーケットなどの整備を考えています。

事業を確実に推進していくために、まず町内で毎年の予算要求に合わせて検討を行い、事務局が予算を決定するという流れを考えており、今年度町内全体の検討会を立ち上げています。今後はこうした検討会を通じて水の都中央区の復活となるよう取り組みを進めていきたいと考えています。
この事業を推進していくためには関係区或いは東京都との連携がなにより不可欠です。東京都さんには中央区の今年度予算で先行して水の都プロジェクトということで河川の管理用通路などを緑道化するなどのご協力を頂いております。

4. 報告事項
○ 日本橋川の浚渫工事について(浚渫係)
 第一建設事務所から日本橋川の浚渫工事について報告
【行政委員】
 お配りしている資料といたしましてはA4横一枚、「日本橋川 浚渫予定箇所図」というこういった図面というか地図がお配りしてあると思いますので、これを使って説明させて頂きます。

日本橋川の浚渫工事につきましては、日本橋川の臭気というご意見が結構数多くありましたものですから、平成17年度、昨年度から特に日本橋川の中でも土砂が堆積しているちょうど日本橋から下流を浚渫していこうということで、昨年度から浚渫を始めさせていただいております。
そこで図面にありますように、青く塗ってあるところ、日本橋と江戸橋の間の日本橋寄り、こちらの約100m区間について昨年度浚渫工事をやらせて頂いております。これにつきましては、浚渫しました土の量としては2,500m3ということで、大体小学校のプールでいうと6杯分くらいの土を浚渫させて頂いております。

引き続き、今年度18年度につきましてはこの地図にあります、赤い部分。日本橋と江戸橋の残った部分。江戸橋寄りのところ、ここについては今のところの予定ですが約40m残っておりまして、この土の量としては1,400m3くらいを浚渫させて頂きたいと思っております。浚渫工事は、時期といたしましては概ね12月から3月くらい。昨年度とおよそ同じくらいということを予定させて頂いております。

今後の予定といたしましては、順次昨年度、今年度の場所から下流の隅田川の方へ向かって浚渫をしていく予定であったのですが、日本橋の下が多少土が溜まっていて船の舟航に支障が出つつあるという情報を得ましたので、急遽来年度日本橋の橋の下を浚渫したいということで今は予算要求をしている状況でございます。これはまだ確定ではございませんけれども、来年度は一応日本橋の下を浚渫したいと考えております。
今年度につきましてはそこの地図の赤く示してあります日本橋と江戸橋の日本橋寄りのところを浚渫させて頂きますので、工事につきましては今まで同様皆様のご理解とご協力を頂ければ幸いだと考えております。以上でございます。

○ 亀島川水門の改修について
 江東治水事務所から亀島川水門の改修について報告
【行政委員】
 私ども江東治水事務所は高潮対策事業、内部河川整備事業、さらに水門管理事業を行っております。水門管理事業は水門13施設、樋門2施設、閘門1施設、それから排水機場6施設の計22施設の維持管理を行っております。
これらの施設を操作しまして津波や高潮などの水害から都民の皆様の生命と財産を守る事業を行っております。

平成7年の1月に起きました阪神・淡路大震災を契機に耐震対策事業というものを行っております。この事業で護岸補強、地盤の改良と共に水門等設備の継続的な耐震補強強化を行っております。
耐震対策事業では水門は14施設が対象になりました。そのうち11施設が既に完了しております。対策事業は平成8年から16年度の間で行われました。
ただし今回工事を行います亀島川水門、それから亀島川の上流にあります日本橋水門、それから王子水門、この3施設はまだ完成しておりませんで、平成16年から20年度の計画で完成させる予定になっております。

では具体的に亀島川水門門扉改修その他工事の説明をさせて頂きます。
亀島川水門は昭和43年3月に完成致しました。現在37年ほど経過しておりまして老朽化、腐食等のために強度が不足しております。そのため、今回の工事では門扉、具体的には扉体と連絡橋、それから巻上機、開閉装置とも言いますけれども、これらからできております。それで開閉装置が入っております扉を改修致します。
亀島川水門の改修が済みましたら、これは予定ですけれども、平成20年までに完成を予定しておりまして、引き続き日本橋水門の改修を実施する予定です。
昨年度までに亀島川水門の門扉の扉体の製作を実施しました。2号門扉の方ですね。2号門扉の方の扉体が作られました。今年度はそれを設置する予定です。それが済みましたら、今度は来年度から1号門扉の方の扉体の改修を行いまして20年度に完成する予定です。
工事の期間中ですが、出来るだけのことは行いますけれども、何かとご迷惑をおかけすると思いますけれどご協力お願いします。

お配りしておりますA3の資料を見て頂けませんでしょうか。亀島川水門門扉改修その他工事というA3カラーの資料でございますけれども、その左の位置図を見て頂きますと、亀島川水門はその位置図の下の方ですね。亀島川の下流側にございます。上流に日本橋水門がございます。この二つの水門で亀島川からの浸水等を防ぐ機能が発揮されます。具体的な所在地ですけれども、中央区新川二丁目31番22号となっております。その下の真ん中の図です。亀島川という図ですけれども、下流側に見えている、かすかにですけれども矢印で壁のようになっているところです。左岸側は新川地区になりまして、右側は湊地区になります。南高橋のすぐ下流にあります。

