第5期第4回詳細議事録

開催日時:平成21年2月26日(木) 午後2時00分~4時00分
集合場所:中央区立築地社会教育会館 講習堂(2階)

一、開会
 ・座長挨拶
二、委員の自己紹介
三、報告事項
 ・現場視察のアンケート結果について(事務局)
 ・神田川流域河川整備計画について(河川部)
 ・亀島川の緑化整備計画について(一建)
四、その他(意見交換)
五、閉会

 
[議事及び議事録]
1. 開会
【事務局】

 お待たせいたしました。これより第4回の日本橋川・亀島川流域連絡会を開催いたします。本日はお忙しい中、またお寒い中にもかかわらず来ていただき、まことにありがとうございます。今回は前回の現場視察を含みまして第4回の連絡会となります。

 それでは、本日お配りした資料を配布資料一覧によりまして確認をさせていただきます。最初に、配布資料一覧のすぐ後ろに、流域連絡会次第と書いてありますA4の縦書きのものが1枚。次に座席配置図がA4で1枚。続きまして第5期第4回日本橋川・亀島川流域連絡会と書いてありますA4で4枚綴りの資料、中には委員名簿と設置要綱が記載されています。また、この流域連絡会の上に小さくホームページが書いてありまして、これがこの流域連絡会のホームページのアドレスになっていますので参考にしていただきたいと思います。

 次に、昨年9月18日に開催しました第2回の議事録要旨、A4の6枚綴り。その次に、昨年12月10日にご参加いただいた江東内部河川の河川視察、皆さんにお願いしたアンケートの結果をまとめた資料がA4で1枚、この内容は後ほど紹介いたします。

 続きまして、神田川流域河川整備計画(素案)という厚手の資料があります。47ページ、プラス10ページの資料になっています。次に、カラーのA3の二つ折りになっている、神田川流域河川整備計画(原案)の概要の資料が入っています。

 それから、神田川流域の河川整備計画その意見募集についてという、A4の2枚綴りの資料、ホッチキスで左をとめている資料があります。

 最後に、亀島川緑化計画(案)というA3カラーの図面が1枚あります。さらに、中央区さんから21年度の予算(河川・運河関連)を1枚追加でお配りしました。それと、猪狩委員から提出された2枚綴りの資料、「神田川船でゆらり」を追加いたしました。

 以上が本日の資料です。不足等はありませんか。途中でも結構ですのでお気づきになりましたらお申し出いただきたいと思います。

 申し遅れましたが、本日の連絡会の司会進行を務めさせていただきます、第一建設事務所工事課の高橋と申します。よろしくお願いいたします。

 では、本日の流域連絡会を会議次第により進めさせていただきたいと思います。

 議事に先立ちまして、今回の座長を務めます第一建設事務所の多澤工事課長からご挨拶を申し上げます。

【座長】

 第一建設事務所工事課長多澤と申します。よろしくお願いいたします。

 前回3回までは佐野が座長を務めさせていただきました。佐野が第一建設事務所の所長に昇格しましたので、その後を引き継ぎまして私が座長を務めさせていただきます。よろしくお願いいたします。

 去年の2月27日に第1回目を第一建設事務所で開催しまして、第2回目を去年9月11日に、第3回目を12月10日に江東内部河川の横十間川を視察するという形で現地で実際の側道等を見ていただきました。この日本橋川・亀島川流域連絡会という形で2年間、皆様には大変お世話になっているわけですが、事務局としてもいろいろな形で情報を得ながら2年間の成果として、いい形でこの川の整備ができればという事で工夫をさせていただいています。

 都民委員の皆様にはお忙しい中集まっていただきましてありがとうございます。

 また、行政委員には東京都は昨日今日と都議会が開催されていて一般質問があります。また、中央区では3月から議会が開催されると聞いています。このような忙しい中、貴重な時間をいただきまして、ご意見をいただきながらこの会の中身を充実させていきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 今日は16時まで2時間ほど予定していますのでひとつよろしくお願いいたします。

【事務局】
それでは次第の二つ目ですが、委員の自己紹介という事で、まず阿部副座長から自己紹介の方お願いしたいと思います。
【副座長】
阿部でございます。もう皆様とは顔なじみでございますので改めて自己紹介するという事ではありませんが、どうぞよろしくお願いいたします。また後でいろいろと盛んな意見交換ができるようにしていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
【事務局】
ありがとうございます。では引き続きまして、都民委員の浅生委員の方から自己紹介よろしくお願いします。
【都民委員】

 浅生です。よろしくお願いいたします。

 私は千代田区の飯田橋に住んでおりまして、毎日神田川、日本橋川、両方見られるところに住んでいます。

 厳しい目で毎日見ているのですが、やはり水質がいまいちですね。日本橋川はやはり神田川に比べて水質が悪い状態であると。これは一つ、汚れは水道橋から区のゴミ運搬船、あれが神田川をずっと走っています。あの神田川を船が走る事によって、1日何往復かする事によって、川底まで水が循環すると。かき混ぜられる事によって非常にいい効果が出ているのだと思うのです。

 それに対して日本橋川はちょっと船便が少ないと。ゴミをひっかけて取っている船がたまに通っていると。あの程度では馬力がないもので、もう少し馬力のある船をじゃかじゃか走らせる事によって、水の循環をよくするという事が必要だと思います。という事で毎日厳しい目で日本橋川を見ていますので、意見を、ある時にはつぐみますのでよろしくお願いいたします。

【都民委員】

 私は中央区中洲に住んでいます。船の下がすぐ隅田川なんですが、隅田川から比べると、まだまだ日本橋川・亀島川は流れが悪く、いろいろな高速道路もある関係で、隅田川から比べると、まあ良くないと私はかねがね思っています。

 ですが、私の方もちょっと町歩きの方をやっていますので日本橋川を見ましたところ、護岸に網を掛けて日本橋川の方から何かしていただいているようなのですが、あれはいつ頃あれするのか、それも後でお聞きしたいと思います。よろしくお願いいたします。

【都民委員】

 中央区から参りました石井と申します。

 私は月島の朝潮運河のすぐ見えるところに住んでいますけれども、朝潮運河は割に潮の潮流なんかもあるせいか、割にきれいなように思うんですけれども、時々こちら側の亀島川の方が、日本橋川・隅田川に比べるとやはりちょっと水の汚れも目立ってきますし、いろいろと力を入れてやっていただいています。やはり護岸がまだ完全ではないという感じがしますね。

 朝潮運河の方がだんだんよくなって、余計にあちらの方が、亀島川は都会でもありますからちょっと条件違うと思うのですけれども、やはりぜひそういった水の汚れとか護岸の環境とかが、もう少し何とかならないのかなという事は感じています。

 これからも、川の事については関心を持っているので勉強していきたいと思いますので、よろしくお願いします。

【都民委員】

 平野でございます。

 中央区の方は水は大変、結構多いケースですけれども、緑は大変少のうございます。環境問題としてやはり二酸化炭素を減らすとか、それからまたヒートアイランド現象を減らすという事で、水の問題もありますけれども、緑をというふうな事で今回、亀島川の岸で私が朝夕、隅田川とそれから亀島川、両方ちょうど見えるところにありますので、大変エンジョイさせてもらっています。

 そういう事で今日は亀島川の緑化とかそういう事を主題としてやってこられる事で、大変興味を持って聞かせていただきたいなと、また発言したいというふうに考えています。よろしくお願いします。

【都民委員】

 中央区の吉田と申します。

 私は茅場町の茅場橋の近くで勤務をしている者ですけれども、毎日、日本橋川、亀島川でいろいろ見ています。やはり皆さんお話があったように水質の問題ですとか、それからやはり川沿いのところへの賑わいというようなところを、今後どういうふうに行くかと、今日も亀島川緑化計画というようなお話がございますが、そちらのところでの私どもなりにも再生という位置づけでまちづくりをしていくのかというのを、いろいろと考えているというような所でありますので、またそのへんのところでご意見いろいろと伺いたいなと思っていますので、よろしくお願いいたします。

【都民委員】

 亀島川のところにかかっている亀島橋のたもとで生まれました早川と申します。亀島川を背中にして生まれまして、そして今現在まで川を背にして毎日毎日生活しています。

 私も以前は船を持っていたもので、伝馬船で漕いで、小学生の頃は亀島川で櫓を漕いで遊んだ事があるんですが、ところが結構ゴミもたくさん水上に浮いていまして、現在はその時と比べると、12月にちょうど亀島川の掘削が終わりまして、だいぶ川も深くなってきれいになったんですよ。

 その昔の伝馬船で川を遊んだ時の事を思うと、やはり以前は木造の家が、この川の沿岸にいくと二階建て、平屋とか二階が木造屋とかそういう川の方には奥まった台所とかそういうものが川っぷちの方には向けて、そして道路の方には普通の店舗とかいわゆるお店ですか、そういうのが並んでいた。すると川っぷちの方には台所とかお風呂場とか、のような下水道の雨樋の管が、川に向ってみんな放る。流れる。なんて言いますか樋が川に向って出ています。で、雨が降ると屋根に溜まった雨樋のゴミが川へどんどん流れる。もういろんな雨水とかそういうのが川に流れる。

 ところが今現在は鉄筋の建物が川の付近にはずっと建っていまして、もうほとんど木造の二階屋とか木造屋というのは少なくなった。で、樋も川の方に向いているっていうのはそんなに見かけなくなった。まあ下水がだいぶ完備したせいか、雨水でもなんでも川に流れず下水の方へ流れる、そういう点で水はだいぶきれいになった事はきれいになった。

 だけど、生き物は、生き物ってハゼとかセイゴとか。生き物は以前に比べて少ない。これはどういう事なのか。まあ昔、子供の頃は釣り糸垂れてよくハゼやなんか釣ったもんです。最近は、どうして生物が少ないのかなというふうな疑問を持っています。それはやはり水質だ、悪いんだ、悪いから生物が棲みつかないんだ、そういうふうに考える。今いっそう水質の清浄化をしてもらいたいなというふうに考えています。あまり長くなるとあれですので失礼しますけど、このへんで皆さんどうぞよろしく。

【都民委員】

 水の都中央区をつくる会の二瓶文隆と申します。

 私たちの水の都中央区をつくる会は、青年会議所のメンバーが中心になりまして当時10数年前、一貫して我が町中央区こんな町っていう事で、町の子供たちに自分たちの町をどんな魅力があるのかという事を絵に描いてもらったり作文を書いたり、あと一日議員になってもらって子供議会をやったりとした中で、やはり中央区の水辺っていうものが非常に子供たちも注目をしているという事で、水の都中央区をつくる会を立ち上げました。

