第4期第2回議事要旨

開催日時:平成18年7月13日(木) 午後2時~4時
開催場所:東京都第一建設事務所 入札室(1階)
[議事及び議事録要旨]
1. 開会
2. 委員の紹介
 人事異動による新任行政委員の紹介
3.中央区水辺利用の活性化に関する方策(中央区)
 中央区から「中央区水辺利用の活性化に関する方策」について説明があった。
4. 報告事項
○ 日本橋川の浚渫工事について(浚渫係)
 第一建設事務所から日本橋川の浚渫工事について報告
  • 日本橋川の臭気についての意見が数多くあり、平成17年度から日本橋川の中でも土砂が堆積している日本橋から下流の浚渫を始めている。
  • 昨年度は日本橋と江戸橋の間の日本橋寄り、約100mの区間、土量2,500m3について浚渫工事をした。引き続き、18年度に日本橋と江戸橋間の残った江戸橋寄り約40m、土量1,400m3くらいの部分を浚渫したいと考えており、浚渫工事の時期は昨年度と同じ12月から3月くらいを予定している。
  • 順次下流の隅田川へ向かって浚渫をしていく予定であったが、日本橋の下に土が溜まって船の航行に支障が出つつあるという情報を得たので、来年度は急遽日本橋の橋の下を浚渫するということで予算要求をしている。
○ 亀島川水門の改修について
 江東治水事務所から亀島川水門の改修について報告
  • 亀島川水門は亀島川の下流側にあり、上流には日本橋水門があるが、この二つの水門で亀島川からの浸水等を防ぐ機能が発揮されている。
  • 亀島川水門は現在完成から37年ほど経過しており老朽化、腐食等のために強度が不足しているため、今回の工事で門扉を改修する。
  • 改修は平成20年までの完成を予定しており、引き続き日本橋水門の改修を実施する予定である。昨年度までに水門の2号門扉の扉体の製作を実施し、今年度はそれを設置する予定である。来年度からは1号門扉の改修を行う予定である。
  • 実際の工事は隅田川の河川側からクレーン台船を使って吊り上げ、撤去作業、据付作業を実施する。
  • 撤去の間は水門の門扉自体がないので防災上大変危険な状態になるため、角落し門扉という仮設の門扉を据え付けて工事を行う。平成19年3月までに2号門扉が完了する予定である。
  • 1号門扉については19年作製の20年設置、この後亀島川上流の日本橋水門の門扉の工事を考えている。 工事に伴い重機の音などが出るので、騒音、振動、粉塵などの公害が発生しないよう現場に指導している。
○ 意見交換
・報告に関する意見交換
【都民委員】
中央区さんにお伺いしたいことが3点あります。一つは日本橋の上の高速道路を撤去することについて4、5年前に7~8000億円で4つのルートがあるという説明を伺いました。
その後、小泉首相が積極的な発言をされ、国交省はその調査をやっているはずですが、現状はどこまで進んでいるのか、大体の方向性は決まったのか、これは東京都さんにもお尋ねします。

もう一つはこの資料はものすごく読みやすく見やすくて、且つ資料的にも非常に良く、特に写真が素晴らしいです。僕も意見書の中で是非積極的に推進してもらいたい、何かあったらお手伝いさせて頂きたいと申し上げました。 東京都は2016年のオリンピック開催の計画をしていますが、この計画にはそれが入っていません。東京都で開催することになると、築地市場の跡地に施設を作って隅田川の勝どき橋の下にもう一個橋を造るという予定はどうなるのかを東京都さんにもお尋ねしたい。それから既に水の都プロジェクトを東京都の優先事業としてやっているということですが、その報告と完成はいつ頃なのかを教えてください。

浚渫工事については、140m、3,900m3で費用がどのくらいかかるのか、それから土砂の持って行き場、或いは処理方法はどういう形で進められるのかを教えてください。亀島川水門の改修に関して、総費用はいくらくらいか教えてください。

【行政委員】
 日本橋川の高速道路の撤去については中央区並びに地域の方も積極的に推進しようとしており、リーディングプロジェクトに掲げたところですが、具体的な進行の度合いについては、国を巻き込んだ非常に大きなプロジェクトなので、新聞報道等で知る以外に情報を持ち合わせていません。 東京駅の再開発などにおける容積率の変更なども考慮しながら、日本橋を高速道路の撤去だけではなく、川沿いの建物についてもその容積率なども含めた手法で川を明るく開けた形に出来ないか取り組んでいきます。