それから、右側の上の方ですけれども、亀島水門というゾーンがあります。現在の下に完成イメージという図がございます。現在扉体は完成しているのですけれども、状態はイメージ図とほとんど同じです。扉体の色はグレーでして、マンセル値ですと、N-8に相当します。それからその引き上げの上にございます都庁CIマークですけれども、これは黄緑色で東京都グリーン、マンセル値ですと2.2, 1, 5.4/13.3です。それからその右側にアラビア数字の2という数字が書かれていますけれども、この色はグレーで扉体よりは少し濃い色です。文字影としまして黒がついております。一般的に切れるような形になっております。マンセル値ですとN-6.5です。

右側の下にありますけれども、スケジュールです。2号門扉を前年度、平成17年度から製作しまして、今年度既存の門扉の撤去と新しい門扉の据え付けを行います。それから19年、20年に掛けまして1号門扉の撤去据付を行います。
それでは設置工事の詳細を補修係から説明したいと思います。

【行政委員】
 実際の工事は隅田川の河川側からクレーン台船、クレーン船を使いまして吊り上げ、撤去作業、据付作業を実施致します。
水門の門扉自体が撤去の間は何もないわけですから、防災上大変危険な状態になりますので、角落し門扉と申しまして仮設の門扉を無くなったところに据え付けまして工事をします。工事期間は平成19年の3月までに2号門扉が完了する予定です。
先ほど滝沢の方から説明がありましたスケジュールの通り、1号門扉については19年作製の20年の設置、この後双子の水門であります亀島川上流にあります日本橋水門、こちらの門扉の工事を考えております。
工事に先だちまして、どうしてもこういった海上の施工のため、重機の音だとか出ますので、そういった騒音対策とか、振動、粉塵の対策は現場の方にそういった公害が発生しないような方法で対応するように指導してございます。門扉の工事については以上です。
○ 意見交換
【座長】
 ありがとうございました。それではこの中央区さんから報告がございました、水辺利用活性化に関する方策、及び東京都の方からございました日本橋川の浚渫工事について、それから亀島川水門改修の件、合わせまして何かご質問等がございましたらお願いしたいと思います。
【都民委員】
 宮本さんにお伺いしたいことが3点ありまして、一つは日本橋の上の高速道路を取りたいというお話で、これは4、5年前にここで若尾さんが東京都の副参事の時にご説明を一回伺いましたよね。4つぐらいのルートがあって、7~8,000億ぐらいだと。地下を通る、ビルの間を通る、ルートを変えるというようなものがありましたね。
その後で、小泉首相が積極的な発言をされましたね。国交省は一生懸命その調査をやっているはずですよね。その現状はどこまで進んでいるのか、大体の方向性は決まったのかどうか、これは東京都さんにも含めてお尋ねしたい。

もう一つはこの資料はものすごく読みやすくて見やすくて、且つ資料的にも非常に良いし、特に写真が非常に素晴らしいですね。ありがたいと思いました。
僕も意見書を出させて頂いて、是非積極的に推進してもらいたい。市民がやれることはお手伝いさせて頂くということを申し上げておきましたので、何かありましたらお手伝いできる範囲でお手伝いさせて頂きますということと、それはそれとして、今東京都はオリンピック開催の計画をしているので、2016年ですか、予定は。そうするとこの計画にはそれが入っていませんよね。
あれがもしやるという形になると、築地市場の跡地に施設を作られまして隅田川の勝どき橋の下にもう一個橋を造るという予定がありますよね。あの辺はどうなのかということを東京都さんにも含めてお尋ねしたい。
それから水の都プロジェクトを既に東京都の優先事業としてやっていらっしゃるということですが、その報告というか、完成はいつ頃の予定なのかを教えてください。それが宮本さんへ。
それから立石さんにご質問したいのは、これは140m、3,900m3で費用がいくらくらいかかるのかということと、土砂の持って行き場、或いは処理方法がどういう形で進められるのかということを教えてください。

3番目の亀島川水門の改修に対して総費用はいくらくらいか教えてください。以上。
【行政委員】
 日本橋川の高速道路の撤去については中央区並びに地域の方も積極的に推進しようとしておりまして、先ほど言いましたように私どものリーディングプロジェクトに掲げたところでございますけれども、具体的な進行の度合いについては誠に申し訳ないのですけれども、非常に大きなプロジェクトでもありまして、しかも糸井さんが言われましたように国を巻き込んだ形で動いているということでございますので、申し訳ないのですけれども私は新聞報道等で知る以外に情報を持ち合わせておりません。誠に申し訳ないです。
ただ、中央区としては区をあげて撤去したい。そういう中では東京駅の再開発などにおける容積率の異変なども入れながら日本橋を高速道路の撤去というふうな形だけではなく、撤去しても川沿いの建物が残ってしまうと川が開けた形にならないということで、川沿いの建物についてもその容積率と経費も含めた形の手法で川を明るい形に開けた形に出来ないかというふうな形で取り組んでいきます。
それから、東京オリンピックの関連でございますけれども、新聞報道などでご存知かと思うのですけれども、中央区につきましては晴海地区の中にメインスタジアムを作るということと、築地の市場の移転跡地にプレシャスセンターを作るということが東京都から打ち出されております。
中央区にこのお話があったのは4月の下旬でございます。なかなか東京都の方もJOCにもう出しましたけれども、立候補する手続きをかなり急いだということがございまして、細かいところまでは出てきてない訳で、私どもにも十分な説明がございません。
それから、まだJOCの選考が福岡と争っている形になっていますけれども、8月30日にならないとまだ分からない。その先に2009年にIOCで決まるということがありまして、まだかなり不確定なところがありますので、今の段階では先ほど言いましたように築地市場跡地については、中央区としては跡地の一部を利用したにぎわい拠点としてお魚マーケットを考えていたり、或いは水辺に船着場を設けて水辺のプロムナードを予定しておりますけども、どうなるかというのはまだ未確定なところがございます。