 当初は、なかなか水の都中央区をつくる会というのは随分長くて、長く思いながら、最近になるといろいろなところで水の都中央区っていう言葉を使われるようになって、まあだいぶ認知されてきたのかなと思っています。

 で、私たちも青年会議所はいろいろ各種の事業をやってきましたけれども、どちらかというとイベントとかを、若い青年経済人の集まりでございましたので、得意な分野でありますので、亀島川を含めて隅田川や朝潮運河で子供たちに実際に船に乗っていただいて、乗ってもらって自分たちの街を見ながら、改めて水辺の大切さ、また素晴らしさを味わってもらうというようなイベントを、毎年各週に企画しています。

 最近は日本橋川・亀島川に関しましては、建築家のグループの皆さんと一緒に都市楽師、街に突然音楽家が現れたり、川沿いの船に突然音楽家が現れて演奏を川の上で、船の上で弾くようなイベントをして街を再発見するというような企画を立てています。

 そういう面では水質の問題ですね、直接船に乗っていますので匂いとかですね、だいぶきれいになったなと思いながらも、やはりまだまだだなっていうところも感じながら、これからもイベントを通して子供たちを中心に水の都の中央区のまちづくりを、その再発見を訴えていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

【都民委員】

 こんにちは。千代田区佐治委員の代理で参りました日本橋川・神田川に清流をよみがえらせる会の事務局アベと申します。

 私は4ヶ月前にこの事務局に入って、今は日本橋川・神田川の知識とか全くない状況なんですが、会のホームページなどの制作に係わらせてもらって、こういう活動があるっていうのを知りました。入るまではそういう活動があるっていう事も全く知らなかったのですが、これからいろいろ資料を見て、お話を伺って活動に活かしていきたいなと考えています。

 それで今日は会報誌をお持ちしたので、後で皆さんにお配りしますので会の活動、ご覧になられた方もいるとは思うんですが、ぜひ見てください。よろしくお願いいたします。

【都民委員】

 猪狩と申します。

 ちょっと私、話が長くなっちゃう事が大いにあるそうで、簡単に今回のご紹介。「神田川 舟でゆらり」。これは実は、以前からご紹介申し上げておりました、私は、半分自称建築家で半分絵描きでございます。神田川・隅田川で絵を描く展覧会をずっと、9回しています。この事は隅田川を中心に活動してきたので、実は神田川に乗り込んできたわけじゃございません。

 あの、これは小石川・後楽園保存会と申しまして、これは庭園を保存するというテーマでございますが、このたびですね湯島聖堂と手を組んで、江戸に遡った庭園と水とのまちづくりというようなテーマを考えまして、そして今年の秋に五大庭園サミットがある。それに先駆けましてこの次のページにありますような、「儒学と水 オープンミュージアム」という構想を作りました。私、日本橋川・亀島川の第五期第一回でリバーループ構想というのを皆さま方に、この会議で差し上げてお勧め申し上げたと思うんですが。私は建築家として、アーバンデザインという立場からリバーループをずっと北九州で提案したり、あちらこちらで、東京の横十間川・北十間川をぐるっと回る提案。まあ、そういうのをいくつかやっております中で、どうしてもここだけはというのが東京リバーループ構想。この神田川はその一部でございます。それを和船にこだわりまして、和船で1.5kmをつなぐという発想でございます。この構想は東京都にもものすごく理解されまして、梅沢課長にご相談に行ったりしています。それから観光部長さんにもお会いしたりしています。

 ちょっと記事を読みますと、もういかにも間もなく舟が観光スポットとして走るような記事になっていますが、これ誤解をされないようにしたいんですが、あくまでもこれはスタートしたばかりでして、梅沢課長さんからもアドバイスをいただいてますけれども、いろんな会が、私どものような会がございます。例えば江東和船友の会、隣の日本橋川・神田川に清流をよみがえらせる会、糸井さんの神田川ネットワーク、林福松さんの神田川船の会、そういうチームがNPOやら市民団体がいっぱいございます。それを全部連携した上で、この川をきれいに美しくしようという運動の一環としてやはり古き良き、江戸を蘇らせようと、こういう趣旨でございます。

 もちろん防災問題がございます。それから船着場だって国の防災船着場があるんですけれども、新たに船着場を設ける事は大変な事でございます。それでも、難問があるものの、私15年前から構想しているんですけど一向に進んでないわけですね。

 私、ここに歳がばれますけど73歳でございます。大病から蘇ってまいりましたので、私はやはり3年5年10年までは、少なくとも5年くらいは、私のイメージしておりましたものの中で特に、この神田川の下流域、これはぜひ、五代将軍綱吉、光圀公が、水戸公二代の光圀が当時360年ほどの前に遡った、そういう神田川に戻したい、水を復元したい、といった構想をぜひ、一つ一つステップバイステップで行けば、これは市民の声とパワーを大いに結束していきたいとこう思うわけです。どうも長くなりまして。

 それからこれ、展覧会。ある雑誌がまた発表しますので、25枚あります。たくさんの人に来ていただきたいと思います。以上です。

【都民委員】

 神田川ネットワークの糸井でございます。

 昨年12月6日に神田川サミットを開催しまして、多くの方にご参加いただきましてありがとうございました。おかげ様で大変盛況のうちに終わりましてありがとうございました。

 神田川の水系全体の自然環境保全規制をやっていますので、なぜ日本橋川や神田川のような都心の川なのに、あまり見返られていないのかというのを常に思っておりまして、世界のどの国でも都市の中心にある川は、最大限予算を使って観光客が来るように整備されていますよね。僕はぜひその神田川25km全体を最初にやるのは難しければ、日本橋川からでもいいし、あるいはもっと小さな亀島川からでもいいから、モデルになる、日本の中のモデルになるいい川、きれいな川、人々が集まる川を作って欲しいな、という事を思ってこういう会に参加させていただいて、いろいろ意見を言わせていただいていますが、なかなか実現しませんので、さらに強く申し上げたいと思っています。

 今、経済はここずっと10年くらいはもう厳しい状況になると思いますし、当然産業を発展するためには、新しい資源を開発しなきゃいけないと思うんですね。そういう時にやはり自然資源としての河川なんかは、非常にいい目のつけ所じゃないかと思いますし、東京の発展の基盤を考えれば、隅田川や神田川や日本橋川っていうのは、まず最初に目をつけていいと思っています。

 そういう意味で北九州の紫川のように、あそこはもうお城の前でハゼ釣りもできるし、カレイだとかメゴチまで、マゴチまで釣れるぐらいにものすごくきれいになっているんですね。隅田川や神田川や日本橋川は東京湾を控えて、ちょっとでも水がきれいになれば、すぐ魚は上ってくるし格好な観光誘致の場にもなりますし、市民の憩いの場にもなりますので、ぜひともモデルになるような川を積極的に推進していただきたい。

 そのためにはやはり行政の東京都河川部計画課やあるいは第一建設事務所がもっと積極的に動いていただく。と同時にもちろん市民も、もうちょっと意識を持っていく必要があるんじゃないかなと思っています。

 こういう会は非常に大事に思っていますし、やはり平成9年の河川法改正の時にこういう場を作って、もっともっと河川っていうもののあり方を進めていこうというのが趣旨でできたものですから、ぜひこういう会をもっと積極的に使いこなしていくとか、活かしていただければなと思っています。

【事務局】

 どうもご丁寧に自己紹介いただき、本当にありがとうございました。では引き続きまして行政側の土本委員からよろしくお願いいたします。

【行政委員】

 千代田区の依田といいます。本日、土本が行政委員ですが本日は1回だけ失礼させていただきます。よろしくお願いします。

【行政委員】

 中央区で公園課長をしています宮本でございます。よろしくお願いします。

【行政委員】

 中央区の土木部の管理課長の弦間でございます。どうもよろしくお願いいたします。

【行政委員】

 東京都土木技術センターの岩屋でございます。

 私どもの方では都内各河川の流量であるとか水質だとか主に緑化関係の各種計測と解析をしています。この流域連絡会で関係する部分、この近く、実は千代田区さんの方、アドバイスされてご協力いただいて、もう3月に入ってから、皆さん日本橋川で最も重要なポイントだという、神田川と日本橋川の分かれるところの新三崎橋の上流右岸に初めて流速計をつけます。流速計をつけるという事は、1分間でどれだけの水が下流方向、あるいは上流方向に流れているかというのをこれから2年間丸々測定します。その結果として神田川と日本橋川の流れが解明できるかな、というふうに考えています。まだつけていませんので、出たのではないです。これから先そういう事を加えて川はどういうふうになっているかという事を、科学的に解明したいと考えています。

【行政委員】

 東京都の河川部計画課の伊藤と申します。本日、委員の長島と冨澤が議会対応で欠席させていただいています。本日は代理で出席させていただいています。

 後ほど、神田川流域の河川整備計画を説明させていただきたいと思っています。よろしくお願いいたします。

【行政委員】

 同じく河川部計画課金井と申します。神田川と日本橋川の担当をしています。よろしくお願いいたします。

【行政委員】

 同じく河川部計画課で環境計画の担当係長をしています大橋と申します。皆さまから先ほど来、水質ですとか緑について聞かせていただいていますけれども、そういった計画について担当しています。よろしくお願いいたします。

【行政委員】

 一建工事課河川設計係長の草間と申します。後ほど亀島川の緑化整備計画についてのお話をさせていただきたいと思っています。よろしくお願いいたします。

【行政委員】

 同じく一建の工事課浚渫工事係長の中村と申します。よろしくお願いいたします。

【行政委員】

 同じく第一建設事務所の工事課の河川水面清掃担当係長の清水と申します。よろしくお願いいたします。

【事務局】

 どうもありがとうございました。それでは、これから報告事項、それから意見交換の進行は座長の方によろしくお願いいたします。一応終了時間16時10分ぐらいを限度にお願いしたいというように思います。

【座長】

 では事務局から引きつぎまして、議題に入らせていただきたいと思います。

 まず最初に、報告事項としまして現場視察のアンケート結果についてという事で事務局にお願いいたします。

【事務局】

 はい。それでは事務局から報告いたします。

 昨年の12月10日、大勢の方々にご参加いただきまして江東内部河川の視察をして、本当にありがとうございました。事務局の方でアンケート結果、A4の1枚表裏でまとめてあります。全体的な意見についてですが、まず、横十間川緑化については全体的によく整備されているけれども、緑化率が低いんじゃないかといった意見があったと思います。

 それから2番目の、横十間川の修景につきましては、木製で非常に成果があった点がありました。長い事連続していますので、それが良かったんじゃないかという事でございましたが、ただ親水性とか緑道ゾーンの幅についてちょっと不満があるよというふうなご意見が出ていたと思います。

