第5期第1回議事要旨

開催日時:平成20年2月27日(水)午後2時00分~4時00分
集合場所:東京都第一建設事務所入札室(一階)

一、開会
二、委員の自己紹介及び活動紹介
三、座長・副座長の選出
四、流域連絡会の概要説明
五、報告事項
 ・日本橋川・亀島川今後の方向(河川部中田委員)
 ・日本橋川護岸緑化について(中央区宮本委員)
 ・日本橋川の浚渫工事について(浚渫係立石委員)
六、その他(意見交換)
七、閉会

第五期・第一回日本橋川・亀島川流域連絡会 写真

  • (開会)
  • (流域連絡会議)
  • (行政委員)
  • (都民委員)
  • (委員自己紹介)
  • (座長・副座長の選出)
  • (日本橋・亀島川今後の方向)
  • (日本橋川護岸緑化について)
  • (日本橋川浚渫工事説明-1)
  • (日本橋川浚渫工事説明-2)
  • (意見交換-1)
  • (意見交換-2)

日本橋・亀島川流域連絡会

[議事及び議事録要旨]
1. 開会

事務局、座長より開会の挨拶。

2. 委員の自己紹介及び活動紹介

第五期となり委員の入れ替わりが在った為、行政委員、都民委員、第一建設事務所の自己紹介。

3.座長・副座長の選出

座長は事務局の推薦により佐野第一建設事務所副所長兼工事課長、副座長は都民委員の推薦により法政大学大学院エコ地域デザイン研究所の阿部委員に決定。

4.流域連絡会の概要説明

構成で委員の任期は2年とし、再任を妨げない。この任期2年と決めた事について、都民委員から年に最低で1年に4回は必要との意見があり、事務局は任期の回数を改める事を次回に提案していく事にした。

5.報告事項
・日本橋川・亀島川今後の方向(河川部中田委員)
[河川ボランティア団体への助成について]

「河川ボランティア団体への助成が始まりました。」というチラシを入れさせて頂きました。これは始まりましたと書いてありますが、実際には18年度から始まっているものです。適用が18、19年度は東京都が直接管理している河川のみ対象で例えば隅田川は対象ですのでクリーンアップ等で活用できます。そのような事で区の維持管理している河川についても入れていこうと今回変更しようと考えています。考えていますというのは、私は東京都の職員ですが東京都公園協会の事業としてあります。今までは東京都の建設事務所に団体の推薦をしてもらう流れを作りまして、推薦があったものに対して間違いなく活動はしているので助成をしましょうという形です。私共、東京都公園協会、河川部は区役所に団体の推薦をしてくださいとお願いをするのですが、清掃や水質調査等日常の管理に関わるもについては極力助成の対象にしたいと考えています。

こちらにつきましては平成20年度から始まりますので、平成20年4月一臂に間に合わせるにはそろそろ動かなければならないので締め切りを3月半ばに考えております。しかしそこで終わりではなくて、まず一発目の助成をしてそれからも追っかけ遅れてきた団体についても推薦を受けたら助成の手続きをして頂く事になると思います。

[緑の東京10年プロジェクトについて]

まず「10年後の東京」の策定(平成18年12月公表)とあります。10年後の東京の在り方を考える時に、1に水と緑の回廊で包まれた、美しいまち東京を復活させるという事を目標に置いております。具体的には水と緑に囲まれた都市空間を再生するとともに、美しい都市景観を創出し、東京の価値を更に高めるとしています。その流れで今度は、主な横断型戦略会議の緑の都市づくり推進本部が設置されこの中で、緑の東京10年プロジェクトが策定されました。この中には10年後の東京に向けた目標としまして、東京都の河川の水辺の緑化率を9割確保することに決めました。9割の意味ですが私達の思いとしては河川沿いの全て緑化するという考え方です。とは言っても実際条件がなかなか整わない事があるので、極力緑を増やしていこうとしています。そうするとやや落ちるかという事で9割にしました。可能な場所については全て緑化すると考えて頂ければ良いかと思います。5,6ページにあるように都民、企業、NPO、社会的企業家など、東京に集積する様々な主体と協働し、ネットワークを広げながら、東京全体で取組みを進めることが重要である。区市町村との連携、区市町村の協力が欠かせないことから、すべての区市町村の意向調査を実施し、連携に万全を期す。書かれているように東京都だけで突っ走る事のないようにします。