それから、最後の水の都プロジェクトの完成予定ということでございますけれども、水の都プロジェクトはいくつかの事業をまとめてそういう名称にしております。具体的には明石町河岸、堤防側のところですね、防災船着場のところに中央区が公園地として用地を買ったところがございます。
その公園地を明石町河岸公園の拡張にあてる予定です。これは今設計しておりまして今年度中に整備する予定でございます。もう一つは日本橋川の護岸の壁面緑化。これについても本格的実施ということで、野村證券のところを今施工しております。ですからもう秋頃には完成する予定でございます。

それから月島1丁目と3丁目のところですけれども、隅田川沿いの堤防のところ8m程の河川管理用通路がございますけれども、そこの場所を東京都さんのスーパー堤防と一体となって緑道整備を考えております。これについては今年設計をして来年度施工というふうなことで考えております。今設計を出した状況でございます。大体主だったところはそういった状況でございます。

【座長】
 高速道路の件について河川部で把握していることはありますか。
【行政委員】
 今お話がありました日本橋川にかかります首都高の移転の話ですけれども、最新は6月12日に奥田経団連会長をはじめ、伊藤滋先生、中村英夫先生、それから作家の三浦朱門さんが集まった「日本橋みち会議」というものがございます。
我々東京都の河川部としましては、日本橋川にかかる首都高の移転の話について委員ではありませんので、又聞きの話で誠に申し訳ないのですけれども一応資料を用意いたしましたので今お配りしております。時間があったらこの話の説明をしましょうということで説明を控えていたのですが、糸井委員の方からご質問が出たということでこの場で報告させて頂きたいと思います。

日本橋みち会議というのは平成18年の2月から、これは正式には「日本橋川に空を取り戻す会」という名称でございまして、委員の方々も有名な方々ですが小泉首相から命を受けて検討しているところでございます。
この下に「日本橋 みちと景観を考える懇談会」、前回の流域連絡会の中でいろいろな懇談会や研究会が設置されて進めていますということをご紹介しましたが、それが正式にはこれでございます。15年8月からは「日本橋 みちと景観を考える懇談会」ということで国交省道路局が今事務局を担当しているということです。最初は東京国道事務所がこの考える懇談会の事務局だったのです。最近移って大きくなって道路局が事務局をしております。内容としましては先ほど言いましたけれども、首都高導入空間の検討、まちづくりのあり方、国民的合意形成などについて検討しているということです。その中に「川・道・まちづくり研究会」を設けまして、それが元は国交省の担当だったのですけれども、都市・地域整備局の街路課さんが事務局を担当致しまして小林先生を座長として川と道とまちづくりの方向性、整備の進め方について議論しているところでございます。
その他に中央区さんで主催なされています「まちづくり検討委員会」とか、地元の方でやられている色々な活動等を含めて、日本橋に近いこちらの方で作り上げたものを小泉首相に今年の夏を目処に首相退任前に報告をして提言に至るということで進めています。これが今回の枠組みでございます。
引き続きめくって頂きますと、先ほど中央区さんの方からご説明がありましたが、糸井さんから以前に若尾副参事の方から説明があったというようなことでしたが、おおもとは把握していないのですが、正式に出てきたのは「日本橋 水と景観を考える懇談会」、これは平成15年8月から行われていますが、この途中から出てきた案でございます。

前回も同じような図面で説明したかと思うのですが、実線と点線がございますが、この実線が道路より上の部分で移設する案でございます。北側高架案、高架構造にして北側を通っていく案でございます。竹橋JCTから江戸橋JCTまでの区間を移設の対象としております。約2kmでございます。
その下に点線が赤と青と緑とございますが、点線は地下を潜って移設する案でございます。赤い点線が北側地下案ということで、北側をずっと地下に潜る案。青は南側から途中で日本橋川を渡りまして北側の方の地下に行く、南側から北側への地下案。緑がずっと南側の地下でいきます地下案。全部でこの4案で検討しているところでございます。
最終的には6月12日のみち会議の中でこの4人の委員さんの方々の合意がなされたのが高架案は捨てて地下案でいきましょうということで合意がなされたというふうに新聞報道がなされていました。この地下案の中でどれになるのかはまだ分からないところでございますが、新聞報道の一番有力な案としてはこの青い線の南側から北側への案ではないかといわれています。どこまでが決まってどういうことでそうなったかは分からないのです。

この下に地下案の縦断ルートの例として書いてあるのですが、これは青いやつ、南側から北側へ抜ける案の縦断図ということでございますが、この案にしたとしても丸で囲ってあるところとか、まだかなりの支障箇所がありますのでかなり詳細な検討が必要ですよという締めくくりになっております。