 それから3番目の、日本橋川・亀島川についてですが、やはり皆さん、先ほどから自己紹介の中でも触れられておりましたけれども、親水性を本当に高めたいんだというお気持ちがアンケートの中ににじみ出ておりました。そのポイントというのはやはり、皆様方、それから行政が協力していくのが一番大事なんだというところが、アンケートからも非常に強く出ていた内容だったと思っています。

 それから裏にいきまして自由意見ですが、非常に素晴らしい意見が多く出されていますが、ちょっと集約できない部分がありましたので、後ほどお読みいただきたいと思っています。

 事務局からは以上です。

【座長】

 はい。どうもありがとうございました。

 江東内部河川視察の皆様のアンケートをまとめさせていただきましたが、今事務局から報告がありました。何かご質問またはご意見がございましたら、どうぞご発言をお願いいたします。

【副座長】

 あの、阿部でございますが。先ほど岩屋さんが水質の事をお分かりという事で、ちょっと質問させていただきたいのですが。実は視察の時、何人もの方が同時に見ているんですが、ちょうど猿江恩賜公園の所にエイが1匹、いくつか泳いでいたんですよ。写真を撮って、わずかに見えるのをお見せしたいと思って今日忘れてきたのですが、エイが棲むという事は、その水質向上という事でも、この都内の河川ではかなりもうその状況が現れているかどうかを、ちょっと説明していただきたいんですが。

【行政委員】

 すみません。私、生物系の人間ではなくて、私、河川工学を専攻していますから、生物との関係というのは全くわかりません。答えられないです。申し訳ございません。

【都民委員】

 荒川の下流域、葛西橋の周辺では、エイを釣る、専門に釣る人がたくさんいて、1日に100匹釣る人もいるんです。

 このくらいのエイになりますと引きが強いですから、ハゼを釣るような竿ではなくてもっと強い竿で専門に釣る。で食べるわけではないんですけれども。しっぽとか、硬い軟骨状のものを売って楊枝とかそういう細工物を作っている人がいて、僕も何本かもらいましたけど、釣りとしては非常に引きが強いですから面白いですね。

 だから、そういう意味で言えば隅田川だって日常はきれいですから、たぶん来ていると思いますね。

 最近はどこの河川・河口域にはだいたいエイがいますね。九州の方にもけっこういますから、増えていると思います。

【副座長】

 あの中に入り込んでくるのは言問橋の方からですか?それとも今仰るとおりのロックゲートをくぐって・・・

【都民委員】

 いや、だから、あの中はどこかしらのロックゲートから入ってこないと、当然いないわけですから、荒川のロックゲートから入ってくるか、まあどこかからでしょうね。

【副座長】

 あまり・・・

【都民委員】

 人が入れる事はまずないと思いますから。

【座長】

 それではそのほかに何かご意見がございますでしょうか。はいどうぞ。

【都民委員】

 小名木川の事を僕は書いたつもりなんだけど、入ってないんですね。

【事務局】

 あ、申し訳ありません。ま、ちょっとした間違いがあったようで・・・

【都民委員】

 小名木川の事は、他は何人か書いてないんですか?

【事務局】

 こっちもあの、もっとあの、全部、見ますと膨大な量あるもんで、

【都民委員】

 あー・・・

【事務局】

 そのうち、だいたい同じような原稿の方は多いものを割愛しているんです。

【都民委員】

 だからこれだけかかってるじゃない。

【事務局】

 そうですね。

【都民委員】

 せっかく小名木川の事も書いたんだからあれ入れて。

【事務局】

 あれは、全部の議事録はどう・・・。

【都民委員】

 いやいや、全部は書かれなくてもちゃんとあそこに行ったんだもの。いや僕は、小名木川はすごくきれいになってて、あそこで去年ハゼ釣りをやりましたけど。2時間くらいで30匹ぐらいは釣れますからね。

【事務局】

 ええ、そうですね。はい。

【都民委員】

 テラスのところに座ってゆったりと。あれは非常にいい憩いの空間になってますよ。

【事務局】

 はい。わかりました。あのすみません。あの・・・

【都民委員】

 いや、だからそういう意味のあるやつをもっとどんどん書いていただいてね、東京都の上の方の人に知ってもらわないとね。

 うん。分かってないんだから。あの都知事なんてそういうところをね。はっきりしましょうよ。

【事務局】

 はい、わかりました。そういう事でご意見もアンケートにちょっと付け加えさせていただきます。はい。ありがとうございます。

【座長】

 はい。その他に何かございますか。はい。

 それでは議題もありますので、次に進めさせていただきます。

 続きまして神田川流域河川整備計画について河川部、よろしくお願いいたします。

【行政委員】

 神田川流域河川整備計画という、お手許の厚いやつで「荒川水系神田川流域河川整備計画(素案)」という冊子と、A3を二つ折りにしましたカラーの「神田川流域河川整備計画(原案)の概要」というパンフレットがあるかと思うんですけれども、まずこのカラーのA3を二つ折りにしました概要の方をご覧いただきたいと思います。

 この表のページをご覧いただきますと、まず河川整備計画とは、という事で下に河川整備計画とはこんなものだという事が書かれています。河川整備計画という事で、だいたい真ん中の右くらいにあるんですけれども、平成9年に河川法が改正されまして、具体的な河川整備に関する事項について、計画を作っていく形になっています。これまでも、平成9年の改正以前も計画がありました。それは主に、洪水、治水に関する事項をまとめた計画でした。平成9年法改正されたのは、今後河川整備を考えていく上では、河川環境というものを考える、河川環境に関する計画を作っていくという事が一点織り込まれています。

 もう一つが、手続の中でこれは今、行政の内部で作ったものなんですけれども、地域の皆さんのご意見を聞きながら決定していきましょうという手続きが、新たに追加されました。こういった形で、河川法の第16条の2というところに書かれます、工程計画となっているんですが、河川整備計画をするという事で、この神田川流域、今日の日本橋川・亀島川を大きく含みます神田川流域について、河川整備計画の素案がまとまりましたので、今日は流域連絡会の皆さんにご紹介させていただきたいと思っています。

 すみません、パソコンの準備、ちょっとお待ちください。

 それではお時間取らせていただきましたけれども、今申しています河川整備計画を作るんだというところでございます。これが流れになっています。ピンク色で書いてありますところで河川整備計画(原案)の公表という事で、今回素案という形で作りまして今、各流域連絡会の皆様にご説明をさせていただいています。今後4月1日から30日の予定でございますけれども、一般の皆さんのご意見を伺おうと思っています。これに先立って流域連絡会の皆様にご説明しているといった状況です。それから、流域、地域の皆さんのご意見を伺って、最終的な案をまとめ、流域の区市長の皆さんにご意見を伺う、最終的に計画を作成するという形になります。

 神田川は、平成16年神田川再生構想というものが出ています。これは学識経験者の皆さんならびに行政のメンバーが入りまして、概ね50年後の、神田川流域のあるべき姿という事でまとめたものがございます。それを受けて今回この整備計画を作っているといった背景がございます。今概略お話しいたしましたけれども、概略のスケジュールという事で左からいきまして、今素案が出来ておりまして、流域の区市の説明会という事で区市の皆さんには、先だって説明会を開催させていただいて、行政委員の皆様の方にはご説明をさせていただいています。この真ん中あたり地域住民の意見という事で、4月ひと月予定していますけれども、地域の皆さんにご意見を伺おうと思っています。それに先立って今回流域連絡会という事で素案の説明と意見募集をさせていただきたいと思っています。最終的には行政の皆さん、流域連絡会の皆さん、地域の皆さんのご意見を伺って、途中学識経験者のご意見を伺って最終案を作成すると。で関係機関の協議という事で環境省とか関係機関と協議を実施する。一番最後に流域の各区市長さんのご意見紹介をさせていただく、で最終的に国土交通省の方に申請するという流れで行きます。

 機会を設けさせていただきたいと思っています。その場で意見交換をさせていただこうと思っています。今回はその前段の説明という事でご覧いただきたいと思います。

 それでは、本編の内容の方に入らせていただきます。本編の、まず1枚開いていただきますと、目次があるかと思います。目次をご覧いただきますと構成は、第1章で概要、第2章で河川整備の現状と課題、第3章で実際の河川計画の目標、第4章にこの整備の実施に関する事項という事で、目標に対してどういう整備をしていくのかという事が書いてあります。第5章が河川情報の提供と地域・関連機関との連携に関する事項、第6章が総合治水という形の構成になっています。

 まず概要の方からご説明させていただきますと、この1ページ目に概要という事で、前に出ていますのが神田川全体の流域図になっています。神田川は本川自体は三鷹市の井の頭池を源に発しておりまして、途中、善福寺川と妙正寺川を合流しまる。途中、水道橋のあたりで日本橋川を分派して、最終的には隅田川に合流していく、そういった河川になっています。この流域面積は約105km2、神田川の河川延長が24.6kmという都内でも最大規模の流域を持つ河川です。流域の自治体という事で申しますと、13区2市にまたがるという事でかなり広範囲だという事です。上流側は武蔵野市とか、下流の方は中央区、千代田区だとか。かなり上流と下流では趣きがだいぶ異なると、そういった河川の特徴があります。

 2ページ目以降ご覧いただきますと、神田川流域の地形・地質の特徴。3ページ目が気候の特徴。最近で言いますと、集中豪雨が増加傾向にあるという事では、ヒートアイランド現象が原因とも言われています。

 4ページ目が人口ですね。流域の人口はかなり市街化も早い段階から進んでおりまして、人口としては横ばい状態という事です。あと産業という事です。

 5ページ目に土地利用という事で、特に神田川流域という事ですと、特に皆さんがいらっしゃる下流の方は、早い時期から都市化が進んでいたと。上流においても、特にJR中央線があったり、あるいは中央幹線道路が早くから整備されておりまして、流域の市街地開発は比較的早い時期からなされていたと。これを見ていただいても、昭和40年代にはかなり市街化が進んでいるという事が見てとれるかと思います。

 6ページ目をご覧いただくと、歴史と文化という事で、神田川の歴史。7ページ目には流域の状況として書いてあります。これまた後に、ほかの所でお話させていただきたいと思います。

 神田川の一つの特徴は、洪水で水害がたびたび発生しているという現象です。

 神田川は、東京の江戸時代は、神田上水という事で上水道として使われてきた歴史があります。それが明治時代になってきて、近代水道が普及して来た事とその頃からその上水道の役割を終える。また一方で流域の下水、公共下水道が整備されてきたという事で、川がそれまでの上水道としての役割から排水路としての役割が非常に多くなってきたという。

 過去を見ると、大正・昭和時代にはかなり水害が頻発しているという統計もあります。それを受けて神田川では、昭和の初期から、昭和5年辺りから河川の改修が進められたといった状況です。