10年後の東京についてですが、どうしても10年後の東京といいますとオリンピックを思い浮かべる方が多いと思いますが、ここでの考え方は10年後の東京に描かれる都市だからこそオリンピックがあってもいいのではないか、オリンピックがあろうがなかろうがこういう都市を創る為に取組みを行っていくと考えています。No.2?「緑の東京10年プロジェクト」基本方針を19年6月に策定致しました。実際に換算するとha(ヘクタール)いくつになるかというのをしてきたのですがあくまで換算の話ですので、とにかく河川沿いを9割緑化する事に目標を立てました。それで3ヵ年ではどのくらいになるかというのを換算したのが後にあります。数字としましては、水辺空間等の緑化30haが目標です。30haというのは海上公園と河川と運河合わした数字ですので実際換算しますと河川整備等については3ヵ年、14年間相当程度やろうとしています。これはあくまで東京都の中で緑化という言葉を使用していますが、実際には河川管理者や事業者の緑化事業というのはただ緑を植えるだけではないという事を後ほど少し話したいと思います。

[都市河川の水質浄化]

水質改善の多様な取組み、・重点的な浚渫の推進・汚泥の堆積が著しい日本橋川や亀島川、東雲運河や高浜運河など江東地区、芝浦地区の浚渫を推進する。という所がこの事業の一項目になります。他にも水質浄化関係で記載されているのが、下水道施設整備による水質改善や水生生物を活用した水質改善の取組み、カキによるお台場の水質浄化実験があります。カキによる水質浄化実験は効果がありそうだという事で効果を測りました。下水道施設につきましては雨水吐口のごみ流出抑制対策などについて積極的に推進していく考え方をしています。なお今日河川の水質改善にあたり浚渫の話がありますが、浚渫に合わして水質浄化の手法についても考えていこうという事で、その為の事前のデータは今年度取ってはいます。

[亀島川の整備について]

亀島川の整備についてですが、今まで都民委員の方々が亀島川に関わる事が多いという事でこちらもうれしい事で、亀島川のテラスに降りて水面を見ると結構水がきれいです。東京23区の川は必ずしもきれいな川だと思ってくれてない部分が多いのですが、少なくとも亀島川に関しては水面近くまで行くことができます。整備についてコメントを書いたのは、緑化してその他修景等をしていきたいです。それからまず考えていく事はコンクリート護岸、テラスの緑化、連続性の確保の為の工夫をしていくのかと思います。河川の利用は河川にできるだけ触れたくなるような取組み、一方で安全対策などの配慮を踏まえ修景等をあわせて実施したいです。進めるに当たっては地域、都・区との連携が必須です。ここを整備する場合に空間そのものはいいのですが色々と問題がありまして、まずテラスに降りるにはどうしたら良いかという問題が一番にあるかと思います。アプローチがうまくできないというのが一つ問題になります。それからテラスと家屋の距離が非常に近くプライバシーの問題で地元の人がどう思うかというのがあります。テラスは広い所はいいのですが狭い場所も結構あり、これらをどのように考えていけばいいのかというのが課題になっていくと思います。

先程言いましたが我々はただ緑を入れれば良いと考えているのではなくて河川管理者として相応しい整備をしていきたいと考えています。川に近づける目を向けるような整備が大切なのだろうと思っています。東京都として亀島川の整備をするに当たって土壌作りはなんとかできているのではないかと思っています。今後亀島川については今話したような取組みを行っていきたいと思っています。問題点は多々あろうかと思いますが皆様の協力を頂きながら問題を解決していく方向でいきたいです。もちろん日本橋川はどうかと言うと、日本橋川について触れなかったのは、日本橋川を取り込んだ場合にすぐ隣に家屋がありますので地元からどれだけの協力が得られるかというのが読めない所があります。しかし「緑の東京10年プロジェクト」の中の対象河川となるのは間違いないので平成27年度までには取り込んでいきます。条件さえ整えれば再来年くらいからは話ができるようにしたいと考えております。

・日本橋川護岸緑化について(中央区宮本委員)