最後のページでございますが、これは日本晴大公園というコンペで募集した時の最優秀賞をとった案に仮に高架案とか地下案とか入れ込んだらどんな感じになりますかということで描いたものでございます。左上が高架案。ビルの中を串刺しにして通っていく高速道路にしたらこんな感じになりますよということです。右下が地下案で、日本橋のところは北側を地下に潜らせればこんな感じになります。あくまでもイメージです。こういうふうに決まったわけではございません。お間違えのないようにして頂きたいと思います。
右上が現況の日本橋川をCGで高架を取ったらこういう景観になりますよというのを紹介したものでございます。詳しい資料についてはホームページの方にかなりアップされておりまして、「日本橋みち会議と日本橋 水と景観を考える懇談会」、それから「川・みち・まちづくり研究会」、こちらの方の資料はホームページからダウンロードすることが出来ます。インターネットで検索サイトからこの名称で検索しますとヒットしますのでそちらの方で詳しいものを見て頂ければと思います。
先日の水と景観を考える懇談会ですが、最新は4月の頭だったと思うのですが、この撤去後のCGとかも動画になっていろいろな案の比較検討が見られるようになっております。以上でございます。

【行政委員】
 浚渫に関しての質問が二つほどあったかと思います。費用がどのくらいで出来ますかということと、それから掘った土をどこに持って行っているのかというご質問だったかと思いますが、まず費用につきましては平成17年度、昨年度浚渫しました、先ほどの絵でいうと青いところですが、延長で100m、土の量で2,500m3程とお話をさせて頂きましたが、これを浚渫するのにかかりました費用が約1,000万円となっております。それから今年度の赤い部分、延長で40m,浚渫する土量で今のところ1,400m3ほど考えておりますけれども、これについてはまだ設計をしているわけではないので大まかなことということで、500~600万円ほどを考えております。
次に掘った土をどこに持って行くのかというご質問でしたけれども、これは東京湾の中央防波堤の外側に新海面処分場というところがございまして、そこへ船で浚渫した土を持っていって埋立て用の土砂の一部として利用させて頂いております。以上でございます。
【行政委員】
 亀島川水門の工事費の件ですけれども、予算上のもので確定はしておりませんけれども概算で出しております。亀島川水門2門分で約8億円です。それから日本橋水門が加わりますと合計約10億円になるのではないかと考えております。
【都民委員】
 水辺の活性化について、報告書も読まして頂きまして感じたことは、いわゆる東京都の方針を踏まえてそして長期の計画案を出しているというようなことで、先ほどおっしゃりましたように大変豊かで良いものだというふうに思っております。ただ、私ども委員だけではなく、できれば町内会などでこういうものが読まれることを望みます。

それから2、3質問ですけども、ちょっと座ってやります。報告書の中にリーディングプロジェクトというものがございます。それについてやはり事業を行う場合には予算、財政の支出というのが伴うわけです。具体的にこの会は日本橋川・亀島川の流域というふうに謳っておりますので、他の方にも報告書にはリーディングプロジェクトには全部載っておりますけれども、特に選んで日本橋川と亀島川の費用を、この報告書は18年度の4月に出されておりますのでもう既に4月から3ヶ月過ぎましたので、今年のリーディングプロジェクトの計画は始まっているのか。
それからどの程度予算措置されているのか、それから当然都の方針とほぼ一致しておるわけで、都との連携によって予算面でどのくらい出し合っているのか、そこらへんのところをお願いします。
それからこの事業は20年間を想定しております。短期、中期、長期と。リーディングプロジェクトの場合には5年ないしは10年ということになっております。もちろん、途中から中期とか長期が入り込んでそして20年間で完成するというふうになっておりますけれども、そこら辺のところで先ほどの予算措置の関係ですね。
それから、もう一つやはり住民にしてみれば今年こういうことをされた場合にどういうふうに進んでいるのか、工事が始まりかけているのかというようなことに関して非常に関心を持っているわけで、そこら辺のところを質問したいと思います。
後ほど私の町内会から依頼されている件もありますので、お願いがありますのでここでは質問だけさせていただきます。以上です。

【行政委員】
 今年、18年4月にまとめたものでございますけれども、役所の場合18年度予算というのは夏ぐらいから動きまして、残念ながら盛り込むことが出来ませんでした。亀島川の緑の散歩道についてはこの方策に掲げる前から皆様方から何とかして欲しいといわれていたものですから、実は予算化に大分動いたことがあるのですけれども、それでもまだ少し課題があるということで、予算化が見送られたということがあります。
この方策等の関係でいいますと、予算化が18年度から動いておりましたので、先ほど言いました水の都プロジェクトという方だけ先行してやったということですので、今年度についてはリーディングプロジェクトそのものについては予算化されておりません。少なくとも来年度に向けて動いていかなくてはいけないということで、来年度予算に向けて先ほど言いましたように町内で検討会を開いてこれから動いていく予定でございます。

それから東京都さんとの調整につきまして、こちらについてもまだしておりません。うちの方でこれを打ち出したということですので、今後どういった団体があるのか分かりませんけれども、今東京都さんも来ていらっしゃいまして、計画、考え方については分かって頂けたと思うのですけれども、もう少し細かい方針を立てた上で東京都さんと調整を図っていく必要があるかと考えておりまして、私どもとしてはまずは来年度で亀島川については緑の散歩道をどういう形にしていくのか。
といいますのが、テラスの幅が非常に狭い状況がございます。あの状態で人が入って通過できない。もうちょっと気持ちよく歩けるためにはもっと広げなくてはいけないというふうなことを考えています。橋の下の部分をくぐったりとかですね。
それから地域の人達はここは静かだから良いのだというふうなところがありまして、人が始終通ることはあまり想定していないということがあります。地域の理解というものが必要だと思っております。そういうところを整備していくためにはどういう形にしていくのかということをまず考えていかなくてはいけない。ただ、今見たところで稲荷橋の辺りの膨らんだところに広いところがありますので、ああいうところは例えば壁面緑化みたいには出来ないのか、或いは水上レジャーなどにも少し使われておりますので、そういう為の降りていく階段とかそういうものについてはやれるものは来年度以降の中でやっていきたいと考えております。