 前に出してあります写真は9ページの下の方にありますが。上にありますのが、神田川と善福寺川が合流する下流の所の写真になります。平常時は左にあります通り、水位がかなり低い水が少ない状況ですけれども、これがいったん洪水になるとこういった状況で、どこが川だかわからなくなってしまったような状況まで水位が上がる、といった状況です。これは平成5年8月ですね。

 まあこの時は、今上流の方のお話をさせていただいていますけれども、下流の方においても、ちょうどこの神田川で言いますと、白鳥橋ですとか江戸川橋の下流の方、こちらでも増水をして被害が出ていますね。あるいは御茶ノ水の駅までが渓谷状になっていますけれども、あそこでJRの駅が一部損壊したという事が起きている。そういった状況で、全体的には上流の方の写真が出ていますけれども、まあ、下流域においても、そういった水害の被害が出ているといった現状です。

 下の左側にありますのは昭和56年7月神田川神高橋の写真。これはJR高田馬場辺りの神田川です。非常に凄い勢いで洪水が流れているのがお判りの事と思います。昭和50年代、特にこの高田馬場辺りから下流において、頻繁に洪水があったので、水害が発生していたと聞いています。右下にありますのが平成17年9月の妙正寺川という事で、これは記憶に新しいところですけれども、主に妙正寺川・善福寺川の上流の方で大きな浸水被害が発生しています。

 という事で依然として、神田川の河川整備も後ほどお話しますけれども整備も進んできているものの、まだまだこういった浸水被害が起きている。また下流域においても、まだまだ水害の影響をいろいろと受けている。この平成17年9月においても、私どもが聞いている所で、日本橋川でも千代田区役所の前には川なんですが、あの辺りでも橋桁に当たるぐらいの被害を受けているという報告を受けています。という事で、まだまだ洪水に対して、神田川はじめ下流では神田川の下流、日本橋川の方でもまだまだ安心できる状況ではない。

 それでは今いろいろ洪水のお話を聞いていただきましたが、これまで神田川がどういう整備をしてきたかというお話をさせていただきたいと思います。本編でいうと、10ページ11ページといった辺りです。基本的に河川の整備は下流から順次能力を上げる、川の断面を切って能力を上げていくというのが基本的なスタイルになります。上流からいきなりどーんと切ってしまいますと、下流が小さいものですからそこへ溢れてしまう、という事で、少しずつ下流からやっていくという事です。

 ただ神田川においては、すでに早い時期から下流部の都心部は川沿いにたくさんの建物が建っていて、なかなか川を広げて整備するというのは難しい状況です。皆さんご案内かもしれませんが、首都高が出来たり川沿いに主要幹線道路が出来たりとかいった事もあって、なかなか川自体を広げて能力を上げる事が難しい状況です。そういった事から神田川、特に下流域においては分水路という手法を使って、川の能力を上げてあげるという事をやります。川沿いに並行して走る幹線道路とか地下を利用して、例えば川のバイパスになる分水路を整備する、下流から行きますと御茶ノ水分水路、その上が水道橋分水路、江戸川橋分水路、高田馬場分水路と4つの分水路ができています。下流部はこういった形で川を広げるのに限度があるものですから、こういった分水路を作って整備をするというところです。それから上流は基本的には川の断面を掘削する事によって工事に対応するといった整備をします。でもどうしても、川の断面を広げていくという事でいきますと、川沿いの用地を換わっていただくという事が必要になってきます。また非常に高度に市街化しているものですから、河川の整備をする時においていろいろ水道や下水道などライフラインを、川の近くを走っていたりあるいは川の下を横断したりとか、さまざまなものがあります。そういったライフラインを移設するといった事もあって非常に時間がかかっている、そうするといつまで経っても上流の方の整備ができないという現状です。

 そういった一つのものに対する解決策というか、効果的な手法として調節池というものを整備しています。

 代表的なものが環七の地下に調整池をつくっています。環七がそれぞれ神田川、善福寺川、妙正寺川と交差しているわけですけれども、そこの河川から水を取ってあげて、下流へ行く洪水を減らしてあげるという手法を取っています。

 本編で言いますと、12ページ、13ページといったところです。神田川環状7号線地下調整池というものになっています。環状7号線の地下約40mから50mに、地下調整池という事でトンネルを掘って約4.5kmあります。ここに54万m3という洪水を貯留する施設が平成20年3月に完成しています。各河川から洪水の時の、ちょうどこの正面に出ています真ん中の模式図をご覧いただくとわかると思いますが、川からこういう形で一部洪水を取ってあげる、地下の方に貯めてあげるといった形の整備をします。これによって下流へ流れていく量を減らしてあげる、川の水位が下がったらこの溜まった水を上に戻すといったような手法をとりまして、下流の整備は出来ていないんですが、こういった形で調整池というものを組み合わせて、洪水の安全性を高めているといった状況です。

 10ページの方に戻りますと、こういった形で神田川、善福寺川、妙正寺川、主に洪水に関係する事ですが整備を進めています。神田川についてはだいたい洪水に対する護岸の整備率が約8割、妙正寺川についてはまだ約2割という事で、まだだいぶ残っています。善福寺川については約4割といった状況です。全体で言いますと約6割といったところです。まだ言ってみれば4割は残っているといった状況です。

 今日ご案内の日本橋川・亀島川については、下流の辺りにありますが、主に高潮の影響を受ける区間になっています。洪水の影響も当然受けるのですが、それよりも影響が大きいのは高潮に対する対策というところで、その日本橋川と神田川が合流するまでの、水道橋辺りの所ですが、ここまでは高潮事業区間という事で高潮事業の整備をしています。日本橋川については約9割が、亀島川については約8割が完成しています。残っているところがどういうところかというと、首都高のランプがあったり、あるいは橋梁がまだ未改修であるといったところになっています。特に、この日本橋川という事でお話しすると、都心部という事で計画で考えている川の高さよりも高い位置に地下鉄があったりして、なかなか自分たちが考えるほど掘り下げられない、あるいは皆さんご案内の通り首都高が上を走っていて、川に柱列がたくさん生えているという事で、川の流れを阻害しているという現象が起きています。そういった事から、洪水という事においても実際溢れる現象こそないんですが、いろいろ川の中に支障となるものがありまして、必ずしもまだまだ安全だとは言いきれない現状があります。そういった事から後ほどお話ししますが、皆さんからご要望の多い川にテラスを作って欲しいですとか、船着場を作りたいとかいろいろお話があるかと思うのですが、川の方に出っ張ったようなものをつくるという事は難しいというのが現状です。ただでさえ首都高のピアがあったりして支障になっているという現状がありますので、それよりさらに川を狭めるような川の流れを阻害するものは、つくるのは難しいといった現状があります。

 次に、今洪水の話をさせていただきましたが、水量の話という事で、本編で言いますと18ページになります。元々、神田川流域は湧水が豊富であって、もちろん井の頭公園の池があって、善福寺の池があったりする所ですが、近年ではそういった池に、ポンプでくみ上げたりしているといった状況で、湧水がかなり減少しているといった現状です。それに伴って川の平常時の流量も減少傾向にある、といったところです。東京都ではこの本編18ページの下3行に書いてあります清流復活事業という事で、多摩川の上流の水再生センターの下水の再生水、高度処理水を使って、それを神田川と善福寺川に放流しています。

 0.13m3/secと書いてある区間に放流しています。善福寺川においては上流の方で千川上水の水路を使いましてここに約0.1m3/sec、毎秒0.1m3の水を導水しているといった形です。あと、この神田川の水という事で言いますと、途中、妙正寺川に中野水再生センターというのがあります。ここの、見ていただくと0.28m3/secという事で書いていますが、ここの下流四村橋という所があります、これは0.36m3/secと書いてある所、見ていただくと、その神田川の流量に対する下水の処理水の占める割合が非常に高い、といった事がここに書いてあります。

 次に水質のお話という事で、本編の20ページ、21ページをご覧いただきたいと思います。前に出している表の上がBOD、下がDOになります。BODをご覧いただきますと、昭和40年代はかなり高かったのが、近年は下水道、公共下水道が整備されて直接川へ放流されるという事が減ってきたという事がありまして、水質はかなり改善してきています。水質の基準がC類型という事で、BODが5mg/lというところなんですが、だいたいこれがこのグラフで言いますと下の方に10と出ていますこの青いラインですけれども、だいたいこれぐらいになると生物が棲める状況にはなるという事です。下をご覧いただきますと、これはDOという溶存酸素ですね、酸素がどれだけ溶け込んでいるかを示します。これ逆に言うと、真ん中に5の所に青い線があってこれが基準ですと、これより上にある方が、言ってみれば水質がいい、逆に下にある方が悪い、見ていっていただきますと最下流の柳橋の所を見ていただくとちょっと基準を満たしたり満たさなかったりという事があります。これは最下流の水質ですと、これは川の底の、底質と言いますけれどもその状況がやはりよろしくない。この本編を見ますと、20ページの中段から書いていますが、「神田川下流の下水道は合流式で整備されており、雨天時には一定量以上の雨が降ると雨で希釈された汚水の一部が雨水吐から河川に放流されるため、降雨直後においては水質悪化が見られる。特に下流部では河床に汚泥が堆積して底質悪化のひとつの原因となっている」。最後の2行に書いてありますが、「市ヶ谷方面から神田川に外濠の水が流入しており、外濠の水質が神田川下流域に与える影響が懸念される」と。こういった事が水質の課題で考えられると思います。

 引き続いて21ページの方ご覧いただきますと、河川の利用という事で課題をつけています。一つ大きいのは、よく舟運という事を言われるわけですが、一番大きくネックになっているのが放置船舶の問題です。放置船舶が係留している所の私有化という事をしてしまって、皆さんの迷惑になっているといった現状です。そういった対策をしていくという事が、今後の舟運を考えるという事からも大切な事だなと思っています。

 あと、ここでご紹介しているのは、震災時への対応という事で、防災船着場の事を紹介しています。神田川で言いますと市兵衛河岸、和泉橋、日本橋川には常盤橋と新三崎橋に防災船着場がつくられています。

 22ページ、23ページ。河川環境という事で、神田川流域で現地調査した植物と魚類の状況があります。これは後ほどご覧いただければと思います。

 次に24ページ。河川空間の特徴。神田川ですね、日本橋川において考える上で、河川空間という事をどう考えていくかというのは一つ大きな課題になっているところがあって、正面に4枚の写真を載せましたが、神田川にも場所によっては、この上の左側が新宿区にある神田川上水公園の桜並木なんですけど、あと右側の妙正寺川に哲学堂公園、これも桜がある、こういった形で非常に景観的に良好な箇所もけっこうあります。特に神田川は川沿いに、公園が接してあるところが何箇所もありまして、こういった箇所では非常に良好な景観となっている。やはり一つには大きい景観になるのかなと思われるのは特に下流域、左側神田川の下流域なんですが、こういった形で川の防潮堤があって、管理用通路、通常上流の方へ行きますと管理用通路というのがあるわけですけれども通路がない。すぐにビルが林立していて、そのビルも川に背を向けて建っているといった状況。こういった形で言ってみれば川は人々から忘れられた存在になっていると言えます。右側にありますのは、妙正寺川の最下流部。妙正寺川の下流を見ても通路が整備されていない、そういうふうになっている所もあります。こういった課題があるかと思うんです。