東京オリンピックの関連ですが、中央区では晴海地区にメインスタジアムを、築地市場の移転跡地にプレシャスセンターを作ることが東京都から打ち出されていますが、細かいところまでは十分な説明がありません。
最終的な選考までにまだ時間が掛かり、かなり不確定なところがあるので、中央区としては今の段階では築地市場跡地については、にぎわい拠点としてお魚マーケット、或いは水辺に船着場を設けて水辺のプロムナードを予定していますが、どうなるかはまだ未確定です。

最後の水の都プロジェクトの完成予定ですが、水の都プロジェクトはいくつかの事業をまとめた名称です。 具体的には明石町河岸の防災船着場のところに中央区が公園地として買った用地があるので、その公園地を明石町河岸公園の拡張にあてる予定です。現在設計しており今年度中に整備する予定です。もう一つの日本橋川の護岸の壁面緑化についても本格的実施ということで、秋頃には完成する予定です。
月島1丁目と3丁目の隅田川沿いの堤防にある河川管理用通路については、東京都のスーパー堤防と一体となった緑道整備を考えており、今年設計をして来年度施工を予定しています。主だったところはそういった状況です。

【座長】
 高速道路の件について河川部で把握していることはありますか。
【行政委員】
 河川部は担当ではないので又聞きの話になりますが、日本橋川にかかる首都高の移転については、平成18年2月から始まった「日本橋みち会議」、正式名称「日本橋川に空を取り戻す会」が小泉首相から命を受けて検討しています。
この下に現在国交省道路局が事務局を担当している「日本橋 みちと景観を考える懇談会」があります。首都高導入空間の検討、まちづくりのあり方、国民的合意形成などについて検討しています。その中に都市・地域整備局街路課が事務局を担当する「川・道・まちづくり研究会」を設け、川と道とまちづくりの方向性、整備の進め方について議論しています。
その他に中央区で主催している「まちづくり検討委員会」や地元の方でやられている活動等を含めて、日本橋に近いこちらの方で作り上げたものを今年の夏を目処に小泉首相に報告して提言に至るということで進めています。

 「日本橋 水と景観を考える懇談会」で出てきた4つの案では、竹橋JCTから江戸橋JCTまでの区間約2kmを移設の対象としています。
一つ目の北側高架案は高架構造にして北側を通っていく案です。
二つ目が北側地下案で、北側をずっと地下に潜る案。三つ目が南側の地下から途中で日本橋川を渡り北側の方の地下に行く地下案。四つ目はずっと南側の地下案。この4案を検討しているところです。
6月12日の「みち会議」で、地下案でゆくことで合意したと新聞報道に出ていました。この地下案の中でどれになるのかは分からないですが、新聞報道の一番有力な案としては南側から北側への案ではないかといわれています。 その南側から北側へ抜ける地下案にしても縦断面にかなり支障箇所があるので、詳細な検討が必要だという締めくくりになっています。

【行政委員】
 浚渫に関する質問についてお答えします。 まず費用については平成17年度、延長100m、土量2,500m3程を浚渫するのに掛かった費用が約1,000万円となっています。今年度は延長40m、土量1,400m3程ですが、概算で500~600万円ほどと考えています。
次に掘った土の処理方法ですが、東京湾の中央防波堤の外側に新海面処分場があり、そこへ船で持っていき埋立て用の土砂の一部に利用しています。
【行政委員】
 亀島川水門の工事費について、予算上の概算ですが亀島川水門2門分で約8億円です。それに日本橋水門が加わりますと合計約10億円になるのではないかと考えています。
【都民委員】
 水辺の活性化については、東京都の方針を踏まえて長期の計画案を出しており、大変豊かで良いものだと思います。私ども委員だけではなく、町内会などでこういうものが読まれることを望みます。

リーディングプロジェクトについて、事業を行う場合には予算、財政の支出が伴います。具体的に日本橋川と亀島川の費用はいくらなのか、この報告書は18年度の4月に出されていますが、今年のリーディングプロジェクトの計画は始まっているのか。また、どの程度予算措置されているのか、都との連携によって予算面でどのくらい出し合っているのか、教えてください。 この事業は20年間を想定しておりますが、リーディングプロジェクトの場合は5年ないしは10年ということになっております。これらの予算措置について教えてください。

もう一つ、住民としては今年こういうことをする場合にどのように進んでいるのか、非常に関心を持っています。
【行政委員】
 これは今年の4月にまとめたものですが、18年度予算は前年の夏ぐらいから動くので、盛り込むことが出来ませんでした。亀島川の緑の散歩道についてはこの方策に掲げる前から皆様方の要望があったのですが、まだ課題があるということで、予算化が見送られたことがあります。
この方策の関係でいいますと、予算化が18年度から動いておりましたので、水の都プロジェクトだけ先行してやりました。今年度はリーディングプロジェクトについては予算化されておりません。来年度予算に向けて町内で検討会を開いてこれから動いていく予定です。