【都民委員】
 今のリーディングプロジェクトにちょっと関わるのですけれども、短期的なものに一番興味があるのですけれども、この活性化に関する方策も予算があって、企画と予算があってこれが出来たと思うのですけれども、今のお話だとリーディングプロジェクトは今白紙の状態で、これから企画とか調査とかを始めると聞いたのですけれども、この活性化に関する方策という企画調査に大体どのくらい費用がかかって、18年度もある程度企画とか調査にある程度予算を組んでいると思うのです。だからゼロから始めるわけではないと思うのでこの辺のつながりを教えて頂きたいと思います。
【行政委員】
 この方策の調査費については約1,000万でございます。先ほど言いましたが、今、間に合わないということで18年度に先行して水の都プロジェクトをやっているところです。それが先ほど言ったいくつかの事業ですけれども、進めております。先ほど言い忘れた部分で、石川島公園の相生橋の下流、或いは街角広場の整備ということで、鎧橋のところの、大和証券さんのところですけれども、緑地帯の整備など、そういうものも入れて確か1億くらいの予算が付いております。今後についてはこの中でまだ動かしていきたいというもの、例えば先ほど言いました亀島川の緑の散歩道、それから簡易の船着場も調査企画できないか考えておりまして、そういったものをこれから予算要求していきたいと思っております。
【都民委員】
 予算要求なさるのですけども、これでも1,000万、年間で1億くらいかかっているのが、こういうリーディングプロジェクトを5年間やっていくと大体中央区としていくらくらいの規模の予算を中期的に考えているのかという質問です。
【行政委員】
 お金については計算しておりません。
これは方策とした非常に曖昧な位置づけになっているのですけれども、いわゆる財政的な気質を含めた形での計画とはなっておりません。ですから一つ一つ進めていく時に予算の概算を出しながら私どもの担当機関が財政の方を調整していくという形でやっていきます。
【都民委員】
 5年10年というような中、長期的な予算の申請というか、5年規模のものなどは出しておられるのですよね。
【行政委員】
 中央区は基本計画というものを掲げておりまして、そういう中の計画規模でありますと予算をどこに大体いくら掛けるかというのが、そこに載っている組立てをしていかなくてはいけないという姿勢でおりますけれども、いずれにしても一つ一つ項目は掲げておりますけれども結構やはりやっていくことはお金もかかりますし、東京都さんとの調整もあるので、ものによってはすごく時間がかかったり、あるいはお金がかかるものがありますので、一つ一つ進める中でお金も精査しながらやっていく形になると思います。
【副座長】
 中央区の計画の素晴らしい説明を受け、夢があって良いなと思ったのですが、日本橋川・亀島川流域連絡会という会が出てきているのですけれども、中央区側はこれだけ出てきたのですけれども千代田区はどういうことをやっているのか、それから東京都は全体的にどういう指導をして頂いているのか。そこら辺に若干温度差があるような気がしているのですけれども、こういう調整はされているのだろうかという質問をお願いします。
【行政委員】
 千代田区では体系的な話を今進めております。ちょっと細かい話は忘れてしまいましたけれども、そこで一応神田川、日本橋川沿いで10m程、距離としては短いのですが。全体的な話になるとちょっとまだ分かりません。調査委託を今後していくという話は聞いたことがありますけれども、それもまだあまりよく分かりません。申し訳ございません。
【都民委員】
 千代田区の計画で常盤橋公園の千代田区側で改修計画だか川に面したところの整備の計画があるのではないですか。
【行政委員】
 常盤橋公園ですか。まだ計画まで至っていません。
【行政委員】
 この中央区さんの水辺利用の活性化に関する方策の中間報告を使って河川部の方に中央区さんの方からご説明がございました。その時に私どもが中身を確認させていただいたときには、この中では57ページにある神田川のところで、その中に神田川再生構想のことが書かれております。その神田川というのは当然のことながら神田川流域の水系であります日本橋川、亀島川のことも再生構想の中に載っております。それとの整合は一応図られていると思っておりますので、調整というか指導というところまではいかないと思いますけれども、整合はとれているというふうに認識しています。
【都民委員】
 この中央区さんのは非常に良い資料になっていますね。それでこれを作られる時に、地元の方の意見を最後のアンケートとは別に、前の方の部分で本文のところを作製するところでどの程度まちの人の意見が入っているのか、それともう一つ、日本橋川というと千代田区側が一部ありまして、それから中央区さんの方ということになりますので、日本橋川全体を考えるとやはり両区の、千代田区さんと中央区さんのというのもありますから、お互い話を、この計画の基でこうやっていきたいという話を、話し合う場が必要だと思います。その辺も今後取り組んでいけることだと思います。
【行政委員】
 この方策を検討する過程で地域住民の方は入っておりません。5部共同で作製したものです。ただ、私ども地域の活動については、例えば日本橋川などについては、来週も江戸東京の川再発見の舟遊といったイベントがありますけれども、そういうイベントだとか活動については主用途区でございますのである程度は把握しているということと、あとこの連絡会の皆様方から例えば亀島川のあのテラスを何とかして欲しいとかいろいろなご意見を頂いております。