 それでは、今まで現状と課題という事で駆け足でお話しさせていただきましたが、次から目標という事でお話しさせていただきたいと思います。

 最初にちょっとお話しましたが、この河川整備計画を作るにあたっては、平成16年に神田川再生構想という構想が作られて、その思想として概ね50年後の東京のあるべき姿についてという事で考えられたもので、基本的にはそれを受けてなるべくそれを引き継ぐような形でという事で考えています。計画の基本理念について本編の26ページの中段くらいに書いていますが、ちょっと読ませていただきますと、「首都東京の顔にふさわしい人・生きものが集い、親しめる、地域に活きた河川に再生し、東京に魅力と活力を与える」を本河川整備計画の基本理念として定める、というふうに書いています。これは神田川再生構想に書かれていたものを引き継いだものです。

 先ほど概ね50年とお話しさせていただきましたが、河川整備計画はその中で概ね20年の中でどんな事をしていくかという事を考えています。目標期間としては概ね20年という事で考えています。

 目標として、項目ごとにここには3つ書いてありますが、本編を見ますと28ページからまず洪水の方のお話でございます。洪水の方でいきますと、これまで東京都では1時間に50mmの降雨に対応する整備を進めています、という話を繰り返しさせていただいていると思いますが、この概ね20年間という中で今進めているこの50mmに対応する整備を一つに完成させていくという事をうたわせていただいています。

 もちろん50mmでいいのかという問題もあるんですけれども、その次のステップという事も見定めていきながら、基本的には今後20年間で今やっている整備をきちんと終わらせようと考えています。今、下流部においてはここには記載しておりませんが、高潮に対する安全整備という事を目標にしています。

 次に30ページになりますが、河川の適正な利用と河川環境の整備に関する目標。河川の適正な利用の方では、人々が集い、触れ、親しむ事ができ、またアユの生息に象徴されるような動植物が生息・生育・繁殖出来る事を目的とした流量の確保に努める、というふうに謳われています。

 次に河川環境ですが、神田川は密集した市街地の中にあって生物の生息・生育・繁殖に不可欠な水と緑のネットワークを提供する貴重な空間となっている事から、魚類の成育と移動を確保するとともに水生生物等が生育・繁殖しやすい河川環境を形成し、本来の川らしい自然環境の保全・再生を目指す、という事を目標としています。

 それでは、実際にこの目標の中でどういった整備をしていくのかという事は、本編で言いますと32ページからになります。

 まずは洪水に対する計画として、基本的にはこの前にあります、本編で見ますと36ページに書いてありますが、この絵で行きますと黒く塗られた所はすでに護岸の整備が済んでいる所、緑色の所がまだ整備が終わっていない所です。この緑で整備が終わっていないところをまず早急に整備をしていくというのが一つの大きな目標です。

 ただこれまでに洪水というだけではなくて、二つ目としては可能な範囲で動植物の生息や繁殖が可能なように配慮した川底の整備をしていくという事を考えています。

 これまでの神田川の整備では川底はコンクリートで貼っていくというのが一般的だったんですけれども、なるべくそういった整備はせずに、川底を自然な状態にしていこうと思っています。ただやはり限られた断面の中に、より多くの洪水を流そうと思うと、コンクリートのつるつるの方がやはり水がよく流れやすい。なので洪水を防ぐという目的からいきますとやはりコンクリートという事になる。

 自然はでこぼこになりますので、水が流れにくくなる。そこら辺はその洪水を安全に流すという事と自然環境に対するバランスをとりながら、整備をしていきたいというふうに考えています。

 下流の方におきましては高潮堤防という事で考えています。まだできていないんですが、高潮整備をやるといったところと、あと亀島川の日本橋水門、亀島川水門の耐震化、今実際行われていますが耐震改修を行っています。日本橋川の下流部で亀島川が分派した後の部分についても防潮堤の耐震対策を行っていきたいと思っています。

 もう一つの大きな柱であります河川環境の整備と保全という事ですけれども、一つは管理用通路あるいは近くの護岸についても可能な範囲で緑化をしていく。本編で言うと40ページですね。あと親水性を確保するために取り組む。親水性は先ほどお話があったと思うんですが、親水性を確保するために、一つは神田川は結構川沿いに公園がありまして、そういった公園と連携して一体的に整備をできないかと。公園と連携した一体的な整備、あとは親水テラス。今日話題になるかと思いますが、亀島川の緑化親水テラスの整備です。

 3番目に、まちづくりとの連携という事があります。これは後ほどちょっと詳しく説明します。あと拠点整備という事です。今後の各河川の整備で、川沿いの拠点となるようなところの整備を考えているところです。

 42ページでも一覧に示しましたが、例えば下流の方にいきますと日本橋・大手町・秋葉原・御茶ノ水。こうした所です。今後開発が見込まれるようなところと連携した整備というのを考えています。

 という事で一つ飛ばしましたけれども、40ページの下に、まちづくりの連携ということでお話をさせていただきます。最初に課題のところで出ていました川沿い通路などが、あるいは下流部において川に背を向けている街並みをどうにか改善できないかという事を考えています。これはなかなか難しく、そういった中で、川沿いのまちづくり、区画整理されたまちづくり、こういったものと連携して施設計画は出来ないものかと考えています。

 一つですね、まちづくりとの連携という事で、景観という観点から言えば景観法というのが近年施行されまして、東京都にも東京都景観計画というのを、景観行政を担当している都市整備局の方で作っています。これでは、川沿いの開発行為とかあります。まあ対象は3000m2くらいなんですけれども、届け出をしていただいて景観行政の方から指導をするというような仕組みがあります。そちらの方では景観計画方針・景観形成基準というのを定めていまして、神田川や日本橋川にも、そういった方針に配慮して定めた基準があります。それに基づいて、届け出を受けて開発者に指導をしていくといった制度があります。私ども河川の方も、それと連携をしていきたいなというふうに思っています。基本的には区市町村に届け出をしていただければ、私どもの方にその情報をいただけるような形で、景観行政の方には行政としての役目の話をしているところです。そういったものとの連携で川側のまちづくりに合わせて、河川の方でも何かできないかなという事を考えています。もう一つは、ただ私どもも待っているだけではなくて、私どもの方もまちづくりの方に対して、河川としてこんなまちづくりをして欲しい、というようなものをやはりアピールしていきたいなというふうに思っています。

 この今、本編の方が47ページで終わるんですけれども、その最後に参考資料として47ページの次なんですけれども「神田川河畔まちづくりの考え方」というものをつけています。これを見ていていただくと、神田川流域を8つのブロックに分けて、その地域地域のブロックごとにあるべき姿、取組みの方向性、配慮してほしい事項を、それぞれブロックごとに書きました。それぞれの地域、やはり神田川と言いましても先ほど申し上げたように上流から下流まで、その様子は全く変わってきますよね。そういった中でその地域に合わせたようなものを考えまして、それに対してご協力いただけないかなというふうな形で謳わせていただいています。これは先ほど申し上げた東京都景観計画、これは景観法に基づいた法定計画ですが、これは今申し上げたようにこの神田川とかまちづくりの考え方、私ども河川の立場からあくまでもお願い、協力を要請しているだけのもので、法定の定めがあるものではないので強制力はない。そういった事で言えば実効性はないんじゃないかとご批判もあるかと思いますが、私どもとしてはすでに景観の方でお触書が出ているものですから、同じように思うけれどもなかなか次の対応ができない、東京都の方で作るわけでもない、そういうのがあって、ただそうは言っても河川の方としてなんのPRもしないというのも、という事で、こういう形で神田川河畔まちづくりの考え方というものを作りました。

 基本的には、このまちづくりの考え方の1ページの4番に書いてございますが、本資料に記載している内容については、国等関係機関、沿川自治体、住民、企業等の協力を得ながら具現化に努める、という事でお願いしたいと思っているところです。ちなみに、まず1ページの下から神田川下流ブロック、まさにこれは流域連絡会の皆さんの地域になります。あるべき姿という事で2ページ目に、大きな目標としては賑わいある水辺。3つ点があるのですが、・業務施設が集中する市街地にある貴重な自然空間で働く人が安らぎ、うるおいを感じられる水辺、・川と川沿いの建物が調和した町並みを形成し、魅力ある水辺空間を創出する事で、地域の活性化に資する水辺、・江戸城の石垣、日本橋や常盤橋等の歴史的資源に触れ、働く人や訪れる人が江戸の歴史を感じる事ができる水辺、この3点をあるべき姿として謳っています。

 次に取り組みの方向性という事で書いています。1点目は歩行者空間の確保。先ほど申し上げたまちづくりの連携が、現状今ないわけですけれども、歩行者空間を考慮した川沿いにしたい。2番目が沿線緑化・護岸緑化。まず本日も亀島川の緑化という事で議題が、この後一建さんの方からあると思いますが、様々な手法を使ってこういった計画を進めていきたいと思っています。

 3点目が高速道路の移設。日本橋川で一番大きいのがやはり首都高が通っている事です。これに対して言いますと、一昨年、日本橋川に空を取り戻す会という4名の先生方が当時の小泉首相に提言を出されている所ですが、この中にどういう手法でしていくかを書いたくだりで、「民間再開発が先導して川の両側に遊歩空間をつくる、公共事業はこれを受けて首都高速道路の地下化と河川の環境整備を行う」。私ども、どうも河川の中という事でしか手が出ないというところがあるのですけれども、なかなか川からですね、いろいろ川沿いに通路を造るって、なかなか難しい面はある。そういった中でこういったまちづくりと連携して整備していくという趣向が必要なんだなと思っています。

 一つは、今話を進めていただいています神田川河畔まちづくりという事で、河川の方の姿勢をお願い・・・首都高の移設という事についても、まずやはり川の方から、日本橋川の川沿いの再開発が進まないと、どうにも動かないわけですけれども、そういった取組みの必要があるかなと思っています。

 4点目が、沿川の町並み誘導という事で書いてあります。これは、今お伝えした東京都景観計画で、すでに景観計画があります、こういったものを活用して町並みを誘導するという事です。