10年後の東京に沿って色んな取組みや考え方が示されましたが、東京都と中央区で東京都は大きなハードな整備をしておりまして、中央区は日常の維持管理をしております。そういう中で中央区も日本橋川、亀島川で現在取組んでいる事例があります。その一つが日本橋川護岸の緑化促進というものです。以前流域連絡会でご報告させて頂きましたが、その後2年程経ちまして委員も新しくなられた方もいますので、改めてその後の進行を含めてご案内をさせて頂きます。ご存知の通り日本橋川には高い護岸があり、まちと護岸が隔てられて高速道路が被さりまして緑化が中々できない状況ですが、無機質な中にでも少しでも緑化をしていこうという内容です。2枚目の左上に断面図が描かれています。人の背丈以上の護岸の際に狭い所ですが、90cmの高さで細長い30cmの幅で1mの長さの長くて高いプランターを設置しまして、ある程度伸びたツタを護岸の上にも川側に投掛けて川側に伸ばしていく形のものです。種類については今植えている5種類程の種類を掲載しています。ナツヅタ、オオイタビカズラは護岸に根を張って成長するものです。テイカカズラ、ノウゼンカズラ、ヘデラヘリックスの3種類は根は張らないが垂れ下がるものという形で、球根性の物と垂れ下がる物の5種類を混ぜております。この日本橋上流を見た絵は合成の絵ですので、このうようなイメージとご理解して頂きたいと思います。

このような取組みを平成16年10月から実施しております。始めに日本橋川左岸の小網町児童遊園を緑化しました。こちらは護岸が高くなく地面からそのままでそれほど段差のない状況でしたので、施工というのは初めての試みでしたのでプランターを置いた形と直接地面に植えて護岸を乗り越えて川側に伸ばしていく形の2つの方法を採っております。成長が良く右上の写真を見て頂くと分かるように水面までツタが伸びている状況でございます。その後右岸中心に進めております。日本橋上下流、鎧橋の辺り、茅場町の辺りの[2]~[6]になりますが、[2]や[4]の写真は陸地側の方を撮っています。この白いのが見えると思いますが、この箱が90cmの腰高のプランターでございます。この様なものを護岸の所に置いてその間には擦り切れ防止の為にヤシ柄繊維のマットの様な物を掛けましてその上を伸びていく形でやっております。現在260m施行しております。来年度予算も少しついていまして今度は少し違う形の物、現在ツタ類でやっておりますが立木なんかも違った形でやってみたいと考えています。まだ詳細は決まっていないのですが、やることになりましたらこの席でご報告したいと思います。

中央区は亀島川について前期の平成19年度の流域連絡会に亀島川の整備の検討委託がついたとお話させて頂きました。平成18年4月にほぼ2年前になりますが中央区は水辺利用の活性化方策というのを作りました。次回主要な部分に関しては持ってきたいと思っておりますが中央区の水辺利用の活性化方策を策定しました。この中で亀島川についても当面実行するリーディングプロジェクトと長期的に整備していく計画の構想が出されております。それに基づきまして先程中田委員のお話がありましたようになるべく中央区の方もテラスだとか水域を利用できるようにしたいという事で本年度に調査委託としてついています。テラスをどういった利用ができるか、植栽、船着場等の可能性を検討している状態ですので今後も流域連絡会で報告させて頂きます。

・日本橋川の浚渫工事について(浚渫係立石委員)

日本橋川・亀島川浚渫事業について説明させて頂きます。浚渫船、土を運ぶ為の土運船、周りの船に対して警戒する警戒船、土を引っ張っていく時に使う引き舟船というような形の船が1セットになりまして浚渫工事行うと、これだけの船が現場に入ってくる事になります。日本橋川、亀島川の浚渫にはもう少し規模の小さい船が入ってきます。

[浚渫事業について]

事業目的ですが、河川浄化による環境改善という事で川底の泥、土砂をすくう事により水質等、臭気を除こうとします。それから川を掘ることにより川の断面は広がります。

それにより洪水を流すために必要な川の断面積を確保しようとします。併せて川底をさらう事により水深が深くなるので船舶の安全航行のための水深確保という事になります。

地震等災害が起きた時に防災船着場というのがありますが、いざという時に土砂が溜まって動けないという事がないように機能維持するために防災船着場の前の浚渫を行います。こういったことを目的としています。