そういうものを多少現場で見たり、或いはこういう場を通じて近隣の意見を踏まえて作ったということでございます。本来的には地域の方々を入れて作った方がより良いものになるはずなのですけれども、こういった役所の取り組みがそういうところで申し訳ないと思っております。
それで千代田区さんとの調整は取っておりませんけれども、千代田区さんと日本橋川で活動している、江戸橋公園とかそういう団体の方々と中央区の日本橋の方々との連携も始まっておりますので、そういう方々とも、私どもとそういう方々が一緒になって出来ればと思います。日本橋川は当然千代田区、中央区と繋がっておりますので、今後取り組んでいきたいと思っております。

【都民委員】
 要望をよろしいでしょうか。町会の方からこの方策の中に水辺の交通機関についていろいろな説明をさせてもらいまして、これが水辺を利用して積極的にこの中で生活するというようなそういう方向を分かりやすく。
端的に言いまして、今、水上交通で新川では船が、防災用でしょうか夜入ってくる所があるのです。そういうところが二箇所あります。
町会の方はどうして船があるのにあそこから乗れないのかと、防災用だから船が使えないというふうな、ただあそこから出ていくだけだろうというふうに私は思っていたのですけれども、やはり船に乗れるところは隅田川エリアの明石町とそれから浜町とあとは竹井、浜離宮だけですね。
やっぱり積極的に水辺を利用するというふうなこと、これは現段階でも私はもっと出来ると思うのです。いろいろな防災用とか用途や規制があるから難しいかも知れませんけど、そこのところをあそこは中央大橋があって交通機関もJR京葉線の八丁堀駅があって割合に交通機関のアクセスが良いところです。そういう所で、陸上交通と海上交通の接点になるところだと思うのです。そういう検討を是非会長から打ち出して頂けませんかということがありました。それが要望です。これは答えは出ないと思いますけれども。

それからもう一件、先ほどご質問した、水辺利用の方策だというふうなことで予算措置もまだ来年度、これからだということでしたけれども、そうではあってももう少し積極的に例えばこの委員会のメンバーを利用しまして意見を都に出してそして都に協力するという形で準備を進めていくべきだと思うのです。
これからあと後2回か3回ほどこの委員会はやると思いますが、前から私聞いたところでは要望がもう少し回数を多くというのもこの会議を開く場合には役所はかなり大変だというのは分かります。
だけれども、こういう会の存在理由というか、例えば私は何のためにこの会に出てきているのかという自問自答をしているわけです。あんまり無力なので。無力にならないようにお互いにもっと建設的な意見を出して皆さんに協力したいと思っておりますが、今後の会の予定等に関して私はもう少しあっても良いのではないかと思っております。