 次の3ページ目に、配慮事項としていくつか具体的に書いてあります。川沿いに歩行者空間としてオープンスペースを確保する、川に建築物の顔を向けた配置を促す、時間がなくなってしまったので割愛させていただきますが、こういった形で私どもの考え方をまとめさせていただきたいのです。

 では本編に戻っていただきまして、43ページから維持管理の話が書いてあります。

 上は今ある護岸とか造成地だとか、そういった河川管理施設別に維持管理をしてもらっています。

 2番目が、44ページの方の4になりますが、私ども気象情報、雨量だとか水位とかリアルタイムに情報収集していますのでこういったものを活用していきたい。6に書いていますが、近年もありましたが、河川管理施設が被災した場合は迅速に対応すると。

 その下44ページの中段から、河川の適切な利用に関する事項という事で書いています。1で見ますと近年外来種の対策が必要であるという事です。2番目に、水量のお話をしましたが、湧水の保全、地下鉄などの地下構造物の漏出した地下水を河川に導入する、といったものも今後展開していきたいと思っています。4番に水質の話。合流式下水道の改善、外濠の浄化対策、ごみ問題等、地域及び関係機関と協力連携を図る。6番になりますけれども、やはり水面利用に支障となる放置船舶について関係機関と適正化を図る。

 45ページにも河川情報の提供とあって、まずすでに浸水予想区域図というものを私ども作らせていただいており、また流域市や区の洪水ハザードマップを作成しています。あるいはインターネット等でこの情報を提供すると。

 あと地域や関係機関との連携という事で神田川上流懇談会と、この日本橋川・亀島川流域連絡会等と連携していると。

 あともう1点が地震発生時の防災用水という事で、先ほどご案内した神田川環七の地下調整池の中に、洪水がない渇水の時期に河川水を一部貯留しています。これを震災時にこの水を防災に活用するとなっています。

 最後になりますが、総合的な治水対策の取組みという事で、今河川の対策をメインにお話させていただきました。ただやはり洪水とかいろんな事を考えていく上で、下水道とか、あるいは流域で今、川へ流れ込んでくる流量、川への流出を減らそうという事で雨水の貯留や浸透施設といったものがあります。こういった対策について昨年、東京都豪雨対策基本方針というものを作成しています。こういったものを踏まえつつ、今この河川ごとに、防災都市計画というものを作っています。それから河川だけではなくて、下水道とか街側の流域対策といったものも含めた計画がある。それが後ほどまた出てくるかと思いますが、こういったものを踏まえつつ総合的な治水対策に取り組んで行きたいと思っています。以上すみません。時間がないのに長くなってしまって。ちょっと不足している分もあったかもしれませんが。

 最後に、今回のこの素案は最終的な原案。今日お配りしたもの、もうこれがほぼ原案になると思うので。

 皆さんにお配りしたペーパーで「神田川流域河川整備計画(素案)の意見募集について」というA4の縦2枚の紙があるかと思います。こちらをご覧いただきたいと思います。

 今回は、4月に一般の方に意見募集するのに先立って、流域連絡会の皆さんのご意見について、意見募集の期間として3月31日をもってお願いしたいと思います。あとひと月ちょっとありますが、その中でお願いしたいと思っています。募集方法については、2枚目に意見用紙というのがあるんですけれども、これにそのまま書いていただいても結構ですし、その様式には特にこだわりません。ご自分で好きなようにお書きいただいて結構です。ただ、どなたからいただいたかというのが分かるようにしていきたいので、日本橋川・亀島川流連のメンバーだ、委員であるというのを記載していただければ。あと氏名も記載していただければと思います。他のものと混じってしまうと、よく分からなくなりますので、この2点だけお願いしたいと思います。

 あと意見送付の方法という事で、電子メールによる送付という事でメールアドレスを書いてありますので、これで送付いただくというのが一つでございます。もう一つは私どもの方に郵送またはFAXで送付していただくという事で、ここに住所・FAX番号を記載しています。大変申し訳ございませんが、電話での受付はしておりませんので、その辺はご協力いただきたいと思います。また意見に対して、個別の回答は控えさせていただきますのでよろしくお願いいたします。今後、4月に一般の方の意見とか、いろいろ踏まえたうえで、どういった対応をするかという事を考えてまいりますので、それまではなかなか皆さまに聞かれますのでどう回答するというのは答えられない部分もありますので、この辺はご協力いただきたいと思います。

 あと3番目に、この素案の取り扱いという事で、これを4月1日以降一般の方にも公表する予定ですので、その前の段階で委員以外の方にコピーとか取られて配布したり、あるいは今すぐにインターネットのホームページ上にアップされるとか、こういった事は絶対にしないようお願いしたいと思っています。私どもがちょっと公表する前に、ここから出てしまうという事は情報管理上問題になりますので、その辺は十分ご協力いただきたいと思います。

 最後、意見の対応という事で、各委員からいただいた意見については、本整備計画への反映をどうするかという事を検討させていただいて、実際どういう対応をしたかという事を整理した上で、今後開かれるこの日本橋川・亀島川流域連絡会で次回に当たってご報告していきたいと思っています。以上長々お話させていただきましたが、私ども河川部からのお願いでございます。よろしくお願いいたします。

【座長】

 ありがとうございました。

 ちょっと時間が長かったですけれども、重要なお話でしたのでお時間をいただきました。神田川流域河川整備計画を作っていく、ちょうどいい時期ですので皆さまのそのご意見が反映されるかもしれないという事ですね。

 3月31日までという事で、あまり時間がないですが、流域連絡会の委員の方に限ってご意見をお受けしたいという今のお話でしたので、どうか時間もないですけれども、この機会に皆さまのご意見をお寄せいただきたいというふうに思います。

 時間が限られた中での説明だったものですから、何かご意見・ご質問がございましたらどうぞ。

【都民委員】

 これは、この意見を聞いてですね、そして亀島川・日本橋川のこの会で披露する事になりますか?大丈夫ですね?

【行政委員】

 今回ご意見をいただきまして、後ほど一般の方の意見も踏まえて、最終案を作ります。その中でどういうふうに対応したかというのをまとめまして、それを次回の流域連絡会の中で意見交換をさせていただきたいと思います。

【都民委員】

 テーマがちょっと違うような、趣旨が違うように思うんですがね。名称がね。この会は、日本橋川・亀島川の流域会議でしょ。

【行政委員】

 はい。

【都民委員】

 で、そういうので大事だという事はわかりますよね。

【行政委員】

 ええ。

【都民委員】

 だけど、ちょっとねえ。今日、もうだいぶの時間をこれに使ってしまって、ちょっと暗くてねえ、この冊子とほとんど同じ事をあそこでやったんだよね。

【行政委員】

 そうですね。

【都民委員】

 途中、もう読みたいと思っても暗くて見えないんですね。

【行政委員】

 ああ、そうですね。

【都民委員】

 ちょっとそういうところを反省していただきたい。以上です。

【行政委員】

 はい。ありがとうございます。

【座長】

 そのほかに、はい。

【都民委員】

 今ここに書かれている中身は、建設局河川部計画課といいますか、いわゆる建設局レベルの領域だけですよね。環境局であるとか都市整備局がやっている川との関連でするまちづくりであるとか、あるいは環境整備であるとか、そういう問題がありますよね?それがまた別途あるんでしょうか、それともそれはそれでそっちの局がやっているから直接的にはあんまり関係ないんだという事なんでしょうか。

 つまり僕らとしてはね、川はきれいだって事は魚がたくさんいたり、緑が整備されていたりと、まあ中央区さんのこの資料を用意していただいたようにですね、水と緑のネットワークっていうのが、まあ東京都の上位計画にあるわけですから、そういう部分をぜひやってもらいたいと思っているわけですけれども、その辺との関連はどうなんでしょうか。

 特に東京都の場合には10年計画の中で、下流域の環境立国化への再整備っていうのを重要視していますよね?そのへんの関連はどうなんだとか。

【行政委員】

 どうしても、河川法に基づく法定計画という意味合いがあるものですから、河川に限定した話にせざるを得ない所があります。ただですね、作るにあたっては、今仰られた環境局ですとか、ちゃんと意見照会をかけて、意見をいただいた上で、これはお互いの計画の調整をさせてもらいながら作っていきますので、だいたいそこらへんは齟齬はないかなと。

【都民委員】

 そういう部分の整合性っていうのは、最終的には環境局だとか都市整備局であるとかとネゴシエーションをするような事はされるわけですね?

【行政委員】

 そうですね。

【都民委員】

 つまり僕らがそういう意見を要望として書いた時に、全く取り入れられないのでは書いてもしょうがないし、という事もありますのでね。

 もう一つお聞きしたいのは例えば隅田川辺りでは簡易船着場が作られていますね。

 吾妻橋だとか勝鬨橋のところ、いわゆる船が勝手に自由に使えると、ごく小さいやつ。日本橋川・神田川流域、水系ではそういうあれはここでは書いてないようですけれども。

【行政委員】

 そうですね。書いてないんです。

【都民委員】

 予定はないんですか。

【行政委員】

 はい。まあ、いろいろ簡易船着場については試行的にやっているというところもあって、河川法上もいろいろ整備しなければならないところがあります。

 それはまだ神田川・日本橋川については今のところ私どもの方では、すぐに何かやるというような事は考えていません。

 というようなご意見をいただければ、十分それは検討する課題だなと思ってはいます。

【座長】

 はい、ありがとうございました。

【都民委員】

 あの、事務的な質問なんですけれども、この用紙を郵送する場合、この意見の募集についての真ん中の部分には住所記載は不要って書いてありますけど。

【行政委員】

 はい、郵便番号を書いていただいて、東京都建設局河川部と書いていただければ私どもの方に届くようになっておりますので。はい。

【都民委員】

 全然住所書かなくても、郵便番号とこの・・・。

【行政委員】

 これでけっこうです。

【都民委員】

 これだけで。はい。

【都民委員】

 ちょっといいですか。

 私、今のご説明の中で、私どもの船着場を提案するようなケースの場合、流れに差し支えるような船着場はちょっと問題があるというようなお話がちょっとありましたが、あのその場合でも、たとえばここにある21ページの常盤橋のこういう船着場って、言ってみれば流れにまったく差し支えないような部分を、改めて船着場として形成し直すとか、あるいはまた万世橋なんかは船着場だったものが使われてませんけれども、ああいうふうに流れに全く問題ないところに、新たに船着場を建設するというような場合でもだめなんですか。いや、交通形式っていうかいわゆる浮き桟橋的なものですね。必ずしも流れに、問題ないんではないかというようなケース。それは私どもが・・・。