第一建設事務所で浚渫担当しているのは区部の河川のうち、先程写真で示したような機械式の浚渫船団が入っていける河川を対象にしています。河川数にすると27河川、総延長約130kmの範囲を私共が対象としている河川になります。平成19年度は5河川、約2.7kmの浚渫しかできません。予算や様々な要因はありますが、実は27河川、130kmのうちでも1年間でほんの一部しか浚渫できないという事で、何処をやるのかに関しましては土砂の堆積状況や臭気があるのでなんとかして欲しいというようなご要望を寄せられますが、そのような事を総合的に勘案しまして重点的にやるべき所をピンポイントで探すような事をしています。[浚渫事業の流れ] 川にどれだけの土砂が溜まっているか測量します。これを河川横断測量といいますが水深を測り川底にどれだけ溜まっているかを調べます。引き続き取ろうとしている場所の底質調査です。これは川底の土を分析して搬入先に汚染物質等環境基準を満たしているか確認する作業を致します。それから基準に触れないと分かれば浚渫に入ります。それぞれの部分をもう少し詳細に説明させて頂きます。

[河川横断測量]

河川横断測量ですが、川底の高さを調べるのに東京の河川は潮を感じています。海が満潮になれば川の水位も上がってきて、干潮になれば水位が下がるという事で常に水面の高さが上下していますので川底の高さを測る時に水面の高さが分からないと実際の高さが決定できません。通常道路や公園や学校の校庭に既存水準点というものがあります。ここは何mという標高の測定する点があるのですが、そこから川の近傍まで順々に高さをもってきて川の護岸の所に仮ベンチマークを設定しまして、ここの高さが標高でいう何mとかの位置というのを測定します。それから測定してから川底の高さを測定します。護岸からどれくらい離れているのか距離を測る双眼鏡の様に見える道具光波距離計を使いまして浮かんでいる船の位置を護岸からの離れを特定しながら、それぞれの位置で川底までの深さを調べます。川底までの深さを調べるには音波探深機で音波を使い川底までの深さを測り、土砂の溜まっている状況を図面化します。これは隅田川の絵で横幅も縮めていますが、黒色が護岸部分、濃青色が水面高さで実際どれだけ溜まっているのという絵になりまして、浚渫で何処まで掘るかというと赤い点線より上の緑部分を掘ります。こういった図面を作成して掘る所を浚渫していきます。

[底質調査]

次に底質調査に入ります。川底の土を取って分析しますが、まずは川底の土の表面をバケット状のエクマンバージ型採泥器を船の上から垂らして土を採取します。採取する土は川底の表面だけではなくて、そこから1m、2mと下がった所を掘るのでそこの土も影響がないか当然調べます。それには写真にあるような筒状の管の柱状採泥器の上にバイブレータを付けて、振動により川底に埋めていき土を採取します。これを分析室に持ち帰り分析をして汚濁物質等が基準を超えていないか調べます。結果問題なければ浚渫工事にとりかかります。

[浚渫工事]

グラブ浚渫船、バックホウ浚渫船があります。比較的大きい川にはグラブ浚渫船を使います。日本橋川等大きくない川にはバックホウ浚渫船を使う事が多いです。写真にありますように浚渫した土を土運船に載せ処分先まで運んでいきます。運ぶルートとしては東京湾に向かって下りていきレインボーブリッジを過ぎて中央防波堤外の新海面処分場へ運びます。こういう埋立て地の方へ埋立て用の土として再利用します。処分先へ行くと「てんゆう」という大きな船に土運船が入っていき、土運船が入るとゲートが閉まり完全に密閉状態になります。それを確認の上船の底を開いてこの中に落していきます。落すと当然船は軽くなるので土砂投入前と投入後では船の高くあがる違いが分かると思います。こういった形でてんゆうの中に土砂を落していきます。てんゆうの方からはポンプで埋立て地へ送られるようになっています。以上が浚渫事業の流れになっています。

[日本橋川・亀島川の浚渫事業について]

日本橋川は神田川から分かれます。更に日本橋川から亀島川が分かれてそれぞれ隅田川へ流れます。日本橋川は約4.8km、亀島川約1.0kmという形で浚渫していきます。では日本橋川、亀島川の土砂堆積状況をグラフに表しまして、これは平成15年度の測量結果ですが、100m毎にどのくらいの土が堆積しているか分かるグラフにしていて、100m当たり3000~4000㎥くらいの土砂が堆積している事になります。4000㎥というとよく分からない所がありますが、小学校の25mプールが約400㎥ですので10杯分が溜まっているという計算になります。これを見て頂くと特徴的な事に日本橋川に関しましては日本橋の一つ上流になる西河岸橋この当たりから下流に溜まっている傾向があります。