東京都との調整もまだついておりません。今後もう少し細かい方針を立てた上で東京都と調整を図っていく必要があると考えています。
亀島川についてはまず来年度で緑の散歩道をどういう形にしていくのか、というのはここはテラスの幅が非常に狭いので、人が通過できません。気持ちよく歩けるようにもっと広げなくてはいけないと考えています。
また、地域の人達は人がここを始終通ることはあまり想定していません。地域の理解が必要だと思っています。そういうところを整備していくためにはどういう形にしていくのかをまず考えていかなくてはいけない。稲荷橋の辺りの膨らんだ広い箇所などは壁面緑化など出来ないか、或いは水上レジャーなどにも使われていますので、水辺に降りていく階段などについて来年度以降やれるものはやっていきたいと考えています。

【都民委員】
 短期的なものに一番興味があるのですが、この活性化に関する方策も企画と予算があって出来たと思います。
リーディングプロジェクトは今白紙の状態でこれから企画や調査を始めるということですが、この活性化に関する方策の企画調査にどのくらい費用がかかったのか、18年度も企画や調査にある程度予算を組んでいると思いますが、ゼロから始めるわけではないのでこの辺のつながりを教えて頂きたいと思います。
【行政委員】
 この方策の調査費は約1,000万です。今年は間に合わないということで18年度は水の都プロジェクトを先行して進めています。先ほどの事業の他に、石川島公園の相生橋の下流、或いは街角広場の整備ということで鎧橋の緑地帯の整備などを入れて、確か1億くらいの予算が付いています。
今後についてはこの中でまだ 動かしていきたいというもの、例えば亀島川の緑の散歩道、簡易の船着場も調査企画できないか考えており、そういったものを予算要求していきたいと思っています。
【都民委員】
 予算要求される場合に、リーディングプロジェクトを5年間やっていくと中央区としてどのくらいの規模の予算を中期的に考えているのでしょうか。
【行政委員】
 お金については計算しておりません。 これは方策として非常に曖昧な位置づけになっており、財政的に裏付けのある計画とはなっていません。一つ一つ進めていく時に予算の概算を出しながら財政の方と調整していくことにしています。
【都民委員】
 5年10年という中期的、長期的な予算の申請というか、5年規模のものなどは出しているのですか。
【行政委員】
 中央区は基本計画というものを掲げており、その中の計画規模で予算をどこにいくら掛けるか、そこに載っている組立てをしていかなくてはいけないという姿勢でいますが、東京都との調整もあるので、ものによっては時間が掛かったり、あるいはお金が掛かったりするので、一つ一つ進める中で精査しながらやっていく形になると思います。
【副座長】
 中央区の説明を受け、夢があって良いと思いました。千代田区ではどういうことをやっているのか、それから東京都は全体的にどういう指導をしているのか。そこら辺に若干温度差がある気がするのですが、こういう調整はされているのでしょうか。
【行政委員】
 千代田区では体系的な話を今進めています。調査委託を今後していくという話は聞いたことがありますが、まだよく分かりません。
【都民委員】
 千代田区の計画で常盤橋公園の千代田区側で改修計画だか川に面したところの整備の計画があるのではないですか。
【行政委員】
 まだ計画まで至っていません。
【行政委員】
 この水辺利用の活性化に関する方策の中間報告を使って河川部に中央区から説明がありました。
東京都には神田川再生構想というものがありますが、当然神田川流域の水系である日本橋川、亀島川のことも再生構想の中に入っています。それとの整合は一応図られているので、指導まではいかないと思いますが、整合はとれていると認識しています。
【都民委員】
 これは非常に良い資料になっています。本文を作製する際、地元の意見はどの程度入っているのでしょうか。また、日本橋川全体を考えると千代田区と中央区の話し合いが必要だと思いますが、その辺も今後取り組んでいけることだと思います。
【行政委員】
 この方策を検討する過程で地域住民の方は入っていません。5部共同で作製したものです。
ただ、イベントや活動についてはある程度把握しています。また、この連絡会の皆様からも亀島川のテラスの件など、いろいろなご意見を頂いています。
そういうものを現場で見たり、こういう場を通じて得た近隣の方の意見を踏まえて作ったということです。 千代田区との調整は取っていませんが、千代田区と日本橋川で活動している団体の方々と中央区の日本橋の方々との連携も始まっています。日本橋川は当然千代田区、中央区と繋がっているので、今後調整に取り組んでいきたいと思っています。
・水辺の利用について
【都民委員】
 要望をよろしいでしょうか。町会の方にこの方策の水辺の交通機関について、水辺を利用してその中で積極的に生活するという方向を説明させてもらいました。
新川には防災用の船が入ってくる所が二箇所あります。町会の方は船があるのになぜあそこから乗れないのか疑問に思っています。 船に乗れるところは隅田川エリアの明石町、浜町、竹井、浜離宮だけです。
用途など規制があるので難しいかも知れませんが、積極的に水辺を利用することは現段階でももっと出来ると思います。あそこは中央大橋があって交通機関もJR京葉線の八丁堀駅があり、交通機関のアクセスが良く、陸上交通と海上交通の接点になるところだと思うのです。是非そのような検討をして頂きたい。