【都民委員】
 今おっしゃったように新川に防災用の船が夕方になると留まるのです。あそこは普段は何も使っていないところで、通るたびにもったいないと思うのですが、この31ページに水辺・水域・船着場などを利用したイベントなどの促進というところに「テラス護岸等一日利用制度」というのがあるのですが、それはどういう形で使うことが出来るのですか。そういう時に町会か何かで使うことが出来るのでしょうか。
【行政委員】
 去年の護岸一日利用制度については31ページの下のところに一応制度の中身が出ておりますけれども、東京都さんの方でテラス、テラスというのは護岸の川に面したところで皆さん歩いているところですけれども、川に近いところです。そこを届出して頂ければ1ヶ月3日に限って利用できますという制度になります。
ここに書いてあるように、例でフリーマーケット、イベント等に伴う仮設の売店やオープンカフェテラス、水辺コンサート等季節感のあるイベント、河川の伝統や文化に由来するイベント、祭、大道芸の公演などというふうなことで東京都さんの方で規制緩和をいたしましてこういう制度が出来ておりますので、利用の方でもしあればして頂ければと思います。以上でございます。
【都民委員】
 これは良くてこれはだめという規制があるわけですね。
【行政委員】
 日は欠席しているものが担当なのでちょっと私も曖昧なのですが、この制度は確か区役所とか公的な機関等入った、例えば区が主催のイベントに地元の方々がやったりとか、そういったことに限ってです。公的な機関が何もない民間の営業とかそういうものが入ってきますのでそこまではまだなっていないです。
【行政委員】
 逆に言えばテラスというのは照明がない所が多かったり、水道なども十分でないところもありますので、こちらの方も合わないということで、純粋に民間レベルではだめだということです。それからそういうものが整っていないようなところあるので、そういった面でも利用上の支障というか、そういうのが大きいかと思います。
【副座長】
 テーブルの上に、「井の頭池の生態系を考える 外来魚釣りイベント」というおもしろいプレゼンがあるわけですけれども、先だって川の日、7月7日が川の日に定められていて、国交省の関係で7月8日に津田ホールで大きなイベントがありました。日本全国の川に関する活動を紹介しておりまして、大変素晴らしい活動をしている機関があるのです。
そういうのを見ておりましてすごく思ったのがやはり下流と源流が一体となって川を活用しなければいけない、それから市民がもっと川に親しんで川を使うということにならないと川は綺麗にならないという意見がありました。
今回も高速道路をのかそうとかいろいろな計画があるわけですので、中央区がこれだけ一生懸命やって下さっているので、もっともっと活用する方法を考える、その一つがこの井の頭のこの活動ではないかと。こういう活動に東京都辺りがもっとサポートしてあげる方向はないのだろうか。個人的な活動で終わらせたくないので、ぜひ支援対策を考えてもらえないだろうかというお願いでございます。
【行政委員】
 これ自体は河川ではなく公園の方でサポートしているようなのですけれども、ちょっとこちらでは把握していないのですけれども、河川自体でもいろいろな方の活動、地域の方がされていますし、河川部だけでなくて各事務所もそれぞれ似たような形で関与しておりますので、今回の7月7日で来て頂いたと思うのですが、7月自体を河川愛護月間ということで、これを機にいろいろ都道府県もこういった川に親しんで頂くイベントというものを連携してやっております。
河川部でも都内で行われておりますいろいろなイベントを、全部まとめて例えばホームページで紹介したり、実際にそういった写真等を撮ってその活動を他の機会に紹介したり、そういった形で少なくとも地域の方々がこういったことを知らないということがないように出来るだけ皆さんに見て頂くという形のことは都でもしていますし、今後も続けていきたいと思っていますので、活動などがあってみんなに知って欲しいということがあれば、ご相談頂ければそういった形で支援できることはやっていきたいと思います。
【都民委員】
 先ほどの川名委員さんや平野委員さんが質問したことに関連するのですけれども、災害時の活用の船着場を常時活用するということで、今出ている案ですけれども、もう少し日常の生活というか、例えば水上バスの発着地として、もう少しそんなに頻繁ではないですけれども、乗せるような形で水上バスをもう少し活用するというような計画は全然ないのでしょうか。
あるところにはありますけれども、もう少しこれだけ災害時の船着場があるのですからもっとそういうところを利用していくような、そして平時からそういった交通が出来ているという空間にしておいた方が災害時にも利用しやすいのではないかと感じるのですけれども、そういう計画はないのでしょうか。
【行政委員】
 今言っているところでは、先ほど言ったところでしか水上バスは運行していないのですが、例えば平成16年度に東京都さんが箱崎町に防災船着場を設置致しました。読売ビルの所ですね。その時に地元の方から是非水上バスを発着して欲しいとか、或いは地域の人達から屋形船などで何かしようとした時に使わせて欲しいという要望がありました。
そういうことで、水上バスなどで平常時の利用の方法のひとつとして運航して頂けるのであれば、非常にありがたいと思っている訳なのですが、実際かなり水上バスは採算性が難しいところがありまして、今、浜町なども付いているのは付いているのですけれども、ほとんど便数もないしほとんど乗る人もいないような状況ですので、採算面を考えると難しい状況もあるようです。要望はしているのですけれども、実際の生活に合わないという側面があります。
【都民委員】
 一つにはそういったことが知られていないということがあるのではないでしょうか。例えば都バスの交通図というのがありますね。あれほどではないにしてももう少し簡単なものでも、そういったものがどこか区民センターみたいなところに置いてあるとか、そういうことによってどこからどこが、何時から何時に乗れるという情報が全然ないというのが利用されない一つの原因ではないかと思うのですけれども。
【行政委員】
 今年から中央区では浜町の防災船着場を使って防災訓練を9月に実施するという取り組みを始めました。今のところ、順次防災船着場を使った防災訓練をやっていくということを考えておりますので、そういう機会とか、或いは川名さんが言うように、防災船着場自身があまり認知されていないということもありますので、平常時使わないとなかなか緊急時も使われないというところがありますので、そのあたりは又防災課だとか区民部の方で連携をとってもっと広げられるようにしていきたいというように思います。
【都民委員】
 箱崎の場合は一度も使っていません。あれだけ膨大な費用を掛けて作ったのに。ですからあそこにあるのを知らないです。テラスを歩いた方は分かりますけれども。
【都民委員】