それから亀島川に関しましてはほぼ全川に渡って溜まっている状況になります。こういった事から西河岸橋から下流を浚渫しようという事で現在進めている所です。この図はここが西河岸橋になりここから下流が土砂が多く溜まっている所で、ここにつきまして平成17年度から浚渫工事を始めました。ここの青色が平成17年度始めた所です。引き続き平成18年度に日本橋と江戸橋の間を2ヵ年で浚渫した所であります。ご覧の通り1年間で浚渫できる量が非常に少ないので、このまま何年かかるかという話をしていましたが今年度19年度の重点事業として選定されまして、お金も多くつけて頂く事ができまして赤色の部分の平成19年度につきましては日本橋川、亀島川についても浚渫を始めた所でございます。

今後は10年後の東京実行プログラムに位置づけられていますので来年度、黄色部分について浚渫をしていきたいと思います。更にその翌年度につきましても決定ではないですが更に黄色で示した所、ここをやっていけたらなと考えております。概ね3ヵ年で土が多く溜まった所を終わらせればと思います。再来年以降の事は私共で考えているだけで実際に予算が付いた訳ではないので勘違いなさらないようにお願い致します。その後上流に向かって23,24年度以降浚渫をしていきたいと考えております。

今年度の日本橋川・亀島川の事業につきましては、日本橋川、亀島川ほぼ平行に作業を進めておりまして、6月~8月にかけて横断測量を実施しております。更に底質調査は11月~12月にかけて完了しており、次の浚渫工事の業者も決定して現場に入るのは3月に入ってからだと思います。施工計画等作っている所なので具体的に浚渫工事に入る話はできないのですが、今年度に浚渫工事を終わらせる予定を立てています。

6.その他(意見交換)
[河川ボランティア団体への助成について]
【都民委員】

河川ボランティア団体への助成、これについて伺いたいのですが、区の管理の河川も対象になるというお話でしたが、これはフォーマットみたいなものはあるのですか。去年、隅田川でもらったときは決まっていなかったように思います。

【行政委員】

あります。政策の体系図みたいな形で一覧できる図があるのでつけさせていただきます。

[浚渫について疑問に思った事]
【都民委員】

浚渫の事で教えてほしいのですが、実は私もよく知らなかったのですが東京の千葉港周辺や羽田周辺の地域で、高度成長期に埋め立てをするために逆に土を掘って穴ぼこが開いてるような状況になっていて、そこに廃棄物が溜まって青潮が発生したりするというようなことをテレビでやっていて驚いたのですが、あれは本当でしょうか。というのと、もし本当だとすれば余った土をそういう所へ埋めれば干潟にもなるし、いいのではないかと思うのですがその辺の情報がありましたら教えてください。

【行政委員】

私も詳しいことは知らないし本当にきちんと調べた訳ではないのですが。東京湾の中には掘った跡があって、それが冷水域になって、そこの中でいろいろな死骸が貧酸素状態の中であって、それで青潮という現象が起きているようです。ただ本で読んだだけですので詳しいメカニズムなどきちんと調べている訳でないので責任もって言える立場でないのですが、そういう状況はあるようです。東京都でいえば港湾局、分かるかどうかですが、詳しいことはこの場ではお答えできないです。

【都民委員】

浚渫の事で教えてほしいのですが、実は私もよく知らなかったのですが東京の千葉港周辺や羽田周辺の地域で、高度成長期に埋め立てをするために逆に土を掘って穴ぼこが開いてるような状況になっていて、そこに廃棄物が溜まって青潮が発生したりするというようなことをテレビでやっていて驚いたのですが、あれは本当でしょうか。というのと、もし本当だとすれば余った土をそういう所へ埋めれば干潟にもなるし、いいのではないかと思うのですがその辺の情報がありましたら教えてください。

【都民委員】

だけど、賑わい創出事業は湾岸と河川と一緒になったプロジェクトですから、その辺の情報は基礎情報だと思います。

【行政委員】

港湾局と機会がありましたら、今日河川部もおりますので次回報告できればと思うので調べさせてください。

[緑化の将来構想について]
【都民委員】

3年ほど前に名古屋の堀川が15年ぐらいかけて見事に緑化しました。世界デザイン会議の時、臭くてひどい川だなと思いました。その臭みが大分とれまして、船に乗って素晴らしい緑で僕はびっくりしたのです。だから日本橋川もまんざらでなくこういうことができればと思います。船から見る景色は全然違います。ですから楽しめる船上からの眺めというのは、緑があるとないとでは大違いなので、この辺は千代田区と中央区が連携を持った緑化というものがどのくらい将来構想としてあるのでしょうか。