【行政委員】

 申し訳ないですけれども河川整備計画についての話ですので、それはまた別の機会に。

【都民委員】

 別の機会にね。

【行政委員】

 申し訳ございませんが。ええ。

【都民委員】

 それは提案は受けるっていう事ですね。

【行政委員】

 お話いただければですね、それが適切かどうかっていう事は私どもですね、指導する立場として審査する基準がありますので。ええ。

【都民委員】

 わかりました。じゃあそれはそれで。

【行政委員】

 はい。それはあれですけれども。

【座長】

 ありがとうございました。はい。

【副座長】

 私がここに座らせられていると何となく言いにくくてしょうがない。そっちの方がしゃべりやすいかな。

 ただ何回かまあ、こうやって参加している間に、ここからもとにかく皆さんと一緒にものを申させていただきたいと。

 で、実は今のお話は、あらかたの方たちは、ある意味ではすごく腹立たしい気持ちを持たれたのではないかという感じがする。

 一つは内容の問題、もう一つは時間配分で、言うなればここでもっと盛んな意見交換をお互いにしてみたいという、言うなればそれぞれいろんな方たちがいる中で、どういう思いを持っているかというのは、はじめの自己紹介でありましたけれども、具体的な意見交換というのはこういう中ではさせてもらえない、もうあと10分で切りますよって、これで解散ですから、あの、ないという事で、やはり自分たちのあるべき姿を、もう少し意見交換したいという事では、この会を一つは完全に意見交換だけの会というのを近々、作っていただきたいという感じがします。

 それでもう一つはですね、私はこの今のお話、まあ一生懸命おまとめになったんだろうけれども、それでもこう不満があるのは河川、これを聞いている限りは、やはり河川は防災第一だからあんたたち触るな、入ってくるな。その代わりまちの方はそれ、川に倣ってきれいにしてよって言っているだけに過ぎなくて、いろんな事をやっていて河川はこういう方向性を今持たせようとしている。河川にこういう機能を、言うなればさっき3つの機能以外に、やはり新しい都市機能としての河川というものに関しては一切触れていない。これはいつ洪水が起こるかわかりませんよ、あんたたち触っちゃ駄目ですよ、と言っている事にしか聞こえないわけです。恐らく違う気持ちを持っているかもしれないけれども、表現としてはそうなってしまう。

 という事で、川っていうのはこういう事がある。あの私が言う、亀島川は先ほど恐らくもう一つの機能を持たす事ができる、河川の一つではないかというふうにして、まあ皆さんとこう議論しているわけですが、やはり川をもっと細かく分析しながら本当に新しい都市機能に、東京に船を浮かべると。で、船を浮かべるって、1日に1往復するような船を浮かべたってしょうがないわけです。本当にこう、多くの船が行き交う。で、それが最終的に震災時の防災にどれだけ役立つかというところへ結びつけた大きな理念が、正直言って欠けているんではないかと。大変失礼な事だが。

 その辺の事を我々が議論する事を、本当に取り上げてくれますかと。で、そういう事を取り上げてくれないんだったら、こういう事でものを申すのってまったく意味がない。それはまた別世界の話で、河川課としては、それは取り上げられませんと言われるんだったら我々意見を述べる必要は何もない、というような気がしてしょうがないです。

 大変クレームっぽく申し上げましたが、我々の存在意義というのは、きっとそれを本当にこう河川の中に取り込んでくれるのかくれないのか、そうしようとしているのかしていないのか、我々を遊ばしているだけなのかという事がちょっと気になるのですから、ちょっと強い意見をここに申し上げました。

【座長】

 はい、どうもありがとうございました。あの今ご意見、貴重なご意見いただきました。

 河川部からの資料にも「神田川河畔まちづくりの考え方」という参考資料をつけていただいています。

 そういった意味から、一部そういったご意見もここで反映できるのではないかというふうに私は考えています。という事で是非ともご意見の欄は活用していただいて、ご意見いただきたいというふうに思いますので、どうかよろしくお願いしたいと思います。

 それで、座長の進行が悪いもんで、もう4時になりまして、本当に誠に申し訳ない次第なんですけれども、最後に一つ議題が残っておりまして、もし許されるのであればあと15分ほど、できるだけ短くしたいと思いますが、亀島川の緑化整備計画についてという事で、一建が現在考えています整備計画についてご説明させていただきたいなと思いますが、いかがでしょうか。

【都民委員】

 よろしいですよ。

【座長】

 よろしいですか?すみませんです。

 では時間ちょっと超過しますが、一つよろしくお願いいたします。

【行政委員】

 それでは第一建設事務所から、亀島川緑化整備計画(案)という事で説明させていただきます。資料、お配りしてありますA3の亀島川の全体図ですけれども、こちら1枚で説明させていただきます。

 今回、第一建設事務所の緑化の案という事で紹介させていただきますけれども、基本的には、前々回中央区の方で、中央区の案という事で説明させていただきましたので、それを踏襲して第一建設事務所の案を作っていますので、基本的には第一建設事務所の案に若干の修正を加えてという過程です。

 一番大きな修正、審査等を加えた一番大きなところは、江東内部河川の視察のアンケートの結果にも、何人かの方からご意見をいただいたのですけれども、水際の緑化とか水生植物等を植えて緑化をするという意見がありましたので、中央区の案にその水際の緑化というものを加えて今回案を作成しています。

 それでA3の図面で説明させていただきますけれども、まず3つのゾーンに分けまして考えております。亀島川の脇に建っていますビルとか、住居系の建物、それから児童公園とか配置されていますので、そういう地域の特性を活かして、この3つのゾーンという事で案を考えています。

 まず一つ目ですけれども、南高橋の上流の方に赤く塗ってある部分があると思うんですけれども、こちらの部分はテラスの幅が非常に広い部分もありまして、最大で8m弱の部分もあります。広いスペースが取れますので多目的広場、または人々が憩える場所として整備していきたいと考えておりまして、中央区の方ではここを利用して、遊歩道等利用もできるようにと考えている場所です。それから道路上に、河川と道路の間には中央区の広い敷地がありまして、そちらの方の整備と一体的に整備ができればというように考えています。またテラスに下りる階段・スロープ等の設置するスペースもかなりありますので、テラスのアクセスが容易にできるように整備をしたいというふうに考えています。

 それで標準断面1という事で、この場所の整備の断面を描いていますけれども、まず中央テラスの部分については、芝それからウッドデッキ等で広場を作りまして、水辺に近づけるようにしたいというふうに考えています。それから川側には、転落防止柵と水辺には水生植物を植えるように計画をしています。

 それから護岸の壁面の緑化なんですけれども、こちらは道路の方がかなり高い位置にありますので、道路との境にツタ等を植えまして、それが下がって生えているという、そういうふうにしたらと考えています。

 それから護岸の脇ですね、今高木と書いていますけれども、道路上の樹木と一体としてここにも高木を植える事によって、ある程度皆さんが木陰で憩うようなスペースを提供できるのではないかなと考えています。この絵ではこの高木は現場打ちで植え込み地を作ろうと考えていますけれども、そのかわり何かあった場合に移動できるように、丸型のポット、コンテナ方式ですけれども、そういうものに植え込む方法もあるのかなという事でいろいろ検討している最中です。

 それから標準断面の2番目という事で、青で線を塗ってある所がありますが、高橋の上流の左岸側、それから新亀島橋と霊岸橋の間にあります右岸側、左岸側ですね、こちらの方なんですけれども、黄色い部分で着色してある所がありますが、こちらは公的な植え込み地とか区の施設がありまして、テラスに下りて歩く進入路が確保できるという事で、片方から下りて散策していただいてまた片方に通り抜けができるという事で、水辺を散策していただく区間として整備を考えています。それからテラスの部分は、先ほど標準断面の1と同じような形なんですけれども、中央に舗装を行って、それから川側にウッドデッキを配置し、転落防止柵を設置すると。それから今、水生植物を描いておりませんけれどもここにも植えたらどうかなと、今検討中です。

 それから壁面の緑化ですけれども、プランター・ユニット型というように書いてありますけれども、ツタ類を這わせるという事になりますと、かなり延びて行くまでに時間がかかりますので、ユニット型のすでに花等が植えられるようなポットを置くだけのような形のものがありますので、そういうものを護岸に取り付けていく事によって、植栽の効果が早く現れるのではないかなというように考えています。これは当然の事ながら舗装についても、透水性舗装という事で、温度の上昇が抑えられるようなそういう特殊なものを考えています。

 それから3番目のグリーンの部分、大方この部分になろうかと思うんですけれども、全体的にテラスの幅が狭くて、それから橋詰または建物の間から、河川側に下りる余地等がまったくありませんので、この部分については緑化をするだけという事になってしまいます。橋の上とか建物の上から緑化を見ていただくという整備の方法を考えています。

 それから上の方にそれぞれの現況とそれから緑化を実施した場合のイメージ図という事で添付いたしました。

 今回は案という事で、この1枚にまとめまして紹介いたしましたけれども、植物の種類とか、アクセスする階段・スロープの構造等につきましては今後も検討する事がまだ残っていまして、将来的に管理を行う中央区と連携しながら、引き続き案を作成して、今回だけに限らず今後もこの流連の中で紹介させていただきまして、いろいろな意見をいただいて取り入れながら、より良い緑化整備計画につなげて行きたいというように考えていますので、よろしくお願いいたします。

【座長】

 はい。どうもありがとうございました。

 パソコンで準備をしていたのですが、ご紹介できる支度が出来ませんで大変失礼いたしました。何かこの案につきましてご意見ございましたらどうぞ。

【行政委員】

 すみません。途中で申しわけないです。透水性舗装で温度が低減するという話、私あんまり聞いたことないんですけれども。遮熱性の舗装とか保水性土木はいいんだと思うんですけれども。

【行政委員】

 あの、ちょっとそのへんまだこれから検討・・・

【行政委員】

 あ、そうですか。分かりました。

【行政委員】

 一部の資料によりますと、そういうものがありましたので、なるべくそういうものを取り入れるようにしていけたらなという事です。

【行政委員】

 はい。

【座長】

 はい、どうぞ。

【都民委員】

 工事期間とか、それから予算ですね。どう予定しているのかと。

【行政委員】

 はい。整備のスケジュールですけれども、今年は、今平成20年度ですけれども、今ここにお示ししましたように概略の案を作る委託に出しました。これを基にしまして、皆さんから意見を伺いながら、来年度21年度、さらに詳細な設計を掛けていきまして、それから事業そのものは22年度から、3ヵ年か4ヵ年かけてできるかなというように考えています。