 もう一点、この方策の予算措置はこれからということですが、もう少し積極的にこの委員会のメンバーを利用して意見を都に出して、都に協力するという形で準備を進めていくべきだと思います。
この会が無力にならないよう、お互いにもっと建設的な意見を出して協力していきたいと思っています。また、会の予定を増やしても良いのではないかと思っています。

【都民委員】
 新川の船着場は普段は何も使っていないところで、通るたびにもったいないと思っています。「テラス護岸等一日利用制度」は、どういう形で使うことが出来るのですか。町会か何かで使うことが出来るのでしょうか。
【行政委員】
 護岸一日利用制度は東京都に届出ればテラスを1ヶ月に3日間に限って利用できるという制度です。
フリーマーケット、イベント等に伴う仮設の売店やオープンカフェテラス、水辺コンサート等季節感のあるイベント、河川の伝統や文化に由来するイベント、祭、大道芸の公演など、東京都が規制緩和をしてこういう制度が出来ているので、利用して頂ければと思います。
【都民委員】
 これは良くてこれはだめという規制があるわけですね。
【行政委員】
 この制度は公的な機関等入った、例えば区が主催のイベントに地元の人が参加するといったことに限って利用できます。
【行政委員】
 テラスは照明がない所が多く、水道施設なども十分でないので、そういった面でも利用上の支障が大きいと思います。
【副座長】
 ここに「井の頭池の生態系を考える 外来魚釣りイベント」というおもしろい資料があります。
7月7日が川の日ということで、国交省の関係で7月8日に津田ホールで大きなイベントがありました。日本全国の川に関する活動を紹介しておりまして、大変素晴らしい活動をしている機関があります。
そこで思ったのが、下流と源流が一体となって川を活用しなければいけないということでした。また、市民がもっと川に親しみ川を活用しなければ川は綺麗にならないという意見がありました。
今回も高速道路の移転などいろいろな計画があり、中央区が一生懸命やって下さっているので、もっと活用する方法を考える、その一つがこの井の頭の活動ではないかと思います。こういう活動に東京都などがもっとサポートする方法はないものか。ぜひ支援対策を考えてもらいたいです。
【行政委員】
 河川自体でも地域の方がいろいろな活動をされていますし、河川部だけでなく各事務所もそれぞれ似たような形で関与しています。7月自体が河川愛護月間ということで、これを機に都道府県も川に親しんで頂くイベントを連携してやっています。
河川部でも都内で行われているイベントをまとめてホームページなどで紹介したり、実際に写真等を撮ってその活動を他の機会に紹介したりして、出来るだけ多くの皆さんに見て頂くことをしていますし、今後も続けていきたいと思っています。みんなに知って欲しい活動などがあれば、ご相談頂ければ支援できることはやっていきたいと思います。
【都民委員】
 災害時の活用の船着場を常時活用するということで、例えば水上バスの発着地として活用する計画はないのでしょうか。 これだけ災害時の船着場があるのですから、平時からそういった交通が出来ている空間にしておいた方が災害時にも利用しやすいのではないかと感じます。
【行政委員】
 水上バスは先ほどの場所以外は運行していませんが、例えば平成16年度に東京都が箱崎町に防災船着場を設置した時に、地元の方から是非水上バスを発着させて欲しい、或いは地域の人達から屋形船などに使わせて欲しいという要望がありました。
平常時の利用の方法のひとつとして非常にありがたいと思っていますが、実際には水上バスは採算性が難しく、浜町などでも便数がほとんどなく、乗る人もほとんどいない状況です。要望はしているのですが、実際の生活に合わないという側面があります。
【都民委員】
 一つにはそういったことが知られていないということがあるのではないでしょうか。水上バスの時間や場所などの情報が全然ないというのが利用されない原因の一つだと思います。
【行政委員】
 中央区では今年9月に浜町の防災船着場を使って防災訓練を実施する取り組みを始めました。今のところ、順次防災船着場を使った防災訓練をやっていくことを考えています。防災船着場自体があまり認知されていないし、平常時使わないとなかなか緊急時も使われないので、そのあたりは防災課や区民部と連携をとってもっと広げられるようにしていきたいと思います。
【都民委員】
 箱崎の場合は膨大な費用を掛けて作ったのに一度も使っていません。ですからほとんどの人があそこにあることを知らないです。
【都民委員】
 浜町の船着場は以前は曜日を決めて水上バスがとまっていましたが、いつの間にか情報が入らなくなりました。今は活用されているのでしょうか。
これだけの方が揃っているので、資料を見るのも良いのですが、年に一回くらいは皆さんと一緒に現場を見て、そこで声を挙げる機会をぜひ作って頂きたい。2時間あればかなり回れます。
私たちも民間活動で何回か千代田区と日本橋、隅田川をクルージングして皆さんに紹介しながら川の大切さや、河川を利用した運航を作って欲しいと訴えているのですがまだまだです。実際に体験して意見を出して頂くと又違うのではないかと思います。仕事とか時間帯とかいろいろあるとは思いますが、実行して欲しいと思います。
【行政委員】
 防災船着場は平成11年頃に全体計画ができました。それぞれ役割があり、交通の結節点に置くものやそうでないものもあります。また、東京都と区とそれぞれ役割を分けており、現在ご覧になっている中には東京都が管理しているものと区が管理しているものがあり、それぞれが運用を考えています。
水上バスについては東京都の外郭団体でやっています。明石町の前の船着場は予約制になっています。なぜなら、誰もいない場合でも乗り降りするために鍵を開けたり、管理のための人間を配置しなければならなくなるからです。経営的にも非常に厳しい状態で、船に乗るほんの数人のために人を置くわけにはいかないのです。
こういった止まれる船着場に関しては発着時刻なども常時案内しており、電話で希望すればその時間に船が止まるようになっています。止まっているのを見ないということは乗る方がいないということです。
昔江東区でも水上バスを運航していたのですが、結局経営的に採算がとれなくなって今はもう廃業されています。
【都民委員】
 江東区の話ですが、なぜ無くなるかというとやはり宣伝不足だと思うのです。スエズ運河と同じで閘門とか水位の違いがあって、それを東京で体験できるというのは非常に良かったです。民間が後を受けついでやるということだったのですが、そのまま立ち消えになってしまいました。