【行政委員】

実は連携は持っておりません。と言いますのは千代田区は日本橋川でいうと新三崎橋の辺りとか俎板橋の辺りとか、ツタ類がかなり緑化されています。もちろん高速道路が架かっていて緑化できない部分もあるのですが。日本橋川から少し離れますが、神田川もお茶の水の辺りも開けていて素晴らしい景観になっています。実はうちの区長が見まして、千代田区は川にあれだけ緑があるのに中央区は全然ないではないか、といったのが実は端緒なのです。ただ我々は理由づけをして、高速道路があるからとかあるいは護岸が高くて緑化ができないです、とか言ったのですが区長はそれでなくともやれという話になって、このような形でやっています。ですから千代田区は十分それぞれの予算の中でやられています。

【都民委員】

日本橋川沿いはそんなにまだ緑化していません。神田川は見事です。

【行政委員】

ただ中央区はもう橋詰以外はほとんどゼロでしたから、そういう点では少しでもできるかぎり緑化をしたいということです。計画事業という形で毎年かなりの予算をつけて頂いて実施をしている所です。

[ドブネズミの状況について]
【都民委員】

他の意見でもいいのですか。日本橋の橋のたもとに、ドブネズミがたくさんいるような話を聞いたのですが、川の渕の所にはドブネズミが繁殖しやすくて衛生上も良くなくてそういう対策はどうかなと変わった意見で申し訳ないです。

今度一度日本橋のたもとを見ていただいたらと思うのですが。三越側の左側です。

【都民委員】

今、都心の川は日本橋川に限らずどこだって上から下までいない所はありません。昼間歩いたって見えます。

【行政委員】

ネズミの方は保健所の方が特に重点的に取組んでおりましてご存知のように、昔のドブネズミと違い最近クマネズミという厄介な種類が出てきて非常に対策に苦労しているようなのです。ただ私なんか見ていてもいそうな雰囲気が日本橋のたもとにはあります。正確には申し訳ないのですがつかんでいませんので、保健所の方にいろいろ情報をいただきながらまたご返事をさせていただきます。

[外堀連絡会の情報]
【都民委員】

「その他」の手前の所の意見としてお聞きしたい事が二つありまして、一つは中央区からいつも情報を頂くのですが千代田区はほとんど頂かないです。千代田区が関連している「外堀連絡会」があると思うのですけど、その情報をお聞きしたいなと思うのと。もう一つ、東京都に教えてほしいのですが、日本橋川の上の高速道路は撤去しようという話は進んでいると思うのですが、どこまで進んでいるか教えて欲しいです。

【行政委員】

私も代理ですので外堀連絡会についての情報は聞いていませんので、次回にお答えしたいと思います。また資料の件に関しましては中央区の方からもご報告があったのですが、私共も護岸緑化はやっているのでこういう形で次回資料をご提出できればなと思っています。この件を上司に報告して一応次回ご提案できればと思っております。

[日本橋の委員会等の情報について]
【行政委員】

今までこの流域連絡会の中でことあるごとにご紹介させていたのですが今回はお示しできる情報は残念ながらありません。

【都民委員】

一部には横を通すことにほぼ決まりという案があったようですがそこまではいってないのですか。

【都民委員】

我々の持つ最新の情報は平成18年12月の小泉さんへの提言の内容までです。本庁内部では何かやっているみたいですが情報がなかなか下りてこないです。

[亀島川の浚渫についての意見]
【都民委員】

この前、舟で亀島川、日本橋川を通ったのですが、私が驚いたのは亀島川の橋の下を舟が通らなかったのですが、これは浚渫の順番からいったらどうしてこういう所を先にやっていただけないのかなとそう思っています。

【行政委員】

船が通らなかったと言うのは、ひとつには亀島川の橋が低いというのがあります。特に亀島川の高橋という下流から二本目の橋、一番上流の霊岸橋が特に低くて船が通れる時間帯、要は潮がすごく下がった時しか通れないというような状況ではあるのですが、あれは橋が原因です。