 予算的にはまだ詳細が詰まっておりませんので、今ここに明らかにできるような現況ではございません。

【座長】

 はい、どうぞ。

【都民委員】

 この整備イメージ図の左の方を見ていただいて、転落防止柵の図が、ずいぶん細かい格子のフェンスになっていますよね、ここは歩くだけの所だからあんまり細かくしなくてもいいんじゃないかというのが一つと。もう一つは、こうストレートに真っ直ぐですよね、横浜のMM21に行くとお判りだと思うんですけど、こういうふうに外に湾曲していますよね。つまり人がかがんで水辺を眺められるような設計になっているんですけれども、横浜のMM21は。ストレートよりもこういう方がデザイン的にも景観的にも、デザイン的には面倒くさいかもしれないけれど、景観的にはむしろそっちの方がきれいだと思うし、散策する人にも水辺が見られて、いいんではないかと思うんですが、そういう事はできないのでしょうか。

【座長】

 はい、どうぞ。

【行政委員】

 まだ仮定の部材が細かいというお話なんですけれども、これはまだそこまで細かく考えておりませんで、基本的にはあの最低でも隅田川で柵をつけています、ぐらいの感覚ですね、子供の頭がスポッと入らない、それぐらいは必要かなと考えておりまして。今ここに書いているような、こんな細かいものでやろうというふうに決まったわけではありません。

【行政委員】

 それからデザイン的なものなんですけれども、これについても、今まだ詳細を詰めていませんので、これから中央区とこの流連の中で意見をお伺いしながら決めていきたいというように考えています。

【都民委員】

 あ、そのフェンスの幅は子供が頭入らないくらいな幅なんですか。

【行政委員】

 そういう話を聞いておりますので、最低それぐらいは必要かと・・・

【都民委員】

 横浜のやつはもっと広くなっていて、水がほとんど見えるような感じだと思うんだけど。県によってだいぶ違いますよね。県で違うんですか、その基準が。

【行政委員】

 どういう基準に基づいてやっているのか判りませんけれども、東京都のですね、何センチにしなさいという・・・

【行政委員】

 十何cmくらい、確か17cmくらい以上にしちゃうと、小さい子供が落ちちゃうんですね。

【都民委員】

 九州の紫川なんか全然ありませんよ、こういうの。いわゆる下りた所のフェンスは。だからストンと、落ちようと思えば落ちちゃうんですよ。

 それから柳川のずっと掘割がありますでしょ。あそこなんかは自動車の通る道路でさえもまったくフェンスがありませんよ。だから自動車そのものがドーンと突っ込めば、落ちちゃうような事なんですけど。だから県で違うのか、あるいはそのへん余裕ができるのか・・・

【行政委員】

 あの、紫川はどうして安全の事を言われたのか、私よくわからないのですけど、柳川と紫川と亀島川、決定的に違うのは、ここは潮位差が大きいんですよね、感潮河川で。したがって潮位が落ちた時は非常に底が、なんていうんですか、覗き込まないと見えないような感じであるから。

 私はあくまで感じですけど、子供が乗っちゃうとちょっと怖いかなという気持ちはあります。それが正しいかどうかは分からないんですけど。

 紫川と柳川と亀島川はそこの潮位差がかなり違うという・・・・

【都民委員】

 柳川の話では潮位関係ないですよね。

【行政委員】

 ですよね。

【都民委員】

 上に上がろうが下がろうが。まったくないんだからストンと落ちちゃう。それはもう紫川だってまったく同じですよ。潮位が上がろうが下がろうが。そのまま目をつぶって、すっとまっすぐ行けばもうまったく引っかからないでストンと。

【行政委員】

 待って、待って。下流の話をされてるわけですね。

【都民委員】

 そうです。そうです。あのお城の下あたりの所ずっとそうですよ。

【行政委員】

 ああ。そうすると判りました。やはり感潮域ですね。

【都民委員】

 そうですよ、もちろん。

【行政委員】

 防災条件的にも同じような・・・

【都民委員】

 だからほとんどあそこはもう感潮・・・まったく、亀島川と似たような状況ですよ。

【行政委員】

 ああ、そうすると条件的にも何も・・・

【都民委員】

 紫川でずっと仕事していたもので、あの、私どもじゃありませんが。緩断面ですね。子供が落ちてもまったく必要のないような断面で、そういうふうにやっています。水量の、まったくなにもないという基本的な立場で計画と違います。ですから、あのリバーウォークを優先して作った断面ですから。今回はこういうふうにやはり最初からカミソリ堤防のところでやむを得ずこういう事をするのかなと思っているんで。ですから私は水生植物を中心に、これもいいのではないかと思いますけど。

【都民委員】

 いや、良い悪いの問題ではない。どうせやるのならば、より景観的にいいものをとか、あるいは手すりや柵や、触れあいにより向いた方向に設計してもらいたいなという事です。

【行政委員】

 あの、今回の所も、できるだけ人が散策できるようにという事で考えたんですけれども、先ほど言いましたとおり、なかなか河川に下りる場所の確保ができない部分が多くて、それで今ご紹介しましたこの赤い部分とそれから青い部分2ヵ所ですね。この辺で人々が散策できる個所として整備していこうという事になりました。基本的にはなるべく多く確保したいというふうに考えています。

【都民委員】

 そうですね。うん。

【座長】

 続きましてまた質問がございましたら。はい。

【副座長】

 ちょっと一点質問させて下さい。

 その前に、今の間隔は建築基準法の指導基準の中でだいたい12cmというのが使用されますが、それにならっていると思います。一方で、そんな事言わずにガラスと木でうまく組み合わせればいいだけの話とか、一生懸命聞いて作らなければいけないって、木だけで作らなければいいだけの話ですから、もっとこうデザインの幅を広げればいいなんて言っちゃいますが。もっと重要なのは、私、ここの床面を一体この絵ではA.P.いくらで決めようとしているのか。これはすごく親水性を尊重するのに重要な高さですから。この絵には今描いていませんが、これも変に成り行きにならないように配慮していただきたいなと。これは書いてないから答えは言いません。

【座長】

 はい、ありがとうございました。

 そういった意見を、また次回の検討結果をご報告する時に、内容と説明させていただきたいと思います。それでは、誠に時間が迫ってきまして20分過ぎました。最後にその他という事ですね、資料をいただいている方がいらっしゃるんですけれども、もしこの資料、ご説明がありましたらどうぞお願いいたします。

【行政委員】

 中央区の方で予算が発表されましたので河川・運河関連ですね、A3でお手元にお配りしていますけれども、簡単に説明させていただきます。

 まず日本橋川・亀島川の改修についてですけれども、これについては直接的には6番の、毎年やっていますが日本橋川の護岸緑化、これとですねこの一石橋下流左岸、右岸ですか、こちらの方で延長100mという距離で来年度やっていきたいと考えています。

 それから一番下のところにありますけれども、地図の一番下に書いています新規という事で河川・運河を活用した舟運に関する調査という事を、中央区として区全体の中で舟運の調査をしていきたいと考えています。

 中央区の方では平成18年度にこの水の都、この「中央区水辺利用の活性化に関する方策」というものを策定しています。この中で賑わい拠点として船着場を築地、それから朝潮運河それから日本橋に作るというふうな位置づけをしています。それに基づきまして日本橋川の橋のたもとに船着場を作る事を具体的に検討し、かつ賑わいですね、街の方との結びつきで舟運の可能性、これは中央区、あるいは神田川との短い区間での舟運、それがもう少し中域的に江東区の河川とかあるいは新東京タワーの方の墨田区、それから羽田空港、広域的には東京湾をまたいだ方も含めて、舟運の具体的な調査をしていきたいと考えています。

 それから、これはもう隅田川の方になりますけれども、河川管理用通路を使ったところで両国橋のところの浜町河岸緑道の整備、それから4番の月島の三丁目のところの月島三丁目緑道の整備。それから河川のテラスの防犯灯については、中央区の方では京橋地域、この赤で塗っていますけれども、これから3年間かけて、テラスの所に防犯灯の付いていない所に中央区として整備していきたいと考えていまして、来年度はまずは京橋の地域、再来年度は日本橋か月島地域というふうな形で、3年間で整備をするという事です。

 それからスーパー堤防関連では、3番の月島一丁目のところでスーパー堤防が予定されていまして、それの設計委託という事ですね。

 それから朝潮運河につきましては、朝潮運河の船着場、先ほど言いましたようにトリトンの前の船着場の基本設計を予定しています。また黎明橋公園というのがありまして、そちらの方は朝潮運河、今後10年間で、5mの幅のテラスを整備する予定になっています。その上を中央区が緑道にするという予定になっていまして、この黎明橋公園の前については、その第一弾として整備をするという予定です。これが来年度の中央区の河川関係の予算の内訳です。

【座長】

 はい。どうもありがとうございました。

 以上が中央区からのご報告でございます。何かご質問はありますか。

 あの、もう時間もないようですから。

【都民委員】

 じゃあ30秒でお聞きしたいんですけども。

 この間、横浜で水上タクシーのシンポジウムがあって横浜はやろうとしていますね。それからすでに広島でやっているんですけれども。中央区が仮にいい結果が出たとすれば、そういうようなところまで発展させるんでしょうか。

【行政委員】

 これから、私ども舟運の勉強をするんですけれども、舟運の関係では定期航路とか不定期航路があったりとか、この定期航路の中ではそういう水上タクシーとか、いろいろなものもあると聞いています。日本橋、例えば日本橋と朝潮運河、どういうふうな舟運が可能かどうか、横浜とか広島でやっている先行事例なんかも参考にしながら考えていきたいと思います。

【座長】

 はい、ありがとうございます。

【都民委員】

 あの今度21日、実は委員会を開催するんですが、それからあの、学識経験者中心に、役所の方は実は出席なさらなくて、今ちょっと提案をさせていただいて、また計画課の方、よろしくお願いいたします。その辺はまた今後ご指導いただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

【座長】

 ありがとうございました。

 それでは本当に時間を超過して大変に申し訳ないのですけれども、以上、報告事項ならびに、意見交換という形で進めさせていただきました。一部できなかった議題もありますが、できるだけ皆さまの意見を、発表できるような形で時間をとりたいと思っています。関係者の方も今後調整しまして、また早い時期に流域連絡会を開きたいというふうに考えています。という事でまた日にち等を調整してご連絡したいと思います。それでは、以上・・・

【都民委員】

 次回はいつ頃になるんですか。

【座長】

 事務局の方へ返したいと思います。よろしくお願いいたします。

【事務局】

 熱心にご討論いただき、ありがとうございました。

 今、糸井委員からご質問ございましたけれども、これから年度末になって、人員等も変動がありますので、その体制が整い次第、なるべく早い時期にやりたいというふうに思っています。では次回の会ですけれども、意見交換とかもうちょっとほしいよとの事ですので、第5回は意見交換を長く取れるように、工夫して議事進行させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

 これで今回の流域連絡会を閉会させていただきたいと思います。よろしいでしょうか。はい。

 では本当に、委員の皆様本当にありがとうございました。

 これで閉会とさせていただきたいと思います。ありがとうございました。

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