 隅田川には東京都の防災の拠点があります。そこで何かイベントをやれば乗る方はかなりいると思います。中央区でも日本橋でやっていますが、募集より希望者が3倍くらい多いです。もっと頻繁に、或いは大幅に募集人数を増やしてやるべきだと思います。
乗り合いにするから乗らないのです。毎日隅田川を見ていますが、観光の水辺ラインもお客さんは乗っていません。

【行政委員】
 イベントは各区でやっているところもあります。
東京都でも水上バスの利用者に費用は頂くのですが、そういったイベントでやっています。
5. その他
【都民委員】
 皆さんにお配りした井の頭公園の外来魚釣りについて、釣りという形でブルーギルとブラックバスを駆除するということで、東京都の西部公園緑地事務所、地元の武蔵野市、三鷹市、ライオンズクラブ等々一緒になってやります。
もう一つ、前回環境局の人に、環境局が毎年やっている水生物調査の報告をお願いしたのですが、今回それが入ってなかったので次回のテーマに忘れないで入れておいて頂きたいです。
環境局が神田川や日本橋川や隅田川等を調査したデータがあると思うので、その辺の資料を是非ご紹介して頂きたいと思います。
【行政委員】
 次回報告したいと思います。
【都民委員】
 もう一つ報告ですが、7月22日江戸東京の川再発見実行委員会で毎年やっております日本橋川、隅田川、神田川、小名木川を通る船のコースが、満員御礼で締め切りました。もう4年になりますが徐々に都心部の河川への認識が深まっております。荒川の閘門も出来てずっと通れるようになりました。
市民の中には全く初めてという人も多く、参加することで川への愛着や認識などが非常に深まってきますので、これからも続けていきたいと思っております。同時に、東京都をはじめ地域自治体の皆さんのご協力を頂いておりますのでこの場を借りて御礼を申し上げたいと思います。
6. 閉会

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