【都民委員】

浚渫すればいいのではないですか。今の資料から見ますと、浚渫すればいくらか緩和されるのではないですか。この辺はかなりひどいです。

【行政委員】

浚渫も今年度から始めます。

【都民委員】

ですから順序も早くやって頂いた方がいいのではないかと私は思う訳です。

【行政委員】

浚渫することによって喫水の、要は水面から下の部分が深い船も通れるようには確かになります。ただ亀島川については、やはり橋の桁が低いというのが一番船が通りにくい原因だと思います。

【行政委員】

船で私、ご案内させていただいたと思うのですが、当日通らなかったのは、高橋の入り口から通って行きました。一番通れなかったのが日本橋川に近づいた所の霊岸橋でした。

【都民委員】

Uターンをして、今度は日本橋川から神田川の方に向かいました。霊岸橋の所も見せていただいたのですが確かに低いです。例えば防災のとき、中央区は常盤橋の所に船着場がありますが、その時に亀島の方に行かれないということです。これはこの前も私申し上げたと思います。

【行政委員】

亀島川は感潮河川で、潮の干満の影響を受けます。そういう場所でやっている浚渫というのは、水位変動というのはほとんどないのです。例えば木曽三川で明治時代から改修をしていたのですが、低水位を下げるということは浚渫ではほとんど効果が出ないです。結局、明治時代に河口導流堤を延々と出してそのような思い切り工事をやってそれでも下がるのは数cmしかないです。河床は下がるけれども上に流れている水位は落ちないというのが、基本的な感潮域の特性と理解しています。したがって浚渫することは非常に大事なのですが、その結果で水位はもう何も落ちないということかなと理解しています。

【都民委員】

ではなぜ浚渫するのですか。

【行政委員】

それは別の目的で水位を下げることではなく河床を下げると喫水の深い船も走れるようになるし、それと環境問題や先ほどご説明された目的があるのかなと考えています。

【座長】

今の話は昔からこのような川、内部河川に特にあるのですが、最終的には橋梁を架け替えていわゆる桁を上げなければいけないです。それになると沿川に建物が建っていますから、今の道路が上がってしまう訳ですからなかなか難しいです。

【都民委員】

ですから下を掘っていけばいいのではないですか。

【座長】

海の水が無限にあります。感潮河川では、どんどん上がっていきます。

【都民委員】

脇のテラスの所を削ってしまうのはだめなのですか。そうなったらテラスなんかいらないのではないですか。

【行政委員】

日本橋川、亀島川はいわゆる感潮河川と言いまして、要は水面の高さは海の水面の高さと同じなのです。ということは川の底をいくらさらおうが川を広げようがそれによって海の高さが変わる訳ではないので、結局水面の位置は変わらないのです。いくら川を広げようが川底を下げようが海の高さそのもので、水面の高さは海の海面の高さそのものです。いくらやっても水面の高さは変わらないということになります。

【都民委員】

江東区にあるように、閘門を作らない限り水位は下げられないということですか。分かりました。

【座長】

よろしいでしょうか。最後はなかなか発展的な意見というか、結論が出なくて申し訳ないのですが。感潮河川の宿命というか色々あります。そこをどうにかしていこうということで小さい船は通れるのでしょう。全部通れない訳ではないですか。

【行政委員】

小さい、要は水面から上の高さが低い船は今でも実は通れます。

[テラスについて]
【都民委員】

亀島川のテラスの話で資料の関係があると思うのですが、テラスの去年の話で計画を策定して調査を、今年から実施する事でテラス作成とかそういうことはあるのでしょうか。

【行政委員】

まだ詳細は決まってないのですけど、今年度亀島川についての予算は特にしていません。今の調査委託の作業が遅れています。今テラスのようなものが出来ているのですが実はあれは地震のための根固めという、お椀が倒れないようにするための作りです。それを利用の方にもっていけるかどうか、ということについてはかなりいろいろ問題があります。幅の問題とか、一番高い所の高さがAP.+2.2m、満潮がAP.+2.1mですから10cmしか上がっていないという所もありますし、それから護岸も中に入ると非常に低くて隣のビルとかそういった人たちの防犯上の問題とか、橋の下が低くて連続堤が保てないとか、保てる所もあるのですが亀島川や新亀島川とか、それからアプローチがとれない、入り口がうまく取れない等色々な問題があります。 ですから、私共は調査の中ではいくつかのこういうふうな整理が考えられるというような簡単なものから含めまして極端な話、緑化だけで終わらせるものから、お金がかかるような整備まで3タイプくらいの構想を今考えています。そうは言いながら場所によっては、南橋というご存知の方は分かるかと思いますが、高橋と南高橋の所の桜川運動公園の辺りは少し区有地がありますし、少し拠点になるような所があるものですからそういう所は整備はしたいと思うのですけど、全般的によくあるテラスの部分については今のような問題がありましてこれをどうやるかというのはなかなか政策的な所もありますし、また皆様方の意見も聞いていかなければいけない部分がありまして、それをきちんと整理をした上で次のステップにいこうと思っています。? ?今回の調査委託は期待はずれに終わるかもしれませんが細かい所まで設計するものではなくて、亀島川全体のプランを作っていくというものですから、計画・設計という段階のうちの計画というものでそれができた後でこれで行こうと決まった後は、それについて細かい設計という作業に入っていく、その上で順次工事していく、設計を経て工事をしていく計画ですので申し訳ないですがご理解をいただきたいと思います。