 浜町の船着場は前は何曜日とか決まって留まっていたのです。私もその時は利用したことがあるのですけれども、いつの間にか情報が入らなくなって、今は活用があるのかというのと、それからこれだけの方が揃っているので、資料を見るのも良いのですけれども、すごく膨大な資料と大切な資料を苦労して作ってくれて感謝しているのですけれども、年に一回くらいは現場をこの目で皆さんと一緒に見てそして、ここは苦労しているのだ、ここはこうだというのをデスクワークではなく現場で見て、そこで声を挙げる機会をぜひ作って頂きたい。
これだけの方が集まっているのに、2時間あればかなり回れるのです。私たちも民間活動で何回か千代田区と日本橋、隅田川をクルージングしています。
そして皆さんに紹介して川の大切さ、交通がこうならば河川を利用した運航を作って欲しいと訴えてきているのですけれども、それでもまだまだなので、せっかくこの流域連絡会があるのですから、実際体で体験するところからまた皆さんの意見を出して頂くと又違うのではないかと思います。
資料を見て綺麗だ、良くやってくださっていると言うことではなくて、やはり現場を見るということが必要ではないかと思うので、ぜひ2時間あればかなりできますので、仕事とか時間帯とかいろいろなことはあるかとは思いますが、実行して欲しいと思います。
【行政委員】
 先ほどの船着場の話ですけれども、一つは防災船着場は平成11年頃に全体計画ができまして、その時に役割がありまして、交通の結節点に置くものとか、あるいはそうでないものもあります。また、東京都と区とそれぞれ役割を分けておりますので、今現在ご覧になって頂いている中には東京都が管理しているもの、区が管理しているもの、いろいろございます。それぞれが運用を考えておりますので、東京都は東京都、或いは区はある程度形を決めて自ら使われるのは自由ですので、それは対応していただく良いと思います。
それから水上バス、東京都の外郭団体でやっておりますが、例えば明石町の前の船着場は乗り降りする場になっているのですが、予約制でしてなぜ予約制かというと、一人でもいれば良いのですけれども、誰もいないのに乗り降りするためにわざわざ鍵を開けたり或いは管理のための人間を配置しなければいけません。先ほど言ったように非常に経営的にも厳しい状態で、例えばイメージとしては通常電車の駅でもあれだけの人数が乗り降りして駅員が何人ぐらいということで出来ているものであって、船に乗るほんの数人のために人を置くわけにはいかないというのがありまして、こういったとまれる船着場に関しては時間は何時何分とか、常時こういった案内もありますので、ここにある電話番号にここで乗りたいのだけどと言えばその時間に船がとまる様になっております。とまっているのを見ていないと言うことは乗る方がほとんどいないということで、それだけ経営的にも厳しいということです。
特に、昔江東区でも水上バスを開始していたのですが、やはり結局経営的に出来なくなって今はもう廃業されているという状態です。
【都民委員】
 ただ今の話ですけれども、江東区の話です。私は非常に良いと思うのです。なぜああいうものが無くなるかというと、やっぱり宣伝不足だと思うのです。私も江東区のは乗りましたけれども、非常によいです。閘門とか水位の違いとか、あれはそれこそスエズ運河と同じです。それを東京で体験できるというのは非常にあれだったのです。何故あれをやめてしまったのか、私も不思議でしょうがないのですが、宣伝がとにかく足りなかった。
江東区にも私は聞きに行ったのですが、民間が後を受けついでやるということだったのですが、そのまま立ち消えになってしまったのです。
今回の隅田川はいわゆる東京都の防災の拠点がありますよね。それで何かイベントをやったら良いのではないでしょうか。
そうすれば乗る方はかなりいます。乗り合いみたいにやるから乗らないのです。こういうことをやりますというと言ってやれば地域の人は乗ると思うのです。
【行政委員】
 イベントは各区でやっているところもあります。
東京都でも水上バスの利用者に費用は頂くのですが、そういったイベントでやっています。
【都民委員】
 それはやっています。中央区でも日本橋でやっています。募集の方より希望者が多いのです。それほど、3倍、3.4倍くらいですか、多いのです。抽選でしますから外れる方が多いのです。
だからそういうことをもっと頻繁にやれば、本当にうまくいきそうな気がします。
イベントが一番良いと思います。船に乗るイベントですね。東京都さんもこの先でやっていますが、私は何度も応募しているのですが全然あたらない。毎年やっているのに当たらない。だからああいうものをもっと大々的に人数を増やしてやるべきだと思います。
乗り合いにするからいけないのです。観光の水辺ラインだって私は毎日隅田川を見ていますけれども、お客さんは乗っていませんよ。ああいう乗り合いにするから乗らないのです。
5. その他
【都民委員】
 皆さんにお配りしました井の頭公園の外来魚釣り、ブルーギルとブラックバスを駆除するために釣りという形でやろうということで、東京都の西部公園緑地事務所とか、地元の武蔵野市、三鷹市、ライオンズクラブ等々、一緒になってやります。
もう締め切っているのですけれども、この流域連絡会の枠として団体と行政委員を一人ずつ確保してありますからどうしてもやりたいという方は申し出FAXを下さい。限定一人ずつですのでよろしくお願いします。
それからもう一つ、前回の時に環境局の人に前回は女性の課長が出ておられたと思うのですが、環境局で水生物調査を毎年やっておりますね。そのご報告をお願いして分かりましたと言われたのだけど、今回それがテーマに入ってなかったのです。
僕はうっかりして念押しするのを忘れてしまったので、今日はもう無理でしょうから、次回事務局テーマに忘れないで入れておいて頂きたいです。
魚の変死状況だとか、水質状況だとか、ありますね。環境局が神田川や日本橋川や隅田川等、この辺の川を調査されたデータがあると思うので、その辺の資料を是非ご紹介をして頂きたいと思うのでよろしくお願いします。
【行政委員】
 次回報告したいと思います。
【都民委員】
 もう一つご報告ですけれども、先ほどちょっとご紹介がありました7月22日江戸東京の川再発見実行委員会で毎年やっております日本橋川、隅田川、神田川、小名木川を通る船のコースですけれども、満員御礼で締め切りましてお陰様で、もう4年ですけれども徐々に都心部の河川への認識が深まっておりまして、特に南岸閘門といいますか、今度荒川の閘門も出来てずっと通れるようになりました。
ああいうことが市民の中には全く初めてという人も結構多いのです。ああいうことによって川への愛着とか、認識だとかというのが非常に深まってきますので、僕らとしても続けてやっていきたいと思っておりますと同時に、東京都をはじめとして地域自治体の皆さんのご協力を頂いておりますのでこの場を借りて御礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。
6. 閉会
【座長】
 それでは時間が参りましたのでこの流域連絡会を終了とさせて頂きたいと思います。どうもありがとうございました。

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