【都民委員】

分かりました。いろいろ計画を立てていろいろ問題があるということが分かりました。そういう事では去年やられたことも良く分かり良かったと思います。宜しくお願いします。

[防災船着場について]
【都民委員】

東京都河川部の方にお聞きしたいのですが、防災船着場といったものは緊急時に必要ではないかという事ですが、先程の私達の提案書の中で、例えば日本橋川の中でも5箇所船着き場があるのですが、そういうのを活用しようとしても今鍵がかかっていて下に降りられないです。船に乗る時は鍵を開けて降りられるようにする。堀川でやっているようなそういうスタンスは東京都では許されますか。つまり船に対しての乗船機能は今後不可能でしょうか。結構りっぱな防災船着場は何箇所もできています。あそこから船に乗りたいなというように誰しも気持ちになると思います。あれはまったく防災のときしか使えないのですか。

【行政委員】

一般利用もしていますが、ただフリーな状態でないというだけです。申請をすれば、実際にイベントもしています。

【都民委員】

一日一回とか二回とか決めて、乗りたい人に観光的な位置づけで船を出す事はできますか。

【行政委員】

フリーで利用させてしまうと不法係留船がついたままになったりだとか、そちらのデメリットが大きいという判断でまだそこまでは拡大した利用は考えていないです。まだ制限付きの利用という訳です。

[資料紹介]
【都民委員】

2枚少し見にくいコピーでお配りした日本橋川周遊と丸の内という資料です。これは江戸東京の川再発見実行委員会、上林委員がご案内させていただくのですが、4月5日と6日に船に乗って川を巡りますからご利用ください。これは東京都の賑い創出の共同事業としてやっているものです。よろしくお願い致します。

【都民委員】

3月23日にまさに亀島川で地元の人、地元でない人もよろしいのですが来ていただきましてボートに乗ろうではないかということで、今対象としている人は地元の子供たちに亀島川を見てもらおうということでやっております。プレということで、3月8日に亀島川の町会の方々、町会長、連合会長を含め10名か12、13名で事前に亀島川を上ってみようと亀島川から日本橋川までちょっと小さいボートなので手漕ぎのボートにしようかなと、先程もあったように高いと船が通れないのでたぶん3月8日と23日は大潮なので満潮になってしまうと絶対船は通れないので、手漕ぎのボートで上って行ってはいいかなと思っています。隅田川ではちょっと危なくて出ていけないので安全上の問題で、日本橋川と亀島川を見て川から自分たちの町を見てまさにテラスを見てどのようなことが利用できるか、景観ということも含めて後で皆さんと意見交換をして住んでいる人たちがどのように利用するか、意見交換をしたいと思いますので行政の方ももしよろしければご参加いただければと思いますので宜しくお願い致します。本番は、23日に中央区の教育委員会の方々に呼びかけて、自分たちが生まれて育った川をボートで上ってみることを重点として、川について子どもたちがどういうことを思うのか、川に学ぶ体験活動協議会というのは指導者づくりなのですが、私が言っていることは環境です。子ども達が自分たちの住んでいる環境をどう思うのかということを持ち上げたいと思いますので、もしよろしかったらご参加ください。よろしくお願い致します。

【都民委員】

隅田川クリーン大作戦でゴミ拾いをやることを今年も考えています。第一建設局には清掃船を調達いただいておりますので、またよろしくお願い致します。分かるのですが、新三崎橋くらいに入った所からは混じりあった様な汚い水が流れてくる状況になっています。

7.閉会

降雨時に役立つ情報

事業別に見る